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礼真琴の軌跡[86-3]『ディミトリ / JAGUAR BEAT』東京千秋楽(配信)

この記事は2023年2月12日に掲載した記事の再掲載です

星組の皆さま、東京公演千秋楽おめでとうございます!

開幕早々に公演がストップするという苦難はありましたが、無事に千秋楽を迎えることができ、本当に良かったです。

いよいよ新型コロナとの戦いも最終段階に入ってきたのかなという中で、これからの対応が気になるところではありますが、、、

徐々に日常と変わらない風景が戻ってきているのを感じる今日この頃。

宝塚の舞台もコロナに翻弄されない日常が戻りますように!

ディミトリ~曙光に散る、紫の花~

宝塚歌劇団

大劇場のプログラムも素敵な表紙でしたが、この東京公演のプログラムもディミトリの優しさが溢れていて、素敵な表紙ですよね。

この公演は先行画像含め、ポスターがいちばん残念だったな。

何回でも言いますけど、ポスターのこっちゃんはアンドロイド仕立てで、ディミトリの世界観ではなかったですね。

残念。

勇気とは何か。

いきなりラストシーンを語るのもなんですが、やはり、この作品の秀逸さはこの物語の終わり方だと思うのです。

この作品を生で観劇できなかったことは、一生悔やむと思う!!!(泣)

それくらい、あのディミトリの世界観を「生」で体験したかったです。

ディミトリの死を悟ったルスダンが、二人の思い出のリラの木の前で語る最後の言葉。

それこそが「勇気とは何か」の道を示しているように思います。

「どうしたらいいの … 今すぐあなたに会いに行きたいのに …」

「生きるわ、わたくしたちの愛したこの場所を守るために!」

「だから、ぜんぶ終わったら、よく生き抜いたって、抱きしめて … このリラの木の下で!」

はじめて見た時も、やはりこのラストシーンが印象的で「だから、全部終わったら …」のところにグッときましたが、今回はさらにその前に発したルスダンの「今すぐあなたに会いに行きたいのに…」という言葉にハッとしました。

ディミトリがもうこの世にはいないことを理解しているルスダンが、本当はディミトリを追いかけていきたい気持ちになっている、、、そりゃそうだよね、と。

でも、彼女はディミトリが命を懸けて示してくれた「愛」の意味を理解し、そして自らの宿命を受け入れ「生きるわ!」と。

ほんと、このラストシーンは深いです。

ルスダンがディミトリ亡き後、思い出の場所で独りきり「この先も生き抜く」決心を固める姿を、そっと優しい眼差しで包み込むディミトリ。

ディミトリの愛に包まれて、きっとルスダンは強く生き抜いたんだろうな … と妄想が広がります。

このラストシーン、二人が視線を合わせてはだめなんです。

この交わらないラストがこの作品の質を高めているんです。

宝塚あるあるで、亡霊と踊ったり(笑)、見つめあったりしちゃダメなんです。

生田先生、お見事!

作品が問いかけている「勇気とは何か … 」に、自分なりの答えを見出したとすれば、やはり「生きること」そのものなのかなと思いました。

前回の感想でも書きましたが、あらためて「生きる」って「勇気」なんだよね、と。

ディミトリの「命がけの愛」も勇気だと思いますが、生きることそのものが勇気なんだな、と。

そういえば原作では、ルスダンが辿りついたであろう人生のその先がイメージできるような描き方がされていましたね。

きっと「すべてが終わり」立派にジョージアの女王として生き抜いたルスダンを、ディミトリは優しい微笑みを浮かべながら抱きしめたことでしょう…。

この作品、きっと何度見ても感想はこのラストシーンを熱く語る気がします。(笑)

毎回同じことを語る。www

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ディミトリの美しさ増し増し

幕開きから、まぁ美しいディミトリ様。

公演を重ねて、その美しさがどんどん増していますね♡

そして相も変わらず甘い歌声に酔いしれ…。

ディミトリってほんと苦難の人生を送った人だけど、こっちゃんの描いたディミトリは「幸せな愛に生きた人」という温かさも感じさせてくれました。

こっちゃんだからこその作品だったな~と、あらためて感動まみれの100分間。

甘い歌声に感動!

美しいたたずまいに感動!

優し眼差しに感動!

ディミトリの深い愛に感動!

すれ違っても揺るがなかった愛に感動!

そして戦の場面の迫力ある剣さばき、見事な立ち回りに感動!

ジョージアンダンスの足さばきの美しさに感動!

このダンスに関しては、ルスダンとの婚礼の場面で足元が衣装に隠れているのがもったいなかったですね。

あの小刻みに動く足さばきは、もっとバッチリ見てみたかった!

とにもかくにも、このディミトリという作品はこっちゃんのスタンダードな魅力がパンパンに詰まっていましたぁ~♡

すみません、まともな感想になっていなくて。(笑)

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ルスダンで覚醒した舞空瞳

この作品で印象的だったのは、やはりこの人、なこちゃん(舞空瞳)の成長ぶりでしょう。

ここまでルスダンを魅力ある女王として演じきったのは、正直、これまでのなこちゃんのイメージからは意外でした。

大劇場の千秋楽を観た段階でも十分、その成長ぶりは見て取れましたが、今回の東京公演千秋楽ではさらに磨きがかかって、素晴らしいルスダンでした!

セリフのひとつひとつにルスダンが息づいていて、限られた場面設定の中で、言葉や表情、声や感情、心の動きがよく伝わってきました。

なこちゃん、素敵な役に出会いましたね。

こっちゃんにとってもディミトリは「こっちゃんだからこそ」のはまり役でしたが、なこちゃんにとってもこのルスダンは「なこちゃんだからこそ」のはまり役だったと思います。

原作を読んだ時の「絶対に礼真琴と舞空瞳にぴったりだわ~」と思った印象がそのまま目の前に展開されたという、、、

生田先生、やっぱりお見事!

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JAGUAR BEAT

お芝居と真逆ともいえるこのショー。

ある意味、バランスが良いということですかね?www

この『JAGUAR BEAT』というショーは、賛否両論巻き起こしていましたが、結局ありかなしかで言えば、あり?って感じで落ち着いたような。

そう勝手に思っているだけかな?(笑)

斬新なショー構成

とにかく「礼真琴 with 愉快な仲間たち」な感じが新しくないですか?

一部のスターさんにスポットを当てる構成じゃなく、とにかく路線もそうじゃない人たちも、みんなが代わる代わる見せ場をもらっている印象。

そして暗転を使わず、どんどん場面転換していくストーリー仕立て。

ストーリー仕立てとはいっても、ぶっちゃけ「なんでもあり」な感じで、見ているうちに迷子になりますが。(苦笑)

今回が宝塚初観劇のひとには、刺激が強すぎますね、きっと。

これが宝塚のショーだと思われると、、、ちょっと複雑な気分にはなります。(笑)

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やっぱり気になる・・・

ショーの構成はまぁ置いといて。

こっちゃんのダンスも歌も素晴らしい。

なこちゃんのアイドル顔負けの可愛さも眼福。

なおちゃんやありちゃん(暁千星)、あかちゃん(綺城ひか理)、ぴーちゃん(天華えま)のそれぞれの活躍も見逃せない。

でも、でも、やっぱり気になっちゃうのよね。

きわみくんの・・・

♪ファイティ~ン・ジャガ~♪愛は惜しみなく奪うもの~♪

どうしてもジャガー横田がリングで歌う姿が浮かんでしまう…(笑)

ショースター・礼真琴

こっちゃんの身体能力は、今さら語るまでもないのですが、、、

フィナーレの一連のナンバーを歌い、踊り、それでも肩で息をしていないことに、改めて驚かされますね~。

踊りまくった後に歌っても、声が上ずるどころか、何もなかったように普通に歌っちゃうし。

こっちゃん、恐るべし。

フィナーレナンバーの後、どんだけ疲れていることか … と、ご挨拶するこっちゃんの様子を目を凝らして見ていたのですが(笑)、まったく肩で息してないっっっ。

こっちゃん、超人。

今さらですが・・・

フィナーレのなおちゃんとありちゃんの羽根が、公演の開幕当初は話題になっていましたが、今日になって今さら気づいた。

羽根は同じサイズの色違いでしたが、なおちゃんだけパンツの左足にスパンコールで模様が入ってるんですね。

前回は羽根ばかりに気を取られて、パンツまではほぼ見ていなかったのですが、今日観ていて、あれ?っと思いまして。

なおちゃん、ちょっとだけアドバンテージもらってるんじゃんっ!と今さら嬉しくなりました。(笑)

次の公演は・・・正念場ですねっ。

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まとめ

さて、大好きだったディミトリに別れを告げ、いよいよ今度はジュリアン・ソレル、未知との遭遇です!

フレンチ・ロック・マスター(笑)礼真琴が、日本初上陸の作品をどう料理するのか、楽しみでしかありませんね♡

間もなく配役も発表になることでしょう。

まずは、配役予想の答え合わせが楽しみです!

そして、そのあとの大劇場『1789-バスティーユの恋人たち-』には、専科から同期の輝月ゆうまくんの出演が決まり、これまた楽しみが増えました。

あ、そうなると配役予想のやり直しかっ・・・。

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