礼真琴の舞台を振り返るシリーズ第67回目は全国ツアー『ESTRELLAS〜星たち〜』を振り返ります。
トップ就任前に主演を任され全国ツアーを回るって、本人にしてみれば精神的にホント大変なことだと思います。
さゆみちゃんもちえちゃん(柚希礼音)の在任中に『風と共に去りぬ』で全国を回りましたが、そのとき相手役として一緒に全国ツアーを回ったこっちゃん(礼真琴)。
そのとき、さゆみちゃんの背負ったプレッシャーをいちばん近くで感じながら、一生懸命に支えていたであろうこっちゃんが、数年たって今度は自分が同じ立場で全国ツアーへ。
安定感が抜群すぎて、2番手であったことを忘れます。(笑)
ESTRELLAS〜星たち〜
トップ退団後のショーリメイクではなく、2番手として本公演のショーをそのまま全ツに持っていくというのは、いろいろ気を使いますね。
主演してはいるけど、トップスターではないから衣装も本公演のさゆみちゃん(紅ゆずる)と大事なところは差をつけているし、相手役のはるこちゃん(音波みのり)もトップ娘役じゃないから扱いが難しい。
でも、観ているうちにこっちゃんがすでにトップスターで全国ツアーを回っていたかのように、錯覚してきます。。。
プロローグ
本公演では2番手とは言えども、衣装がかいちゃん(七海ひろき)と変わらず埋もれ気味で不満でしたが(笑)、今回は主演なのでね。
このプロローグ幕開きの衣装は、ポスターで着ているお衣装です。
さゆみちゃんのお衣装はもっとお上品な(上等な!)キラキラ感がありましたが、こっちゃんの衣装はギラ☆ギラ☆な感じ。
で、歌い継ぎのところの本公演からの入れ替わりは・・・
綺咲愛里 ⇒ 音波みのり
礼真琴 ⇒ 愛月ひかる
七海ひろき ⇒ 紫藤りゅう
瀬央ゆりあ ⇒ 極美慎
あのときの2番手全国ツアーじゃなければ見られない並びでしたね。
あいちゃんが登場するとさすがの存在感で、こっちゃん、食われそう … って心配になるくらい。
そのあとのはるこちゃんとのデュエットは、本公演と同じ白い衣装ですね。
普通にコンビ組んでる二人のように、すごく心地よいデュエットなので、この二人のダンスは大好き♡
スターライト
本公演でこっちゃんがひとり銀橋に残って歌ったソロは、男女2人ずつ4人の場面に変わりました。
きわみしん(極美慎)と、かのんくん(天飛華音)が、小桜ほのかちゃん、水乃ゆりちゃんを伴って歌っています。
二人とも歌も安定していていい感じ。
それにしてもきわみしん、ほんっと綺麗なお顔立ち。
なぜだか少々インパクトが薄い印象の彼女ですが、最近はようやくカッツリ上昇気流に乗った感じなので、この先の活躍が楽しみです!
そしてこの場面のあとのかいちゃんが受け持っていた場面は、あいちゃんに。
全体の雰囲気はそのままに、曲だけが変わっていますね。
人が変わると違う場面みたい …
ここも衣装はさゆみちゃんが着ていたものと同じですね。
本公演のとき、さゆみちゃんは歌いだしの前に煙草をくわえて佇んでいましたが、個人的にはこの場面の世界観に合っていないような気がしていました。
全国ツアーヴァージョンのこっちゃんは、客席から登場。
そして台詞を入れるという演出に変わっています。
うん、ファンのひいき目もあるかも知れませんが、煙草よりもこっちのほうがいいですね。
そしてあーちゃん(綺咲愛里)のポジションにははるこちゃんじゃなく、瑠璃花夏ちゃんが抜擢されています。
この場面、こっちゃんヴァージョン見ながら「振り付け、変わった?」とか思ったんですけど、比べてみたら変わってないんですよね。
本公演で銀橋に出る最後のほうは、こっちゃんヴァージョンではダンスに変わっていますが、それ以外の変更はないようで。
思わず2作品を同時に流して確認までしちゃいました。(笑)
どう見てもこっちゃんヴァージョンのほうがテンポも速く、激しい振りになっていたように思えて。
でもそのどちらでもなく、、、一緒なんですよね~不思議なことに。
で、何が違うかというと、真ん中が違う。
ただそれだけの事。
もちろんメンバーも入れ替わっていますが、センターのダンスが違うとこれだけ場面が別物に見えるんだ~と、ちょっと純粋に驚きました。
さゆみちゃんにはさゆみちゃんの持ち味があって、この場面の良さがありましたが、こっちゃんがまるで別物のように魅せてくれたのはやはりスゴイ!!と思います。
これまでにあまり感じたことのない感動でしたね、このいい意味の違和感は。
でもって、この場面のあとに本公演ではこっちゃんがバリバリ歌い踊る「The 礼真琴」とも言える BACK! の場面だったわけですが、、、
さて、誰が登場するのかな?と期待半分、不安半分で待っていると …
しどりゅう(紫藤りゅう)と桜庭舞ちゃんの場面に。
BACK!はやはりこっちゃんで
場面ごとなくなったのかと思いきや、本公演同様にこっちゃん登場!
忙しいな。(笑)
でもこの場面は礼真琴じゃないと成立しないしな。
ありがとう、中村先生。
主演を背負ったこの全国ツアーヴァージョン、こっちゃんの色気は増し増し、さらに増し増しでした♡
このあとのさゆみちゃんの場面はあいちゃんが代打。
そしてそこから引き続きの SUNNY はしどりゅうくんが、こっちゃん顔負けなキザり具合で歌ってます。(笑)
中詰め
本公演ではこっちゃんのSUNNYのあとにさゆみちゃんとあーちゃんのデュエットが入っていましたが、全国ツアーヴァージョンでは礼真琴ワンマンショー。
こっちゃんがひとりで踊りまくり、眼福でございます。
スパニッシュ系のダンスはこっちゃんのキレッキレなダンスと相性が良く、ほんと~に見ていて心地よく、幸せ♡
で、ソロダンスが終わると皆が総出、そのまま中詰めの盛り上がりへ。
こっちゃんはステージ上に残りますが、みんなは客席降り。
この作品は客席降りが多いですね~。
舞台にみんなが戻って最後の盛り上がりのとき、こっちゃん、楽し過ぎちゃったのか?しどりゅうに全身で体当たり。(笑)
それがまたカワイくて好き♡
星サギの夜
ここはこっちゃんとはるこちゃんかな~と思っていましたが、あいちゃんとほのかちゃんがさゆみちゃんとあーちゃんのところを演じていました。
こっちゃんは本公演と同じで、途中から「真っ白」な衣装に身を包み、神々しい光を放ちながら登場。
基本的な構成は本公演と同じですが、最後のほうは上手にこっちゃんが中心になる構成になっていて、こっちゃん、やっぱり天使♡
純白の衣装で自在に踊る姿にしばし見惚れる…。
情熱大陸×黒燕尾
本公演では情熱大陸のサウンドに黒燕尾、そして大階段という完璧な3点セットでしたが、全国ツアーの階段は5段。
大階段がなくても黒燕尾の魅力は駄々洩れ、何回でも見てしまう。。。
そういえば、まだこっちゃんが下級生だったころ。
燕尾服を着て踊ると上半身を動かすたびに着崩れしていて、まだまだだな~と思った時代がありました。
踊り自体はバリバリカッコよく踊っているのに、燕尾服の前がだらしなくはだけてしまっていたり、片方の肩がずれてしまったり。
この全ツの情熱大陸は、そんなことを思い出しながら見ていたのですが、ジャケットの扱いもカンペキ!
何度でも繰り返し観てしまうわ~。
パレード
本公演の時に来ていたたかちゃん(和央ようか)時代の片燕尾の衣装は、あいちゃんがそのままスライドして着ていましたが、、、
今回こっちゃんが着ている衣装も「また」たかちゃん時代の、よく着回しされている衣装ですね。。。
そして、はるこちゃんが着ているのがはなちゃん(花總まり)のお衣装。
真ん中3人の衣装が、宙組の和央&花總コンビにドはまりしていた時代のなじみの深い衣装だったので、なんだか変な感じ。
この衣装たち、あまりにも着回しされ過ぎてませんか?(笑)
たしかショーで使われたのが2005年ごろだったので、考えてみたらもう20年近く前の作品で着ていた衣装なんですね~。
まだトップスターじゃないけど、パレードくらいもっとキラキラさせてくれてもいいのになぁ~なんて、当時も思ったわ、そういえば。
ま、こっちゃんが自らキラキラ光線出してくれてたから良しとするかな。
まとめ
本公演で「うすい」と感じたこのショーでしたが、、、
何気に全国ツアーヴァージョンを超・満喫しちゃった自分がいます。(笑)
こっちゃん主演で見るとこんなに「別もの」になっちゃうなんて!
本公演の映像はあんまりリピしていませんが、この全ツヴァージョンは何度でもリピしちゃいます。
いやだわ~ファンって勝手な生き物過ぎて。www
でもやっぱり作品の構成や、出演するメンバーで「別もの」になっちゃうのはしょうがないですよね。
うん、しょうがない。
さて、次回は紅ゆずるのサヨナラ公演『GOD OF STARS -食聖-』を振り返りたいと思います。
