イギリスのお菓子と言って、まず思い浮かべるのがスコーン!
そしてアフターヌーンティのオシャレで豪華なプレートですよね。
sora はその昔、2年ほどイギリスへ社会人留学をした経験があり、イギリスが大好きです。
そしてもちろん、スコーンの大ファン♡
イギリスに暮らしているときはもちろんのこと、それ以降イギリスへ行くたびにカフェで必ずと言っていいくらい、スコーンをいただいています。
G7で各国首脳が集まる中、イギリスのスナク首相の動向をニュースで見ていたら、ふと、イギリスの味が恋しくなって、久しぶりに懐かしいレシピでスコーン作ってみました。
イギリスの美味しい思い出
イギリスに暮らしていたとき、ホームステイ、学生レジデンス、一人暮らし、いろいろなスタイルで生活しましたが、ホームステイしていたときのホストマザーが料理大好きなおばあちゃんでした。
毎日、夕方に放送されていた料理番組を楽しそうに見ていたマリア(ホストマザー)の姿をよく覚えています。
週末には、毎週のようにローストビーフやローストチキンを何時間もかけて作ってくれました♡
そしてマリアの毎週末のルーティンは「お菓子作り」です。
日曜日の朝になると、お寝坊している sora さん、キッチンから漂う甘~いスイーツの香りと共に目覚めるのが常でしたね。
そして月曜日の朝には、「ランチのデザート代わりに」と週末に食べきれなかったスイーツを小分けにして、必ず持たせてくれたものです。
ほんとうに優しいおばあちゃん。
そういえば、たま~に日本人同士でロンドンへ繰り出すときなんかは、「ついでにお寿司食べたいね!」という目的があったりしたわけですが、そんなときでもマリアは「ランチ」を持たせてくれましたね。(笑)
サンドイッチに紙パックのフルーツジュース、そしてクリスプス(ポテチ)の小袋、チョコレートバーのデザート付き。
お寿司・・・食べに行くのですがぁ・・・
とは言えず(笑)、ありがたくランチボックスを手にロンドンへ繰り出し、時間や胃袋のやりくりしながら、お寿司はちゃんと食べに行きつつ、ハイドパークでブランチがてらランチボックスもいただき、というね。
懐かしい思い出です。
イギリスのアフターヌーンティ
コロナ前までは、1~2年に1度くらいのペースでイギリスへ遊びに行っていましたが、イギリスのお菓子作りを教えている個人の先生をロンドンに訪ねたことがあります。
先生教えていただきながら、アフターヌーンティを3人の生徒で作り上げます。
その時に教えていただいたのがサンドイッチ、ビクトリアケーキ、ショートブレット、そしてスコーンでした。
サンドイッチを学ぶ
サンドイッチを習うの!?って思いますよね?(笑)
でも、そこはサンドイッチの語源とされるサンドイッチ伯爵を擁し、サンドイッチ文化のイギリス。
いろいろ興味深い「こだわり」があって、へ~、へ~の連続でしたよ。
サンドイッチ用のブレッドが、準備している間に乾燥してしまわないようにしっとり保つ工夫だったり、サンドイッチの具材の選び方、挟む順番、などなど。
イギリスでは、どのお店にも本当にバラエティに富んだサンドイッチが並んでいますが、sora さんは基本、シンプルなものが好きなので、結局いつも「ハム&チーズ」か「ツナ」でした。(笑)
あ、でも日本のハムサンドとはちょっと違って、ハム盛り盛りです。www
ビクトリアケーキ
ビクトリアケーキは、19世紀のイギリスで生まれたケーキです。
最愛の夫アルバート公を亡くし悲しみに暮れていたヴィクトリア女王の悲しみを癒したケーキ、というのが名前の由来。
いわゆる「パウンドケーキ」がベースのずっしりしたケーキ。
バター、砂糖、卵、小麦粉を「同量」混ぜ合わせて焼き上げたスポンジの間に、ラズベリージャムがサンドされたとってもシンプルなものです。
日本でいうところの「ショートケーキ」のような、イギリスではとってもスタンダードなケーキで、そのシンプルさがやみつきになります♡
ショートブレッド
ショートブレッドは、日本でもとっても有名なお菓子ですね。
イギリスのお土産としていただいた経験がある方も多いと思います。
赤をベースにしたチェック柄の袋の「Walkers」。
濃厚なバターたっぷりのお菓子で、ダイエットするにはかなりキケンですが(笑)、甘さの中にちょっぴり感じる塩っ気がたまらないおいしさ。
このウォーカーにはチョコチップ入りだったり、ワンちゃんの形のものがあったり、クリスマスにはツリーなどのカワイイ形のものもあったり、と、ついつい手が伸びてしまいます。
sora さんはバラエティアソート、いろんな種類が入ったものがお気に入りで良く買います。
このお菓子も自分で作れたらいいな~と思い、先生に習ってきたのですが、、、作り方はシンプル、、、だけど、結局ウォーカーを買ってしまう。(笑)
スコーン
このスコーンについては、日本でもいろいろなところで食べる機会がありますが、好きなもの、あまり好みではなかったもの、ハッキリ分かれます。
レシピ自体がいろいろなものがあって、基本的な英国伝統のスコーンのレシピには卵をいれないものがほとんどですが、日本では卵を使用したレシピが多いような気がします。
もちろん、soraさんはイギリス大好き人間なので、伝統的な卵を使用しないスコーンが好みです♡
レシピはとってもシンプルなので、イギリスに行って食べられないのであれば、自分好みのスコーンを自分で作ったほうが、なんだか満足度アップする。
↑の写真のスコーンは、イギリスのコッツォルズ地方の田舎町で食べたクリームティ(スコーン+紅茶)。
プレーン生地にレーズンを入れたもので、可愛らしくイチゴがあしらわれていました。
コッツウォルズの古い街並みを眺めながら、のんびりクリームティをいただく・・・最高の贅沢♡
そうだ、スコーンを焼こう!!(笑)
英国伝統スコーンのレシピ
もちろん、伝統のレシピにも、いろいろなレシピが存在します。
最近の sora さんは、もっぱら英国大使館が公開してくれているスタンダードな卵なしレシピを愛用しています。
これをベースにチョコチップを入れてみたり、プレーンで作ってみたり。
本当にシンプルなので、ま、1回作ればレシピ見なくても作れちゃいます。(笑)
今回はプレーンを作りました。
材料は5つだけ簡単レシピ
何度も言いますが、めちゃくちゃシンプルなお菓子です。
基本的にイギリスのお菓子って、シンプルなレシピが多いですね。
パウンドケーキなんてその最たるもので、小麦粉、卵、砂糖、バターを「すべて同量」混ぜて焼くことからついた名前です。
このスコーンも似たようなもので、材料は5種類。
上記の写真は沢山作って冷凍保存するために、かなり分量多めに用意していますが、直径5センチ程度のスコーン10個くらいの分量であれば・・・
- 小麦粉 225g
- 砂糖 25g
- バター 45g
- 牛乳 100ml
- ベーキングパウダー 3gくらい
といった感じです。
自分の好みで砂糖の増減したりもOK。
sora さんは甘さ控えめで、クロテッドクリームとジャムたっぷり!が好きです♡
STEP 1 粉ものをまとめてふるい入れる
小麦粉、砂糖、ベーキングパウダーを混ぜ合わせて、ふるいにかけます。
雪山のようでキレイ♡(笑)
STEP 2 バターを粉になじませる
バターはあらかじめ細かくカットしておきます。
そしてふるった粉に入れて、バターをすり潰すようにして小麦粉に馴染ませていきます。
こんな感じになります。
これからの季節は気温が高いので、あまりのんびりやっているとバターが溶けてベチャベチャしてしまいます。
手早く済ませましょう。
徐々に粉からバターの芳香なかおりが漂ってきて、この過程が結構好きです。(笑)
STEP 3 牛乳を混ぜて粉をまとめる
続いて牛乳―を少しずつ注ぎ入れ、生地をまとめていきます。
牛乳を一気に入れてしまうと、生地がベチャベチャになったり、生地をこねすぎて膨らまなくなったりしますので、生地の様子を見ながら少しずつ。
混ぜるときは、なるべくザックリ、ザックリ、固めのヘラやスケッパーなどを使用したほうがいいと思います。
あまり手でコネコネしてしまうと、小麦のグルテンがサクサクした歯触りを奪っていきます。
パン作りならグルテン万歳なんですが。(笑)
こんな感じに生地がまとまったら、次の工程へ進みます。
STEP 4 生地を伸ばして型抜きする
生地を伸ばしているところの写真を撮るの、忘れました。。。
あ、生地を伸ばし出す前くらいから、オーブンの予熱を準備したほうがいいですね。
オーブンは180度に予熱を入れておきましょう。
綿棒を使って生地を厚さ2センチ程度に伸ばしたら、好みのサイズの抜型を使って型を抜き、天板に並べます。
これは直径約4センチのフラワー型です。
sora さんは少し小さめのスコーンを量産して、ちまちまとおやつに食べるのが好きなので、一般的なスコーンよりは小ぶりです。
ノーマルサイズであれば、直径5センチくらいの型がちょうどいいのではないかと思います。
いちど型抜きをして出た端生地は、もう一度まとめてから2センチ厚に伸ばして型抜きをしますが、この時にあまりコネコネしてしまうとグルテンが出てふくらみが悪くなるのでご注意を!
STEP 5 オーブンで焼く
1巡の生地と、2巡目以降の生地は、膨らみや出来栄えが異なることがあるので、sora さんは焼くときに分別して焼いています。
1巡目の生地は1軍扱い。(笑)
生地の表面に刷毛で牛乳を塗ったら、180度のオーブンで12~15分ほど焼いたら出来上がり!
オーブンの性能によって焼き上がりの時間や、焼き色具合は異なるので、その辺りは様子を見て焼き上がりをチェックしてくださいね。
今回、最初に焼いたとき、うっかり表面に牛乳を塗るのを忘れてしまいました。
下の写真、わかりますか?
焼き色が、、、
同じ焼成時間でも、これだけ仕上がりの焼き色が違ってしまいました。
1巡目の生地で作った一軍だったので、残念過ぎる。(苦笑)
見た目も味のうち!気を付けましょー。
ちょっと気取って食べてみる
久ぶりのスコーン作りでしたが、おいしく完成!
表面に牛乳でおめかしすることを忘れたミスはありましたが、おおむね、満足なできでした。
そして、夕食後のひとときに、ちょっとゆったりした気分でクリームティを♡
紅茶はミルクティー派です。
イギリスのミルクティーは、半分がミルク!?ってくらいのミルク量です。(笑)
でも嫌いじゃない。
ミルクを先に入れてから、紅茶を注ぐというのが伝統のようですが、、、これもいろいろな説がありますね。
スコーンにはクロテッドクリームと BLACK CURRANT ジャムを乗せて。
BLACK CURRANT はブルーベリーやラズベリーなどの仲間で、日本では「カシス」の名称で呼ばれています。
「カシス」というは仏名、この「ブラックカラント」というのが英名です。
ふだんはイチゴジャムがお気に入りなのですが、BLACK CURRANT のミニジャーが沢山残っているので、この機会に一気に消費しようと思い。
なんか写真で見ると、佃煮のりに見えなくもない。(笑)
さて、クロムテッドクリームですが、、、
生産地である2つの町、コンウォールとデヴォンの間で、論争が続いています。
コーンウォール地方では「ジャムでクリームを隠してしまうなんてもってのほか!」と、ジャムをぬった上にクロテッドクリームを乗せます。
デヴォン地方では「クリームを先にのせたほうが、沢山(クリームを)のせられるじゃないか!」と、クロテッドクリームをぬってからその上にジャムをのせます。
sora さんは、↑の写真の通り、クリームを先に乗せてからジャムの順番なので、どうやらデヴォン派のようです。(笑)
でも、日本で手に入る本場のクロテッドクリームといえば、Rodda’s。
sora さんの家の冷凍庫には、このクロテッドクリームがたくさんストックしてありますが、実はこの Rodda’s 社はコンウォールに所在する、原料の生乳もすべてコンウォール産という、正真正銘の「コーンウォール派」です。(笑)
デヴォンのクロテッドクリームが日本で手に入るのかは調べたことがありませんが、この Rodda’s 社がイギリスでも最もポピュラーなメーカーなので、長年ずっとこれを食べ続けています。
昔と違い、いまは通販で気軽に買えるようになったのが嬉しいですね♡
まとめ
久し振りのスコーン作りでしたが、やっぱり伝統的なシンプル・レシピが一番おいしい!
とっても簡単なので、皆さまもぜひオリジナルスコーンを作ってみてください。
そして、普段と少し違った雰囲気で「クリームティ」を楽しんでみてはいかがでしょうか。
sora は、あまりにもイギリスが大好きすぎて、こんな感じで自宅で(なんちゃって)アフターヌーンティを楽しんだりします。
ほんの少しの工夫で、日常にいろどりが生まれ、豊かな気持ちになりますよね。
なんだかんだとストレスな日々は続いていますが、、、
こんな風に、時には息抜きもしながら、、、
穏やかな日々を。
