大好きだった『ディミトリ』が千秋楽を迎え、なんだかちょっと気が抜けていましたが、星組の皆さまは休む間もなく、次の公演へと動き始めました。
こっちゃん(礼真琴)とありちゃん(暁千星)だけ発表されていた『Le Rouge et le Noir~赤と黒~』のその他の配役が発表されました。
あらためてフランスのオリジナル版を見直しつつ、それぞれの役ついて見どころを探ってみたいと思います。
少数精鋭、妥当な配役
もともと小劇場向きの少数精鋭のミュージカル。
そのなかで星組の実力派たちがラインアップされていたので、誰がどの役をやってもなるほど!な感じではありましたが、、、
メインキャストについては順当でしたね。
娘役は、個性や「観たい」願望も含めての配役予想をしていましたが、なんとも順当過ぎて拍子抜けでした。(笑)
やはり、いまの星組においては不動の地位を確立している、他に席を譲らない「みほちゃん(有沙瞳)最強」。
天性ともいえる舞台向きの心地よい「声質」、そして美しさと可愛らしさを併せ持つ容姿、3拍子揃った納得の実力、みほちゃん、こっちゃんの隣でどんな光を放つのか、楽しみです!
字幕で楽しむフランス・オリジナル版
さて、配役の「答え合わせ」をしながら、あらためてフランスのオリジナル映像を見直すことにしました。
フランス語。
なんもわからんがな。
雰囲気で楽しみつつ、想像力で乗り切ろう!
そんなことを思いながら YOTUBE を開く。
そして気づく。
「字幕機能があるじゃないか!!!💡」
せめて英語で・・・なんて思ったら、日本語にできる♡
でもね、けっこうめっちゃくちゃで意味不明。(笑)
まったくないよりは、いくらかまし「かも」知れませんが、、、う~ん難解な日本語です。www
それでも、日本語字幕でオリジナル版を観てみたいな~
という方のために、字幕の出し方を書いておきますね。
歯車みたいなマーク(設定)をクリックすると、こんな画面が出ます。

字幕のところをクリック。

次に自動翻訳をクリックします。

そして言語選択の中から「日本語」を選択したら設定完了です。
日本語は選択肢の中の、下から2番目です。
主な配役
ジュリアン・ソレル:礼真琴
これまでに観てきた柴田先生の『赤と黒』とは、別人のようなジュリアン・ソレル。
すべてが唐突に展開していく印象を受けました。
そしてロック「オペラ」だけあって、とにかくやたらと歌う。(笑)
そしてまったくと言っていいと思います、踊りません。
歌って踊ってというミュージカルをイメージすると、ちょっと「違うな」感を抱くと思います。
雰囲気はロックですが、いわば「歌劇」。
こっちゃんの芝居心ある歌声を楽しむ作品になりそう。
オリジナルでジュリアンを演じている俳優さんは、個人的に苦手な「だみ声」ですが、こっちゃんの美声で聴いたらきっと最高!(笑)
ま、宝塚的な演出が加わると華麗なダンスシーンが入ってくるのかも知れませんが、とりあえず、オリジナルは踊りません。
フィナーレがつけばこっちゃんのダンスが見れるかな?
ジェロニモ:暁千星
物語の幕開きに登場し、語り部の役割を果たすちょっとコミカルなジェロニモさん。
語り部とはいっても、ジュリアンに寄り添う重要な存在。
随所に出てきてけっこうコミカルで、インパクトを残します。
そしていったん出てきたら、ベラベラ喋りまくって、歌いまくります。(笑)
ストーリーテラーなのでね。
オリジナルキャストの俳優さんは、フランスではマルチな才能を発揮しているかなり有名な方のようです。
とにかく重要な役であるジェロニモさん。
幕切れにはこの作品の本質を語る役割も担っています。
ありちゃんにとっては、こっちゃんとがっつり組んで作品を作るということが、とっても良い経験になりそうですね。
ルイーズ・ド・レナール:有沙瞳
レナール夫人、ルイーズといえば、「穏やか」を絵にかいたような女性というイメージでしたが、この作品のルイーズはけっこう「凛とした」イメージ。
なので、みほちゃんにはもってこいの配役かも知れませんね。
これまでの『赤と黒』なら、ルイーズのイメージは完全に小桜ほのかちゃんだったのですが、、、
この作品ならみほちゃんのほうがしっくりくるかもと思いました。
ジュリアンの最期を前に切々と歌うナンバー、地声や裏声の混ざった難しそうなナンバーなので、みほちゃんがどんな風に聴かせてくれるのかが楽しみです。
マチルド・ド・ラ・モール:詩ちづる
物語の後半からしか出てこないマチルド。
そして登場してからは、しばらく出ずっぱり。
ジュリアンとの書斎の場面はこのロックオペラでもしっかりと描かれていますね。
もちろんジュリアンとのナンバーもあり、うたちゃんにとっては「挑戦」の役ではないでしょうか。
こっちゃんとがっつりお芝居すると、どんな雰囲気なのかが楽しみです。
エリザ:瑠璃花夏
これまでの『赤と黒』でも、下級生の新進娘役が演じてきましたが、今回はるりちゃんにまわってきましたか。
前半ちょこちょこ出番はありますが、見せ場はしょっぱなからルイーズと歌う、ちょっと長めのナンバーくらいでしょうか。
ラ・モール侯爵:英真なおき
マチルドのパパ。
ジュリアンとの身分違いの愛を貫こうとする娘に怒りをぶつけますが、そのあと娘を思って歌うナンバーが素敵なメロディー。
じゅんこさんにこの役を当てがったのは、これがあるからか… と。
じゅんこさんなら、この父の深い愛を見事に歌いこなしてくれることでしょう。
じゅんこさん、楽しみでしかないわ~♡
ムッシュー・ド・レナール:紫門ゆりや
陽気な愛妻家レナール氏、妻の不貞を知り怒りに震えるレナール氏、いろいろな顔を見せるレナール氏ですが、ま、順当な配役でしたね。
ヒーローかな~とも思っていましたが、でなければゆりちゃんしかいないですもんね。
実はあまりゆりちゃんのお芝居を観たことがないので、そういう意味では楽しみであり、未知との遭遇。(笑)
ムッシュー・ヴァルノ:ひろ香祐
ちっとも共感できない、いやな男ヴァルノ氏。
でもこの作品では残念ながら(笑)けっこうな活躍ぶりです。
中盤にはそこそこ長いナンバーも歌い、かなりおいしい役だと思います。
嫌なヤツではありますが、ちょっぴり憎めない要素もあり、ひーろー(ひろ香祐)なら魅力的なヴァルノ氏を演じてくれそうですね。
楽しみ!
ヴァルノ夫人:小桜ほのか
今回、ほのかちゃんの扱いが意外と言えば意外でしたね。
ま、確かにマチルドはイメージと違いすぎますし、今さらエリザでもないでしょうから、結局ここに落ち着くのか。
これといった見せ場があるわけでもないこの役。
いつもヴァルノ氏の隣りにいて、ちょっぴりコミカルなリアクションが魅力的なヴァルノ夫人。
中盤にヴァルノ氏と一緒に長いナンバーを歌うので、そこが見せ場でしょうか。
オリジナル版では客席に降りて、のびのびと歌っていますが、宝塚版ではどんな演出になるのでしょうか。
ほのかちゃんがちょっぴりコミカルな雰囲気であるこの役を、どんな風に演じるのか期待です!
その他の配役
- フェルバック夫人:白妙なつ
- オンブル男(執事):朱紫令真
- ルージュ:希沙薫
- ノワール:碧海さりお
- オンブル男(裁判官):夕陽真輝
エリザベートやロミジュリみたいに、オリジナルには登場していなかった「ルージュ(赤)」と「ノワール(黒)」が配役されているところをみると、若干ダンスの匂いがしますね。(笑)
どんな宝塚版が生まれるのか、ワクワクが止まらない!!
まとめ
この作品の上演が決まったときにもフランスのオリジナル版をサラ~っと見はしたものの、今回はガッツリ2時間以上かけて真剣に観てみました。
こっちゃんの演じるジュリアン・ソレルが楽しみではありますが、ダンスが見られないという若干の残念さが残ります。
宝塚版に、少しでもこっちゃんのダンスが入ることを願いつつ、、、こっちゃんの歌声を満喫できそうなこの作品に期待です!!
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