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【星組】『ディミトリ~曙光に散る、紫の花~』新人公演(東京・配信)感想

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宝塚大劇場の千秋楽を配信で観劇して以来の『ディミトリ~曙光に散る、紫の花~』。

やっぱりこの作品、いいですね~♡

そして星組下級生たちの頑張りがうれしい、久しぶりの新人公演観劇となりました。

かのんくんのご挨拶の際、客席下手側を見て「尊敬する礼さん・・・」という話をしていましたが、以前のように上級生が客席で観劇していたんですかね。

コロナ禍で、客席での上級生の観劇はリスクだから、、、という状況が続いているものと思っていましたが。

ま、少しずつ with コロナ、ですね。

新人公演配役(本役)

ディミトリ:天飛華音(礼真琴)
ルスダン:藍羽ひより(舞空瞳)
ジャラルッディーン:大希颯(瀬央ゆりあ)
アヴァク・ザカリアン:稀惺 かずと(暁千星)
物乞い:鳳真斗愛(美稀千種)
タマラ女王:水乃ゆり(白妙なつ)
ギオルギ:碧音斗和(綺城ひか理)
バテシバ:瑠璃花夏(有沙瞳)
アン・ナサウィー:紘希柚葉(天華えま)
ミヘイル:奏碧タケル(極美慎)


エルズルム公:凛央捺はる(大輝真琴)
チンギス・ハン:世晴 あさ(輝咲玲央)
イヴァネ・ザカリアン:御剣海(ひろ香祐)
ニノ:星咲希(紫りら)
ソポ:瞳きらり(音咲いつき)
庭師:透綺らいあ(朝水りょう)
エレネ:彩夏こいき(澪乃桜季)
ヴァラム:彩紋ねお(夕渚りょう)
ベカ・ジャケリ:青風希央(天希ほまれ)
ガンベダオバ/リラの精:紅咲梨乃(小桜ほのか)
アスラン:朝稀さいら(天路そら)
カルマリク:羽玲有華(遥斗勇帆)
ニコロス:馳琉輝(蒼舞咲歩)
イルマ:乙華菜乃(七星美妃)
サバ:桃李拍(朱紫令真)
シャルヴァ:樹澄せいや(希沙薫)
セルゲイ:和波煌(碧海さりお)
アルセニ3世:世奈未蘭(颯香凜)
カハ:珀亜れい(夕陽真輝)
ムルマン:凰陽さや華(天飛華音)
メムナ:飛翠真凜(奏碧タケル)
カティア/女官長:詩ちづる(水乃ゆり)
スィクヴァルリ/リラの精:綾音美蘭(瑠璃花夏)
シブルズネ/リラの精:鳳花るりな(詩ちづる)
幼少ルスダン:愛花いと(乙華菜乃)
幼少ディミトリ:詩花すず(美玲ひな)
タマラ王女:美玲ひな(藍羽ひより)
お菓子屋:都優奈
肉屋:侑蘭粋
果物屋:瑛美花れな
果物屋:星影 なな
香辛料屋:光莉 あん

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ディミトリ~曙光に散る、紫の花~

ディミトリ:天飛華音

開演アナウンス、やわらかい雰囲気で素敵でしたね。

リラの木の前での幕開き、歌が少し不安定に感じはしましたが、柔らかく温かい雰囲気の世界観が素敵でした。

髪型のせいかと思いますが、かのんくん、こっちゃんに雰囲気似てませんでしたか?

時々、セリフ回しも似てるな~と思いました。

新人公演は本役さんをなぞることから始まるので、よくあることではありますが。

でも決して「真似てる」という印象はなく、単純に「あ、いまの似てた~」とか、そんな感じ。

幕開きから歌の不安定さを感じたと言いましたが、新人公演には十分なレベルをこなしてはいます。

けっして減点レベルではないのに、本役さんが神すぎると損ですね。(笑)

なんとはなしに「もっと、もっと」と期待しちゃうし、ハードルを上げたくなってしまう。www

歌に感情をのせて伝えるという「表現力」は、まだまだこれから成長していくんだろうな~と、期待を持ちました。

結婚式での舞は、難しい小刻みなステップを器用にこなして美しく待っていましたね。

素敵でした♡

ときどきセリフが「今のって”素”だったよね?」と気になるところはありましたが、かのんくんは全般的に新人公演を立派に「卒業」できるレベル。

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夫婦再会の場面なんて、本公演顔負けの感動的な、心揺さぶるお芝居でしたし、服毒して死に向かうディミトリの語り、感動的でしたね。

かのんくんのお芝居に惹き込まれ、ディミトリの「生きざま」が走馬灯のように巡る思いでした。

うん、ちょっとほめすぎかもしれないけど。(笑)

新人公演を卒業して、これからの本公演での活躍が楽しみですね!

ルスダン:藍羽ひより(舞空瞳)

今回、新人公演を観劇したのは、ひよりちゃんを観てみたかったというのが一番の理由です。

鼻筋の通ったスタンダードな美人さん。

雰囲気は、かつて星組でこっちゃん(礼真琴)のバウ初主演「かもめ」や、新人公演初主演「ロミオとジュリエット」で相手役を務めたしろきみちゃん(城妃美伶)系?

研2で、しかも同期の中では成績が思わしくない彼女が抜擢されるのには、きっと何かキラリと光るものがあるってことのかな、と。

本公演で可愛らしいタマラ王女を演じていて、その愛らしさにもひと目ぼれ♡

どんなお芝居するのかな~と興味がありました。

子供時代のルスダン、まぁ可愛らしいこと。

声なのかセリフ回しなのか、なんだかわからないけど、とにかく自然な感じでカワイイ。

そしてエクボがたまらんですね~。(笑)

トビリシの町に繰り出すときに町娘の服装で現れ「じゃーん♪」

ひよりちゃん、かわいすぎる。

ただ、作品全体を通して感じたことは、「演じる」以前に自身の感情に溺れてしまっていませんか?ってことでした。

ほぼ、どの場面でも涙があふれていて、気持ちはわからないでもありませんが、役者が芝居を超えて感情的になりすぎると、観ているほうが白けてしまいます。

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心が動いているということは素晴らしいことですが、役者は「その人物を演じる」存在でなければ。

ひよりちゃん自身の感情が溢れすぎてしまった印象が強く、ルスダンという人の感情が見えてこなかったのが残念でした。

けっして下手でもないし、むしろ経験の浅い研2であそこまでできれば素晴らしいと思いますが、それは宝塚ファン、星組ファンとしてのひいき目ね。

これからの彼女に期待するいちファンとしては、芝居としての感情のコントロールができるように成長してほしいな~と思いました。

あと、これは未熟さゆえであると思いますが、口から出ている「ことば」と、ルスダンの表情とにギャップを感じる場面が多く、感情をどう表現するかもこれからの課題ではないかと。

課題は山積している印象ではありましたが、これからの成長を楽しみにしたいですね!

ジャラルッディーン:大希颯(瀬央ゆりあ)

なおちゃんよりも、さらに迫力ありました。(笑)

前半の出番ではなんかこのひと、悪役なんかな?って雰囲気が溢れていましたが、徐々に懐の深い名将という雰囲気が加わり、好演。

粗削りながらも、役割を果たしていたように思います。

でも、良いところでかんじゃったね。(苦笑)

ディミトリに反逆者の疑いがかけられようとしたときの、「ルーム・セルジュークの王子よ、安心して食事を続けるがよい…」って、懐の深さを見せるところ。

名前のところ?かんじゃって、残念だったわ。

アヴァク・ザカリアン:稀惺 かずと(暁千星)

今回の新人公演で、いちばんの収穫は彼女かも。

いい役者に育っていますね。

個人的には本公演のありちゃんアヴァクより好きかも。

戦の場面の舞もカッコよかった~。

そしてセリフ回しもお勉強の後が感じられて、いつの間にこんな素敵な男役に成長していたの!?と、驚きました。

個人的には、これまでなんだか頼りないイメージが強かったので、今回の新人公演は嬉しい誤算でした!

宝塚歌劇創業者一族のプリンス(あ、いちおうプリンセスと呼ぶべき?…笑) 、トップまで登って行ってほしいですね。

物乞い:鳳真斗愛(美稀千種)

本公演のみきちぐさん(美稀千種)の印象が強烈だったから、新人公演はどんな感じなのかな?と興味がありましたが、、、なかなかの好演でしたね。

おどろおどろしさは、みきちぐさんの足元にも及ばない感じはありましたが、新人公演なりの役作りで、物語の重要なこの役割をちゃんとこなしていたと思います。

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この役って、演じ甲斐ありますよね。

もし自分がこの作品に出演するとしたら、この役、ぜひやってみたい!(笑)

ギオルギ:碧音斗和(綺城ひか理)

ディミトリの完成度が高すぎて、お兄様、ちょいと貫禄には欠けましたが、歌声が好きでした。

特にバテシバとの声のバランスがとっても心地よかったな。

前半しか出てこない割には、実は見せ場ががっつりある役なので、本役のあかちゃん(綺城ひか理)から、いっぱいお勉強できたんじゃないでしょうか。

 

バテシバ:瑠璃花夏(有沙瞳)

出番が少なく、どこまで印象を残せるかといった役ですね。

本役のみほちゃん(有沙瞳)が、さすがの存在感で見事なバテシバを演じていたので、新人公演のハードルはかなり高かったと思いますが、頑張ってましたね。

存在感で言うとちょっと弱い印象を持ちましたが、この人は「声」が素敵ですよね。

ディミトリやギオルギ王とのハーモニーが美しかったです。

ルスダンに対し、アダルトなバテシバ。

その辺りはよく表現されていたように思います。

アン・ナサウィー:紘希柚葉(天華えま)

銀橋での「ウィンク♡」に注目して見ていましたが、、、

ごめん。

本役・天華えま、圧勝!(笑)

ゆずはくん、精進してくれたまえ。

ミヘイル:奏碧タケル(極美慎)

これもねぇ、、、本公演が美男子すぎましたわ。(笑)

ま、とりあえずビジュアルは横に置いておくにしても、ルスダン女王が思わずすがってしまうほどの人物には思えなかったな。

あの少ない出番、しかも見せ場らしき見せ場のない中で、あの些細なエピソードをきっかけに、唐突にルスダン女王から寵愛を受けるという流れがそもそも … なんですが。(苦笑)

本公演のきわみくん(極美慎)でも、きっと難しいと思われる役なので、、、なんとも評価しづらいけど・・・

とりあえず、今後に期待します!(笑)

やっぱりエピローグが秀逸

その他では、幼少ディミトリ(詩花すず)が可愛すぎた~♡♡♡

あと、庭師さん。

これは新人公演関係ないんですけど、「そのままお聞きください」とかって言いながら、思いっきりディミトリのほうを向いて話しかけるよね、この庭師さん。

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ディミトリとルスダンが、このあとスレ違っちゃうのって、もとはと言えばあなたのせいよね。(笑)

新公を観ていて、あらためて思ったわ。www

そして、そして。

やっぱりエピローグが好き。

「だから、全部終わったら、良く生き抜いたって、抱きしめて」

ディミトリとルスダンが交わることなく終わる、という演出家のセンスが素晴らしいなと。

生と死の境目。

交わることなく去っていく二人のそれぞれの後ろ姿に、それぞれの「勇気」が見える。

愛する人のために命を懸けて生き抜いた「勇気」

愛する人から与えられた命を生き抜いてゆく覚悟を持つ「勇気」

やっぱり、秀悦。

まとめ

新人公演だけでも、こうしてひとつの公演が成り立ってしまう宝塚歌劇団。

常に80名もの大カンパニーで作り上げるステージを観られるなんて、ほんと贅沢ですよね~。

そんなことを感じながら、久しぶりの星組新人公演を楽しませていただきました!

さて、あとは無事に東京公演が千秋楽まで走り抜けられますように!!

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