昨年暮れに、宝塚関係者や宝塚ファンのみならず、世間に衝撃を与えた演出家・原田先生の「性加害」報道。
原田氏は宝塚を去り、劇団は声明を出し、なんとなくクローズになっていきましたが・・・
まだ、終わっていなかったんですね。
本日9日付「文芸春秋」に、原田諒氏の「宝塚「性加害」の真相」とした手記が掲載されました。
実は「文芸春秋」の有料会員の sora さん。
さっそく全文をじっくり読んでみました。

不覚にも泣きそうになってしまったのは何故だろう・・・。
どこに真実があるのか、それは本人たちにしかわからないことですが、宝塚歌劇団をめぐる「闇」は確実に存在している気がしました。
真実はひとつ・・・ではないかもね
正直に言うと、昨年の報道が出たとき、その内容に衝撃を受け、原田先生には呆れてある種の「軽蔑」の念を抱いたのは事実です。
報道を真に受けていた証拠ですね。
だから今回も、報道を真に受けて感想を述べます。
原田氏の手記はさすが演出家、理路整然とわかりやすく説明をされていましたね。
とても長い手記で、ササ~っと読み流すというレベルの内容ではありませんでした。
歌劇団関係者の実名も公表しての手記には、原田氏の「覚悟」が見えます。
一方で、公演中に演出家が退団するという異常事態に見舞われた雪組さんに対する、演出家としての思いも伝わる内容が書かれていました。
宝塚歌劇団の闇なのか・・・
当時の、原田氏を取り囲む当事者との生々しいやり取りが書かれていました。
被害者とされる演出助手のAさん、Aさんの母親、そして歌劇団関係者の面々。
sora さんも長いこと社会人として色々な「社会の現実」にもまれてきたほうだと思うので、歌劇団が保身のために「そういうこと」もやってるんだろうね、、、っていう想像はもちろんしていましたが、、、
内部を知る人間から、ましてや当事者自らに「闇」の部分を公にされてしまったことは、これからの劇団に少なからずとも影響を及ぼすのかも知れないと、ちょっと心配になりました。
ましてや相手は「もの書き」ですよ。
もちろん、内容がすべてにおいて真実であるのかどうかのジャッジはできませんが、少なくとも読者に「伝わる」内容ではありました。
Aさんの母とされる記述も多く見られますが、最後のコメントを読む限りではAさんの母と劇団との間に、さらにキーパーソンがいるよう匂わせぶりです。
Aさんに何が起きたのかは本人にしかわかりません。
人の感情というのは「その人が感じたこと」が真実ですから、周りがジャッジできるものではない難しさがあります。
ただ、少なくともAさんとAさんの母側の主張だけが真実ではなく、原田氏の手記内容の中にも真実は存在し、さらにはそれをつなぐ第3者の存在がこの問題を大きく「仕組み」上げたのでは?とさえ感じました。
演出家・原田諒の復帰はあるのか!?
記事を読んで、なにを感じるかは人それぞれ。
肯定的にも、否定的にも、どんなふうにも捉えられてしかりと思います。
ただ、原田氏、、、
宝塚が好きなんだな~と。
冒頭に「読んで泣きそうになった」というのは、中学2年生で宝塚と出会い、宝塚の世界に憧れた原田少年の思いと、自分が宝塚に出会いファンとしてその舞台に魅了され続けてきた思いが重なったから。
宝塚は唯一無二の、何ものにも代え難い世界である。
まだまだ宝塚のために仕事がしたい。
だからこそ宝塚歌劇団は出演者やスタッフに、私が受けたような退職強要を行う組織であってほしくないと心から願う。
だからこそ「司法の手を借りて復籍を求めることにした」のでしょう。
劇団は原田氏の主張をどう受け止めるのでしょうかね。
これまでのように「公式声明」を出すのでしょうか。
果たして、出せるのでしょうか?
まとめ
もちろん、原田氏の手記が「すべて真実」であるかどうかを知る術は、我々にはありません。
当事者それぞれの立場での感じ方、捉え方、記憶、主張・・・いろいろあって然りです。
今回の原田氏の手記を読んで、最終的に思ったこと。
それは単純なことでした。

当事者たちみんなが、再び「愛する宝塚」に集えるようになればいいな、と。
あまりにも第3者的でしょうか。。。
原田氏の長い文章の最後は、こう締めくくられていました。
宝塚こそが私の命である。
この状況においても、そう思える宝塚って、やっぱり最強。
そんな人々の無限の思いを乗せて走り続ける宝塚歌劇団。
いまごろ、フロント陣は対応に追われていることでしょう。
劇団の対応に注目しています。




