礼真琴の舞台を振り返るシリーズ第56回目は、『ベルリン、わが愛』を振り返ります。
直前は別箱で時代物の阿弖流為、その前はスカピンのショーヴラン、その前は日本物のニコリともしない役と、思い返せばずいぶん長い間「さわやかな青年」から遠ざかっていたこっちゃん(礼真琴)。
今回は、かなり久しぶりにシンプルなスーツが似合う、素敵なさわやか青年!
待ってましたっ!!
『ベルリン、わが愛 』予備知識
あらすじ
1920年代から30年代にかけて、ハリウッドと並ぶ映画の都として栄華を誇ったドイツ・ベルリンにも、ナチスが暗い影を落とし始めていた。
サイレント映画からトーキーへと移り変わりつつある中で、新しい娯楽作品を模索する男達は、ミュージカル映画こそ大衆が求めるものだと確信し、その実現へ向けて邁進していた。
無名の踊り子を抜擢し撮影された映画は大成功を収める。
しかし、プロパガンダとして映画を利用しようとするナチスの圧力は強まる一方だった。
理想と現実の狭間で苦悩しながら、映画を愛した彼らが描いたシナリオとは…。
主な配役
テオ・ヴェーグマン:紅ゆずる
ジル・クライン:綺咲愛里
エーリッヒ・ケストナー: 礼真琴
ヨーゼフ・ゲッベルス:凪七瑠海
ゲルダ:万里柚美
ルードヴィッヒ・クリッチュ:美稀千種
アルフレート・フーゲンベルク:壱城あずさ
ニコラス・カウフマン:七海ひろき
ヨハネス・マイヤーホフ:如月蓮
マグダ・ゲッベルス:白妙なつ
ヴィクトール・ライマン:天寿光希
レーニ・リーフェンシュタール:音波みのり
ゲオルグ・クライゼン:大輝真琴
スタジオの裏方:愛水せれ奈
ロベルト・エバール:輝咲玲央
ヴィム・ハインリッヒ:瀬稀ゆりと
レビュー・ガール:紫月音寧
レビュー・ガール:夢妃杏瑠
ジョセフィン・ベイカー:夏樹れい
フリッツ・ラング/ギルベルト・シュヴァルツ:十碧れいや
エヴァルト・シュナイダー:麻央侑希
記者:漣レイラ
グレゴール:ひろ香祐
女優(乳母):紫りら
ロルフ・シェレンベルク:瀬央ゆりあ
レビュー・ガール:音咲いつき
クリストフ:紫藤りゅう
ルイーゼロッテ: 有沙瞳
エルマー:天華えま
新聞売り:天希ほまれ
エヴァ【ジョセフィン・ベイカーの付き人】 :小桜ほのか
ボリス・エッフェンベルク:極美慎
久しぶりに、さわやかな青年
こんなにシンプルが似合う男役に成長したのね
幕開き、銀橋にスーツ姿で登場するこっちゃん、なんと爽やかな青年!
グレー系のシンプルなスーツを、これほどしっくり着こなせるようになったのか~とちょっと感慨深いです。
男役10年、こっちゃんこのとき研9。
そりゃ「ステキな男役」に成長してなきゃマズい学年なんですが。
なんだかんだと濃いキャラクターをこなしてきたこっちゃんなので、不意にこのさわやか&シンプルなカッコ良さを見せられると、クラクラします。(笑)
大げさ芝居は苦手
カフェでさゆみちゃん(紅ゆずる)テオと、こっちゃんエーリッヒが次回作について盛り上がる場面。
ちょいと芝居が大げさすぎて疲れます。。。
テンポよく進んでは行くものの、さゆみちゃん独特の大げさ芝居の波に乗っかるこっちゃんの芝居も大げさすぎ。
も少しどうにかなりませんかね。(笑)
逆に、なおちゃん(瀬央ゆりあ)ロルフの酔っ払い芝居は、酔っぱらってるようには見えない…
酔っ払い芝居はやりすぎぐらいにやらないと、伝わらないから難しい。
なおちゃん、頑張ったけど、残念。
ルイーゼロッテになりたい
こんな爽やかな青年に一途に思われたら、しあわせですよね~♡
みほちゃんルイーゼロッテもカワイイ。
でもルイーゼロッテちゃん、「忘れもの」とか言って頬にキスするなんて、ちょっとズルいわ。(笑)
そんなことされたら、こっちゃんエーリッヒくん、いちころでしょ。
反則技。。。
忘れじの恋
こっちゃんエーリッヒ、映画の成功を祝う席で、ルイーゼロッテにいきなりのプロポーズ。
唐突過ぎでしょ。(笑)
でも真っすぐな青年の純粋な思いが伝わるシーン、いいですよね。
こっちゃんのさわやか青年、ずっと見ていたい~♡
誇り持ち、戦おう~
みんなが、ナチス相手に力を合わせて戦おう!と歌う場面。
こういうコーラスシーンって、ストーリーに関係なく、なんか妙にジーンときませんか?
組のみんなが「ひとつ」になって舞台に取り組む姿と重なるからでしょうか。
センターにさゆみちゃん、その横にこっちゃん、そしてみんなが一緒に歌う姿に胸熱。
やっぱり二枚目が好き♡
ブラックな役とか、個性的な役とか、いろいろなこっちゃんを見るのは楽しいですが、やっぱりスタンダードな二枚目が好き♡と気づきました。(笑)
ちょっと前のこっちゃんは、まだスーツに着られている感があって、あまりにシンプルな二枚目役だとイマイチな雰囲気がありましたが、男役10年に近づき、さすがの着こなしになりましたね。
さゆみちゃんとの大げさ芝居は脇に置いといて(笑)、エーリッヒくん、けっこう好きです!
まとめ
しょうゆ顔の二枚目さゆみちゃんと、ソース顔のカワイイ系二枚目こっちゃん。
舞台姿も、お芝居も、あまりにも個性が違い過ぎて、それがまた面白い。
ここ最近、ありそうでなかった「シンプルでさわやかな青年」の役を、いつの間にかナチュラルにカッコ良く演じられる男役・礼真琴に成長していることを実感させてくれました。
間もなく男役10年目を迎えます!!
さて、次回は『Bouquet de TAKARAZUKA』を振り返りたいと思います。
