宝塚の至宝、礼真琴のこれまでの舞台を振り返るシリーズ第7回。
今回は全国ツアー『激情-ホセとカルメン-』と一緒に上演された『BOLERO-ある愛- 』でのこっちゃん(礼真琴)を振り返ってみようと思います。
全国ツアーは出演する人数が減るため、必然的に下級生たちの出番が増えたり、たとえば本公演で10名で踊っていたところを全ツでは6名で踊ったりとか、普段まだ目立ったポジションを与えられていない下級生のファンにとっては、けっこうな美味しさがあります。
下級生で参加すると、ご本人たちにとっては舞台のこと以外のお仕事も沢山あって大変な一面もあるとは思いますが 、修学旅行気分で楽しい!というお話もよく聞きますね。
普段あまりお話ししない上級生ともお近づきになるきっかけになることも。
このときのこっちゃんは研2で、最下級生(95期-礼真琴、ひろ香祐、紫りら、妃海風)として参加。
最下のお仕事もいっぱいこなされたことと思いますが、同期生4人で楽しい思い出もたくさんあったんじゃないかな?
なおちゃん(瀬央ゆりあ)はいませんでしたが、ふーちゃん(妃海風)が一緒だから賑やかだっただろうな。(笑)
舞台上での出番もいっぱいでした!
なので楽しみながら振り返りつつ …
とはいえ、実のところ下級生の「出番がいっぱい」ってのは、スターさんたちのバックで踊ることが増えてるってことなので、つまりは 探すのタイヘン! ってことでして。
楽しいことと、タイヘンなことは、いつも背中合わせ。(笑)
『BOLERO-ある愛-』(全国ツアー)こっちゃんを探せ!
こっちゃんたちがまだ研1だったこのショーの本公演のときには、研1さん全員落選だったオープニングですが、全ツvr.では4人とも全員登場!
ま、出演者が半分以下になっているので、むしろ出てなきゃおかしいでしょ?のレベルですね。
なんせ、全国ツアーでは長老である(?)組長までセンターで踊ってしまうというのが珍しくない。(笑)
大人数の迫力ある群舞を見慣れている宝塚ファンとしては、全国ツアーのオープニングやフィナーレは「なんか足りない… 」って気分になってしまいます。
大劇場で不自然なまでにがっつりとワイヤーで繋がれていたちえちゃん(柚希礼音)の赤い衣装は、今回、白いハトさんたちに両方から引っ張られて純白の衣装に早変わり。
うん、これで十分。
第1場 序章(光の精 / 男)
光の精として出てくる男役は8人だけですが、暗闇で入り乱れて、カメラワーク的にもこっちゃんの判別は困難でした … 。
十碧れいやくんくらいかな、わかったのは。
礼真琴ファンファンとしての 眼力不足 か!?
第2場 春の風(光の精 / 男)
ちょっとあきらめかけてましたが、見つけました!
ちえちゃんとかが踊っている後ろで、紫色のシフォンを2チーム、男女8人ずつに分かれてフワフワ上げたり下げたりしていますが、その下手側のチームの舞台奥下手端にこっちゃんがいます。
市販のDVDをお持ちの方は、オレンジ色の衣装を着た妃咲せあらちゃん、ピンクの衣装を着た優香りこちゃんが、ちえちゃんと踊っている後ろにバッチリ映っているので見てみてください。
そしてそのシーンに引き続き、2人ずつでそれぞれに紫シフォンを前後に動かしているいちばん下手側もこっちゃんと思われます。
横顔がとっても楽しそう。(笑)
そのあとのシーンは判別つかず。
でも、次のシーンから察するに、人数的にも出てきていない気がします。
第3場 愛の嵐(光の精 / 男)
この場面では、劇団の こっちゃんへの期待度 がちょっとだけ垣間見えます。
とよこさん(涼紫央)が歌い出し、ちえちゃんとねねちゃん(夢咲ねね)がセンターで踊り、その後ろに黄色い衣装の光の精たちがたくさんで踊っていますが、目を凝らして見てみても、黄色い衣装のはずのこっちゃんが見当たらない。
そうしたら、ちえちゃんとねねちゃん、黄色い光の精たちが一斉にはけてとよこさんがセンターに移動すると同時に、カラフルな光の精(夢乃聖夏、碧海りま、如月蓮、真風涼帆)に混じって黄色い光の精が3人出てきました。
その一人が礼真琴!
最後列下手側で踊っています。
とはいうものの、ほんの一瞬ではけていきますがね 。(笑)
ふたたび 柚希礼音&夢咲ねねの登場とともに全員出てきて、黄色い光の精たちも踊っていますが、こっちゃんは最後列センターで踊っていますね。
すご~い。
トップコンビと男女数組のデュエットの後、再び総踊りになりますが、このときはたぶん、最後列下手かな?
はっきり見えませんでした。
第5場 無風 B(無風の男)
この場面は、本公演でもそうそうたるメンバーに食い込んで登場していましたが、全ツヴァージョンでも本公演同様に、青系スーツが半分以上の中でひとりだけ緑のスーツに黄色いシャツという超・目立ったいで立ちで登場!
しかも、主要キャストを除く6人で出てくる場面は、最下級生でありながら前列獲得!
その後、ともみみん(夢乃聖夏)を中心に上手にとよこさん、下手にゆりかちゃん(真風涼帆)という並びの中に、なんと2列目4人のセンター寄り(ともみんととよこさんの間)という好待遇!
ダンスは上手いけどまだちょっと荒いかなという感じがしますが、なんせ衣装も一人だけ目立つ色だし、数人ずつに分かれる振り付けも、ゆりかちゃんたちメインどころと同じ振りを受け持っていて、とにかくファンにとっては嬉しい限りの場面です。
あとから出てくるちえちゃんが黄色のスーツを着ていて、つまりは同系色は ちえちゃんとこっちゃんだけ~💛となるわけです。(笑)
ちえちゃん登場後は後列に下がってはいますが、ほとんどカメラにフレームインしているので、若かりし頃の「頑張って男役をやっている」初々しいこっちゃんを堪能できます。
これ、おすすめです。ぜひ。
第7場 迷宮(ラビリンスの男)
ここは帽子を被っている前半は判別不能ですが、帽子を一斉にとってカメラがセンターのとよこさんとねねちゃんの画になったその一瞬に、ふたりの後ろを下手から上手へ移動するこっちゃん発見。
その動きからすると、またセンター辺りでポジション取って踊るのかしら?と目を凝らしましたがなかなか判別できるようなカメラワークがなく。
でもしばらくすると、ちょっと薄暗いですがセンターの奥にこっちゃん、いますね。
その後もセンター奥の下手側で踊っています。
途中、男役と娘役が分かれて踊るところは見失いましたが、とよこさんの近くにいることが多いので、比較的こっちゃんを見つけやすいかも知れません。
最後の大詰めもセンターでとよこさんのすぐ後ろで踊っているので、こっちゃんを堪能できます。
ずっと昔からバリバリに踊っていたイメージがある伝説の新人(と私は勝手に呼んでいる)礼真琴も、この頃は「一生懸命」な感じだったんだな~なんて思ったりしますね。
第9~13場 アフリカーナ(トゥーリスト / 男)
まったく判別つかず。
わかりそうでわからない。
さっぱりわからない。(笑)
このアフリカーナでの特筆すべきは、こっちゃんよりもふうちゃん(妃海風)かも知れませんね。
研2の最下級生ながら、ソロで歌う場面をもらってます。
緊張からか、下級生ならではなのか、ちょっと不安定な感じな歌唱ではありましたが、さすが95期。
期待されまくってましたね~。
第15場 A アフリカーナ H(極楽鳥)
ロケット前のとよこさんの歌の場面です。
これ、ぜひ見て下さい。
こっちゃんだけでなく、すでにスター街道を走り始めていたゆりかちゃんも、まだイキイキと ダルマ姿 で踊ってます。(笑)
登場シーンでは、前列4人のうち上手中央寄りがゆりかちゃんで、こっちゃんは下手端です。
その後はごちゃごちゃしていてよくわかりませんが、ロケットへの移行するときには、最前列下手側の二人が中央からゆりかちゃん、こっちゃん、の並びです。
第15場 B アフリカーナ H(極楽鳥)
ラインになったときの下手から6人目がこっちゃん、8人目がゆりかちゃん。
短いロケットなのであっという間に終わってしまいますが、こっちゃん、普通に娘役さんのロケットみたいでカワイイです!
男役・礼真琴、それでいいのか!? というレベルに … (笑)
逆に、ゆりかちゃんは、すでに違和感しかない … 男役の女装が出来上がっております。(笑)
第19場 愛のボレロ(プレイヤー)
この場面はいつ観ても、いいですね。
ボレロの旋律がたまりません。
さて、キンキラキンの衣装と被り物の中でこっちゃんを探すのは、けっこう困難を極めます。
前半はお手上げでしたが、途中でちえちゃんを挟んで舞台の手前と奥に分かれて踊るところで、ようやく発見出来ました。
ちえちゃんが右手を前に突き出しアップになったときに、その後ろで踊っている最後列、ちえちゃんの下手側にバッチリこっちゃんが映ります。
でも数秒なのでお見逃しなく。
すぐに上手へ走り去ってしまいます。
その後、ちえちゃんととよこさんのダンスのときは出てこなくて、再びちえちゃんひとりがセンターで踊るときにバックが入れ替わりますが、そこにこっちゃんが入ってますね。
その後の位置から考えると前半は上手にいるはずなのですが、スローや巻き戻しを駆使してみても判別がつきませんでした。
後半は最後列のセンター(ちえちゃんの下手側)で踊っていて、あ、きれいなダンスの子がいるな~って普通に思ったらこっちゃんでした。(笑)
さらにその後はまた人数が増えてわかりにくくはなりますが、こっちゃんから目を離さなければ、その後はだいたいこっちゃんを見失うことはないかと思います。
一瞬、ちえちゃんのアップに切り替わり「あ~見失ってしまうじゃないか!!」と慌てますが、ちえちゃんの下手側を見ればすぐにこっちゃんを再発見できました。
当時はちえちゃんにかじりついてみていたはずなのに、時が過ぎて贔屓のスターも移り変わっていくと「こっちゃん見失うからちえちゃんのアップ、今はいらない!」となります。(笑)
宝塚、面白過ぎてやめられない。
ラストの総踊りではちえちゃんの下手後方、とってもいいポジションで踊ってます。
眼福。
第22場 フィナーレ B(タンゴダンサー)
本公演の時は人数が多すぎて見つけ出せなかったけど、さすがにこれは大丈夫。
6人横並びの後列下手端。
ちえちゃんが中央で出てくるところは、真ん中の列の下手端。
短いナンバーなので、せっかくの黒燕尾を堪能できるほどではありませんが、研2のまだ「燕尾に着られている」こっちゃんをしばし楽しませていただきました~。
第24場 フィナーレ D(パレードの男)
エトワールのなっちゃん(白妙なつ)を、95期の4人(礼真琴、ひろ香祐、紫りら、妃海風)が迎えるといる構図。
なんだかいいね、こういう全ツ最下、同期の集い。
まだ胴布団の使い方も慣れてない感じの衣装の着こなしも、とりあえずフレッシュさ全開でカワイイです。
とにかく なんでもカワイイです。(笑)
パレードは階段上にいるので、見やすくてラッキー★ですね。
まとめ
本公演でもけっこうな期待されっぷりがうかがえましたが、人数の少ない全国ツアーではさらに礼真琴、大活躍でした。
あのころ大羽根を背負うちえちゃんの後ろ姿をニコニコして見つめていたこっちゃんが、今では下級生たちのキラキラした瞳を背に日々、大羽根背負って舞台に立っているのが感慨深いですね。
これ、こっちゃんの舞台を振り返っていく中で、どれだけ言い続けるんだろうか。(笑)
宝塚の沼に嵌り続けるファンの悲しき性。
これからも存分に感傷に浸りながら、振り返ってまいりましょう!
さて次回は、いよいよ私の愛してやまない初演『ロミオとジュリエット』を振り返る時がやってきました!
何度見ても飽きない、伝説の「愛」。
楽しみです!!
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