MONOLOGUE
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田原俊彦10周年記念ツアー

田原俊彦デビュー10周年記念 ロンドン&パリツアー2 トシちゃん現る

【1989年夏】

人生初の海外旅行は、トシちゃん(田原俊彦)のデビュー10周年記念のロンドン&パリツアー。

まだ学生だった私は全額「親」負担だったので、少々実感に欠けるところはましたが、ロンドンとパリの1週間のツアーで約50万の高級ツアー。

時は1989年。

バブルの最盛期が1989年12月29日、株式市場で日経平均株価が38,915円という歴史的高値を付けたときであると言われていますので、まさにバブルピークだったんですね。

華やかなOLさんたちが沢山参加していたのも、納得です。

世界では東欧諸国のソビエト連邦からの独立運動、ベルリンの壁崩壊、歴史が大きく動いた時代でもあります。

そんな中で、私たちのトシちゃんツアーは続いていきます。

トシちゃんとのファースト・ミート

ホテルに田原俊彦、現る

成田空港で飛行機のエンジントラブルがあったため、私たちの飛行機は1時間半ほど遅延してロンドンに到着。

私たち12班と同じホテルに宿泊予定だったもう一つのクループ、11班はさらに到着が遅れていて、まだホテルに到着です。

そんな状況の中、私たちの各部屋に巡った突然の朗報!

「トシちゃん、来るんだって!!!!!」

この情報の信ぴょう性はともかく、とりあえず私と旅友は大慌てでカメラを手に部屋を飛び出しました。

ホテルのロビーにはすでに同じグループのみんなが集まって来ていて、どうやら情報はガセではなさそうな雰囲気。

ロビーの隅にはトシちゃんのスタッフらしき男の人が数名待機しているという状況。

これは間違いなく、トシちゃん来るよね。

わくわくドキドキ、待つこと数十分。

ついにその時が!

ホテルの車寄せに黒いハイヤーが滑り込み、私たちはいっせいにエントランスからその車に目をやります。

すると、自動ドアが開き、サングラスを片手にトシちゃん登場!

ホントに来てくれたのです♡

何の記者会見ですか?というくらいの凄まじいフラッシュを四方八方から浴びながら、あまりにもふつ~にトシちゃんはロビーのソファに腰掛けます。

田原俊彦 トシちゃん

そしてさらに、ふつ~に周りのファンと会話を始めました。

うそでしょ。

カッコ良すぎる♡

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延着に感謝する日がくるなんて

この空間にいるのは私たち12班の40名足らずのファンと、数名のスタッフのみ。

テレビの中でしか見たことのなかったスーパーアイドル・田原俊彦が目の前のソファーに座っていて、生声を聞き、会話に参加しているという夢のような状況…

飛行機よ、遅れてくれてありがとう。(笑)

しかも、同じく飛行機の延着でまだホテルに到着していなかった11班が、間もなくホテルに到着できそうだとの情報が入り、このまま待つことに。

田原俊彦 トシちゃん

本当に心からもう一度言っておきたい。

飛行機よ、遅れてくれてありがとう!!!

結果的に、私たち約40名は1時間近くホテルのロビーでトシちゃんを囲んで雑談を楽しむことができ、夢のような時間でしたね~。

みんな、思い思いにトシちゃんに話しかけたり、勝手に隣に座ってツーショット写真を撮ったりして(笑)楽しいひと時を過ごしました。

そうしているうちに、11班のバスが車寄せに到着。

混乱を回避するため、到着したバスにトシちゃんが乗り込んでいくという、11班にはこれまた超・サプライズのプレゼント。

1時間のコミュニケーションを満喫した私たちは余裕の笑みでトシちゃんを見送り(笑)、ロビーからその様子を見守ります。

トシちゃんがバスに乗り込んだ瞬間、バスの中から「キャ----!!!」という黄色い悲鳴が聞こえてきたのは言うまでもありません。

わざわざ日本から遠くまで会いに来てくれたんだから、というトシちゃんのファンサービス。

お高くとまっていると芸能レポーターたちに一斉に叩かれた時期もありましたが、芸能人っていろんな側面があるから難しいですね。

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セカンド・ミートはビッグ・ベン

ツアーのスタートは記念撮影

トシちゃんとの夢のような時間を過ごした私たちのツアーは、翌朝、ロンドンの市内観光からはじまりました。

普通のツアーなら、ロンドン塔やバッキンガム宮殿などの観光から始まるのですが、これは「田原俊彦ツアー」です。

そう、まずはトシちゃんとの記念撮影からツアーがスタートします。

テムズ川をはさんだ向こう岸に国会議事堂(ビッグ・ベン)の見える広場で、グループごとにトシちゃんとの記念撮影。

入れ替わり立ち代わり、各グループがトシちゃんの周りに集まっての記念撮影でしたが、さすがのトシちゃんも、朝早かったこともあり、まだ眠たそうな感じで、あまり笑顔も見られず。

田原俊彦 トシちゃん

そりゃ、12回グループもあれば疲れますよね。

でも、女子たちはそんなことお構いなし。

いかにトシちゃんの近くを陣取るか … それぞれのグループごとに、静かなる女の戦いが繰り広げられていて、他のグループの様子を客観的に見ているとなかなか面白い光景でした。

田原俊彦 トシちゃん

かくいう私も、ポーカーフェースでしっかり参戦しましたけどね。(笑)

この記念撮影が終わると、ここから12台ものバスが連なってロンドン市内を巡る「旅行らしい」市内観光のスタートです。

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大急ぎのロンドン市内観光

バッキンガム宮殿で王室の馬車に遭遇

まずはじめに訪れたのがバッキンガム宮殿

訪れたと言っても、ここはバスの中から車窓見学で、宮殿前の赤いアスファルトのロータリーを何周かぐるぐる。

駐停車禁止エリアなので、ぐるぐる走ってないとその場にいられないんですよね、車両は。

更にはこのとき、なんと後方からパッカパッカと馬車がやって来たのです!

そのため、オマケでもう一周。(笑)

騎馬兵を従えた黒塗りの馬車は、宮殿の正面の門から敷地内へと入っていきました。

バッキンガム宮殿

ガイドさんの説明によると、この当時イギリスではアン王女の離婚問題が話題になっていたので、離婚成立に関する何かの王室行事ではないかとのお話でした。

「こんな光景はイギリスに住んでいても、めったに見ることがないので、皆さんは本当にラッキーですよ!」

ガイドさんも少々興奮気味に話していたのを覚えています。

宮殿と言えば、ホースガードも見逃せません。

門の両サイドにそれぞれ馬に乗った兵隊さんが警備に当たっているのですが、右側の兵隊さんも、

バッキンガム宮殿

そして左側の兵隊さんも、見分けがつきません。(笑)

バッキンガム宮殿

つい最近、どこかの国の観光客が、ホースガードと写真を撮ろうと近づき、馬に触れようとしたら、騎馬兵に怒鳴られたかなんかで怒りのツイートをしたところ、逆に世の中から批判の的になってしまったという話がありました。

ホースガードは観光用にいるのではなく、王室や宮殿を護衛するための業務を遂行しているので、絶対に触れてはいけません!

色々な人がいますね。

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国会議事堂~ビッグ・ベン

次に向かったのが、トシちゃんとの記念撮影の背景にもなった国会議事堂、そしてロンドンのシンボル、ビック・ベン

ここでは橋の上にバスを止めて記念撮影の時間がもらえたので、みんなで交代しながら写真を撮りました。

そしてここでは、人生初!

外国人と一緒に写真を撮りました。(笑)

といっても私たちのバスを運転してくれていた運転手さんですが。

金髪にサングラス、おしゃれな口ひげを生やしたダンディなイギリス紳士でした。

このときは自分がイギリスに留学することになるなんて、まったくもって思っていなかったから、なんでも記念、記念。(笑)

ロンドン塔 ~ タワーブリッジ

それから私たち一行はロンドン塔へ移動。

ここも残念ながら入場観光ではなかったので、外観の雰囲気を味わってからギフトショップでのお買い物タイムとなりました。

このロンドン塔のテムズ川サイドの広場から眺めるタワーブリッジの眺めはサイコーです。

タワーブリッジ

お天気があまり良くなかったので、見栄えは良くありませんが… 。

ちなみに宿泊していたホテルは、このタワーブリッジの向こう側。

ホテルの敷地内からはこんな感じ。

タワーブリッジ

当時は位置関係をあまり気にしていませんでしたが、ほんとうに橋のすぐ近くに隣接しているのが写真を見ると分かりますね。

私たちのツアーは、いったんロンドン塔で解散だったので、歩いてホテルへ戻りこの写真を撮ってから自分たちの部屋へ。

ロンドン塔から歩いて戻れるってことは、ロンドン塔からもかなり近かったってことですね。

せっかくのロンドンも、トシちゃんしか見てない状態。(笑)

ホテルへ戻ってからも、「近くでトシちゃんが雑誌の撮影をしているらしい」「どこだろう?」「あの辺かな?」とか、そんな話題ばかり。

振り返ってみれば、本当にもったいない旅をしたものです。

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トシちゃんとのサード・ミート迫る

さて、ロンドンの市内観光を終えたその日の夜。

トシちゃんと再び出会えるロンドンでのメインイベントがやってきます。

ある意味、初日のホテル・ロビーでの1時間の雑談がよっぽどメインになっちゃいましたが(笑)、本来のメインはこちら。

ロンドンでも最大級と言われる巨大ディスコを借り切って、総勢400名が一堂に会するパーティ・ナイト。

昼間の市内観光の時とは打って変わって、みんな気合の入った装いでロビーに集結。

なんせトシちゃんに会えるってので、みんなの気合いの入り方が違います。(笑)

露出しまくりの大胆なドレス姿の人もいれば、着物姿の人もいたりして。

日本から着物一式持ってくるのって、けっこう荷物ですよね… お姉さま方、すごいわ~なんて思いながら当時は眺めていました。

因みに私はいたってシンプルなワンピーススーツ。

でもね、あらためて見ると時代を映しているな、と。

肩パット太いベルト金ボタンチューリップスカートだもの。

そしてまた、腰に付けた緑のツアーバッチが輝いてます。(笑)

あ、因みに当時は大学もこんな感じの格好して通っていたんですよ~。

幼児教育学科なのにね。(笑)

次回へつづく

さて、話をロンドンの夜に戻しましょう。

会場となるディスコはロンドンの繁華街にあったので、私たちはバスに乗って近くまで移動してから、徒歩で会場へ向かいます。

日本人ばかり、しかも若い女性ばかり(でもなかったけど)が何百人もが列をなし、ぞろぞろと夜のロンドン繁華街を歩いている光景… けっこうシュールです。(笑)

「なにごと???」

と言わんばかりの周囲からの視線を浴びつつ、それでも私たちご一行様は気にしない、気にあしない!

だってもうすぐ、トシちゃんに会えるんだから!

次回へ続きます。