2022年9月8日、イギリスの女王陛下エリザベス2世が96歳で逝去しました。
エリザベス女王は、1952年に父親のジョージ6世の死去に伴い25歳の若さで王位を継承、70年の長きにわたり英国を治めてきました。
これは、イギリスの君主としては最も長く、そして世界的にも在位期間72年のフランス太陽王・ルイ14世に次いで2番目に長い在位期間です。
エリザベス女王が逝去された2022年は、即位から70年の記念の年であり、春にはそれを記念する祝賀行事「プラチナ・ジュビリー」が盛大に行われた矢先の訃報でした。
世界中が注目した国葬は日本でも生中継され、伝統的な格式ある儀式にくぎ付けになった方も少なくないのではないでしょうか。
あれから約半年。
イギリスでは、コードネーム「Operation Golden Orb」と呼ばれる、次なる計画の準備が着々と進んでいるようです。
コードネームは Operation Golden Orb
イギリス王室では、重要な儀式や計画について秘密裏に進められるときに「コードネーム」が付けられます。
チャールズ国王の戴冠式に付けられたコードネームは「Operation Golden Orb」。
この戴冠式の計画は、エリザベス女王も交えて10年ほど前から検討が進められてきたとのことで、女王の意向も多く取り入れられているといいます。
先王の在位中に次の国王の戴冠式の準備を進めているなんてちょっと不思議な気もしてしまいますが、何十年に1度、特に70年もの長きに渡って在位したエリザベス女王ですから、前回の代替わりを実際に経験している王室関係者のほうが少ないはず。
伝統に則った戴冠式を滞りなく執り行うためにはそれくらいの年月をかける必要があるのでしょうね。
因みに、戴冠式が10年前から計画されてきたということは、当然ながらエリザベス女王の死去に伴う一連の国家行事(葬儀)とて同様に早くから準備されてきました。
女王の国葬計画には「Operation London Bridge(ロンドン橋計画)」というコードネームが付けられ、当のご本人である女王も参加して念入りに計画が練られていました。
そして俗世間に知られることなくまず最初に「女王が亡くなった」という情報をバッキンガム宮殿内に周知する合図は、「London Bridge is Down(ロンドン橋が落ちた)」という言葉だったといいます。
チャールズ3世の戴冠式
チャールズ3世の戴冠式は、2023年5月6日(土)に、ロンドンのウエストミンスター寺院で執り行われます。
ウェストミンスター寺院は、1066 年のハロルド 2 世以来、歴代のイングランドとイギリス国王の戴冠式が行われている場所です。
そして、9月にエリザベス女王の葬儀が執り行われたのもこの寺院でした。
エリザベス女王の戴冠式は当時、3時間以上続いたといいますが、チャールズ3世の戴冠式はもっと短く、90分~120分程度と予想されています。
戴冠式のエンブレム
戴冠式、および一連の行事を通して掲げられているのがこのエンブレムです。
ユニオンジャックと同じ赤と青で描かれています。
聖エドワード王冠の内をイングランドのバラ、スコットランドのアザミ、ウェールズのスイセン、北アイルランドのシャムロックというイギリスの4カ国の国花で満たし、更にそれを4か国の花々が囲んでいる様子を表しています。
バッキンガム宮殿によるとこのロゴは、国王の「自然界への愛」と英国を通じた「団結」を想起させるものとのことです。
また、英国政府は戴冠式に向けた特別サイトを2023年2月にオープンしました。
この公式サイトでは、ウェストミンスター寺院で行われる式典の詳細や、それに伴って開催が予定されている祝祭行事について、これまでに発表された情報が掲載されています。
イギリスの戴冠式とは
戴冠式とは、イギリスの君主が戴冠する象徴的な宗教儀式であり、君主の頭上に冠をかぶせるという、ある種「物理的な行為」でもあります。
実際のところ、君主が王になるために「冠をかぶる」必要はないのです。
過去に、エドワード8世は戴冠式を執り行わないまま在位していた例もあります。
つまり、先王が逝去されたその瞬間に、ときの皇太子は自動的に君主となるということ。
なので、エリザベス2世が逝去された2022年9月8日、皇太子であったチャールズはすでに王となり、イギリスの君主となったわけです。
それでも、やはりイギリスにとっての戴冠式は重要なイベントの一つであることに変わりはありません。
1000年以上も前から、ほぼ同じ形式で行われてきたと言われており、ヨーロッパに唯一残っている伝統行事なのです。
今回もその1000年以上に渡る伝統に従って、戴冠式の礼拝はカンタベリー大主教によって執り行われる予定です。
今の時代に即した戴冠式に
バッキンガム宮殿は、今回の戴冠式について以下のように声明を発表しています。
戴冠式は「長年の伝統に根ざし」ながらも「今日(こんにち)の君主の役割を反映し、未来に目を向ける」ものである
このことから、1953年に執り行われたエリザベス2世の戴冠式よりも短く、規模も小さく控えめなものになると予想されています。
戴冠式後のパレードについても、エリザベス女王の行列には1万6千人が参列し、7kmのルートを通過するのに45分かかったそうですが、今回はどうなるのでしょうか?
費用は1億ポンド?
この金額、想像できますか?
日本円に換算すると、16,400,000,000円 です。
ゼロが多すぎて、もう笑うしかない。
皆さま、戴冠式に164億円ですって。
国事行為である戴冠式は、英国政府が費用を負担することになっています。
つまりは税金です。
不穏な社会情勢のなかで電気代や燃料費が何倍にも跳ね上がり、物価の高騰で日々の生活にも苦しんでいる国民が大勢いますから、当然ながら、政府には配慮を示すよう圧力がかっていることでしょう。
ただ、この歴史的な式典は、イギリスという国を世界に発信できる重要な外交機会であることも事実。
それを期待する声もあるようです。
歴史を振り返れば、1953年のエリザベス女王の戴冠式のとき、イギリスは第二次世界大戦のダメージから立ち直りつつある頃でした。
まだ食糧配給制が続いていたなかでありながらも、当時のウィンストン・チャーチル政権はエリザベス女王の戴冠式に150万ポンドを費やしました。
現在の貨幣価値に換算すると約5000万ポンドだそうです。
今回はさらにその2倍!
これは、1953年当時にはそれほど大きな問題ではなかった「セキュリティ」など、現代ならではの理由によるものと言われています。
逆に、現代ならではの採算も見込んでいるようで、世界的なテレビ放映権料や、観光需要は大きな効果がありそうです。
戴冠式が行われる週末、イギリスではすでにホテルが予約で一杯になっています。
戴冠式ではどんなことをするの?
伝統に則った戴冠式といいますが、いったいどのようなセレモニーが行われるのでしょうか。
実際の戴冠式では、いくつかの式次第が設けられているようです。
承認
ウェストミンスター寺院に入場したチャールズ国王は、まず戴冠式の椅子の横に立ちます。
そこでカンタベリー大主教が、ウェストミンスター寺院に集う人々に君主を紹介します。
その際、出席者たちは「ゴッド・セイブ・ザ・キング!」と叫び、トランペットが吹き鳴らされます。
誓いの言葉
チャールズ国王は、カンタベリー大主教と参加者全員の前で、「法律」と「イギリス国教会」を守ることを宣誓します。
按手礼(あんしゅれい)
チャールズ国王は戴冠式用の椅子に座ります。
椅子に座る国王には金の布がかけられ、参加者から姿が見えないようにされます。
そして、カンタベリー大主教が国王の手、胸、頭に「秘密のレシピ」で作られた聖油を塗ります。
この「秘密のレシピ」には、アンバーグリス、オレンジの花、バラ、ジャスミン、シナモンが含まれていることが知られています。
叙任式
ふたたび姿を現したチャールズ国王に3種の神器が授けられます。
- 宗教的、道徳的権威を表す「ロイヤルオーブ」
- 権力を表す「セプター」
- 正義と慈悲の象徴「ソブリンズセプター」
最後に、大主教が聖エドワード王の冠をチャールズ国王の頭に被せます。
国王は戴冠式の椅子から玉座に移動し、貴族は君主の前にひざまずき敬意を表します。
その後、カミラ王妃も同じように油を注がれ、戴冠します。
式で演奏される音楽は?
エリザベス女王の葬儀の際にも、音楽が話題になっていましたね。
今回の戴冠式では世界的に有名なミュージカル「キャッツ」の作曲家、アンドリュー・ロイド・ウェバーさんによる「イギリス国歌」を含む12曲が演奏される予定です。
また音楽の一部はウェールズ語で歌われ、世界的に有名なウェールズのオペラ歌手、Bryn Terfel さんがソリストとして参加するそうです。
さらに、ギリシャで生まれた国王の父フィリップ殿下を偲んでギリシャ正教の音楽も演奏されます。
あと、イギリスではいま「Ring for the King」というキャンペーンが行われており、戴冠式を記念して、当日に王のためにすべての教会で鐘を鳴らす人を募集しているのだそうですよ。
まさに、国を挙げての祝賀行事ですね。
戴冠式で国王は何を身に着けるの?
戴冠式と言えば、豪華なドレスや王冠がまず思い浮かびます。
今回の戴冠式でチャールズ国王が身に着けるものを調べてみました。
戴冠式のガウン
エリザベス女王は、27フィート(約8m23cm)のトレーンが付いた見事な戴冠式用のガウンを着用しました。
でも、これだけ長いと当然かなりの重量のはず。
あまりの重さに、エリザベス女王は侍女に押してもらわないと進めないほどだったとさえ言われています。
今回、チャールズ国王はこのガウンを羽織る伝統を破り、シンプルに軍服を着用することを希望していると言われています。
でも、こうした伝統的な風景も見てみたい気もしますね。
チャールズ国王の王冠
国王は、17世紀の金無垢のセント・エドワード・クラウン(St. Edward Crown)で戴冠します。
この王冠は非常に重く、戴冠式の時だけに使用されるものです。
セント・エドワード・クラウンは、1661年にチャールズ2世のために初めて作られ、1649年に溶かされた、前の王冠の代わりとなるものです。
バッキンガム宮殿によると、オリジナルは11世紀の王室の聖人、アングロサクソン系最後のイングランド王であるエドワード懺悔王にさかのぼると考えられているといいます。
王冠は444個の貴石と半貴石で装飾され、重さは5ポンド(約2.3kg)。
王室作家の Brian Hoey さんによれば、かつてのエリザベス女王は、戴冠式のために、2ポンド(約1kg)の砂糖袋を頭に載せてバッキンガム宮殿の中を歩き、セント・エドワードの王冠を被ること(その重さ)に慣れるよう練習をしたそうです。
ただ、チャールズ国王にはその必要はないのだとか。
戴冠式の礼拝の間は、女王がいつも “お出かけ用の帽子 “と言っていた、もっと軽いImperial Stateの王冠をかぶるのではないかと言われているからです。
エリザベス女王の死によって過去の議論が再燃
王冠をめぐっては、エリザベス女王亡き後、「大英帝国」時代の宝石の入手方法についての議論が密かに再燃しています。
論争の中心は、戴冠式で使われる St. Edward Crown ではなく、他の2つの王冠から発見されたダイヤモンド。
Imperial State Crown
ひとつは、戴冠式の終わりに君主がかぶる「インペリアル・ステイト・クラウン」です。
バッキンガム宮殿のバルコニーに国王が登場する際にもこれをかぶります。
この王冠には「アフリカの第二の星」とも呼ばれる、カリナンII世ダイヤモンドがはめ込まれています。
このダイヤモンドは、エドワード7世の66歳の誕生日に、現在の南アフリカにあるトランスバール(旧イギリス王室植民地)の政府から贈られたものです。
Koh-i-Noor
もうひとつの話題の宝石は、エリザベス女王の棺に飾られていた、まばゆいばかりの輝きを放つ宝石で飾られた王冠「コ・イ・ヌール」です。
これは世界最大のカットダイヤモンドのひとつで、ヴィクトリア女王のコレクションとなっていましたが、インド、パキスタン、アフガニスタン、イランがその所有権を主張しています。
銃剣の先で贈られたものとして、「呪われた」ダイヤモンドと評されることもあります。
この「コ・イ・ヌール」は、1937年に執り行われたジョージ王の戴冠式で、王妃となるクイーンマザー(エリザベス女王の母)が着用して大きな物議を醸したようです。
イギリス国内では、今回の戴冠式でカミラ王妃がこの王冠を着用するかもしれないとの憶測が広がっていましたが、バッキンガム宮殿は、それを明確に否定しています。
カミラ王妃の王冠
カミラ王妃が戴冠するのは、チャールズ国王の曾祖母メアリー王妃が、1911年に夫のジョージ5世と共に王妃として戴冠した際、初めて着用した王冠です。
2,200個のダイヤモンドがセットされた王冠はこれだけでも十分に豪華なのですが、カミラ女王が戴冠式で着用する前にお直しが行われているようです。
エリザベス2世の宝石コレクションから、カリナン3世、4世、5世というダイヤモンドを使用してリニューアル作業が進められているとのこと。
また、王冠の8つのアーチのうちの半分である4つを取り除き、バッキンガム宮殿の担当者は「1911年の戴冠式でメアリー女王が着用したときとは異なる印象を与える」ものになるだろうと語っています。
既存の王冠が、戴冠式のためにリサイクルされるのは、恐らくイギリスの歴史上初めてのことで、バッキンガム宮殿は、この決定は「持続可能性と効率性のため」であり、チャールズ皇太子の意向が大きく反映されているとしています。
パレードは行われるの?
エリザベス女王の葬儀では、荘厳な中にも華やかで伝統を深く感じさせるパレードが印象的でしたね。
戴冠式ではパレードは行われるのでしょうか?
パレードはゴールドの馬車で
戴冠式当日の5月6日、チャールズ国王の行列はまず、バッキンガム宮殿からウェストミンスター寺院に向かいます。
そして戴冠式が執り行われた後、王室メンバーとともにバッキンガム宮殿に向かうパレードに加わります。
パレード自体は若干縮小される予定だそうですが、チャールズ国王とカミラ王妃は、1953年の戴冠式でエリザベス女王が使用した、ゴールドの馬車でバッキンガム宮殿とウェストミンスター寺院を往復するようです。
1953年には、若き新女王のパレードを見学するために、推定300万人の人々が並んだと言います。
2023年のパレードルートはエリザベス女王のときのものよりは短くなりますが、それでも、チャールズ国王のパレードは約40分かけて通過すると予想されています。
バッキンガム宮殿バルコニー
バッキンガム宮殿に到着したのち、国王夫妻は、バッキンガム宮殿のバルコニーに王族たちと一緒にお目見え予定です。
国王夫妻と一緒に誰がバルコニーに登場するのか、そのメンバーはまだ発表されていませんが、皇太子ウィリアム一家は登場するでしょうね。
そこにハリー(ヘンリー)王子がいるのか、いないのか、、、。
戴冠式には誰が出席するの?
戴冠式は国家の行事ですから、イギリス政府が招待客のリストを管理します。
イギリス王室に加え、首相、国会議事堂の代表者、各国首脳、世界各国の王族や皇族などが出席する予定です。
人数は最大でも2200人
エリザベス2世の戴冠式には8000人以上が出席したそうですが、ウェストミンスター寺院の通常の収容人数は約2200人。
そのため、6000近い座席を増設するために、5カ月間も寺院を閉鎖して準備に追われました。
今回は、ウェストミンスター寺院の通常の収容人数である2200人、これが最大人数になりそうです。
日本からは秋篠宮ご夫妻が参列で調整
つい先日、日本からは、秋篠宮ご夫妻が参列することで調整が進められているとの発表がありましたね。
エリザベス女王の葬儀の際には異例であった天皇・皇后両陛下が参列されましたが、今回は既定路線でしょうか。
最近、ようやく少しずつ秋篠宮家の周囲が静かになってきたところなので、世界のメディアの前に姿を見せることによって、眞子さん問題が再燃しなければいいけど、、、と少々心配ではありますが。(苦笑)
お二人とも、いろいろあったこの数年、イギリスの空気を吸ってリフレッシュしてきていただきたいものです。
そして、イギリス王室が、いろいろ批判に晒されながらも、それでも今なお国民から愛される存在であり続ける理由を、ぜひ、探ってきていただきたい!www
ヘンリー王子は出席するの?
今のところ、ハリー(ヘンリー)王子は出席するかどうか明言していません。
大きな物議をかもした回顧録『Spare』が発売された際のインタビューでは、父親の戴冠式への出席について明確な答えを出していませんでした。
「もしも戴冠式に招待されたら来ますか?」というイギリス ITVニュースで問いかけられ、ハリー王子はこう答えていました。
「今(2023年1月)からその時までには、いろいろなことが起こり得ます。でも、ドアはいつでも開いています。ボールは彼らのコートにあるのです。話し合うべきことはたくさんありますし、彼らが腰を落ち着けて話し合いに応じてくれることを心から願っています。」
イギリスの『PEOPLE』誌によれば、王室に近い関係者の話として、チャールズ国王は戴冠式にハリー王子を出席させることを望んでいると話しています。
ハリー王子を家族の一員に戻したいと願う、父親の素直な気持ちなのでしょうね。
ただ、ハリー王子とメーガン妃に招待状はまだ出されていないようです。
戴冠式とは別に、こちらも気になる話題ですね。
ちなみに、チャールズ国王は母・エリザベス女王の戴冠式のとき、わずかに4歳の幼さでした。
バッチリ決めた「9:1」の髪型がなんて可愛らしいの。(笑)
そして、歴史絵巻のような中で、ぽつりと頬杖ついてどこかを見つめる4歳の少年が背負う「宿命」が、なんだかちょっぴり切ないですね。
眞子さんの結婚問題のときにもいろいろ考えましたが、やはり、宿命を背負ったことのある者にしかわからない悩み苦しみ、、、ありますよね。
ハリー王子もおなじ。
もちろん王室や皇室に生まれた人生を受け入れて、自分の役割を果たすことも「人生への責任」であるとは思いますが、別の人生を歩みたいと思うことも理解してあげたいな、と思います。
ただ、王室や皇室で覚悟を決めて生きる人々に対し、敬意は払わないといけませんよね。
迷惑をかけてはもともこもありませんから。
難しい問題ではありますが。
スミマセン、話が反れました。
一般の人は見られるの?
式典は世界中に生中継されます。
昨年9月に女王の葬儀の中継では、イギリス国内だけでも3700万人という異例の視聴者数をたたき出しました。
今回の戴冠式でも、これに匹敵する視聴者数であると予想されています。
世界では、恐らく何億人もの視聴者が見守ることになるでしょう。
5月6日は土曜日。
時差9時間を差し引いても、日本で翌日の仕事を気にすることなくTV中継を見ることができるのは有難い!
戴冠式に関連するイベント
イギリス国内では、国を挙げてのお祝い事。
戴冠式の後の5/8(月)が祝日となり、戴冠式の行われる5/6~8が3連休になりました。
日本で言えば、ハッピーマンデーってやつですね。
この3日間に関連イベントが開催されます。
そういえば、イギリスでは法定休日を「bank holiday」と言いますが、今回いろいろ調べていたら、「銀行が休みになった」的な翻訳を見つけて笑いました。(笑)
たぶん、これを正しく日本語に翻訳してくれるソフトはなかなかないかも。
ま、銀行が休みになった、も間違いではないが。www
ウィンザー城でコンサート
戴冠式の翌日3/7に、ウィンザー城から戴冠式コンサートが生中継されます。
このコンサートでは、世界トップクラスのシンガーやオーケストラ、ダンサーたちが出演します。
チャールズ国王夫妻が所属する慈善団体のボランティアも参加する予定です。
さらに、コンサートと連動して「ライティング・アップ・ザ・ネーション」を実施。
英国内の象徴的な名所をプロジェクション、レーザー、ドローンなどでライとアップします。
「Coronation Celebration Playlist」
2時間に渡るこのコンサートのプレイリストが公表されています。
- The Beatles
- Coldplay
- David Bowie
- Ed Sheeran
- Ellie Goulding
- George Ezra
- Harry Styles
- Queen
- Jeff Beck
- Rod Stewart
- Sam Ryder
- the Spice Girls
- The Kinks
- The Who and Tom Jones
英国のアーティストを中心に、知っている名前、知らない名前、いろいろありますが、、、そうそうたるメンバーであることは間違いありません。
まとめ
ひとことに「戴冠式」といっても、なじみがなさ過ぎて具体的なイメージが思い浮かばなかったのですが、いろいろ調べてみると、楽しみが倍増!
イギリス大好きな sora としては、エリザベス女王のご逝去や、チャールズ新国王の戴冠式という、この歴史的なセレモニーを現地で体感できないのは残念ですが、、、
この時代に大きな歴史の流れを目撃することができるのは、本当に奇跡です。
日本でも、64年間在位した昭和天皇の崩御の際には、同じような日本古来の歴史絵巻さながらの儀式の数々を目の当たりにして、溜息が出たのを思い出します。
子どものころには「明治・大正・昭和」を生きた人々をすごいな~と思っていましたが、いつの間にやら自分が「昭和・平成・令和」という3元号を生きる人になっているというね、、、。(笑)
いやはや、歴史は「今」を生きる人々によって紡がれていくってことですね。
さて、皆様は5月6日、戴冠式を見ますか?見ませんか?
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