礼真琴の舞台を振り返るシリーズ第44回目は、北翔海莉&妃海風大劇場お披露目公演『ガイズ&ドールズ』を振り返ります。
宝塚では2度目の再演、東宝でも何度か再演されていますね。
因みに宝塚歌劇での初演は1984年 宝塚大劇場で、大地真央、黒木瞳の主演。
東宝版の初演は1993年 日生劇場で、田原俊彦、杜けあきの主演でした。
こっちゃんの演じたアデレイドは、宝塚初演の条はるきさんのアダルティな印象が強すぎて、キュートなこっちゃんとのギャップがドでかいです。(笑)
『ガイズ&ドールズ』
あらすじ
1948年頃のニューヨーク。
賭博師のネイサン・デトロイドは、アデレイドと婚約したまま賭博に夢中になっていた。
クラップゲーム賭場を警察の取締りが厳しく、適当な場所が見つからずに困っていた。
そこへジョーイ・ビルトモアが前金千ドルで倉庫を貸すと言ってくるがネイサンにお金はない。
そこへネイサンの仲間、スカイ・マスタースンがラスベガスで大勝ちして帰ってくる。
ネイサンは「俺が指名する女を一晩でものにできたら千ドル払う。でも、できなければ千ドルは俺のものだ」と賭けを持ちかける。
賭けに乗ったプレイボーイのスカイ。
ところが、ネイサンが指名した女はお堅い事で有名な、救世軍の娘サラ・ブラウンだった。
スカイは早速、救世軍の伝道所を訪れ、伝道師たちに「罪人は夜に活動する」と言って真夜中の布教活動を勧め、1ダースの罪人を用意する代わりにサラを食事に誘う。
サラはスカイの下心を見抜いていたが、なんだかんだでスカイの申し出を受け入れざるを得なくなってしまった。
ネイサンは賭博場所が見つからず困り果てていたが、徹夜で布教活動をしている救世軍のメンバーにサラがいないことに気が付き、スカイがサラを誘い出す事に成功してしまった事を察する。
ハバナへ出掛けたスカイとサラ。
そこでサラは酒の勢いもあってスカイに愛の告白をしてしまった。
「酔っている女を自分のモノにするのは、俺の自負心が許さない」と、心の内とは裏腹に冷たく突き放すスカイだったが、二人は互いに惹かれ合うようになる。
ところが、二人がニューヨークへ戻った時には大変なことが起こっていた。
困り果てたネイサンが、こともあろうに伝道所で賭場を開いてしまったのだ。
さらに間の悪いことに、二人の眼前でブラニガン警部たち市警の手入れを受けてします。
これを知ったサラは、スカイがこの賭博を開くために自分を騙したのだと誤解してしまう。
スカイはサラの誤解をとくため、ネイサンら賭博仲間に伝道所の集会に出席するよう頼むが断わられ、彼らと賭けをることにした。
なんとか賭博師たちに懺悔をさせ、集会は成功に終わり、支部の存続も認められた。
そしてスカイが伝道所での賭博に関わっていないことを知ったサラは、立ち去った彼の後を追う。
ふたりの恋の結末は…
主な配役
スカイ・マスターソン:北翔海莉
サラ・ブラウン:妃海風
ネイサン・デトロイト:紅ゆずる
アデレイド:礼真琴
ナイスリー・ナイスリー・ジョンソン:美城れん
カートライト将軍:万里柚美
ブラニガン警部:美稀千種
アガサ:毬乃ゆい
ビッグ・ジュール:十輝いりす
ハリー・ザ・ホース:壱城あずさ
ベニー・サウスストリート:七海ひろき
司会者:如月蓮
マーサ:白妙なつ
アーヴァイド・アバーナシー:天寿光希
クバーナの女:音波みのり
アンジー・ザ・オックス:大輝真琴
ホット・ドールズ:愛水せれ奈
ホット・ドールズ:妃白ゆあ
マイケル:輝咲玲央
カルヴィン:瀬稀ゆりと
ホット・ドールズ:紫月音寧
クバーナの歌手(女):夢妃杏瑠
クバーナの歌手(男):夏樹れい
ジョーイ・ビルトモア:十碧 れいや
クバーナの歌手(女):珠華ゆふ
老婦人:空乃みゆ
ラスティー・チャーリー:麻央侑希
フランク:漣レイラ
母親:毬愛まゆ
トレーナー:飛河 蘭
ジェリー:ひろ香祐
タバサ:紫りら
新聞売り:瀬央ゆりあ
ミミ:綺咲愛里
クロスビー:紫藤りゅう
GI:綾凰華
街の女:真彩 希帆
GI:天華 えま
超絶キュートなアデレイドちゃん
研2の『ロミオとジュリエット』愛で魅せたヤバいくらいの可愛らしさが記憶に焼き付いていますが、アデレイドちゃん、想像の遥か上をゆく可愛らしさです♡
ちょっと前まで海賊さんだった研7の男役が、ここまでキュートなのってどうよ!?と驚くくらい、ふつ~にカワイイ。(笑)
HOT BOX 登場場面
肩回りの筋肉はまぁ、おいといて。www
かわいい。
何度でも言いますけど、本当にかわいい。
ネイサンが入ってきて「おうっ」って感じでアイコンタクトした時のはしゃいだアデレイドちゃん、抱きしめたくなる。(笑)
ただ、14年間も婚約しているというには、年齢設定が不詳気味ではあります。
完全に当時のこっちゃんの実年齢辺りにしか見えないので、小学生の頃から婚約中か!?みたいな。www
ちょいちょい「たこ口」になるのがツボです。
ネイサン大好き!アデレイドちゃん
スカーレットの時よりも自然に女子声出てますね。
ちょっとハスキーな感じがこれまた魅力的。
地声でうたう歌も、高音まできれいに伸びてとっても聞き心地が良いです!
役作りについては… これはこれでありかな~。
ただ、やはり少々設定年齢よりも幼さが目立つ気がします。
でも、ネイサンのことが大好き!な気持ちが「いっぱい」伝わってきて、一生懸命なアデレイドちゃんが愛おしい♡
初演の条はるきさんが、可愛らしくもありましたが雰囲気からしてアダルトな感じだったので、ず~っとアデレイドはそのイメージが強く、超絶キュートなこっちゃんアデレイドとのギャップがすごいです。www
ついに結婚!?おめでとう(笑)
事の成り行きで、アデレイドと結婚するという(本心じゃない)ネイサンの話を聞いて、大喜びするアデレイドちゃん。
驚き方がちょっとわざとらしくて、そして事の成り行きが THE COMEDY って感じで、なんともコテコテなのがいいですね~。
そしてアデレイドちゃん、ヒョウ柄のボディコン(懐かしい響き… 笑)ワンピース。
ヒョウ柄はなんで人を老けさせるのでしょう?
もとい。
大人っぽく見せてしまうのでしょう?
ヒョウ柄を着ているこっちゃんアデレイド、少しだけアダルトな雰囲気に見えます。
そのあとの紺色のワンピースも、老けて見える。
というか、いい具合の年齢に見えてきます。
衣装って役作りの一部ね、とっても大事。
結婚にはしゃぐアデレイドちゃん、こんなカワイイんだから、ネイサン、お願い。
でも、ちょっと好き♡好き♡ビームが強すぎて「ウザイ」かも。(笑)
2幕の幕開き HOT BOX
1幕のショッキングピンクのドレスも可愛いですが、こっちのローズピンクのドレスも可愛いですね。
でも、ショーの場面になるとこっちゃんアデレイドは一気に幼くなるのね。(笑)
素が出やすいということかな。
ピンクのドレスを脱いで白いミニドレスになったら、なおのこと若返る。
でもこのドレスで踊るこっちゃん、大好き♡
娘役の中に入っているのに、娘役の中の誰よりもカワイイのよね、礼真琴氏。
この姿でもっと長く踊ってほしい!www
それにしても、これはいつも思うのですが、ドレスの重ね着してるのになんであんなに細いの?みなさん。。。
重ね着してるように見えないですよね~。
その昔、某トップではない娘役スターさんが、病的に体を絞っていて心配されていると聞いたことがありました。
めちゃくちゃ細い人でしたが、自分では「太っている」と感じてもっと、もっと、とダイエットに励んでいたようです。
いまはそこまでの人がいるのか分かりませんが、昔と思うと今は初舞台生からしてスリムですよね。
たいがい下級生は出番が少なくて、公演中も間食しまくり、膨張すると相場は決まっていたのに。(笑)
スターになるにつれ自覚と共にキュッと締まってくるという、ね。
話は逸れましたが、その後ガウン姿でスカイとお話しているときのアデレイドちゃん、完全にお子ちゃまに見えます。
っていうか、みっちゃん(北翔海莉)スカイがダンディすぎて、大人の魅力だだ洩れ。www
よしよしされちゃってるわ、アデレイドちゃん。(笑)
ネイサンとの銀橋のうた
この歌、難しい。
さすがのこっちゃんも苦戦していますね~。
どこで息継ぎしてらいいの!?だし、音程を取るのがまずもって難しそう。
それをしかも芝居の中で歌うんだから、技術高くないとキビシイ。
こっちゃん、なんとか無難に乗り切ってはいますが、「歌いこなせているか」というと残念ながら … といった感じ。
逆に、こっちゃんくらいの素地がないとこの歌は悲惨になると思われます。
今のこっちゃんなら歌いこなせるかな?
サラとアデレイド
同期の貴重な女×女の場面。
路線男役スターさんがガチで娘役としてトップ娘役に絡む機会はそうそうないので、本人たちも最初はこっぱずかしかったでしょうね。
ふうちゃん(妃海風)と並ぶとさすがにおっきいな。
そして、あ、こっちゃん男役さんだったな~っと思い出させてくれます。(笑)
実力派の二人のお芝居も歌も、安心して見ていられますわ~。
かわいい花嫁
ほんとーにしつこいですけど、こっちゃん、カワイイ。www
ウエディングドレスのこっちゃんアデレイド、似合いますね~。
女優さんが「仕事でウエディングドレスを着ると婚期が遅れる」とかって言うのを昔は良く聞きましたが、こっちゃん、宝塚に入って男役になって、まさかウエディングドレスを着ることになるなんて!
ある意味、トップまで上り詰めたことで、十分「婚期」は遅れてるかも知れません。(笑)
そしてすっかり回心して、伝道所の一員として働くみっちゃんスカイが大太鼓を叩きながら出てきますが、姿も話し方も「ちんどんや」だわ。www
フィナーレ・デュエット
フィナーレは男役でガンガン踊るのかと思いきや、さゆみちゃん(紅ゆずる)との銀橋からのデュエット。
「男役の女装」に見えないのがこっちゃんの良さ。
ま、ダンス踊ってる時の姿はおっとこ前になってましたけど。(笑)
ロングドレスでの足さばきもお手の物。
何度もドレス着て踊ってるから、これは経験値がものをいいますね。
美しいです!
フィナーレ・パレード
この際、エトワールが見たかったな~。
ウエディングドレスにベールを付けたアデレイドちゃん、HOT BOXの最初のショーで歌っている「♪アイ・ラブ・ユー・くびったけよ~やまも~りアイシテル~」の歌をけっこう長めに歌ってます。
階段降りの順もさゆみちゃんの前に一人降り。
この作品で、星組3番手の立ち位置を確かなものにしましたね!
並び位置は、今回はウエディングドレスなのでね、ふうちゃんの隣ってわけにもいかず、ネイサンの隣です。
それにしても… あ~かわいい。(笑)
まとめ
今回はうっとうしいくらいの「かわいい~~~」を連発させていただきました。(笑)
ほんとカワイイからね、アデレイドちゃん。
大劇場公演と東京千秋楽をそれぞれ観てみると、こっちゃんアデレイドがよりグレードアップしていて、ドはまりします。
東京千秋楽ではさゆみちゃんに「これからもボケ突っ込み磨いておけよ」とか言われてましたね、こっちゃんアデレイド。
その後はしっかりさゆみちゃんの下でボケ突っ込みを学んできたことでしょう!www
さて、次回はタカラヅカスペシャル2015『New Century,Next Dream』を振り返ってみたいと思います。
