1週間ほど延期になりましたが、無事に『グレート・ギャツビー』が初日を迎えましたね。
度重なるコロナ休演、感染者数もひたすら増加し続けている中で、無事に千秋楽まで全員で完走できることを祈るのみです。
さっそくスカステで初日のダイジェストが放送されたので、その感想を書こうとTVの前に座ったのですが…
初日の映像を見ていたら無性に過去のギャツビーを見たくなってしまい、結局2008年の月組版を引っ張り出し、ガッツリ観てしまいました。(笑)
せっかく観たので、その感想も含めて書いてみようと思います。
2022年 月組公演 初日ダイジェスト
初日のダイジェストは、痒いところに手が届かない映像編集がデフォルトなので、ちょっと痒いままの率直な感想です。
劇場で観劇すると、きっと全く違った見え方になるのだと思いますが、まずは初見、映像から受けた印象を綴ります。
あ、月組のファンの皆さま、月城かなとファンの皆さま、そしてその他諸々のファンの皆さま、クレームは受け付けませんのでよろしくお願いします。
♪朝日の昇る前に … ちょっと残念
この名曲を歌う場面は、ほんの少しだけ流れただけでしたが、率直な感想を述べますと …
残念。
私のこの曲への思い入れが強すぎて、れいこちゃん(月城かなと)への期待が大きかったからかも知れませんが、一瞬にしてギャツビーの夢から醒めました。
通しで月城ギャツビーを観たら、印象変わるのかな?
この名曲を「歌う」ことに神経集中しているように見えてしまって、ギャツビーが透けて見えてこなかった感じ。
そして安定の「音程不安定」。(笑)
この短いフレーズでそれを感じさせてくれちゃう月城かなと氏、お歌、頑張れ!
この名曲は、ギャツビーを演じるれいこちゃんにはぜひとも歌いこなして欲しいです。
公演を重ねながらの成長に期待!
背中で語るには、もう一歩
私がギャツビーに求める「背中で人生を語る」… は実際に作品を通して観てみないとわかりませんが、とりあえず、れいこちゃんのスーツ姿は美しいですね~!
でも勝手に「月城ギャツビー」への期待が大きかったので、ダイジェストを観た限りにおいては期待値を少々下回ってるかな。
月城ファンの皆さまからは「いや、いや、わかってないな~」とお叱りを受けるかも知れませんが、クレームは受け付けませんので。(笑)
デイジーに華やかさがなく … 残念
残念続きで申し訳ないですが(これは私の予想通りでしたが)やはり、うみちゃん(海乃美月)のデイジーは任じゃないと感じました。
舞台人として、ひとつひとつの技術は持ち合わせているのだと思いますが、デイジーの圧倒的な美しさという形容詞に対し、地味すぎます。
ギャツビーが人生を、そして命をかけるくらいに愛した女性 … にしては説得力がないですね。
役柄との相性の問題ですかね。
トム・ブキャナン、カッコ良すぎ
ちなっちゃん(鳳月杏)、私のなかのトム・ブキャナンのイメージを一瞬にして破壊しました!
ダンディなその姿を見て、一瞬「あれ?なんの役だっけ?」と配役表見直しました。(笑)
過去2作品はトムよりもニックのほうが大きい役で描かれてきたので、これまでトムを演じたのは別格さん。
ある意味、私の中ではちなっちゃんも2番手と別格の間に立っているような位置付けなので、過去の公演と同様の配役だと思っているのですが、今回のトムさん、ダントツでカッコいいですね。
そりゃモテルわな。
浮気するよ、これは。www
そして出演者の中では飛び抜けて「雰囲気」ある芝居をしますね。
最近の月組公演はほぼ見ていない私には、ちなっちゃんのこの存在感がちょっと新鮮。
フィナーレナンバーもちなっちゃんセンターで踊る場面が少しだけ映りましたが、とにかく安定感ありますね。
月組の屋台骨支えてるのが彼女であるのは間違いない。
その他のこと、いろいろ
ギャツビーのお屋敷がより豪邸になってた~。
すべてがグレードアップ!
大劇場1本ものだからできるのか、お金もそれなりにかけて作りました!って感じ。
このあとに日生で上演された月組再演見たから、お屋敷が少々しょぼく見えちゃいました。
あ、あとパレードの羽根。
なに、あのビリヤードの的みたいな作り。(笑)
あの変な板いらんでしょ。
れいこちゃんが挨拶しているあいだにマジマジと見たけど、邪魔でしかない。
せっかく素敵な衣装と豪華な羽根なのに、あの背中の板が意味不明。
2008年 瀬奈じゅんヴァージョン
観るつもりはなかったのですが、れいこちゃんのギャツビーを観ていたら、無性に瀬奈ギャツビーが観たくなって、結局2時間半、ガッツリ観てしまいました。
瀬奈じゅんのカッコ良さにため息
ギャツビーのパーティ-、登場シーンからしてスマートでめちゃめちゃカッコいいんですけど。
スーツ姿がカンペキ。
落ちついた大人の男な雰囲気がたまらないですね~。
顔が小さすぎて、決して全体バランスが良いとは言えませんが、なんなんでしょう、あの男臭さというか、哀愁というか、醸し出す空気がヤバイ。
そして、あさこちゃん(瀬奈じゅん)の♪『朝日の昇る前に』は染みます…。
劇中何度かこの歌を歌いますが、場面ごとにギャツビーの人生が目の前に浮かんでくるような、不思議な感情がこみあげてくるんですよね。
ラストシーン … 久々に観たらやたらと泣けて、泣けて、号泣レベルでした。
全編を通して瀬奈ギャツビーの感情表現が素晴らしく、思わずどっぷりと芝居の中に入り込んでしまい、こちらの感情も溢れてしまった感じ。
こんなにひとりの女性を愛し、その女性に捧げたギャツビーの人生 … ちょっと切ないな。
その他、もろもろ
「遼河はるひ」と「月城かなと」、やっぱり似てますよね。
あひちゃん(遼河はるひ)はニックを演じていましたが、見れば見るほどれいこちゃんと似てるな~と。
男役のその他大勢が、みんな同じ髪型してるのが印象的。
この時代に合わせたものだったのか、当時の月組のブームだったのか。
そしてそんな髪型をしていたひとりが、ちなっちゃん!
ギャツビーとデイジーが再会を果たして、ニックも一緒にギャツビー邸に行く場面をボーっと見てたら、ん?見たことある顔が。
若かりし日、研3の鳳月杏、ちなっちゃんでした。
雰囲気が今のままで変わってないな~と思いながら、私の脳裏にはほっぺプクプクの研4こっちゃん(礼真琴)が浮かんでしまいました。(笑)
なんなんだ、この差は。www
まとめ
ここ最近、なかなか東宝のチケットが取れず劇場での観劇から遠のいていましたが、ギャツビーの東京公演、1公演だけゲットできました!
初日ダイジェストでは、れいこちゃんへの期待が大きすぎた分、現実とのギャップにテンション下がり気味になりましたが…
劇場で観劇するときには、そのギャップを払拭してくれると信じてます!!
その前に、たぶん千秋楽配信を観ると思いますので、またその時に改めて感想を書いてみようと思います。

