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エリザベス2世の葬儀当日の全スケジュール 世界が英国に注目する日

エリザベス女王葬儀

2022年9月19日(月)にウェストミンスター寺院で行われるエリザベス2世の葬儀には、アメリカのジョー・バイデン大統領夫妻をはじめとする世界の指導者や、日本の天皇・皇后両陛下をはじめ世界の王室関係者、旧大英帝国の一部である英連邦諸国の代表者など、多くの要人が参列します。

式典は、ロンドン時間の午前11時に始まり、イギリス全土で女王に2分間の黙祷が捧げられ、70年ぶりに「ゴッド・セイヴ・ザ・キング」が演奏される予定です。

また、エリザベス2世が安置される、ウィンザー城の敷地内にあるセント・ジョージ礼拝堂でまで、ロンドンから行列が行われます。

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月曜日はイギリス全土で休日となり、多くの企業や学校が休校となるため、市民は午前4時から午後7時半過ぎまで行われるイベントの放送を見ることができます。

エリザベス女王がフィリップ王子と結婚し、戴冠式を行ったウェストミンスター寺院での式典の模様は、数百万人が視聴するものと予想されています。

18世紀以来、英国君主の葬儀がウエストミンスター寺院で行われるのは初めてで、また、英国君主の葬儀にカメラが入るのも初めてのことになるといいます。

今回は、そんな歴史的な葬儀がどのように進められるのか、当日のスケジュールを調べてみました。

早朝から始まる長い1日

6時30分(日本時間 14時30分)

エリザベス2世が眠る国会議事堂ウェストミンスター・ホールの扉が閉ざされ、一般市民への公開(弔問)が終了します。

10時44分(日本時間 18時44分)

王室の行列がウェストミンスター宮殿からウェストミンスター寺院に向けて出発します。

エリザベス2世の棺を乗せた鉄砲車は、王立海兵隊などの音楽隊が伴走し、沿道には王立海軍や王立海兵隊の隊員が並ぶ予定です。

鉄砲車を引く馬車の後ろには、国王チャールズ3世ウィリアム皇太子など、王室のメンバーが続きます。

10時52分(日本時間 18時52分)

エリザベス2世の棺がウェストミンスター寺院の門に到着し、中へと運ばれます。

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11時00分(日本時間 19時00分)

ウェストミンスター寺院のデイヴィッド・ホイル院長の指揮のもと、リズ・トラス新英国首相を含む政治・宗教指導者による朗読と祈りのセレモニーが開始されます。

11時55分(日本時間 19時55分)

ウエストミンスター寺院とイギリス全土で2分間の黙祷が捧げられます。

正午(日本時間 20時00分)

葬儀は、閲兵式、英国国歌「God Save the King」、女王の笛吹きによる哀歌で終了します。

その後、エリザベス2世の棺は、ビッグベンが鳴り続ける中、ロンドンの街を再び練り歩きます。

13時00時(日本時間 21時00分)

棺はロンドンのウェリントン・アーチに到着し、そこで霊柩車に積み込まれます。

ここから、バッキンガム宮殿から西に約20マイル(約32km)離れたウィンザー城へ向けて出発します。

エリザベス女王

15時06分(日本時間 23時06分)

ウィンザーに到着した霊柩車は、Albert Roadを進む行列に合流します。

チャールズ国王をはじめとする王室関係者は、約30分後に徒歩でセント・ジョージ礼拝堂に向かう道に合流します。

16時00時(日本時間 20日 0時00分)

ウィンザー教区長による指揮、カンタベリー大主教による祝福で一連の儀式を終了します。

19時30分(日本時間 20日 3時30分)

エリザベス2世は、ウィンザー城のキングジョージ6世記念礼拝堂にて非公開のセレモニーを行い、昨年亡くなった最愛の夫、フィリップ殿下とともに安置されます。

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王室メンバーの葬儀での役割は?

チャールズ国王

国王チャールズ3世の家族と王室メンバーは、葬儀の一日を通してそれぞれに役割を持つ予定ですが、それぞれの王族が、どこでどのように関わるかの詳細は公表されていません。

現時点で発表されていることは、ウェストミンスター・ホールからウエストミンスター寺院に向けた出発する際に、チャールズ3世が国王の後継者として、ウィリアム皇太子がウェールズ公としての役割を果たすとのこと。

ウィリアム皇太子

また、ウェストミンスター寺院での葬儀の後、国王チャールズ3世、カミラ王妃、ウィリアム皇太子、キャサリン妃、ハリー王子、メーガン妃、ソフィー王女をはじめとする王族が、棺の後ろから徒歩でウェリントン・アーチに向かうことも公表されています。

そこから、エリザベス2世の棺を乗せた霊柩車の車列に加わり、ウィンザーへ向かいます。

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葬儀には誰が参列するの?

ウェストミンスター寺院には、エリザベス女王を直接弔う人々のために、およそ2,000席が用意されているといいます。

王室は正式な出席者のリストを発表していませんが、多くの国家元首や高官が、ウェストミンスター寺院の式典に出席する予定であることを表明しています。

もちろん、エリザベス2世の子供であるアン王女、アンドルー王子、エドワード王子を含む数多くの王室メンバーもウエストミンスター寺院での葬儀に参列します。

また、英連邦の各地から代表者が出席するほか、女王が昨年、優れた市民や地域社会のリーダーを称える年次栄誉リストに掲載した人々も出席する予定です。

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葬儀の様子は世界中に配信

この歴史的な葬儀の模様は、イギリスの国営放送、BBCではBBC One、BBC News、Sky Newsが1日中放送する予定です。

また、全世界で無料ライブストリーミングを行いますので、インターネットにアクセスできれば、それぞれのサイトやYoutubeでリアルタイムで葬儀の様子を視聴することができます。

日本では、NHKが19日(月)18時から BS1で放送すると発表しています。

NHKでは、BBCの番組を引用したり、専門家による解説を交えたりしながら、この世界中が注目している葬儀の模様を伝える予定です。

アメリカ、カナダ、オーストラリアなどでも、いくつかのネットワークニュースやケーブルニュースチャンネルが葬儀の様子を生中継を予定しています。

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まとめ

エリザベス2世の葬儀は、早朝から夜まで、長い時間をかけて行われるようです。

日本でも、昭和天皇が崩御されたとき、様々なセレモニーが長い時間をかけて行われたことを思い出します。

昭和天皇も64年間という長きに渡る在位でしたが、エリザベス女王はさらにその上をいく70年。

ひとつの時代が終わり、新しい時代を迎える英国の大切なセレモニー。

世界の人々と一緒に、中継を見守りたいと思います。

バッキンガム宮殿公式サイト