礼真琴の舞台を振り返るシリーズ第47回目は、『こうもり~こうもり博士の愉快な復讐劇』を振り返ります。
こっちゃん(礼真琴)がめでたく3番手に昇格して2公演目の本公演。
この公演は、なこちゃん(舞空瞳)たち102期生の初舞台公演でした!
このときには、なこちゃんはもちろんのこと、こっちゃんも、まさか将来の嫁がこの中にいようとは思ってもみなかったでしょうね。
でも、なこちゃん可愛いくて主席の実力派だったから、ひそかに目を付けていた上級生は多いかも知れません。
『こうもり~こうもり博士の愉快な復讐劇』予備知識
あらすじ
舞台は19世紀後半のオーストリア、ウィーン。
ファルケ博士は、親友のアイゼンシュタイン侯爵と共に、オーストリア皇后・エリザベートが主催する仮装舞踏会に出席した。
その帰り道、泥酔して調子に乗ったファルケは、彼を持て余したアイゼンシュタインによって大通りに縛り付けられてしまう。
そのままの状態で一晩を過ごさざるを得なかったファルケ博士は、仮装舞踏会での“こうもり”の扮装のまま朝を迎えることに。
ファルケは街中の笑いものとなり、“こうもり博士”と呼ばれるようになる。
自業自得であるとは言うものの、なんとも怒りが収まらないファルケ博士は、アイゼンシュタインに仕返しをしようと愉快な計画を立てる。
さて、ファルケ博士の仕返しは果たして上手くいくのでしょうか…。
主な配役
ファルケ博士(貴族であり物理学者):北翔海莉
アデーレ(アイゼンシュタイン侯爵家の侍女):妃海風
ガブリエル・フォン・アイゼンシュタイン侯爵:紅ゆずる
ラート教授(ファルケ博士の恩師):汝鳥伶
オルロフスキー公爵(ロシアの皇太子):星条海斗
レブロフ伯爵夫人(公爵家の招待客):万里柚美
フロッシュ(刑務所の看守):美稀千種
フランク(刑務所長):十輝いりす
ラモン大佐(公爵家の招待客):壱城あずさ
ブリント(弁護士):七海ひろき
ネッケル子爵(公爵家の招待客):如月蓮
ネッケル子爵夫人(公爵家の招待客):白妙なつ
イワン(オルロフスキー公爵家の侍従長):天寿光希:
バルドー大使夫人(公爵家の招待客):音波みのり
テミス(アイゼンシュタイン侯爵家の侍女):妃白ゆあ:
ロザリンデ(アイゼンシュタイン侯爵夫人):夢妃杏瑠
クリプトン(ファルケ博士の助手):十碧れいや
ポロニウム(ファルケ博士の助手):麻央祐希
ユーリー(オルロフスキー公爵家の侍従):漣レイラ
アルフレード(アイゼンシュタイン候爵家の執事):礼真琴
ミーシャ(オルロフスキー公爵家の侍従):ひろ香祐
アルゴン(ファルケ博士の助手):瀬央ゆりあ
イーダ(アデーレの妹):綺咲愛里
キセノン(ファルケ博士の助手):紫藤りゅう
イレーネ(アイゼンシュタイン侯爵家の侍女):真彩希帆
フローラ(アイゼンシュタイン侯爵家の侍女):小桜ほのか
レダ(アイゼンシュタイン侯爵家の侍女):天彩峰里
102期生初舞台生口上
102期生は39名です。
幕開きは、いつもみたいにずらーっと横一列に並んで、その日の代表3人の口上から団歌を歌うパターンではなく…
さすが期待の新星・舞空瞳さん。
全員が5ブロックに分かれて板付きしていて、その中央のブロックのセンターに立つなこちゃんが「♪清く~、正しく~、美しく~」とソロで歌い、全員で体系移動しながら続きを歌うという幕開きです。
つまり、文化祭のパターンですね。
ゆ-てもお歌が得意なわけじゃないなこちゃんなので、音程はフラフラしてます…。
そして続く口上は、正座してのご挨拶。
和物のショーで初舞台を踏むときには、着物着て正座してご挨拶ってこれまでも多く見てきましたが、洋物ミュージカルの幕開きにこのパターンは珍しいですね。
収録日の口上は、舞空瞳、一禾あお、潤花の3人でしたが、現役トップ娘役のふたりとも、すでに「しっかり者」の雰囲気プンプン漂わせてます。(笑)
そして二人とも、良く通る澄んだ声が印象に残りますね~。
口上後は団歌じゃなくて、タイトル分からないけどよく歌われるやつ。(笑)
ここの振り付けも主席、なこちゃんだけ特別扱い。
やっぱり今の星組トップコンビ、ハンパないな~。
こっちゃんを探せ!
いや、探さなくても幕開き、どセンターで黒燕尾に身を包み板付きしております。(笑)
真ん中で分けてる髪型、珍しくて新鮮ですね~。
いつもと雰囲気が違って、これはこれとして良い感じ。
ちょっとルーチェくん入ってる!?
仮装パーティのあと、酒のビン片手に悪酔いしているみっちゃん(北翔海莉)ファルケ博士とさゆみちゃん(紅ゆずる)アイゼンシュタイン伯爵のもとへ、執事のこっちゃんが迎えにやってきます。
ちょっぴりコミカルなお芝居が可愛らしいのですが、どこかで聞いたことのある声色とセリフ回しだな~としばし、考えた。
ルーチェくん!!
ほんの一瞬ね、一瞬だけですけどね。
上級性二人がやりたい放題(笑)の酔っ払いを演じる中で、こっちゃんもコミカルにいい味出してます。
コミカルなのにキレッキレ(笑)
さゆみちゃんアイゼンシュタイン伯爵が弁護士のかいちゃん(七海ひろき)に対してご立腹、そしてこっちゃん執事やメイドたちを巻き込んだ歌とダンスがあります。
さゆみちゃんが、かいちゃん弁護士に怒り心頭で歌っている後方で、こっちゃん執事やメイドガールズがちょっとコミカルに簡単な振りの踊りをするのですが、すごーく単純な動きなんです、ここは。
なのに、こっちゃん見てるとキレッキレ!(笑)
でもって、表情もコロコロ変わるコミカルこっちゃん。
動きも「ちょこまか」しててなんだか萌える。www
親愛なる同期の♡時間
ご主人様夫妻が不在になったことをいいことに、執事こっちゃんはメイドのふうちゃん(妃海風)を誘って貴族気分を味わる、わる乗り。
こっちゃんのはしゃぎっぷりが、ふうちゃんと一緒だとより際立って見えます。
楽しそう。www
貴族になりきってセリフを言ってみたあとの、「な~んちゃって~!」な感じのこっちゃんがカワイイ♡
悪乗りしているところに憲兵たちがやって来て、アイゼンシュタイン侯爵と間違われたこっちゃん執事は大あわてで否定しますが … あえなく連行。
自業自得。(笑)
それにしても、豪華な料理を前にメイドのふうちゃんとはしゃいでいるコミカルこっちゃんの様子を見ていたら、ますます『ミー&マイガール』のビルが見たくなった~♡
牢屋の中のコミカルこっちゃん
鼻歌を歌いながら、牢屋の中でストレッチかと思うようなステップを踏んでいる、コミカルこっちゃん。
しかも自分に酔いしれている感じがいいですね~。(笑)
椅子の背もたれに手をかけ、楽しそ~にピョン、ピョン飛び跳ねるのこっちゃんが可愛すぎる。
キュ~ン♡
酔っ払い看守(美稀千種)に、うるさいと叱られ、「飯食わせないぞ!」と言われたとたんんに、ちょこんと椅子に腰かけ、お口にチャック。
かわいすぎるよ、こっちゃん。
さゆみちゃん公爵、まーちゃん(十輝いりす)刑務所長がお芝居している後ろ、鉄格子の向こうで、つまらなそ~に椅子からズルズル腰を落としたり、かったるそうに背もたれに腕をかけたり、とにかかくモゾモゾと動きまくるこっちゃん。
まるで、ふてくされた子ども。www
しまいには、椅子の上でひざっ小僧かかえてるぅぅぅ、カワイイ♡♡♡
これは、反則。
で、寝とるがな!!!(笑)
めでたく牢屋から出て来られても、ご主人様に裏切られるこっちゃん執事、残念!
「ごしゅじんさまぁ~~~」
ガンバレ!こっちゃん。www
最後は・・・
こうもり博士の仕返し成功!
めでたし、めでたし。
幕切れ、緞帳が降りてきた本舞台を背に、こっちゃん執事は、大げんかしているさゆみちゃん伯爵夫妻を追いかけながら、下手から上手へと、銀橋を駆け抜けていきました。
ちょこちょこ小股で…コミカルに。(笑)
まとめ
なんだか本公演ではここのところずっとコミカル担当ですね。
3作連続じゃないですか!?
『黒豹の如く』もコミカルおおらかキャラ担当だったし、『ガイズ&ドールズ』もアデレイドちゃんでコメディタッチだったし。
でも、真剣にお芝居をして笑わせるというのは難しいことなので、とっても良いお勉強をさせてもらっているな~と思いました。
さて、次回は『THE ENTERTAINER!』を振り返ります。
