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礼真琴の軌跡[12] 『ノバ・ボサ・ノバ ー盗まれたカルナバルー 』(研3)

宝塚の至宝、礼真琴の舞台を振り返るシリーズ第12回。

今回は『ノバ・ボサ・ノバ ー盗まれたカルナバルー』を振り返ります。

この作品は何度も繰り返し再演されてきた名作といわれるショーで、とにかく見どころが盛りだくさん!!

次回振り返りますが、同時上演されたお芝居『めぐり会いは再び』では、ほとんど出番がなく振り返るにも … といった感じなのですが、このノバボサでは、ダンサーとしても歌手としても、礼真琴・大活躍!です。

因みに、この公演は宝塚大劇場と東京宝塚劇場の後、博多座、中日劇場と、4都市で公演され、こっちゃん(礼真琴)もその4都市公演すべてに出演しています。

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『ノバ・ボサ・ノバ』予備知識

宝塚歌劇団

あらすじ

南米はリオ・デ・ジャネイロ。

年に一度のカルナバルには、土地っ子のカリオカたちが三日三晩、サンバのリズムに踊り狂います。

朝日にきらめく金色の砂浜、このショーの主人公たちが登場してきます。

義賊のソールと少年ボーロ、盗賊のオーロと子分のボールソ、物売りのマールと許婚ブリーザ、観光客の母娘メール夫人とエストレーラ嬢。

街の広場に貧しいカリオカをはじめ、多くの人々が集まって来ます。

そしていよいよ、華麗なカルナバルの幕開きです。

物語の狂言回し役は神父のルーアとシスター・マーマ。

朝の街の広場、二つの銀行で銀行強盗事件が発生します。

犯人は義賊のソールと盗賊のオーロでした。

ポリスに賄賂を渡したので、警官は小さな声で「強盗だ!」と叫びます。

すると群衆も呼応して「強盗だ!強盗だ!」と静かに合唱します。

午後の街角、盗賊のオーロは、今度は観光客の母娘に接近して、あるクラブでエストレーラと一緒に踊りながらネックレスを奪います。

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これを見たソールは、オーロからそのネックレスを奪い取ります。

その途端、今度はオーロの子分ボールソにピストルで脅し取られ、頭を殴られてたちまち気絶してしまいました。

夜の街角、パトカーに追われたオーロは、物売りの娘ブリーザに突然抱きついてキスし、警官たちをやり過ごしますが、この一回のキスで、オーロとブリーザに恋が生まれるのです。

昼の広場、義賊のソールの歌に合わせて、大勢の人達が踊り出します。

ソールはエストレーラと、オーロはブリーザと、燃える太陽の下で恋を語り合いますが、嫉妬に狂ったマールは誤ってブリーザを刺し殺してしまうのでした。

夜の丘の上、盗賊のオーロは恋人を失った悲しみに慟哭します。

その彼を慰めながら踊る物売り女ラービオス。

夜の街角、パトカーに追われたスリのボールソは、近くにいたメール夫人を強引に抱いてキスします。

ポリスをやり過ごして去ろうとしますが、メール夫人はボールソに愛を求めて離しません。

女ばかりのクラブ・バーバに問題のネックレスを追って、女装したソールとオーロがこのクラブにやって来ます。

ソールはやっとのことで、クラブ・バーバのマダムからネックレスを奪い取り、持ち主のエストレーラの首にかけてあげるのでした。

夜の広場では、カルナバル最後の夜のパレードが華やかに繰り広げられています。

夜明けの浜辺。

盗賊のオーロは物売り女ラービオスに温かく抱かれながら山へ帰って行きます。

一方、ソールとエストレーラの恋も、夜明けと共に終わりを告げます。

彼女はソールに熱い口づけを求め、泣きながら去って行くのでした。

その後、エストレーラが忘れていったネックレスを、ソールは母親のメール夫人に返しますが、またもやスリのボールソに盗まれてしまいます。

追いつ追われつ、揚げ句の果てに、ネックレスはシスター・マーマの義捐金箱へ。

浜辺は朝日に映えていました。

ボーロの飛ばした凧が舞い上がります。

そしてソールの歌に合わせてカリオカたちが踊り出すのでした。

主な配役

ソール:柚希礼音(義賊。エストレーラと恋に落ちる)
エストレーラ:夢咲ね(観光に訪れた令嬢)

ルーア神父:涼紫央(純情な神父)
シスタ-・マーマ:英真なおき(ルーア神父に言い寄る尼僧)

オーロ:夢乃聖夏/紅ゆずる真風涼帆)(盗賊)
マール:夢乃聖夏/紅ゆずる真風涼帆)(物売り男)
ブリーザ:白華れみ(物売り女、マールの許婚者)
メール夫人:夢乃聖夏/紅ゆずる真風涼帆(エストレーラの母親)

ラービオス:妃咲せあら(物売り女、オーロを愛する)
ボールソ:美弥るりか(オーロの手下、スリ)
ボーロ:音波みのり(ソールを慕う少年)

マダムX:万里柚美(クラブ・バーバのマダム)
マダムガート:毬乃ゆい/花愛瑞穂/音花ゆり(クラブ・バーバの歌手)
ビーナス:礼真琴(ダンサー)

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大活躍している礼真琴の巻

歌って踊れる若手のホープ・礼真琴がイキイキと躍動しています!

そしてちゃんとアップでお顔も映ります!ので、沢山の場面に出ているこっちゃんを探すのもきも~ち楽になりました。

第1場 ノバ・ボサ・ノバ(カリオカの男/歌手)

幕開きから歌手で登場です。

別箱じゃなく本公演で、ちゃんとカメラに抜いてもらって、名前テロップも出てるぅ~。よし、出世。(笑)

この場面は歌詞はなく、ルルルとかシャバダバダって感じでメロディーを奏でているだけなのですが、よくこの学年でこんな 綺麗な低音ボイス 出せるな~と、ちょっとびっくりします。

終始静かに、でもはっきりとした低音を響かせている礼真琴氏、さすがです。

第2場A-B ソル・エ・マル(カリオカの男/コーラス)

大勢が下手から上手へ出てきては去り、が繰り返されていますが、カメラは前で歌っているスターさんを映しているので、後ろのメンバーにこっちゃんが混じっているのかは確認できませんでした。

さゆみちゃん(紅ゆずる)が歌った後は、上手前方で男女7人がコーラスしていて、その中の前列中央でこっちゃんが歌っています。

手にスカーフ持ってみんなの総踊りになったときは、上手の花道で楽しそうにスカーフ振ってますね~。

第10場 ~第13場 ボア・タールデ・カルナバルA-D(カリオカの男)

この場面、そこそこ長い場面ですが・・・こっちゃん見つけられず。

基本、主要キャストにスポット当たっていて全体が暗かったり、衣装に大きなフリルがワシャワシャ付いていたり、娘役たちの頭に羽根が付いていたりで、まったく顔も見えません。

絶望的な思いで、ボーっと見ているうちに終わりました~。

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第16場~第17場 ボアノーイチ・カルナバルB-C(紫の蝶)

ここはちょっと中性的な女装!?

でもやっぱり終始薄暗くて誰が誰だかわかりません・・・。

そういえば当時、劇場でこの場面に出てくる女装したオーロのさゆみちゃん(紅ゆずる)を見て、「うわ、きれい」「はなちゃん(花總まり)に似てる!」と思ったのを思い出しました。

今回見た録画も、東京公演の千秋楽でオーロがさゆみちゃんだったので懐かしかったです!

そしてやっぱり、はなちゃんに似てると思う。

切れ長の目が共通してるから似るんですかね。

さゆみちゃんの着ているドレスもすごく可愛い♡

ちえちゃんの女装は・・・ね。(発言自粛)

第20場D ボーアス・カルナバルC(ビーナス)

これはね~もう、なんというか、刺激的。(笑)

当時、リアルタイムに劇場で観劇したとき、SS席のけっこう真ん中らへんの席で近かったから、意味もなくこちらが照れちゃいました。

まず、宝塚ではビキニのお衣装には必ずベージュの布で繋いでるイメージがあったから、ふつーに ハイレグのビキニで踊りまくる礼真琴 に感服です。

そして 全身の筋肉!!

激しく踊るその身体にはムキムキとあらゆるところの筋肉が浮き出てますね~。

最後に180度の開脚でメンズに抱えられて退場していくビーナス様、あなたのダンスはやっぱりすごいです。

この場面はときどき見たくなるんですよね~。

礼真琴の名場面 だと思います。

第22場B ボーアス・カルナバルE(カルナバルの男)

このシーン、明るくて楽しくて大好きなのですが、こっちゃんは見つかりません。

ビーナスでお腹いっぱい。(笑)

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第23場 盗まれたカルナバル(カルナバルの男/歌手)

幕開きと同じように 低音ボイスで、素敵な歌声。

幕開きよりも表情がほぐれていいかんじ。

幼さと、女の子な雰囲気はまだ研3って感じですが。

第24場A-B アデーウス・カルナバル(リオの女)

カーリーヘアーの娘たちがたくさん入り乱れて踊ってますが、こっちゃんは濃い色のピンクっぽいサマードレスを着て、短めのカーリーヘアに赤いバンダナの子だと思います。

ちえちゃんソールのソロダンス前までの前半は、上手から登場してきて、体系移動しながら、途中から舞台奥の中央で踊っているのがこっちゃんだと思います。

後半はちえちゃんを囲んで手で拍子をうっているところは、上手側の2列目かな?

表情と、動きがこっちゃんぽい。

ラストの総踊りは、上手端の前列にいるのがこっちゃんのような気がしましたが・・・どうかな?

とにかく激しく動き続けていて、体力勝負ですね、ノバボサは。

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まとめ

歌にダンスに、こっちゃんの本領発揮と言った感じでしたが、その他大勢になると動きが速すぎて探すのがタイヘン!でした。

歌ではこの学年であんなに低音を安定して響かせることができるなんて、さすが実力者と思いましたし、ビーナスは、もうとにかく拍手!でしたね。

アップで映るとまだ「女の子」なので、娘役として踊っていても違和感がないのがいいのか、悪いのか・・・。

男くさいちえちゃんのこのノバボサが大好きなのですが、いつか、こっちゃん主演でまた見てみたい気もしてきました。

素晴らしい歌とダンスで、必ずや魅力的なノバボサになること間違いなし!

さて次回は、のちにシリーズ化された『めぐり合いは再び』の最初の物語を振り返ります。

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