宝塚の至宝、礼真琴のこれまでの舞台を振り返るシリーズ3回目。
ここからが星組に配属されてからの舞台、いよいよ本編です。
こっちゃんが星組に配属されて最初に出演した作品は、こっちゃんが憧れ、尊敬してやまない、当時の星組御曹司・柚希礼音のトップお披露目公演『太王四神記 Ver.II』です。
なんという巡り合わせ。
この作品は、韓国の同名ドラマを宝塚歌劇団がミュージカル化したもので、脚本・演出は小池修一郎先生が手掛けています。
2009年のお正月公演で花組(真飛聖&桜乃彩音)が初演、その半年後に星組で再演されました。
ついこの前、当時開催されていたアフタートークショーの様子が放送されていて、思わず見入ってしまいました!
アフタートークショー。
ありましたね、、、そういえば。
もう記憶が薄れてしまって定かな情報ではありませんが、あれって確か平日公演とかの集客目的だった気がします。
長期トップを張り、レジェンドともてはやされて華々しく卒業していったちえちゃん(柚希礼音)ですが、就任当初はなかなか苦戦していたのを思い出しました。
ちえちゃんだけでなく、あの頃は少しだけ宝塚人気が落ち着いている時期だったような。
ちょいちょいアフタートークがあって楽しかったな。
『太王四神記』予備知識
あらすじ
舞台は西暦375年の高句麗。チュシンの星が輝く夜に二人の男の子が生まれます。一人は高句麗の王であるヤン王の子供、タムドク。そしてもう一人は高句麗いちの貴族、ヨン家の長であるヨン・ガリョの子供、ヨン・ホゲ。
同じ日に生まれた二人でしたが、タムドクは息子の身を案じた父王より「英知や能力を隠して生きるよう」命じられる。
一方のヨン・ホゲはそれとは対照的に「チュシンの星の輝く夜に生まれた子」として周りの期待を一手に受けて成長していきます。
タムドクと、ヨン・ホゲそれぞれの親同士には確執がありましたが、本人同士は仲の良い少年時代を過ごしていました。しかし、ヨン・ホゲの母の死をめぐって二人の間に隔たりが生まれ、ヨン・ホゲはタムドクを憎み、自分が「チュシンの王」の座を手に入れると心に誓うのでした。
そんな折、天地神堂の巫女としてサビ城の姫であるキハが王宮に送り込まれてきます。
彼女は幼い頃に火天会に捕らわれ、大長老プルキルの手先として育てられたのでした。
あるときプルキルの命令によってキハが王宮の書庫を物色しているところで偶然にタムドクと出会います。
自由に外へ出かけることもできない身であったタムドクは、キハと話をするうちに心惹かれてゆき、キハもまたタムドクに思いを寄せるようになっていきます。
一方、玄武の神器の守り主であるヒョンゴは、サビ城に取り残されていた赤ん坊を、黒朱雀にならないようスジニと名づけ男の子のようにして大切に育てていました。
ある日、ヒョンゴはスジニを連れて城下町へやってきます。そこで、お忍びでやって来ていたタムドクと出会い、タムドクが高句麗の王子とは知らずスジニはタムドクとの友情を育み、外見は男の子として振舞っていたものの、やがて女性としてタムドクを密かに慕うようになっていくのでした。
ヨン・ホゲをうまく利用して四神器を集め、世界征服を企む火天会のプルキルは、ヨン・ホゲの父・ガリョと手を組んでタムドクを陥れ亡き者にしようと策略をしかけていました。
キハとの平凡な幸せを夢見ていたタムドクでしたが、父・ヤン王の死にまつわる誤解をきっかけに、キハとすれ違うこととなり、やがて自身が王となることへの自覚に目覚めていくのでした。
「チュシンの王」となるために、タムドクとヨン・ホゲはそれぞれにまだ足りていない残りの神器を求めて動き始めます。
神器を最後に手に入れるのは誰なのか?タムドクとキハの愛の行方はどうなるのか?さまざまな想いが複雑に交錯しながら、物語はクライマックスへと向かっていきます。
主な配役
タムドク:柚希 礼音
キハ:夢咲 ねね
ヨン・ホゲ:凰稀 かなめ
ヤン王:一樹 千尋
ヨン・ガリョ:磯野 千尋
ヒョンゴ:英真 なおき
大神官:万里 柚美
フッケ将軍 :にしき 愛
チョ・ジュド:美稀 千種
トラジ:百花 沙里
プルキル:涼 紫央
ファーヨム:毬乃 ゆい
パソン:琴 まりえ
チョク・ファン:美城 れん
ソノ部族長:天霧 真世
ファーヨム:梅園 紗千
コ将軍:彩海 早矢
ファーヨム:花愛 瑞穂
セーム:華美 ゆうか
カグン将軍:天緒 圭花
ムーニョ:音花 ゆり
イルス:鶴美 舞夕
サリャン:夢乃 聖夏
チャンミ:純花 まりい
スンノ部族長:水輝 涼
タルビ:妃咲 せあら
チュムチ:紅 ゆずる
カンノ部族長:碧海 りま
セドル:壱城 あずさ
スジニ:美弥 るりか
カクダン:蒼乃 夕妃
ヒョンミョン:如月 蓮
副神官:白妙 なつ
ポッコッ:南風 里名
チュモン:直樹 じゅん
ナリ:稀鳥 まりや
クカ:音波 みのり
チョロ:真風 涼帆
モンニョン:水瀬 千秋
スリョン:夢妃 杏瑠
こっちゃんを探せ!
組配属直後なので、さすがの礼真琴でも新人公演も含め、特に名前のある役は付いていませんでしたね。
でも、なんとこの公演で新人公演の役付きをしている95期生がいました!
なんでもこなす(そしておもろすぎる)娘役・妃海風ちゃんです。
ファーヨムという役で、花愛瑞穂さんが本役さんでした。
3人組でところどころでコーラスする歌うまポジですね。
さて、本公演に話は戻しますが、こっちゃんはところどころ「ケマ部族」「兵士」「民衆」として舞台上に登場していました。
ケマ部族として登場しているときはけっこうもうけ役で目立つので、それなりにこっちゃんを見つけやすかったのですが、兵士や民衆として登場しているであろう場面はほぼお手上げ。
見つけるのが至難の業です。(笑)
が、なんとか目を凝らし、ストップモーション使いまくって見つけたシーンをピックアップしてお届けします!
第1幕
第2場 天地神堂(ケマ部族)
音楽と歌に乗って、ソスリム王の御前に次々と5つの部族が入り乱れて登場してくるのですが、こっちゃんはケマ部族4人のうちのひとり。
たぶん赤いお衣装の4人組のうちのひとりです。
磯野千尋さん演じるヨン・ガリョがアップになって「だが、陛下にはお子がない!」の台詞を言っているときに、下手から上手に向かって歩いて行っているのが、なんとなくこっちゃんくさいです。
そして、その後しばらくして、ソスリム王が ♪答えをいただく♪と歌ったあとに部族たちみんなで♪答えをいただく♪とコーラス入れる場面、たぶん赤い4人のうちの後列下手側な気がします。
首のあたりの動き方がこっちゃんくさい。(笑)ちがうかな?
その後、その位置でチラチラと映っている様子を見る限りでは、そうだと思います。
けっこうソルさん(磯野千尋)の後ろに立っていて、なんとなく面影あるのでわかると思います。
とにかく赤い人を追いかけてみて下さい。
第6場 国内城下-ポンファ通り(民衆の男)
絶望的…。(笑)
それらしき民衆はいましたが、大勢が目まぐるしく動き回るから、こっちゃんを特定できないまま終了。
東京バージョン見たらカメラワークが違ってわかるかな??
あ、時間がないからやりませんけどね。(笑)
なんとなく、ベージュの衣装のうちのひとりな気がしました。
って言ってもベージュの人も沢山いるから、目で追いかけることができませんでしたけど… 。
ゆりかちゃん(真風涼帆)は見つけました。ゆりかちゃんは騎馬隊で真っ黒衣装のうちのひとりです。
そういえば、ゆりかちゃんはこの公演が新公初主演でしたね。
第13場 ポンファ通り/武道戦(民衆の男)
民衆は絶望的です。(笑)
さっぱりどこにいるのかわかりません~。
でも、次の場面ではこっちゃん、確実に見つかります!
第14場 高句麗一武道会(ケマ部族)
ここは、各部族が剣を手に武道の舞をするのですが、組配属になったばかりの研1・礼真琴、ガッツリ活躍しておりました!
こっちゃん、5部族のなかでもエリート部族のケマ部族なのですが、な~んと凰稀かなめ率いるケマ族4人のうちのひとりに入って踊ってます。
初組子の本公演でこの扱い、すごくないですか!?
りかちん(凰稀かなめ)の後ろでパンパンに弾けんばかりの童顔をキリリと引き締めて、キレッキレに頑張って踊ってますね~。
結構ハードな闘いの舞いなので、こっちゃんの実力が買われての抜擢なのでしょう。
初々しく2番手スターの後ろで剣を振り回しているこっちゃんを、ぜひご覧あれ。
第2幕
第1場 コムル村(コムルの民)
何回も巻き戻して、何回もスローにしてみたのですが。
みんな同じ衣装でターバンみたいな被り物をしているので、こっちゃんを見つけるのは不可能でした…。
第3場 天地神堂(ケマ部族)
1幕のときと同じで、赤い衣装の4人のうちのひとりです。
4人のうちだいたい下手の端にいますね。
結構画面に映り込んでいるのでこれはハッキリ「こっちゃん、み~っけ!」って感じです。
りかちんが登場する場面とか、けっこうばっちり後ろにこっちゃんが映り込んでいる場面があって、楽しめます。
若いというか、丸いというか、上級生たちに混じって一生懸命に表情作ってお芝居しているこっちゃんにキュンキュンします。(笑)
第6場 戦場(兵士)
この場面は薄暗闇で、兵士たちが民衆を切りつけるスローモーションなので、誰が誰だかさっぱりわかりません。
気づけば、いつの間にか次のシーンに移ってました。
10場 国内城内(兵士)
お手上げ。(笑)
11場 戦場(兵士)
大きな盾と槍を持って動き回ってるから判別不可能。
早々にあきらめて、ちえちゃんタムドク(柚希礼音)VS りかちんヨン・ホゲ(凰稀かなめ)の戦いに見入ってしまいました。(笑)
この二人の並び、大好きでした~♡
15場 フィナーレB 朱雀ロケット
これ、文章で説明するのす~ごく難しいですが… 目をこらしてじっくり見ていると、たぶん、こっちゃんファンなら見つけられると思われます。
時折カメラワークによって見失いますが、基本、上手側にいますね。
ちょいちょい、こっちゃんのキレッキレな感じがヒントになって、「わたし、ここにいますよ~!」と目に飛び込んできます。
最初のほうで横1列になるところはちょっとはっきり判別できないのですが、たぶん上手端?
そのあとの体系移動は後列から2列目の上手端、で、最後のラインは上手から8番目。
この中に、キキちゃん(芹香斗亜)もいるはずなのですが、私のファン眼力がキキちゃんには働かず…(笑)
さっぱり見つけられませんでした。
19場 フィナーレF パレード
ご挨拶は、カメラワーク悪くてよくわからなかったけど、たぶんロケットの衣装チーム2列目、下手のセンタ-側じゃないかな~?
違ってたらごめんなさい。
まとめ
とにかく、とにかく、と~っても懐かしかった!! 楽しかった!!
こっちゃんを振り返るシリーズなのですが、やはり頭が当時の思い出にタイムスリップしてしまい、ついついボーっと見入っている自分に気づきます。
いや~この作品のフィナーレ、好きでした!!!
ちえちゃんかっこ良すぎ。そして、なんなんでしょうね?この大物感は。
体の大きさの違い?(笑)
なんなのかはわかりませんが、こっちゃんがいまトップとなって、このときのちえちゃんと同じようにダンサーとして大劇場の芯で踊っている姿を思い出しながらフィナーレナンバーを見ていたのですが、センターから放つ光の強さがあまりにも違うな~と。
こっちゃんも大好きですし、十分素敵なのですが、ちえちゃんのこのオーラは何なんだ!?と、久しぶりに観て思ってしまいました。
そしてやっぱり、柚希・夢咲・凰稀 の並びが大好きです。
こっちゃんはこの公演、大羽背負ってご挨拶する憧れの柚希礼音さんの姿を、大階段の上からどんな気持ちで眺めていたんでしょうね。
余談ですが、最近になってりかちゃんがインタビューで、当時のことをけっこうリアルに告白していましたね。
星組に異動する前は本気でやめようと思っていたとか、宙組への異動を告げられた時には、トップにはならなくてもいいからこのまま星組にいたいんだと、かなり揉めたとも。
あのままこの3人の並びが続いていたとしたら、トップの流れはどう変わっていたのかな?
次回は、2010年1 – 3月『ハプスブルクの宝剣 / BOLERO』の公演から、気が向いたほうを見てみようと思います。
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