「青春18きっぷ」を利用して中国・九州を旅する8日間。
初日は観光する予定は入れず、ひたすら西へ西へと進んで岡山県の倉敷へ向かいます。
早朝の出発に向けて、しっかり2日前から睡眠調整を試みたものの見事に失敗し、前夜はまったく寝付かれず、結局、睡眠4時間くらいで旅立つことになりました。
体力勝負のこの旅、、、スタートから不安しかない。(笑)
JRの「待ち合わせ」は親切?迷惑?
早朝 06時05分 の東京発・熱海行の電車からこの旅がスタートしました。
この日、東京から倉敷までの在来線乗り換えは7回。
ざっと12時間の長旅です。
東京(始発)➡ 熱海(終点)は定刻通り
東京駅始発の東海道本線・熱海行は、ひっそりと人気のほとんどないホームに静かに止まっていました。
早朝とはいえもう少しお客さんがいるのかと思っていましたが、さすがにこの時間だからでしょうか、東京駅からは数えるくらいしか乗客はいませんでした。
定刻通りに東京駅を出発して、少しずつ乗客は増えていきましたが、それでも通勤ラッシュのような混雑はなく快適な鉄道の旅。
乗車時間は2時間弱かな。
電車に2時間も揺られていたら、前夜に4時間しか寝てない身としては確実に寝落ちしそうなものですが、なぜだか、まったく睡魔に襲われることもなく熱海へ到着。
たぶん、いや、間違いなく「緊張感」でしょう。(笑)
熱海(始発)➡ 浜松(終点)で徐々に時間がずれ始める
熱海に着いたら、今度は浜松行きの在来線へ乗り換えです。
ここでの乗り換え時間はなんと3分。
駅に到着する前に乗り換えのホームをしっかりと確認して、なんとか無事に乗り継ぐことができ、ひと安心。
ここ熱海から浜松までは、さらに2時間半の長旅です。
まだ1回乗り換えに成功しただけだというのに、この段階で「なんか余裕じゃない?」って思っていた能天気な私。
でも、それもつかの間。
早くもこの電車から徐々に時間が狂い始めていきました。
もうすぐ浜松に着くかな~と思っていた矢先、急に電車の速度が遅くなって静かに停車してしまったのです。
そして車内放送が入ります。
「信号機の点検のため、停車しています」
そのまま数分間停車したのちに運転は再開されたものの、この段階で9分の遅れが発生していました。
浜松での乗り換え時間は11分間。
次の電車に乗り継ぎできるか否かのピンチ到来です!
イライラ、ソワソワ、とりあえずすぐに乗り換えられるように扉の前に立って浜松駅到着を待ち、扉が開くと同時に飛び出し、スーツケース片手に駅の階段をダッシュで駆け上がり乗り換えホームへ!
でも、気づけば周りに同じような人が沢山いて、階段はダッシュ人口高め。(笑)
乗り換えのホームには次の目的地「豊橋」行きの電車が止まっていて、その電車に大勢が駆け込み、なんとかセーフ!
この段階ですでに手足の筋肉がブルブル …www
浜松(始発)➡ 豊橋(終点)でさらに遅れが発生
大勢の駆け込み客がなだれ込み多少混雑していた電車内、この旅で唯一「立ったまま」乗車することに。
混雑と言っても隣の人と触れ合うほどのものではなかったので、荷物を持っていてもさほど苦になるレベルではなかったです。
ちょっぴり上がってしまった息を整え、汗をぬぐいつつ「間に合った~」という安堵感をかみしめていた私ですが、この電車、発車時刻になっても扉が閉まる気配がない。
こんなに頑張ってダッシュしたのに、なんで?
そう思いながらホームの様子を見ていると、じきに車内放送が入りました。
「ただいま遅れて到着いたします、特急電車〇〇のお客様のお乗り換え待ち合わせをしております」
えっ?
ちょっと待って。
その遅れている電車が来るまで動かないってこと??
何のためにダッシュしたんだ~い。
そして、次の乗り継ぎがあるから、定刻通り出発してくれないと困る!
ここで待ち合わせをしてこの電車が遅れるなら、そのせいで乗り継ぎに遅れる次の駅でもそっちの電車は待ち合わせしてくれるの?って話ですよ。
ひとつ待ち合わせるなら、その先も全部待ち合わせてくれないと困ります。
JRって、こういうところが親切なようで、一部の利用者には迷惑だったりもします。
万人が納得できる対応って難しいですよね。
結局ローカルの在来線って本数が少ないから、1本の乗り継ぎを逃すと次の乗り継ぎに1~2時間なんていうのはざらにありますから、それゆえの「待ち合わせ」対応であることは理解できるのですが、その駅を始発する電車すら発車時刻を遅らせてしまえば、その先すべての駅での乗り継ぎ客に余計に影響が及ぶわけで。
この旅では至る所でこの「待ち合わせ」という対応に遭遇しましたが、そのたびにモヤモヤ、イライラ。
結局、浜松発・豊橋行の電車は11分遅れで浜松を出発しました。
豊橋で次の電車へのスムーズな接続を考えると、乗り換え時間2分の電車に乗りたかったので、もう、この段階で、、、つんだ。(苦笑)
予定は狂っても何とかなるもんだ
浜松駅から11分遅れで豊橋へ向けて出発した電車の乗車時間は約30分。
あっという間に到着します。
ゆえに、通常のお客さんの乗降による電車の遅れは出にくく、次の「乗り換え時間2分」も余裕だろうと考えていたんですよね。
でも始発駅の出発が11分遅れてしまったので、乗り継ぎ列車を遅らせることになりました。
豊橋(始発)➡ 大垣(終点)でさらに遅れる
出発のときと変わらず11分遅れで豊橋駅に到着し、次なる目的地「大垣」行きの電車が発車するホームの案内板を見上げて固まる。
次の電車の発車予定は2時間後!?
いや、いや、そんなはずはない。
もっと本数はあったはず。
これってもしかしてダイヤが乱れてるってこと?
そういえば周りのお客さんたちが、やたらと名鉄電車へ向かっていく姿が目立つな~と。
ここ豊橋駅はJRのホームの先に名鉄のホームが併設されていて、ICタッチでそのまま乗り換えできます。
名鉄の窓口もホーム上に設置されているのですが、そこに「JRの乗車券を提示してください」というような案内が出ていて、そこでようやく私も理解しました。
名鉄がJRの振替輸送をしていたんです。
そんなにダイヤが乱れてるの?
困ったな。
因みに名鉄は私の目的地「大垣」までは通っておらず、「岐阜」までしか行けません。
そこから大垣行きに乗り換えるという手もありなのですが、岐阜から大垣に行くには結局ここ豊橋からの電車が走ってなければ同じことだよね、と冷静に判断。
とりあえず名鉄には乗らず、JRの駅員さんに大垣行の電車を確認してみました。
そうしたら、とりあえず電車は動き始めていて、豊橋始発の大垣行が40分後に出る予定とのこと。
どうやらJR沿線で発生した火災の影響でしばらく運転見合わせが続いていたらしく、私が乗ってきた電車の「信号機の確認」というのもその影響だったみたい。
そして浜松での「待ち合わせ」もすべてこれが原因のようでした。
ホームで何もすることなく40分待つのは長いな~。
でも大垣へ行くにはこの電車を待つしかないので、しばしホーム上で小休憩。
40分後に無事、豊橋を出発した電車は大した遅延もなく、約1時間半で大垣駅に無事到着しました。
大垣(始発)➡ 米原(終点)はとっても順調に進む
大垣から米原までは約35分間の短い距離なので、特に問題なく。
米原への到着時間は当初の予定よりも1時間くらい遅れていましたが、幸いにも次の電車への接続がうまくいきそうな流れだったので、焦ることなくつかの間30分のローカル電車をゆったり楽しむことができました!
もうね、ここで「姫路」行きの電車に乗り換えができたら、ひと安心。
倉敷到着への目途がたちます。
米原 ➡ 姫路(終点)は京都、大阪を経由して2時間半弱の旅
米原からは一気に乗り換えなしで姫路まで移動します。
姫路行の電車は1時間に1本だけしかなく、ダイヤの乱れでどうなるかな~と心配していましたが、ちょうど1時間ほどの遅れになったことが幸いして、予定していた電車の1時間後の電車にうまい具合に接続できることに!
ま、なんとかなるもんです。(笑)
東京⇒熱海⇒浜松⇒豊橋⇒大垣と、ここまでは「始発駅→終点まで」という乗り継ぎの旅。
でもここ米原は姫路行きの中間駅。
始発駅から乗車する電車は余裕で座ることができましたが、姫路行きの込み具合はどうだろう?と、ちょっと心配しつつ駅のホームで待つこと10分ほど。
結論、余裕で座れました♡
米原から姫路までは、途中、京都や大阪の都心部を通って2時間半弱の旅。
この区間は、米原から京都はJR琵琶湖線、京都から大阪はJR京都線、大阪から姫路まではJR神戸線と、それぞれの区域を走るJR線が相互乗り入れしているため、京都と大阪で乗り換え不要なのが助かりますね。
ここまで約8時間、比較的ゆったりローカルを走ってきたので、久々に京都、大阪の大混雑に少々困惑。
東京の大混雑の中で暮らしている自分をすでに忘れていましたから、、、都心を抜けた後、ものすご~~~くホッとしました。(笑)
ともあれ、米原から姫路行きの電車に無事乗り継いだことで、ここまでこれば大丈夫!な気持ちもあり、早朝から続いていた緊張感からちょっとだけ解放され、この日はじめてウトウト。
そして、このときの私は何故だか「忘れ物」が急に気になりだしちゃって、頭の中はそのことでいっぱい。
家を出る直前にバタバタとスーツケースに放り込んだ「はず」のものがちゃんと入っているかとか、スーツケースじゃなくてリュックに入れようと思っていたものをちゃんとリュックに入れたんだっけ?とか。
気になりだしたらもう、止まらない。
特に「日焼け止めってどうした??」が最重要事項でして。(笑)
もう、この真夏の旅でこれがなかったら絶望的。
そのためにあらかじめ2種類も買って準備したのに、忘れてきていたら最悪です。
でも電車の中でスーツケースを開けて確認するわけにもいかず、、、
姫路に着いたらとりあえずコンビニあるかな?
買う時間とかあるかな?
いや、倉敷駅に着いてからのほうがいいか。
でもカバンにちゃんと入れたかもしれないから、ホテルで確認してからなければ買いに行く?
いろいろ考えつつ、、、
結局、なかったら困る!の気持ちが勝ち、姫路駅のコンビニで購入しちゃいました。
これでちょっと安心。(笑)
初日の宿泊地、倉敷に無事到着!
もともとの予定では、姫路から20分ほどの短い乗車で相生まで移動し、そこから倉敷へ向かうルートでした。
でも1時間ほど時間が押してたので、姫路へ向かう電車の中でいろいろルートを調べていたら、相生へ出なくても姫路からそのまま倉敷まで乗り換えなしで行ける電車があることが分かりました。
最初の計画では姫路から倉敷までの直通列車が走っていない時間帯に姫路に到着するスケジュールだったので、相生を経由するルートだったのですが、ダイヤの乱れで姫路に到着した時間が押したため、この時間帯唯一の直通列車に接続ができたみたいです。
これは嬉しい誤算、ラッキーでした。
もう、これで大丈夫!!
姫路(始発)➡ 倉敷、遅延したことで相生を経由せず直通電車をGet
姫路から倉敷までは、のんびり電車に揺られて1時間50分ほどです。
車窓からはのどかな風景が広がり、旅してる~!って感じ。(笑)
でも途中であまりにものどかすぎて、スマホの電波が切れるという事態が頻発。
どの辺りだったか忘れましたが、しばらく自然豊かなエリアを走っているときに、ふとスマホで調べ物をしようとして「え、電波がないっ!」ってなりまして、、、
とりあえずしばらく待って、次の駅に到着してからスマホを手に取りますが、、、え、うそ、電波ないんですけど。
これには参った。(笑)
ま、いいや、とあきらめて、しばし風景を楽しみつつ、、、ちょっとした町っぽいところに出てきたので、さすがにもうOKよね?と思ってスマホを開く。
え?なんで?
私のスマホにはアンテナが立たない…
次の駅はさすがに(ローカル比ではありますが)ちょっと賑わってる感じだったし、駅の看板に「スマホで便利!〇〇サービス」みたいな宣伝が見えたので、ぜったいイケるよね、とスマホを取り出す。
は?電波、どこ?(笑)
さすがにそれはないわ、、、とスマホを再起動してみると、無事、アンテナちゃんと立ちました。
どこから電波が途切れてどこから復活していたのかは謎ですが、、、私のスマホ、ときどきこういうことあるんですよね。
いちど電波が弱くなっちゃうと、自力で復活してくれない。
スマホが使えないと何にもできな~いと焦ります。
そして旅から戻ってすぐ、5年近く使ってきたスマホの機種変更をしましたぁ。。。(笑)
予定より1時間半遅れて倉敷駅に到着
姫路を出てから約2時間、ほぼ定刻通りに倉敷駅に到着しました!
この時、時間はすでに20時を回っていました。
朝6時に東京駅を出発してから、なんとここまで14時間!!
でも不思議なことに、費やした時間ほど「疲れ」は感じていなくて、無事に到着した安堵感のほうが大きかったですね。
宿泊先のホテルまでは倉敷駅から徒歩10分ほど。
ガラガラとスーツケースを転がしながら、事前にグーグルマップで予習していた道順どおりに進むと、迷うことなくホテルに辿り着くことができました。
やっとホテルにチェックインして、長旅の疲れを癒し、、、たいところなのですが、倉敷の滞在はこの日だけ。
美観地区の夜のライトアップを観に行かねば!!
滞在先のホテルは、予約時には「駅」から何分くらいかかるかばかりを気にしていたので気づかなかったのですが、意図せずして偶然にも美観地区の入り口まで徒歩3分という好立地だったんですよね~。
疲れててもなんでも、とにかく行くしかないでしょってことで、お部屋に荷物を置いたらすぐにホテルを出て、美観地区へまっしぐらっ!
倉敷の美観地区、夜のライトアップは …
今回の旅はとにかくいっぱい写真を撮ろうと、カメラとスマホの2個使い。
この時すでに20時半を回っていたので、美観地区の入り口もシーンと静まり返っている感じでしたが、ちらほら観光客の姿もありました。
写真で見る美観地区の夜のライトアップが美しかったので、とっても楽しみに向かったのですが、、、
これが、ライトアップ … かな?
すれ違いざま観光客の会話が聞こえてきました。
「もっとライトアップすりゃ、いいのにな~」
もしや、これは私の期待が打ち砕かれるパターンか?と不安になりつつ、歩を進めました。
薄暗い中、倉敷川の両サイドに風情ある建物が並んでいる様子が目に入ってきたものの、不安は的中。
ライトアップと呼べるような雰囲気はなく、街灯がぽつり、ぽつり、な感じ。
因みに普通にシャッターを切ると、こんな感じ。(笑)
肉眼ならもう少し奇麗に見えているのですが、ライトアップというほどの光がないので、ふつうにシャッターを切ったのではカメラには映らないレベルですね。
なので、とりあえず夜景モードで再挑戦。
そうしたら割と「ライトアップっぽい」写真になったかも。(笑)
水面に光が映り込んで、今度は肉眼で見るよりもライトアップ感が増し増しに。
この川辺の建物群がいちばん有名な倉敷の風景ですよね。
夜も遅かったので、観光客は数組しか歩いておらず、のんびり川辺をお散歩するにはちょうど良かったかな。
でもざっと川辺を往復しても、10分くらいあれば十分でした。
この風景は明日の朝、明るい時間にもう一度見に来る予定なので、早々に切り上げ、、、長い長い1日目のスケジュールを完了!
あとはホテルで明日のスケジュール確認です。
まとめ
東京から在来線を乗り継ぎ、倉敷までの14時間の電車旅。
電車の遅れで乗り継ぎに不安になった場面もありましたが、終わってみれば、何とかなるもんだな。(笑)
荷物を持っての乗り継ぎ旅は大変ではありますが、想像していたよりはスムーズに進んだ1日目でしたね。
2日目からは「ちゃんと」観光もスタートです!
明日は朝からもう一度、美観地区を散策してから広島へ向かい、厳島神社の観光をしてから下関まで向かう予定です。
予定通りの旅ができるのか、乞うご期待。
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