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エリザベス2世の死因は? バッキンガム宮殿が公表しなかった女王の病状

エリザベス女王

間もなく英国で、エリザベス2世の葬儀が国家行事として行われます。

女王が2022年9月8日(木)に亡くなられてから10日が過ぎ、いま、ちまたではにわかにエリザベス2世の死因について関心が寄せられています。

バッキンガム宮殿は、女王の死を「安らかに息を引き取られました」と発表しましたが、その死因については現在も公にしていません。

ご高齢であったため「老衰」という見方が多いようです。

実際はどうだったのでしょうか?

現地の報道を基に、エリザベス2世が亡くなられた原因を調べてみました。

「数日以内に亡くなる兆候」と指摘されていた!?

エリザベス2世の死は世界中に大きな衝撃を与えています。

その死因は今も公表されていませんが、エリザベス女王が亡くなる前、移動することにも支障をきたすなど、健康状態に大きな懸念がありました。

そのため、女王は一部の行事を欠席していたというニュースが流れていました。

医師が語るエリザベス女王の死因の可能性

エリザベス女王がカメラの前に最後に見せた際の衰弱した姿について、ある医師が「数日以内に亡くなる兆候だ」と指摘したとの報道がありました。

英国の新首相であるリズ・トラスが、スコットランドのバルモラル城に滞在していたエリザベス女王を訪問し、握手し、一緒にポーズをとった女王の手に注目。

エリザベス女王

オーストラリア、パース在住のデブ・コーエン・ジョーンズ医師によると、黒ずんだ斑点が広がるその手は、健康状態が低下していることを示すものである可能性が高く、末梢血管疾患と呼ばれる症状のである可能性が高いとのことです。

エリザベス女王

これは、心臓や脳の外にある血管が狭くなったり、詰まったり、痙攣したりする血液循環の病気だそうです。

また、時には心不全を引き起こすこともあるとのこと。

末梢血管の循環が悪くなると臓器に十分な血液が供給されなくなるため、多臓器不全を引き起こす兆候であるとデブ・コーエン・ジョーンズ医師は説明しています。

 

一般的な末梢血管障害の症状

ジョンズ・ホプキンス医学研究所の報告書によると、この疾患の一般的な症状として、「筋肉疲労」「けいれん」として現れる断続的な痛み、患部のしびれや痛み、針が刺さるような痛みが挙げられます。

エリザベス女王の手のように、に黒ずんだ「斑点」が現れるのは、心臓が血液を効果的に送れなくなった時の典型的な症状のひとつなのだそうです。

血圧が徐々に低下し、体全体の血流が遅くなり、四肢を触ると冷たく感じ始めるといいます。

デブ・コーエン・ジョーンズ医師は、「もし、エリザベス2世がこの慢性疾患を患っていたとしたら、かなりの苦痛を感じていただろう」と述べています。

非常に深刻な病状であったと言えるでしょう。

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女王としての職を全うしたエリザベス2世

本来、新首相の謁見はロンドンのバッキンガム宮殿で行われるのが習わしです。

これまでの70年間に、首相が変わるたびに10数名の謁見を受けてきた女王ですが、バッキンガム宮殿以外で謁見を受けるのは女王にとっても歴史上初めてのことでした。

それだけ、女王の健康状態には懸念があったということなのでしょう。

「斑点」はいつから出ていた?

女王はここ最近は人前に出る機会が減り、人前に出る際にも手袋を着用している機会が多かったので、この斑点がいつごろから出ていたのかはわかりません。

しかし、このような医師の指摘が事実であるとすると、リズ・トラス新首相の訪問を受けたときも、大きな身体的苦痛を感じていたと推測されます。

にこやかにリズ首相に接しているエリザベス女王は、極めて強い意志のもと、王室の役目を全うしようとする責任感の表れであったのだと思います。

運動障害にも悩まされていた

エリザベス女王は、ここ最近は国民の前でも杖を使用する機会が増えていました。

女王は、2021年の秋ごろから度重なる運動機能障害に見舞われており、バルモラル城でトラス首相を迎えたときも、杖を使用していました。

このときの謁見は、バルモラル城で行うことが1週間前に決定されたといいます。

この7月、夏休みを過ごすためにバルモラル城に到着して以来、国民の前に姿を現したのはこのときが初めてであったことも、健康状態が思わしくなかったことをうかがわせます。

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まとめ

今回は、エリザベス女王の死因について、考えらる可能性を調べてみました。

この記事のために詳細を調べるまで、女王の手にこんなにも痛々しい斑点が出ていることに気付いていなかったので、衝撃を受けました。

亡くなる僅か48時間前の女王が、笑顔で写真に写っている姿を見ると、人の命の儚さを感じるとともに、死の間際にあっても女王として在り続けた「エリザベス2世」という人の、並外れた強さと誇りに敬意を表さずにはいられません。

エリザベス女王

生まれながらに国を背負い、国民のために捧げることを運命づけられた人生。

国民と共に生きた彼女の人生が、これからも後世に語り継がれていくことを切に願います。

バッキンガム宮殿公式サイト