このところ、もっぱらライトに星組ばかり観劇しているので、月組はもしかしたら「瀬奈じゅん」全盛期が前回の最後だったかもしれません!何年前になるのやら。きりやん(霧矢大夢)、まさお(龍真咲)、たまきち(珠城りょう)の時代は全く月組に関心がなく… 完全スルー。(笑)
私の宝塚ファン生活のスタートは月組でしたが、その後は宙組を数年間経由して、ここ10数年はずっと星組です。作品によっては他組もたま~に観ていますが、ほぼ星組オンリー生活。
でも、れいこちゃん(月城かなと)時代到来で、「スタンダードな美しさを拝んでみたいかも。」と、ようやく月組への関心が芽生えまして、配信を観てみよ~と。
そうしたら、偶然にも舞浜公演のお誘いがあり、結果的には配信で予習をしてから劇場で10数年ぶり!の月組を観劇してきました~。
初!舞浜アンフィシアター
以前、こっちゃん(礼真琴)のコンサート『VERDAD!!』の公演が発表になった時、行く気満々でアクセスや周辺情報を調べたにもかかわらず、見事に撃沈して配信視聴で終わった悲しい思い出のある舞浜アンフィシアター。(笑)
駐車場【満車】は信じるなかれ
当時の下調べが日の目を浴びることとなり、無事に舞浜アンフィシアター初観劇してまいりました!
隣接する商業施設 イクスピアリ の駐車場を利用するわけですが、劇場を利用するなら劇場を囲むように設置されている平面駐車場『アネックスパーキング』が一番便利。
広大な敷地でかなりの台数を収容できるので、口コミでも「午後から行ったけどすぐに入れた」というコメント多数。
なので、なにも気にせず14時半過ぎくらいに舞浜に到着。いくつかの駐車場入り口を通過し、目的のアネックスパーキングの前へ進むと、「うそ~!」なんと入り口には『満車』の文字が…。
仕方なく通過して、もう1周してきたら空くかも、とかいろいろ考えましたが、面倒なのでそのまま少し離れた『リゾートパーキング』に駐車。(ここはがらスキでした)
で、歩いて劇場に戻ってきたら、、、あちらこちらに空きスペースだらけ!さっきの満車の表示は何だったんだ!?と怒りすら覚える空きっぷり。
今度からは『満車』表示にだまされるもんか!と心に固く誓い (笑)、終演後もトボトボと離れた駐車場まで歩いた初めての舞浜アンフィシアター体験…。ま、ゆーてもそんな遠くないんですけどね。(笑)
座り心地、見え方、文句なし!
円形シアターは青山で1度だけ経験しましたが、客席に突き出した舞台が客席との一体感を感じられていいですよね。
そして、アンフィシアターで何が気に入ったって、座席のクッション性!座った瞬間「なに?このふっかふかソファー♡」と感動しちゃいました。
お尻が包み込まれるようなフカフカ感!すべての劇場にこのクオリティを求む!!って感じでしたね。
座席配置もほどよい傾斜で、前に座っている人の頭が一切ステージにかぶらないから、どんな場面もストレスフリーで楽しめました。
月城かなと、普通にカッコイイ
今回の公演は珍しく幕間なしの約2時間ぶっ通し上演。配信を見るまで予備知識ゼロだったので、「ん?一幕いつ終わる?」とか思ってるうちに、いつの間にかショーになって一気に終わってしまうという…。(笑)
舞浜テイスト炸裂
ポスターからは、もっとシンプルなシックな印象を受けていたのですが、幕が開いてみるとファンタジー・ワールドでしたね~。
なんか途中でディズニーのショーを観ているような気分になってしまいました。個人的には、宝塚で観たい系統の作品ではありませんが、これはこれで楽しくて良いのかな、と。
パステルカラーの宝石たちがとっても可愛らしかったです。
ストーリーは、シンプルなようで、でも人間とアンドロイドとクローンとが非現実世界に入り乱れて展開しているため、分かりづらさもありましたが、そこに込められた「自分が大切だと思う心を信じよう」というメッセージはしっかりと伝わってきました。
なんだか最近いろいろと悩みの多い日々なので、妙に心に響いてくる台詞がたくさん!おかげさまで、「人生、自分の心と向き合って、自分らしく楽しまなきゃね!」とちょっと前向きになれた気がします。
スタンダードなカッコ良さ
れいこちゃんは、ほんと普通にかっこいいですわ。
見た目はもちろんのこと、素敵な声とセリフ回し、この人の舞台を観て「カッコイイ!」って思わない人、実際いるんですかね?(笑)ものすごくスタンダードな二枚目ですよね。
このテのトップスターは久しぶりな気がします。
ただ、お歌がちょっと不安定なのが残念なところではありますが、そこは同期の才能の塊・礼真琴に任せておいて… れいこちゃんはビジュアルだけでも十分に楽しめました!(ファンの皆さん、これ、褒めてます)
ちなっちゃん(鳳月杏)
いつぞやのスカステ、たまきちとあさちゃん(瀬奈じゅん)のトーク番組を見ていたら、あさちゃんがたまきちに向かって、ちなっちゃんが月組に出戻ったことに対し「よかったね~~~~」としみじみ言っているのを覚えていて、それ以来、どんなコなん??と気になっていました。
直接舞台を観たことはなかったので、今回がたぶん「初」生ちなっちゃんだったのですが、彼女が存在していると、なんとなく舞台が締まりますね。
トン・トン・トリトン♪ がとってもお似合いでした。みんなを包み込むような温かい空気を発していて、月組ビギナーながら、ちなっちゃんに適役だわ~と、その世界観に惹き込まれていきました。
そして、ゆうひちゃん(大空祐飛)臭がプンプン。
雰囲気もちょっぴりゆうひちゃんに似てるように思ったのですが、月組ファンの方たち的にはどうなんでしょう?? ま、110周年に向けた劇団のトップ人事を考えると、ゆうひちゃんのような逆転ホームランはないかも知れませんが…。
その他いろいろ
メインキャストの学年が、娘役も含めて全体的に高いんですね。月組ビギナーとしては、一人ひとりデータ確認しないとわけわからず。
今回の作品でいちばん印象に残ったのが彩みちるさん、すごく役にハマッていて見ていて安定感がありました。そして、彼女の【声】は聴き心地が良いですね。
あ、あとキャストの話ではないのですが、客席を巻き込んだ照明の演出についてひとこと言いたい!これ、劇団へのクレームレベルなんですが、、、前後左右、手元(目前)でLEDライトがチカチカし続け、眼に光が直接的に突き刺さり、ものすごく不快でした。
確かにきれいで演出としては素敵な光景でしたが、常に間近で光が眼に入ってくるのはかなりキツかったです。客席で常にピカピカ、チカチカっていう演出は絶対にやめてもらいたい… 。
配信で観ていて綺麗だな~、でも、あれ? 客席が光ってる? しかもずっとコントロールされてる? と、嫌な予感はしていたのですが… 想像以上にやばかった。(苦笑)
光の演出としてはとても美しかったんですけどね。配信だけなら…。
懐かしい名曲ぞろいのショー
ショーの選曲には、少々驚かされました。舞浜ファンタジーな曲たちももちろん楽しめましたが、個人的には「なに?この懐メロ臭!」まじで臭いました。(笑)
銀河鉄道999
懐かし過ぎました~。少し前に、舞台化されてハナちゃん(花總まり)が他界された神田沙也加さんの代役としてメーテルを演じていましたが、このテーマ曲は「神」です。
そしていま、TBSの朝の番組『THE TIME』の主題歌として使われているのをご存知でしょうか?私は毎日早朝からこの番組を見ながら出勤準備をしているので、舞浜でのジェンヌ・夢ステージを見ながら、安住紳一郎アナウンサーの顔が目の前にチラついてしましました。(笑)
宇宙戦艦ヤマト
これも、シブい選曲でしたね。宇宙をテーマに選曲されているのはわかりますが、、、ちょっと引いた。(笑)
しかもキーが低すぎて、みんな歌いこなせていないのが残念。前後の曲のつながりがあってキー調整ができなかったのか、単純に作者のこだわりなのか、明らかにのどが塞がって声が出ていませんでしたね。聞くのも苦しかったし、歌っている生徒さんにも気の毒でした。
宝塚メドレー
やっぱりこれが一番好き。観劇に偏りがあるので聞き慣れない曲も一部ありましたが、ほぼ耳馴染みのある曲がばかりでワクワクしました!
80年代の月組、特にうたこさん(剣幸)&ミミちゃん(こだま愛)ファンとしては、『ME AND MY GIRL』を聴くと、いまでも一瞬にして初演当時に頭がタイムスリップしてしまうくらいワクワクMAX!
月城かなと&海乃美月コンビもお似合いでしたが、ちょっとビルとサリーのキャラクターには合わないかな~。(れいこちゃんはギャツビー!!楽しみです)
ウタコさん&ミミちゃんのさよなら公演『ル・ポアゾン~愛の媚薬~』。
これも、いまや宝塚を代表する作品になりましたね。私にとってはめちゃめちゃ思い出深い大好きな作品です!久しぶりにこのナンバーを生で聴けて耳福でした♡
『Apasionado!!』や『世界の王(ロミオとジュリエット)』は、もはや語らずともその興奮と感動は果てしなく… いつ聴いてもテンション上がりますね~。
でも今回のメドレーで私の一番のツボだったのは、何といっても『ヒートウェーブ』!!!
ポアゾンでウタコさん時代の月組に思いを馳せていたら、♪チャーン♪チャ・ラ・チャ・チャン♪ チャーン♪チャ・ラ・チャ・チャン♪(伝わりますかね?このメロディ… 笑)って超絶懐かしいメロディーが流れてきてびっくりでした!
まみさん(大地真央)&しょーこちゃん(黒木瞳)のさよなら公演。ファンになりたてだった私は、録画したビデオ(VHSですよ、懐かしい!…笑)を擦り切れるほど見ていました。まさか、40年近く前のこの曲を今の月組で聴くなんて。
まさに、フォーエバータカラヅカ。(笑)
まとめ
なかなか月組を観る機会がなく十数年ぶりの観劇となりましたが、結論はただひとつ。
月城かなと、カッコイイ!(笑)
ちょっと前に、こっちゃんを振り返るシリーズで95期生の文化祭とか初舞台とかを見返したばかりですが、れいこちゃん、当時からもうお顔立ちが出来上がっていたので、あのころからイメージ変わらないですね。
ちょっぴりあひちゃん(遼河はるひ)に似ているように思うのは、美形のお顔に可愛らしいエクボ が共通しているからですかね?
お歌の不安定さも共通してますが。(失礼… 笑)
最近はなかなかどの組もチケットが取りづらくなっていますが、ギャツビー、頑張ってチケット取って劇場で観てみたいな~と思い始めています。こうしてまた、宝塚の深い深い沼に嵌っていくのでしょうか… 。
ま、楽しみは沢山あったほうがいいので、行くところまで行ってしまえ!ですかね。
【宝塚】礼真琴の舞台を振り返るシリーズ① 第95期 音楽学校文化祭
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