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【宙組】Never Say Goodbye アナザーストーリー

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真風涼帆、鳳月杏などを輩出した92期生の初舞台公演、和央ようか主演の『Never Say Goodbye-ある愛の軌跡-』。

2022年には当時の初舞台生であった真風涼帆が今度はトップスターとして同じ宙組で再演、懐かしさとともに深い感慨を覚えたものです。

NEVER SAY GOODBY(2006)

先日、ふと当時の自分が書いたBLOG冊子を読み返していたら、なんだか面白い記事を見つけたので紹介します!

主人公はリトアニア生まれのアラン!?

2005年12月2日にこの作品の制作発表会があり、フランク・ワイルドホーン氏のピアノ演奏でタカちゃんがネバーを歌い、『Never Say Goodbye-ある愛の軌跡-』という作品の詳細が、宝塚の公式ホームページに掲載されたのは2006年1月5日のことでした。

ご存じの方も多いと思いますが、2005年12月21日、シアタ-ドラマシティの公演中にタカちゃん(和央ようか)が大けがを負う事故が起こり、サヨナラ公演の舞台に立てるのかもわからないまま、ファンも恐らく内部の関係者や生徒さんたちも不安でいっぱいの中での詳細情報解禁でした。

和央ようか&花總まりサヨナラ公演の詳細が公式にアップされたことで、タカちゃんがこの公演に出演することが公式に発表されたということでもあり … 嬉しいような心配なような、なんだか複雑な気分だったのを思い出します。

それはさておき、問題はここからです。

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この時に発表されたストーリー、、、我々の知っている『NEVER SAY GOODBYE』じゃなくない?

すでに大劇場でのサヨナラ公演が終わっていた5月中旬に、自分の過去ログを見返していて気付いたんですよね。(笑)

この作品、見たことないないわ・・・

何気なく読み返したら、そこには「もうひとつの物語」アナザーストーリーが書かれていました。(笑)

当時の公式に最初に掲載されていたストーリーをご紹介しますね。

NEVER SAY GOODBY │ 2006-01-05 公式

1930年代初頭のハリウッド。

新作完成パーティで一組の男女が出会う。パリの風俗を撮影した写真集で一世を風靡したカメラマンのアラン・マルローと、社会派の女流作家キャサリン・パーカーである。

アランはスター女優の愛人として滞在していた。

キャサリンは自らの脚本が改ざんされていると非難する。

酔っ払ったプロデューサーたちに絡まれ、大立ち回りを演じたキャサリンをパーティーから助け出したのはアランだった。

アランは海辺にあるアトリエまでキャサリンを連れてドライブする。

アランの未発表の写真の持つ社会性に、キャサリンは驚く。

実はアランはパリジャンではなく、リトアニア生まれのユダヤ人であり、ロシア革命と共に西へ逃れパリに辿り着いたのだった。

彼女はナチスをはじめとするファシズムの台頭を対岸の火事としか見ないアメリカの世論に苛立っている。

旧いヨーロッパを逃れてアメリカにやってきたアランにとって、キャサリンの理想論は非常に甘いものに見える。

彼女はファシズムと戦うべくスペインの内戦に参加した義勇軍を取材したいと語る。

アランは「アメリカにいても反戦運動はできるし、戦地は危険だ」と諭す。

国を出て世界をさすらうジプシーとなりながらも、各民族の独立と自由こそが平和への道だと語るアランに、キャサリンは理想の炎を見出すのだった。

ハリウッドから追放されたキャサリンはヨーロッパへ旅立つ。

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一方、女優と別れたアランもパリに戻る。

二人はパリで再会し、恋に落ちる。

しかし、彼女は彼の制止を聞き入れずスペイン戦線の取材に旅立つ。

アランはアメリカ大使館から音信不通、行方不明の扱いを受けるキャサリンを探し出すために、ピレネー山脈を越える。

スペインの軍事政権は、抵抗勢力に対しナチスの協力を得て新兵器の使用実験を行うなど、非道の限りを尽くしていた。

密かにファシスト政権に反対する陣営を援助しているアルモバドス男爵の館で、アランはキャサリンを発見する。

安全地帯に身を置いて、見てきたような報道ばかりしている海外ジャーナリストたちに憤りを覚えたアランは、キャサリンに帰国を勧めつつも、自らはカメラという武器でファシズムと戦うことを誓う。

遂にアランは、抵抗勢力であるパルチザンたちの中に身を投じ、スペインの山奥深く分け入って行く・・・。

たかちゃん大好きで公演に通いまくりましたが、こんな物語は観たことないぞ。(笑)

もちろん、昨年、2022年に真風涼帆&潤花コンビで『NEVER SAY GOODBY』をご覧になったファンの皆さんとて、「知らんな、この物語なに?」って感じかと。www

突っ込んでいいですか?(笑)

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主役の名はアラン・マルロー?

言わずと知れた、主人公の名前はフランス名「ジョルジュ・マルロー」ですね。

アランってフレンチな感じしますが、ベルばらのアランの印象が強すぎて、、、ジョルジュで結果オーライ。

リトアニア生まれ?

ジョルジュはポーランド生まれ。どちらも旧ソ連の国ですが、きっと小池先生なりのこだわりがあって変更したんでしょうね。

リトアニアと杉原千畝

余談ですが、リトアニアは、第2次世界大戦下において、日本領事館の職員だった杉原千畝さんがユダヤの人々を救うため、6,000もの「命のビザ」を発給し続けたことで知られています。

sora はその歴史に触れるべく、リトアニアに今も残されている旧・日本領事館を訪ねたことがあります。

その少し前にはポーランドのアウシュビッツ強制収容所や、オランダのアンネの隠れ家にも足を運んでいたので、「命のビザ」の重みをずっしりと感じたのを覚えています。

のちに日本でも、岐阜県にある杉原千畝さんの記念館を訪ねました。

杉原千畝さんは、何年か前に唐沢寿明さん主演で映画にもなったので、歴史に詳しくない方でも記憶の片隅にこの名前は残っている方もいるのではないでしょうか。

1930年代初頭

最終的には1936年の物語に落ち着いています。

初頭ではないけど、ま、これは同じ時代だから許容範囲か。(笑)

酔っ払ったプロデューサーたち?

「酔っ払ったプロデューサーたちに絡まれ、大立ち回りを演じたキャサリンをパーティーから助け出したのはアランだった。アランは海辺にあるアトリエまでキャサリンを連れてドライブする。」

えっと。

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どちらかというと絡まれたんじゃなくて、キャサリンがジョルジュに絡んでいきましたけど。(笑)

そして彼女を助けてドライブ?

キャサリンが怒り狂って、自分の車を運転して押しかけてきましたよ?(笑)

義勇軍の取材したかったの?

「彼女はファシズムと戦うべくスペインの内戦に参加した義勇軍を取材したいと語る。アランは「アメリカにいても反戦運動はできるし、戦地は危険だ」と諭す。」

キャサリンはもともと義勇軍を取材したかったの?そしてジョルジュに止められたの??初耳。(笑)

そして諭すどころか、むしろ消極的に「自分の見たものしか書けないから仕方がない」というキャサリンに、「じゃ、見に行くんだな」って勧めてましたよね。

パリで恋に落ちる!?

「ハリウッドから追放されたキャサリンはヨーロッパへ旅立つ。一方、女優と別れたアランもパリに戻る。二人はパリで再会し、恋に落ちる。」

キャサリン、いつの間にハリウッド追放!?パーティーで暴れたから?(笑)

本編では、モスクワ世界作家会議に招待されるという名誉を受けてのことでしたよね。

しかも再開はパリじゃなくて、スペイン。

そして恋に落ちるるのは、結果的にすでに内戦の渦の中。

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キャサリンが音信不通?行方不明?

「彼女は彼の制止を聞き入れずスペイン戦線の取材に旅立つ。アランはアメリカ大使館から音信不通、行方不明の扱いを受けるキャサリンを探し出すために、ピレネー山脈を越える。」

もうここからは突っ込むレベルを超越しましたね。(笑)

すっかり別の物語。

小池修一郎、恐るべし

このストーリーが公式に発表になった当時は、お稽古入りまで1か月というタイミング。

このギリギリのタイミングでよくガラリと内容を書き直したな~と、ちょっと驚きました。

ただでさえ多忙を極めていたのに。

因みに記憶では、初回の掲載以降、何度か更新されていたんですよね。

この「もうひとつの物語」が、最終的にいつ最新の情報に差し替えられたのかはわかりません。

現在、公式の公演情報に残されているストーリーは、もちろん最新版。

NEVER SAY GOODBY(2006)

演出家がぎりぎりまで、いや、お稽古中でも脚本を書き換えながら作り上げていくというのは良くあることだと思いますが、、、

ここまでごっそり変えるって、何か理由があったのかも知れませんね。

たかちゃんのケガが何らかの形で影響した可能性も?

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まとめ

今回は『NEVER SAY GOODBY-ある愛の軌跡-』アナザーストーリーをお届けしました。

最近は公式HPにここまで詳しいあらすじを載せなくなりましたが、、、

もしかしたら、こうしたストーリーの変更がギリギリまで行われることも、その理由の一つなのかも知れませんね。

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