礼真琴の舞台を振り返るシリーズ第53回目は、紅ゆずる&綺咲愛里のプレお披露目公演『オーム・シャンティ・オーム -恋する輪廻-』を振り返ります。
この公演は2017年の1月に東京国際フォーラム ホールC、7月に一部キャストを変えて梅田芸術劇場メインホールで再演されました。
こっちゃん(礼真琴)が出演したのは1月の国際フォーラム公演のみです。
梅芸では、こっちゃんが演じたムケーシュを、かいちゃん(七海ひろき)が演じています。
sora は梅芸しか観劇できず、残念ながらリアルタイムでこっちゃんのムケーシュは見られなかったので、スカステでの観劇。
劇場での初見の際には、時代を超えたストーリー展開に頭が混乱してしまい、ついていくのに必死だった記憶があります。
今回、ものすご~く久しぶりに見るのでストーリーについていけるかな、と少々心配ではありますが(笑)、とりあず、ブラックこっちゃんを楽しみたいと思います!
『オーム・シャンティ・オーム 』予備知識
あらすじ
舞台は1970年代と現代のインド映画界。
脇役俳優のオームは、人気女優であるシャンティに恋をするが、実はそのシャンティ、敏腕プロデューサーのムケーシュと密かに結婚し、妊娠していた。
しかし、シャンティの存在を疎ましく思い始めていたムケーシュは、不意の事故に見せかけシャンティを殺害しようと計画していた。
事故の現場に駆け付けたオームは、シャンティを助けるべく奔走するのだが、自らが事故に巻き込まれ命を落としてしまう。
それから30年が過ぎ、あの不幸な事故が起きた同じ日に生を受け、奇しくも同じ「オーム」と名付けられた一人の男の子。
彼はやがてスター俳優となり、映画界にその名を轟かせるまでになっていた。
そしてめぐり会った女性は…
主な配役
オーム・プラカーシュ・マキージャー/オーム・カプール:紅ゆずる
シャンティプリヤ/サンディ:綺咲愛里
ムケーシュ:礼真琴
べラ・マキージャー:美稀千種
ラージェシュ・カプール:壱城あずさ
スバーシュ・ガイ:如月蓮
ヴィミー:白妙なつ
ラージェシュ・カプールの妻:愛水せれ奈
アンワル:瀬稀ゆりと
ドリー:夢妃杏瑠
ミッタル:夏樹れい
リシ・ガイ:十碧れいや
SP:漣レイラ
SP:ひろ香祐
ミッタルの娘:紫りら
パップー:瀬央ゆりあ
シャバナ:白鳥ゆりや
助監督:拓斗れい
カリシュマ:華鳥礼良
オームの影:綾凰華
プリティ:小桜ほのか
第1幕
オープニング
インド映画らしく、キンキラキンでノリノリの楽しいオープニング。
こっちゃんはあーちゃん(綺咲愛里)とともに途中から登場。
とってもスタンダードな雰囲気。
悪く言えば、インパクト皆無。(笑)
空気のように場面に馴染んで、歌って、少し踊って終了。
ヤバすぎる … ブラック礼真琴
サングラスのSP二人(漣レイラ、ひろ香祐)にガードされ、撮影現場に登場するプロデューサー、ムケーシュ(礼真琴)。
あの可愛かったこっちゃんはどこへ行ってしまったの???
すんごい貫禄たっぷり、ちょいと大きめのサングラスをかけ、黒の革ジャンを着たヤ○ザ風の礼真琴氏、登場。
サングラスをとるしぐさもcool♡
2番手昇格して早々のブラックこっちゃん、サイコ~でございます。
監督から、ヒロインが楽屋から出て来なくて、どうしてもプロデューサーと会いたいと言っていると伝えられ、シブ~い低音でポツリと言う台詞。
「わかった」
やばっ。心臓発作起こしそう。
どうした!?なんでこんなにカッコイイ!?(笑)
そしてタバコを片手に「すべて解決した」と出てくるこっちゃんムケーシュ。
オーム(紅ゆずる)に絡まれ、うっとうしがるしぐさもサマなっててカッコイイ♡
男臭さプンプン
シャンティに詰め寄られるこっちゃんムケーシュ。
悪い奴だけど … 惹かれるのわかる♡
そして、こっちゃんのハスキーな低音ボイスは本当に罪だわ~。
お顔の雰囲気もシャープになって、男臭さが半径5メートルくらいまで漂ってそう。(笑)
うそつきムケーシュ
邪魔になったシャンティを、事故に見せかけて火事で殺す計画を、二人の結婚式(お祝いパーティ)を開催するのだとポーカーフェイスでシャンティに語り始めるこっちゃんムケーシュ。
大嘘つきのヤバイ男だけど、なんかパーティの話だけを聞いてると、シャンティの気持ちになって妄想が広がり妙に嬉しくなっちゃう。www
で、突然ブラックこっちゃんに変身!
ものすごい形相でシャンティに自分の野望をぶつけるムケーシュ。
その豹変ぶりがすごい。
貫禄つきましたね~~~。
第2幕
ちょっと老けたムケーシュさん
ムケーシュが仕掛けた火事に巻き込まれて死んでしまったオーム。
その事件と時を同じくして生を受けた、男の子オームが30年後にスターになって受賞式でスピーチ。
そこへ、新しい作品の制作のためにハリウッドから戻ってきたムケーシュが現れます。
30年後のこっちゃんムケーシュさん。
なんか、ちょっとおしゃれな建築家さんみたいな風貌に見えますが(笑)、容姿でうまく30年後を表現しているなと思います。
あごひげ、髪の毛はロン毛で一つに束ね、サイドにシルバーメッシュ。
ふちの細いめがねをかけたこっちゃんムケーシュ。
しっかり30年、年を取ってます。
役作りはカンペキ。
追い詰められるムケーシュ
オームに過去の出来事を暗に持ち出されて、感情の動きを表情で表現するこっちゃんムケーシュ。
シブいおじさま、追い詰められております。
メガネを外して素顔が見えると、やっぱりちょっと若返りますね。
一曲だけ唯一のソロを抑えめに歌い、その後、オームが仕掛けた30年前の出来事を模したお芝居が続きます。
こっちゃんムケーシュは追い詰められながら、表情や動きだけで感情の変遷を表現していますが、こういう演技って難しいですね。
でも、堂々と違和感なく演じているこっちゃん、2番手を任せるだけの器に成長したことを印象付けています。
そして、オームに過去の悪事を暴かれ、こんどはセリフで感情を吐き出します。
低音ハスキーボイスは愛を奏でるときには最高の武器♡になりますが、ドスをきかせるときにも迫力が増し増し。
多少、演技が追い付いていなくても、迫力ある声に感情が乗っかって圧倒されるという効果があるな~と。
それにしても、こっちゃん、ブラックな役をここまで魅せられるようになったのね~。
感心、感動。
フィナーレ
シンプル・イケメンこっちゃんに戻ってさわやかに。
めちゃめちゃ楽しそうに、とびっきりの笑顔で踊っているこっちゃん、サイコーです。
ブラックこっちゃん、たまに見るのは楽しいですが、やっぱりこのさわやかスマイルがいいな。(笑)
なんだか異常にスマイルこっちゃんが愛おしいから、なんだろう?この感情、とか思いましたが、この作品、ずっとこっちゃんの笑顔見れてないからね。
フィナーレの笑顔にいつもの10倍デレデレしちゃいます。(笑)
まとめ
紅ゆずる、綺咲愛里、礼真琴の並びのスタート地点だったこの作品。
でも、この作品でいちばんポジションを印象付けていたのは、実はなおちゃん(瀬央ゆりあ)だった気もします。
オームとずっと一緒に出てきて、最後までストーリーの真ん中にいた気がします。
なおちゃん、あと一歩、階段を上り切れ~~~!!
こっちゃんとなおちゃんの並び大好き♡
さて、次回は紅ゆずるトップお披露目公演『THE SCARLET PIMPERNEL』を振り返りたいと思います。
またしても、ブラックこっちゃんですね…。
