MONOLOGUE
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田原俊彦10周年記念ツアー

田原俊彦デビュー10周年記念 ロンドン&パリツアー1 参加者は400人

田原俊彦 トシちゃん

【1989年夏】

イギリスのロンドン・ヒースロー空港、私が初めて海外の地を踏んだ記念すべき場所です。

1989年のことなので、もう、かれこれ33年年も前のことになるんですね~。

それまで海外には全くと言っていいくらい関心がなかった私が、ついに「はじめの1歩」を踏み出したわけです。

きっかけはいたって単純。

当時トップアイドルだったトシちゃん(田原俊彦)の、デビュー10周年を記念したツアーに参加したかった… 。

「おひとりさま」で海外ツアー参加決定!

初の海外旅行、決定!

参加申し込みは確か先着順で、実は一度「キャンセル待ち」となってしまったのです。

なかば諦めていたところに、定員拡大で追加受付が決まり、無事に繰り上げ参加決定。

でも、大問題が発生!

当時大学生だった私はろくに勉強もしないで定期試験に臨んだ結果、お恥ずかしながら1科目「追試」となってしまいました。

その追試験の申込日と旅行日程が重なってしまったのです。

いや~困った。

でもこういう時に持つべきは友。

当時、大学まで徒歩数分の学生寮で暮らしていた友人が、夏休み中にもかかわらず、私に代わって大学まで追試験の申請をしに行ってくれると!!

神。

そして私は無事、ツアーに参加できることになりました。

30年以上前のヨーロッパ、しかも一流ホテルを利用する1週間のツアーだったので、はっきりとは覚えていませんが、一人参加はざっくり50万円近かったと思います。

因みに費用は全額「親」負担

良き時代でした。(笑)

海外に関心を持たない娘が急に「海外に行きたい!」と言い出したので、逆に嬉しかったというのもあったかも知れません。

ツアーのチラシを見せて「行きたい」と話をした際、いっさい反対もされず、文句も言われた記憶がありません。

むしろ、さっそく支払方法の確認とかをしていたくらいです。

両親は1ドル=360円とか、それ以上の円安時代から年1回は(仕事もからみつつですが)海外に出かけていたので、私が子どもの頃から「一緒に行くか!?」「スイスはどうだ!?」なんて私を同伴させたがっていました。

でも、私は「行かな~い」と。

今思えばなんてもったいないことをしていたのかと思いますが、当時は興味なかったんですよね~。

それなので、これがアイドルのツアーだろうが何だろうが関係なかったのでしょう。

娘が海外に行く、しかも一人で参加すると言い出した、めでたい。(笑)

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ツアー出発前から荷物を抱えて大冒険

ツアーは基本的に東京発着でした。

オプションで国内線乗り継ぎを選択できたのですが、なんせすべてが初めてで、空港で乗り継ぐなんてわからない!!

そう言って、旅費を全額出してくれていた親に頼み込み、乗り継ぎ便より余計な費用がかかる「新幹線での自力移動&全日空ホテル前泊」を選択。

その頃、地方在住だった私はひとり大きなスーツケースを抱え、自宅から タクシー ➤ ローカル線 ➤ 新幹線 を乗り継いで東京へ。

東京駅からは「総武成田線」という電車に乗り継ぎ(記憶はあっているだろうか?)、さらにホテルのシャトルバスで前泊地である全日空ホテルへ。

「成田エクスプレス」が開業したのは1991年なので、当時はローカル電車にゴトゴト揺られて行くしかありませんでした。

新幹線の改札を出てからがさぁタイヘン。

複雑に入り組む東京の鉄道網に、トランジットホームがわからず右往左往。

田舎もんなんでね。(笑)

駅ビルの売店のおばちゃんに聞いても、めちゃくちゃ素っ気なく返され撃沈。

「これが東京かぁ…」と心細さと不安でいっぱいになりながら、なんとか無事に成田までたどり着くと、今度はホテル行きのシャトルバスの乗り場がわからないときた。

もう私にはすでに大冒険です。

バスターミナルにあった旅行代理店で全日空ホテル行きのシャトルバスの乗り場を教えてもらい、やっとの思いで全日空ホテルに到着。

旅友とのファースト・ミート

私がホテルに到着したときには、すでにホテルのロビーやエントランス付近にツアーの参加者らしき女性たちが大勢集まっていました。

その女性たちに混じって、緊張しながら受付を済ませホテルにチェックイン。

前泊のホテルは2人部屋。

そしてここで一緒に前泊する人が、ツアー中も同じ部屋で過ごすことになる「旅友」です。

彼女はまだ来ていませんでした。

どんな人がやって来るのかドキドキして待つこと数時間。

夜になり、仕事を終えてやって来たという彼女は、23歳の私よりいくつか年上のお姉さんでした。

とても気さくで明るいお姉さん。

私たちはすぐに打ち解け、トシちゃん話に花が咲き、大盛り上がりのツアー前夜となったのでした。

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人生初の海外旅行、ロンドン初上陸!

ツアーの参加者は驚きの400人

翌朝、いよいよロンドンへ向けて出発です。

前泊組は旅行会社が手配したシャトルバスで一斉に成田空港に移動し、全国各地からの参加者と空港で合流します。

成田空港が初めての私にとっては、空港の景観だけで「お~~」って感じ。

北ウィングという大きな文字を見て感動し、♪Love is the mystery~♪と中森明菜「北ウィング」を歌い出すという、バカっぷり。(笑)

空港内に入ると、そこには大勢の女・女・女たち。

同じツアーに参加する人たちが一堂に会し、グループごとに並びます。

その数なんと、400人!!

このトシちゃんファンの大集団は12グループに分けられ、私は一番最後の12班でした。

当然ながらジャンボ機をチャーターでもしない限り全員一緒にフライトするのは無理なので、何機かに分かれてロンドンに向かいます。

11班と、私たち12班が搭乗するのはBA、ブリティッシュエアウェイズでした。

ロンドンは遠かった

グループごとに分かれて出国手続きを済ませ、初めての免税ショップ巡りもそこそこに、飛行機に乗り込んだ私たち。

さぁ、いよいよ出発!

ロンドンに着いた最初の夜は、ホテルディナーのときにトシちゃんが顔を出してくれる予定になっていたので、もぉ、私たちはワクワクMax。

が、しか~し。

出発予定時刻になっても私たちの乗った飛行機はピクリとも動かない。

15分が過ぎ… 30が過ぎ… それでも動かない。

8月下旬のまだ暑い時期です。

昨今の狂ったような気温上昇に比べれば、大した暑さでもなかったと思いますが(当時は30℃を超えただけで「え~!」だった)、エアコンも効いていない機内に缶詰めにされた私たちはぐったり。

そして1時間が過ぎ… ようやく飛行機はゆ~くりと滑走路へ向かいます。

無事に成田を飛び立った時には1時間半ほどの遅れが出ていました。

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それにしても、ロンドンへの道のりは遠かった~。

機内では興奮もあってかほとんど眠れず、ひたすら「機内食」を待つ状態。(笑)

でも、窓の外に広がるユーラシア大陸の景色には大感動でした。

ユーラシア大陸

どこまでも続く茶色い大地、そこに流れるいくつもの細い河。

まさに 絶景。

そして11時間ほど過ぎたころ、飛行機はユーラシア大陸を抜け、いよいよイギリス上空へやってきました。

ロンドン

テムズ川が流れるロンドンの街を見下ろしながら、飛行機は郊外にあるヒースロー空港へ向かって、着陸態勢に入ります。

目下には、いくつも連なる小高い緑の丘が一面に広がり、赤レンガの可愛らしい家が立ち並ぶ、まるでおとぎの国のような風景が広がっていました。

ロンドン

これは、今でも決して忘れることのない、大切な思い出の風景のひとつです。

定刻より1時間少々遅れてロンドン・ヒースロー空港に到着した私たちは、すぐにバスに乗り換え、宿泊先のThe Tower Hotel(当時の名前はThistle Hotel Tower Bridge だったと記憶しています)へ直行。

ホテルはロンドンのシンボルトンのひとつである、タワーブリッジの目の前という素晴らしいロケーション。

The Tower Hotel

タワーホテル・ロンドンは、タワーブリッジとロンドン塔というロンドンで最も有名な2つのランドマークと隣接しています。地下鉄駅(Tower Hill)、主要鉄道駅、高速フェリー「テムズ・クリッパー」にも近く、ロンドン観光の拠点として最適です。

なんせ大所帯のこのツアー。

ホテルも二つに分かれていまして、12グループのうちの10グループは別のホテル、11-12班の2グループだけが The Tower Hotel での宿泊に。

つまり、本来の定員を超えて追加募集枠だった2グループが、別ホテルとなったわけです。

ちなみにもともとはJTBがツアーの担当でしたが、私たち追加募集組は近畿日本ツーリストが担当するという、大手旅行会社が協力して面倒を見てくれるという面白い構図。

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田原俊彦、ホテルに現る!?

本来は、ホテルに到着してから余裕をもってホテルで夕食。

そしてその夕食のときに、トシちゃんが Welcome のご挨拶に来てくれると聞いていた私たち。

でも飛行機が1時間以上の延着、そしてさらに11班はもっと遅れていて未着。

この状況だったので、なんと、トシちゃんの訪問は中止。

JTBチームの夕食にはトシちゃんが顔を出していたようで、私たちのショックは計り知れず。

トシちゃんに会いたいがために参加している私たち、トシちゃんに会う貴重な機会を奪われ、かなりのブーイングを飛ばしまくっていました。(笑)

せっかくロンドンという素晴らしい街にやって来て、いきなりブツブツ文句しか言わない私たちって… 。

夕食の準備が整うまでの間、それぞれの部屋に分かれ荷物整理。

そんなときでした。

成田空港で出会い意気投合した別の部屋の旅友さんから内線が。

「トシちゃん、来るんだって!!!!!」

次回へつづく

さてはて、トシちゃんに会えなかったとブ~たれていた私たち。

でも、神様は見捨てませんでした。

いよいよ、トシちゃんとのファースト・ミートが実現!!

次回へ続きます。