宝塚の至宝、礼真琴の舞台を振り返るシリーズ第40回。
今回は懐かしの100周年記念、宝塚大劇場で開催されたタカラズカスペシャル2014『Thank you for 100 years』を振り返ります。
大劇場公演『ナポレオン-眠らない男-』で幕を開けた100周年Yearの、ラストを飾る記念イベントです。
こうした大きなイベントがない限りは、基本的には参加しない東京公演組も中継で参加するという豪華版でしたね。
こっちゃん(礼真琴)は、同期のれいこちゃん(月城かなと)、れいちゃん(柚香光)と共に、男役としては最下での初出演です。
あれから10年たった今年。
本来ならば110周年イベントでこの3人がトップとして並び、それぞれの組を率いる姿を見られたはずでしたが、、、
未練がましくも、やはり残念無念でした。
3人の初々しい最下姿 … 楽しみましょう!
タカス2014 -Thank you for 100 years-
出演者
専科
轟 悠
北翔 海莉
華形 ひかる
花組
明日海 りお
瀬戸 かずや
鳳 真由
芹香 斗亜
桜咲 彩花
仙名 彩世
華雅 りりか
柚香 光
朝月 希和
花乃 まりあ
城妃 美伶
雪組
早霧 せいな
夢乃 聖夏
鳳翔 大
大湖 せしる
望海 風斗
蓮城 まこと
香綾 しずる
透水 さらさ
彩凪 翔
彩風 咲奈
星乃 あんり
月城 かなと
咲妃 みゆ
星組
柚希 礼音
十輝 いりす
夢咲 ねね
壱城 あずさ
天寿 光希
音波 みのり
真風 涼帆
十碧 れいや
麻央 侑希
礼 真琴
妃海 風
綺咲 愛里
宙組
凰稀 かなめ
緒月 遠麻
朝夏 まなと
純矢 ちとせ
七海 ひろき
澄輝 さやと
愛月 ひかる
蒼羽 りく
実咲 凜音
伶美 うらら
コーラス
(星組)
真彩 希帆
(花組)
桜花 りな
亜蓮 冬馬
若草 萌香
姫歌 ひな乃
高峰 潤
月組(中継出演)
星条 海斗
龍 真咲
沙央 くらま
光月 るう
凪七 瑠海
美弥 るりか
宇月 颯
紫門 ゆりや
煌月 爽矢
鳳月 杏
花陽 みら
珠城 りょう
早乙女 わかば
愛希 れいか
海乃 美月
第1幕
オープニング
トップさんたちから順番にセンターに掛けられた橋を渡って、銀橋で上手下手に分かれてグル~っと歩きますが、最後の方に上手側にブルーのベストのこっちゃん発見。
まおちゃん(麻央侑希)と対になってます。
ずいぶん全身のシルエットがシュッとスマートになってきた印象ですね。
各組ごとに全員で歌うコーナーでは、下手側、ほぼ、ゆりかちゃん(真風涼帆)の隣で片膝立てて揺れてます。
この組別コーナーの並び、ポジション的には上級性であるぽこちゃん(十碧れいや)より内側なので、完全にスター路線の序列ですね。
いや~こっちゃん、さわやかな笑顔です。
そしてまた全員が上手、下手の袖から出てきて銀橋を渡るときには、下手側から学年順に出てきて本舞台へ。
対になっている上手側のまおちゃんとアイコンタクトして下手へ別れていくこっちゃん、ここは学年順なので、後列の下手寄りに並びマイクもなし。
星組コーナー
『太陽王』のモンテスパン夫人(壱城あずさ)、『風と共に去りぬ』のベル(天寿光希)、そしてスカーレット(礼真琴)が、案内係として登場!
みんな妙に似合ってるから面白い。
こっちゃんスカーレットちゃん、「タラに帰れば?」とか言われて可哀想。(笑)
ちなみに、『風と共に去りぬ』のオープニングのスカーレットより、蛍嬢スカーレットのほうが可愛いってどういうこと!?www
キュートなこっちゃん全開。
最後に銀橋で3人並んでたってるところ、こっちゃんだけ高校生みたいな内股なのが萌える~。
そして、また3人で出てきてちえちゃんナポレオン(柚希礼音)に向かってポーズを決めますが、右手を左胸に、左手を右腰に当ててストップしているこっちゃんの、真一文字に結んだ口元がカワイイ。
『The Lost Glory』のカーティス・ダンフォード(真風涼帆)が登場すると、「キャ~♡」と黄色い声を上げて歩み寄る3人娘(?)。
こっちゃんスカーレットなんて、ぴょんぴょん飛び上がって喜んじゃったりして。
可愛すぎるやろ~。
でもね、ここは宝塚コメディのあるある、定番の流れで… しーらんモンテスパン夫人と、みっきーベルさんの2人から下級生扱いされるスカーレットちゃん。
カーティスさんとの記念撮影、カメラマンを仰せつかります。
「こんなときばっかり下級生、下級生って言うんだからっ!!!」とスネながらも役割を果たしているこっちゃんスカーレットが愛おしい。
そしてお姉さま方が去った後、最後にちゃっかり自分もゆりかちゃんカーティスと自撮りするこっちゃんスカーレット。
ゆりかちゃんカーティスに寄り添い、カメラを掲げて小声で「せーの、パシャッ♪」
可愛すぎる~~~~~♡
即座に5回リピート。(笑)
そして、このあとデッカイ女子(十輝いりす、十碧れいや、麻央侑希)が出てきて、ちえちゃんナポレオンに絡みまくりますが…
ナポレオンに振り払われた勢いで、まーちゃん(十輝いりす)の鬘がぶっ飛び、爆笑!!
久しぶりにこみ上げる笑いでした~www
今回はさゆみちゃん(紅ゆずる)が体調不良でお休みでしたが、ここにさゆみちゃんが加わっていたら、さらに大爆笑させてくれていただろうな~。
残念。
余談ですが、星組コーナーの次が宙組コーナーで、りかちん(凰稀かなめ)レット・バトラーが登場。
イケメン過ぎてクラクラした~。
さゆみちゃんバトラーにも、これくらいの貫禄があったら良かった…。
スターさんの歌い継ぎ
れいちゃん(柚香光)やれいこちゃん(月城かなと)、若いな~。
こっちゃんの過去は初舞台からずっと舞台を振り返ってきたから、今さら感あるんだけど。
れいちゃんもれいこちゃんも、音楽学校のときからビジュアルは出来上がっちゃってるイメージしかなかったけど、こうしてみるとやっぱり「下級生」独特の空気感 がありますね~。
ま、当たり前なんですけど。
ここの場面はこっちゃん、出ていないと思われます。
夜霧のモンパルナス
いしちゃん(轟悠)がしっとりと歌うこのナンバー。
黒燕尾にシルクハットでステッキを手に踊るバックダンサーたち。
その中に、こっちゃん(らしき人)発見。
たぶんですが、下手側3人のうちの一番端がこっちゃんだと思います。
ストップモーションで確認した限りでは。
薄暗くてシルクハット被っていて、映るのも一瞬だから自信はない…。
フィナーレ
黒燕尾で全員が登場しますが、下手の端の方で礼真琴、妃海風、柚香光の並び。
銀橋渡りは最後から数えて5番目です。
本舞台に戻ってからは最後列で、みりおちゃん(明日海りお)が映ったときに、笑顔まぶしい丸顔こっちゃんが映り込んでます。
すぐ手前に映ってるかいちゃん(七海ひろき)と比べると、やっぱり丸い!(笑)
第2幕
ペア入れ替えデュエット
幕開きに、トップさんたちがパートナー入れ替えてデュエットしますが、凰稀かなめ&夢咲ねねペアの美しいことったら。
超絶スタイル!!
柚希礼音&夢咲ねね、も大好きでしたが、実はこの凰稀かなめ&夢咲ねねペアが、ひそかに私の好物でもありました。
もちろん、そこに柚希礼音が加わる3人のトリオは最上級!♡
スター歌い継ぎ
ゆりかちゃんとキキちゃんが、それぞれ星組生、花組生として2人で歌ってる姿は感慨深いですね~。
この後、ふたりは第3の組、宙組で再会するわけで。
そしてその二人の歌をうけてちえちゃん登場。
いや~いろいろ歴史を感じますな~。
ちえちゃん&りかちん(凰稀かなめ)の「♪愛あればこそ」も大好物!!
ありがとう!!石田先生♡
さて、こっちゃんは後半、宙組トップコンビのデュエットのあとにソロで登場!
「♪さすらいのレクイエム」
伸びやかな歌声は安心して聴いていられます。
が、シルエットがどうにもこうにも… なんでかな~、やっぱり上背の問題?
それはさておき、そのあと星組メンバー(十輝いりす、真風涼帆、十碧れいや、礼真琴、妃海風)で『王家に捧ぐ歌』を歌っていて、ふと、中日劇場のこっちゃんラダメスを思い出して胸熱になりました~。
こっちゃんしかメンバー残ってない。www
でもって、こちゃんのこの頃の雰囲気からは、ラダメス様を演じるようになるなんて全く想像つかない。(笑)
そして次の出番は男役2人、娘役3人で雪組公演から「♪ミロワール」。
この2幕でずっと着ているお衣装は、相当スラッとしたスタイルじゃないと、着こなしが難しいなぁ~。
なんか下半身がダボダボしてる感じで、シルエットが… やっぱり残念。
黒燕尾の群舞
下手花道、端から5番目がこっちゃんですね。
本舞台に並んでからは最後列下手端です。
時々後ろの方にチラリと映りますが、とっても凛々しい表情でカッコイイです!
で、こういうスター勢揃い公演で思うのは、やっぱりトップさんたちの放つオーラのすごさですよね~。
普段は各組の公演で2番手3番手、そして下級生たちを従えて踊っているトップさんたちが、横一列に並んでビシッと燕尾で踊る姿をみると、ため息しかない。
そして… ここはファンモード全開でいきますけど、柚希礼音、かっけ~~~!♡(笑)
着こなし、スタイル、身のこなし、完熟。
グランド・フィナーレ
娘役さんたちが全員順番にご挨拶した後、男役最下級生の95期3人(礼真琴、月城かなと、柚香光)で一緒にご挨拶。
センターにれいまこと、上手にれいこちゃん、下手にれいちゃん。
れい・れい・れい。
銀橋渡りは、最後から5番目。
うす紫色の燕尾は … 膨張色。www
夢の祭典に思う
選ばれしスターだけの祭典。
ふる~いファンの人たちにしかもはや通じなくなった「愛読者大会」からの「TMP音楽祭」、そして「TCAスぺシャル」、「タカラズカスペシャル」と、いろいろ形を変えながら、昭和時代から当たり前に毎年観られる「夢の祭典」だったものが、コロナ禍で3年間、観ることができませんでした。
そしてついに4年振りのタカスペ!と期待していた昨年は例の一件で中止になり、記念すべく110周年の今年も中止。
コロナ禍では仕方のないことだったし、昨年からの流れの中では中止もやむを得ず、ではありましたが、、、
でも、ファン目線で語るとすれば、大好きなトップさん或いはスターさんたちが、他組のそうそうたるメンバーと並んで舞台に立つ姿を見るのが、ちょっとした喜びであったりもしますよね。
やっぱりトップさんや各組のスターさんたちが勢ぞろいして、同じ舞台で横並びになる姿はいいもんです♡
恐らく劇団は、何年も前から、110周年に向けて着々と(序列の)調整をしていたことでしょうね。
110周年、夢の祭典で95期がトップとしてずらりと並ぶ姿… 見てみたかったですね~。
余談ですが、昔むかし、その昔。
私が宝塚を見始めたころにトップスターとして活躍されていた剣幸さん、ウタコさんが何かのトークショーのときに語っていた話を思い出しました。
かつて70周年記念式典のとき、60期の同期であった大浦みずきさんと「60周年の式典の時には大階段の一番てっぺんのところで歌っていたのに、70周年の記念式典では階段の下に立っていて、私たち、ずいぶん前に降りてきたね~としみじみ話した」と。
柚希礼音のもとで迎えたこの100周年から10年の歳月を経て、いまやトップ・オブ・トップとして迎えた110周年のこっちゃん。
いろいろあったここ数年を乗り越えて、どんな思いを抱えてこの110周年記念イヤーを迎えているのでしょうか。
私は、、、
時の流れの速さについていけない。(苦笑)
まとめ
2025年、来年こそは、タカスペ復活なるか。
110周年の「後夜祭」とでも銘打って「111周年」のイベントをぜひお願いしたい!
数字並びもきれいだし。(笑)
礼真琴・柚香光・月城かなと、95期 3人のトップ並びは幻と消えましたが、、、次なるは、礼真琴・朝美絢・桜木みなと、95期3人並びの夢ふたたび、かな。
2025年もいろいろありそうな予感…。
さて、次回はついに100周年を率いた星組トップスター柚希礼音の卒業公演です。
ある種100周年のお祭り騒ぎでひとつの時代が終わり、こっちゃんにとっては尊敬するちえちゃんの卒業で心細さもあったと思いますが、礼真琴としては「次世代を担うことを期待されるタカラジェンヌ」としての自覚と責任という意味において、新たなフェーズに入ったのがこの頃なのではないかな、と想像します。
下級生ながらに抜擢を受けながら、必死でその期待に応えようと「背伸び」してきたこっちゃんが、この辺りから徐々にスターらしい光を強く放ち始めた気がします。
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