短大卒の私が持っている学位は「準学士」です。
どうしても「学士」の学位を取りたい。
通信制大学を2度もドロップした苦い経験があるにもかかわらず、3度目の正直に挑戦してみようと動き始めました。
日本語教師とは「日本語が母語ではない人たち」に日本語を教えるお仕事です。 この日本語教師という資格が2024年4月より「登録日本語教員」という名称で国家資格化されました。 ただし綿密には、これまで運用されてきた旧制度が「国家資格化」され[…]
これまでは、ドロップした大学に 数単位+卒論 だけを残してきたこともあり、なんとなく英語系にこだわる気持ちがありましたが、これからの目標と方向性をじっくりと検討した結果、「登録日本語教員」の資格を目指せる学部を選択することにしました。
あれやこれやと忙しすぎて1日が72時間くらい必要な気がしますが(笑)、やりたいことがあるっていうのは幸せなことですね。
登録日本語教員への3つのルート
今年度から新たに導入された「登録日本語教員」の制度では、当面の経過措置として資格取得に向けて3つのルートが示されています。
経過措置Cルート ※令和15年3月31日まで
必須の教育内容50項目に対応した日本語教員養成課程等を修了し、学士以上の学位を有する者
基礎試験 免除 ➡ 応用試験 ➡ 実践研修 免除 ➡ 登録日本語教員
このルートを目指すには、学士の学位が求められているため、大学卒業以上が必須です。
学士の学位を持っていれば日本語教育に関連する学科等の制限はなく、どの学科を卒業していても問題ありません。
学士の学位を持っていれば、併せて国の認定を受けた大学が設置する日本語教員養成課程で必要な26単位以上を履修するか、専門学校や民間スクール等で420時間以上の専門課程を履修するか、そのいずれかをクリアすれば「応用試験のみ」で登録日本語教師資格を得ることができます。
養成機関ルート ※令和6年11月以降順次
1. 登録実践研修機関と登録日本語教育機関の登録を受けた養成機関で課程を修了した者
基礎試験 免除 ➡ 応用試験 ➡ 実践研修│養成課程と一体的に実施 ➡ 登録日本語教員
2. 登録日本語教育機関の登録を受けた養成機関で課程を修了した者
基礎試験 免除 ➡ 応用試験 ➡ 実践研修│登録実践研修機関で受講 ➡ 登録日本語教員
このルートは、国から「登録実践研修機関」「登録日本語教育機関」として登録を受けた養成機関で所定の課程を修了し実践研修を受けたうえで、「応用試験」をとクリアして登録日本語教員の資格を得ることができます。
日本語教員養成課程の所定の単位数とは、1 の場合は「大学:26単位以上 / 専門学校等:420時間以上」でありCルートと同じですが、2 の場合は「大学25単位以上 / 専門学校等:375時間以上」です。
1の場合には実践研修が「養成課程と一体的に実施」されることとされているため、その分の単位数が異なっています。
試験ルート
このルートには特に求められている基礎資格はなく、前提となる履修科目もありません。
基礎試験 ➡ 応用試験 ➡ 実践研修│登録実践研修機関で受講 ➡ 登録日本語教員
この試験ルートは完全なる独学コースで、前提科目の履修要件も求めていない代わりに 「基礎試験」「応用試験」「実践研修」すべてを受験・受講する必要があります。
独学で学んで基礎試験から臨むというのは大変困難なことではありますが、大学や専門学校で養成課程を受講するには多額の費用が掛かりますので、そうした費用の捻出が難しい人にも日本語教員への門戸が開かれているという意味において必要なルートであると思います。
学士の学位と養成課程の修了を同時に
上記の3つのルートのうち、短期大学卒業の準学士である私の現状から選択できるのは「養成機関ルート」か「試験ルート」ということになります。
まず、試験ルートについては根気が続かない私の性格上、論外です。
独学でこのルートを行こうと思ったら、たぶん、辿り着く前に人生が終わること請け合い。(笑)
そして「養成機関ルート」ですが、まず、国から養成機関が認定を受けるのが今年の11月以降順次なので、現状まだこのルートは制度として実質始まっていません。
さらに、このルート目指すためには「実践研修」が課せられます。
現行の制度にも「日本語教師養成課程420時間コース」というものが存在していますが、学費は50万を超えている学校がほとんどです。
そこへきて「実習費用」も加算されるとなると、、、想像するのが怖い。
であれば、時間はかかっても、ほとんど同じ程度の学費で「学士」と「養成課程の単位」を同時に取得でき、おまけに「実践研修免除」の経過措置を受けられるCルートを目指すのが、私にとっては一番有益な選択なのではないかと思います。
これが仮に、1年生から入学して4年間を費やすとなると話はまた変わってくるのですが、幸い短大卒なので3年次に編入学ができ最短2年で学士を目指すことができます。
大手前大学 現代社会学部 現代社会学科
さて、どこの大学に出願しようか。
日本語教員の養成課程が設置されているいくつかの大学をもう一度調べ直し、ここなら自分の希望に合っているんじゃないかと思ったのが、最初に気になっていた「大手前大学」でした。
できれば関東の大学がいいかな~と思ってはいたのですが、大手前大学にはなんとも魅力的な「自由さ」を感じてしまいまして。
この大学に惹かれた理由は4つあります。
1. オンラインだけで卒業できる!
コロナ禍以降、最近は多くの通信制大学でこの制度が取り入れられるようになってきましたが、大手前大学もしかり。
授業はもちろんのこと、レポート提出や試験もオンラインで実施。
スクーリングについては、対面出席が必要な演習科目等もありますが、自身の履修科目次第でメディアスクーリングの受講のみで必要単位を取得できます。
日本語教員養成課程には1週間程度の教育実習が含まれていますので、必然的にこの分は対面参加となりますが、それ以外の単位はすべてオンラインで履修がコンプリートできるので、とてもありがたいです。
2. 自分のペースで学べる4クール制 !
一般的には前期・後期の2期制で、比較的長いスパンで同じ科目を受講することになります。
その点、大手前っ大学では1年を4クールに分けており、短いスパンでひとつの科目を学習し終える授業構成になっているのです。
これもほんとーにありがたいです。
かつて通信制大学の英文科で学習していた際には、半年ごとの計画を立てての学びだったので、その分、複数の科目が一気に授業終了➡多数の科目終了試験、レポートという地獄絵図。(苦笑)
有給休暇を1週間取得し、そのすべてを試験とレポートに費やさないと追い付かないようなレベル感でした。
なので、少しずつ科目を終わらせていけるこの4クール制はいい!
3. 必修科目なし!全科目完全自由選択制 !
もうね、この制度は最高ですよ、ほんと。
この制度を知った瞬間に、私のベクトルがものすごい勢いで大手前大学にピキーンッと向きましたからね。(笑)
約160科目ある中から、必要な単位をすべて自分の裁量で選択できちゃうんですよ!
こんな最高なことってあります?
英文科の通信では必修科目がわんさかあって、英語音声学とか英語学演習とか、半泣き状態で必死で単位取りましたからね~。
短大の頃なんてうちの学科は2つの国家資格を取得するのが卒業要件だったから、2年間で約120単位を取得する上に、選択科目なんて2つくらいだったと思います。
しかも選択必修で、3つのうちからひとつ選ぶ、みたいな。
ほぼ必修。(笑)
4年制大学で124単位が卒業要件なのに、2年制の短大でほぼ120単位取るって普通に「は?」ですよね。www
入学式の後のクラスで担任の先生に言われたんです。
「4年制大学で約130単位を取るところを、あなた方は2年間で120単位取ります。覚悟してください。」
あの衝撃の言葉は忘れられない。(苦笑)
えぇ、取りましたよ。
月曜日から土曜日までびっしり授業を受けて、期末試験は10日間をかけて十数科目を受験し、2年間で5本の実習をこなし、無事国家資格を2つ取って卒業いたしました。
頑張ったな、、、あの頃の私。
でも、もう無理。(笑)
好きな科目を好きなように組み合わせて履修できるなんて、神です、まじで。
日本語教員養成課程を履修する傍ら、そのほかで英語関連、心理学関連、WEB関連、となんていう科目も履修できちゃうわけですよ。
3年次編入なので単位数は限られますが、もうワクワクしかないです、このシステム。
4. 秋入学は卒業時期が秋か翌春かを選択できる!
私の場合は3年次編入予定なので、今年の10月に秋入学すると最短2年後、2026年の9月に卒業ということになります。
もちろん、そこで単位が取れていなければ翌4月以降に卒業延期となるわけですが、大手町大学の秋入学はちょっと珍しいシステムです。
2024年10月に入学する場合の学費は、最終年については2026年9月に卒業なので、前期分の学費のみ納めて卒業となりますが、仮に9月に卒業できず、2027年4月に卒業する場合でも後期分の学費は不要なんです。
むしろ、9月に卒業する場合は決められた時期までに申請が必要で、申請していなければ単位が充足されていたとしても必然的に4月卒業になるらしいのです。
つまり、秋入学の場合は2年分の学費で2年半在籍して勉強を継続できるってことになりますね。
もちろん最終年の後半には新規履修の制限とかはあるでしょうけれど、継続履修しているものについては、2クール余分に時間が残されているから余裕をもって学べます。
いろいろと珍しいシステムを取り入れている大学ですよね。
出願準備完了!
というわけで、大手前大学の通信教育部に出願することにしました!
入学試験はありません。
インターネットから出願登録をして選考料を払い込んだら、必要書類を揃えて入学志望理由書を添えて郵送。
そして入学許可が下りたら学費を振り込んで、10月から学習開始です。
すでに出身短大から出願に必要な「成績証明書」と「卒業証明書」を取り寄せたので、インターネットから出願登録を済ませたところです。
入学志望理由書は440字のマスが書かれている原稿用紙に、400字以上で書けっていう指示だったので、なんとミラクル!440字ジャストで書き終えました。(笑)
志望書には、なぜ日本語教員を目指すのか、大学では何を学びたいのか、そして今後の人生にどう生かしていくつもりなのか、を盛り込んで仕上げたのですが、我ながらうまくまとまったと思います。
今の自分には明確な目標があるので、書きたいことはスラスラ出てくるのですが、文字制限のある中でいかに要点をまとめて伝えるか、、、で少々手こずりはしたものの、おおよその想いは伝わる志願書になったはず。
これで落とされたら、救いようないけど。www
とりあえずこれで出願書類を出して、結果を待ちたいと思います。
少しずつ前へ進んでいく喜びを感じつつ、気を引き締めて背水の陣で臨まなきゃね。
選考結果の通知が来たら、またご報告します。
吉報を祈っていてください m(_ _)m
まとめ
社会人として仕事をしながら学業に向き合うことは、ほんとうに大変です。
それは2度も通信制大学をドロップしている自分がいちばんよく知っていること。
それでもこれからの自分が目指す場所、やりたいことを実現させるためには乗り越えなければならない壁だと思うので、今度こそ!の気持ちです。
まだまだ人生あきらめずに前を向いて進んでいきます!
皆さまも、ぜひ、何かにチャレンジしてみてくださいな。
では、また。
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AI英会話スピークを使い始めてまだ2週間ちょっとですが、なんとか飽きずに続けてます。 年間契約しちゃったから今更やめるわけにもいかないってのもあるんですけど、本来の自分のレベルよりも下のレベルからスタ […]
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