いろいろ発表が続いていますね。
公式にアップされた雪組『ベルサイユのばら』の先行画像、お衣装は新調ですかね。
フェルゼン様のこの色調の軍服も、アントワネット様のこの装飾の真紅のドレスは見たことないような。
なんとも麗しい。
宙組の公演再開の報を待たず、ひと公演すっ飛ばす形での先行画像になりましたが、、、致し方ありませんね。
さて。
今回はありちゃん(暁千星)主演の『夜明けの光芒』の配役予想を楽しんでみたいと思います。
『大いなる遺産』あらすじの補足
チャールズ・ディケンズの『大いなる遺産』が原作のこの作品。
先行画像を見て、思わず「ん?二都物語だったか?」と思ってしまったくらい、同じディケンズでもピップというよりシドニー・カートンの雰囲気だな~と。
たぶん、月組で公演した時にピップを演じたウタコさん(剣幸)に、ありちゃんのようなスタイリッシュなイメージがなかったからかと思います。
映画やドラマになっているピップのビジュアルは、たしかに英国紳士らしくシルクハット姿の宣材写真が多いかも。
でもウタコさん主演のときは、シルクハットってラストシーンくらいよね?
しかもありちゃんが身にまとっているような濃紺のイメージ皆無なんですが。
その辺りも「新たな作品」感が。
ウタコさんが大好きだったので、繰り返し何十回とこの作品を見ていますが、、、新しい作品の香りがプンプン💕していて、益々楽しみになってきました!
『大いなる遺産』はご存知イギリスの有名作家、チャールズ・ディケンズの小説です。
社会派と言われた彼の作品。
映画やミュージカルとして知られている作品も多くありますね。
宝塚では『二都物語』がもっとも知られている作品でしょうか。
一般的に有名な作品には・・・
- オリヴァー・ツイスト(Oliver Twist)
- クリスマス・キャロル(A Christmas Carol)
- デイヴィッド・コパフィールド(David Copperfield)
- 荒涼館(Bleak House)
- ハード・タイムズ(Hard Times)
- 二都物語(A Tale of Two Cities)
- 大いなる遺産(Great Expectations)
などがありますが、sora さんはイギリスで2年ほど暮らして以来、とにかくイギリス大好き人間。
ディケンズ作品もお気に入りでよく読んでいます。
今回の公演『大いなる遺産』については、社会人入学した大学で、レポート提出のために原語で読んだ(苦しくも …笑)思入れのある作品。
19世紀初頭イギリス、テムズ河口近くの片田舎。姉の嫁ぎ先である鍛冶屋に引き取られた孤児のピップは、近所の大邸宅に住むミス・ハヴィシャムから養女エステラの遊び相手として招かれる。高慢だが美しいエステラに心惹かれ、彼女に見合う紳士になりたいという願いを抱くピップだったが、間もなく義兄のもとで鍛冶屋の道を歩み始める。それから数年後、突然ピップのもとに莫大な財産の相続人に指名されたとの知らせが届く。紳士修行の為、故郷の人々に別れを告げロンドンへと旅立つピップ。田舎暮らしとは一変した、夢のような暮らしを謳歌する彼を待ち受けるものとは…。
物語は孤児として姉夫婦と暮らすピップが、ある日、墓地で「脱走した囚人」に出会います。
その彼に頼まれ、姉夫婦に見つからないようにこっそり食料とヤスリを家から持ち出し彼に渡すわけですが、この出来事が、その後のピップの人生に大きく関わっていくことに。
ピップはやがてミス・ハヴィシャムという女主人の館に定期的に招かれるようになります。
ミス・ハヴシャムの養女であるエステラの遊び相手となるよう命じられたのです。
そして、ピップはエステラに恋心を抱くように。
青年になったピップは、ある人から遺産の相続人に指名されロンドンで暮らすようになります。
ピップは、遺産が屋敷の女主人ミス・ハヴィシャムによるものとだと信じ、エステラの結婚相手として自分を紳士にさせるのではないかと期待するわけです。
さてはて、真実は・・・。
いま思い返してみると、宝塚Version の『大いなる遺産』では、ずいぶんと脚色されていた印象があります。
文庫本にして上下巻とある長編小説なので、100分に収めるためには致し方ないのかな。
とはいえ、原作と異なる演出が逆に「いいな~」と思える場面もありましたね。
今回の星組公演では2幕ものになるので、その分、しっかりと原作に忠実に描かれるのか、はたまた鈴木先生の脚色が加えられるのか、乞うご期待!ですね。
配役予想
新しい作品がどんなテイストになるのか、どんな登場人物がクローズアップされるのか、いろいろまだわからないことだらけではあります。
が、出演者が判明したので、そりゃ、配役予想しちゃうよね。(笑)
とりあえず『大いなる遺産』の主な登場人物をピックアップして、配役予想をしてみたいと思います。
カッコ内は1990年の月組公演『大いなる遺産』の配役です。
フィリップ・ピリップ
物語の主人公。孤児として、鍛冶屋を営む姉夫婦のもとで育てられる。幼い頃は貧しいが、後に謎の恩人からの遺産によって紳士としての生活を送ることになる。愛称はピップ。
暁千星(剣幸)
ピップの少年時代から始まるこの作品。
ウタコさんのときも、少年ピップで銀橋を渡る姿に若干(いや、かなり … )の違和感を感じたのを覚えているのですが、ありちゃん、大丈夫かな。(笑)
体格もいいから、少年はちょっと…
今回はもしかしたら少年時代のピップが別にキャスティングされるかもしれませんね。
物語の始まり、少年時代のできごとが物語の肝。
エステラとの出会いや、のちに親友となるハーバートとの出会いも少年時代なので、どんな風に作られるのか気になるところです。
青年になってからのピップは、先行画像を見る限り立派な紳士っぷりを見せてくれるのでしょう。
でもこの作品の主人公は決して「かっこいい」が前面に立つ男性ではないので、その辺りの個性をありちゃんがどう演じてくれるのかが楽しみです!
エステラ
幼い頃に、ミス・ハブシャムの養女として屋敷へ招かれ、ミス・ハヴシャムに冷酷な心を持つ娘になるように育てられる。実は彼女の生い立ちには秘密があった。
乙葉菜乃(こだま愛)
個人的なエステラのビジュアルイメージで言うと、ひよりちゃん(藍羽ひより)なのですが、『ディミトリ』新人公演ヒロインの抜擢のあとは本公演も新公も役付きが悪いので、さすがに東上ヒロインはないかな、と。
そうなると、実力派のちなちゃん(瑠璃花夏)かなのちゃん(乙葉菜乃)よね。
この2択となると、エステラのイメージに近いのはなのちゃんかな、と。
月組でエステラを演じたミミちゃん(こだま愛)は、とにかく歌うま(おまけにダンスも素晴らしい希少価値のあるトップ娘役でしたね)で安定&安心感抜群でしたから、比較してしまいそうですが、、、
下級生ならではの、なのちゃんらしいエステラ像を生み出してくれることを期待します!
いや、なのちゃんがエステラだと決まったわけではないが・・・。(笑)
ハーバート・ポケット
ハヴィシャムの館でピップと決闘して簡単にやられてしまう少年。のちに、ロンドンへ出たピップと親友になる。
天飛華音(涼風真世)
ちょっとコミカルな場面もある、お調子者ハーバートくん。
原作の中でもそんなイメージで描かれていますね。
月組公演のときのかなめちゃん(涼風真世)が弾けまくって可愛らしさの破壊力ったらなかったわよね。💕
かなめちゃんとはまったく個性の違うかのんくん(天飛華音)が、今回どんなお芝居を見せてくれるのか。
どんな「へたれっぷり」を見せてくれるのか(笑)、すごく楽しみです。
ありちゃんとのガッツリ芝居も、良い勉強になりそうですね。
ミス・ハヴィシャム
大きな屋敷で、一切の光を閉ざし、ウエディングドレスを着たまま過ごしている女性。
瑠璃花夏(邦なつき)
月組公演を観たときには、このハヴシャムさんは「老女」だと思っていたのですが、実はさほどバァさんではないんですよね。(笑)
50代半ばくらいの設定のようです。
ま、メインキャストであるピップ、エステラ、ハーバートが20代半ばに差し掛かるくらいの設定なので、確かにそんなもんかなって感じですね。
月組公演では上級生の邦なつきさんが怪演(失礼!笑)されていましたが、今回は実力派の娘役ホープであるちなちゃんが演じるのではないかと予想しています。
紫りらちゃん辺りが演じてもおかしくない役柄ですが、ちなちゃんが演じている図が目に浮かぶので(笑)。
ちなちゃん、絶対に名演技を見せてくれそう。
エイベル・マグウィッチ
ピップがお墓で助けた囚人。多くの謎を抱える物語のキーマン。
輝咲玲央(汝鳥伶)
この役は重要!出演者を見渡して適任は彼女しか見当たらない。
みきちぐ組長(美稀千種)はイメージが違うし、朝水くんでは弱い。
どう考えてもれおくん(輝咲玲央)しか浮かびませんでした。
物語の「影の主役」と言ってもいいくらい、この人の存在が物語を回しています。
脱獄囚にしてはダンディ過ぎちゃうかもしれませんが(笑)、れおくんなら作品をビシッと締めてくれそう。
ジョー・ガージャリー
ピップの義兄で鍛冶屋を営んでいる。妻ジョージアナの尻に敷かれていますが、幼い頃からピップとは相棒同士。
朝水りょう(葵美哉)
ピップの義兄でありながら「相棒」である大切な存在。
ここは上級生の朝水くんが適任かなと思います。
ただ、ちょっと芯の弱さが気になるかな。
ジョージアナ・マライア・ガージャリー
ピップの姉。ヒステリックな気の短い女性で、鍛冶屋の女房になったことだけでなく、弟の面倒をみなくてはならないことにイライラが募っている。
紫りら(ケティ:夏妃真美)
前回の月組Version では、ケティーという役名で1場面くらいしか出てきていない、ガージャリーの奥さん。
体が弱く、前半で他界してしまいます。
宝塚の舞台では穏やかで弟思いの病弱な姉、という印象を残した役ですが、実際にはガミガミとピップをしかりつけたり、亭主を尻に敷くヒステリックなガーシャリー夫人。
物語の前半に出てくるだけで後半は既に病死してしまっているので、必然的に出番も少なくりらちゃんには役不足かもしれませんが、、、
なんとなくりらちゃんが浮かんだ。(笑)
でも今回は2幕ものだし、この役がオリジナルに近い感じで登場する可能性もある気がします。
ビディ
教師でピップに思いを寄せている。しかし願い叶わず。
綾音美蘭(朝凪鈴)
この役も月組版ではさほど目立つ役ではなかったものの、当時2番手娘役だったリンリン(朝凪鈴)が演じていましたので、今回も路線系の娘役が演じるのかな、とも思いますが、、、どうなのかな。
月組公演でのこの役は、原作とはかなり異なるイメージでした。
なので、原作通りの設定で登場するのであれば、ロンドンでのいろいろな出来事を経験したピップが、昔から自分に思いを寄せてくれていたビディと一緒になろうと田舎に戻るが、実は、、、というくだりも描かれるのかな?とか。
そうなると、やはりそれなりに役付きのある娘役ってことになり、ここは『RRR』の新公でうたちゃん(詩ちづる)演じるシータをもらっている、綾音美蘭ちゃんとかでどうかしら?と。
ジャガーズ弁護士
ロンドンの弁護士で、ピップの後見人。ミス・ハヴシャム、エイベル、エステラ、モリー、様々な人間模様に絡んでいる。
美稀千種(未沙のえる)
映画のイメージでは、かっぷくの良い迫力のあるオジサン。(笑)
まやさん(未沙のえる)ジャガーズは、彼女特有の少々軽めの印象を与えるジャガーズさんでしたね。
そして、星組ではみきちぐ組長じゃないかと。
ジャガーズさんはこの物語に出てくる登場人物の「ひみつ」にことごとく絡んでいる人なので、ここは組長にバシッと芝居で締めていただければ。
クララ
ハーバートの婚約者。
藍羽ひより(紫とも)
ここのところ目立った役が付かず、どうした?状態のひよりちゃん。
もともと成績が良い人ではないので、新公ヒロインに抜擢されたことのほうがビックリではありましたが、なんせカワイイ。(笑)
ついつい応援したくなる。
ぴーちゃん(天華えま)のバウでは、つんちゃん(稀惺かずと)とお似合いのカップルって感じで、まぁまぁ目立っていたのにな~。
そろそろ目立つ役でひよりちゃんを見てみたい。
ウェミック
ジャガーズの秘書。年老いた父親と暮らしているがジャガーズには知らせていない。陰でピップのチカラになってくれる心温かな頼れる男性。
紘希柚葉(いつき吟夏)
地味だけど、目立つ役。
ウェミックさんは、ジャガーズさんに忠実なようで実は「自分の考え」をしっかり持って生きている人、という印象。
随所でピップのチカラになってくれる心強い存在。
この役は月組公演の印象よりも映画で見たときの印象が強く、そのイメージでいくと柚葉くんがピッタリな気がします。
コンペイソン
脱獄囚で、エイベルの仲間。かなり性悪な男。
夕渚りょう(愛川麻貴)
出番は少ないのですが、物語の軸である裏ストーリーに絡んでいる重要人物。
ここは順当に上級生かな、と。
モリー
ジャガーズ家の家政婦で、隠された過去を持つ貴
澪乃桜季(京三沙)
この人も出番は少ないのですが、裏ストーリーの絡んでいる重要な人物。
年齢設定からいくと、上級生かな。
ベントリー・ドラムル
ダービシャーの大地主で裕福な男。ピップを見下していて、エステラに求婚する。
稀惺かずと(久世星佳)
ピップとエステラを取り合うもうけ役。
ちょっと根性ひねくれていて、どちらかというと嫌われ役ですが、つんちゃんが演じたら普通に二枚目で惚れちゃいそう。(笑)
月組公演では、このベントリーの描かれ方が曖昧過ぎていまいち理解に苦しみましたが、原作を読んだり映画を見たりして、やっと立ち位置がわかりました。
とはいえ、のんちゃん(久世星佳)カッコ良かったな。
つんちゃんが「ちょいワル」な二枚目をどう演じるのか、見てみたい。
ありちゃんとエステラを取り合うわけで、肩を並べた対等なお芝居を期待したいですね~。
予習に面白い『ディケンジアン』
さて。
ディケンズの作品と言えばBBC が多くをドラマ化しているのですが、その中に面白い作品があります。
『Dickensian(ディケンジアン)』というドラマをご存知でしょうか。
これは正確に言うとディケンズの作品ではなく、BBC による創作ドラマなのですが、ディケンズの様々な作品に登場する人物たちが織り成す、横断的な接点から編み直した壮大な物語です。
これがかなり面白い。
エピソード20までありますが、ひとつのエピソードは30分ほどなので比較的見やすいと思います。
sora さんは、この作品に出会った当初(数年前)、見出したら止まらなくなり、1日で一気に見てしまいました。(笑)
この作品をお勧めするには、もちろん「おもしろい」だけではなくちゃんと理由がありまして、、、
『大いなる遺産』に登場しているミス・ハヴシャムという女性は物語の重要な人物なのですが、このハヴシャムさんは、ずっとウエディングドレスを着たまま喪に服しているという不思議な女性。
彼女がそんな暮らしをするようになったいきさつが、実はこの『ディケンジアン』で詳細に描かれているのです。
もちろん、ディケンズが書いたっ作品ではありませんので、あくまでもBBCの「創作」なのですが、物語を通してミス・ハヴシャムの若き日のできごとが詳細に描き出されていて、「なるほど」と。
『大いなる遺産』をすでにご存じの方はもちろん、まだ小説を読んだことも、舞台を見たこともない、という方でも、この『ディケンジアン』を見てミス・ハヴシャムの人生を理解しておくと、ありちゃんの舞台をより楽しみながら観られるのではないかな?と。
ディケンズの小説からの登場人物
ディケンジアンに登場するメインキャストは、有名な作品の主人公たちばかり。
文学に馴染みのある方にはワクワクしかないのでは?(笑)
『オリバー・ツイスト』(Oliver Twist)より
- フェイギン:ユダヤ人で、窃盗団のボス。
- ビル・サイクス:フェイギンの仲間。
- ナンシー:ビル・サイクスの情婦。
- オリバー・ツイスト:孤児。
- ジャック・ドーキンズ(ドジャー):盗みを働く少年団のリーダーで、フェイギンのパシリ。
- バンブル:救貧院の運営を任されているが、妻の尻に敷かれている。
『クリスマス・キャロル』(A Christmas Carol)より
- エベネーザ・スクルージ:「スクルージ・マーレイ商会」のあくどい金貸し。
- ジェイコブ・マーレイ:「スクルージ・マーレイ商会」の共同経営者。慈悲のない借金の取り立て屋。
- ボブ・クラチット:「スクルージ・マーレイ商会」の事務員として薄給でこき使われている。
- ピーター・クラチット:ボブの息子。
- マーサ・クラチット:ボブの娘。
- ティム・クラチット:ボブの息子。
『荒涼館』(Bleak House)より
- バケット刑事:マーレイ殺しの捜査にあたる刑事。
- オノリア・バーバリ:破産寸前の事業家エドワード・バーバリの華やかな次女で、ハヴィシャムの友人。
- ジェームズ・ホードン大尉:オノリアの恋人。早く昇進して少佐となり、彼女と結婚したいと考えている。
- フランシス・バーバリ:エドワードの長女で、華やかな妹オノリアと対照的で地味な娘。
- レスター・デッドロック卿:フランシスの妹オノリアとの結婚を目論む資産家。
- エスター:オノリアの娘。
- ジョージ軍曹:ホードン大尉と親しい人物。
『大いなる遺産』(Great Expectations)より
- アメリア・ハヴィシャム(ミス・ハヴィシャム):資産家の長女でサティス・ハウスで暮らしている。そして多くの遺産を得る。
- メリウェザー・コンペイソン:ハヴィシャム家の財産を狙って暗躍する悪党。
- マシュー・ポケット:故ハヴィシャム氏の甥。職業は教師で、いとこのアメリア・ハヴィシャムに想いを寄せる。
- ジャガーズ弁護士:ハヴィシャム家の顧問弁護士。バーバリ家などとも関わりがある。
- アーサー・ハヴィシャム:ハヴィシャムの腹違いの弟で母親は料理人。
- サリー:コンペイソンの妻。
その他の登場人物(小説に登場していない人物)
- エドワード・バーバリ:オノリアとフランシスの父で、繊維貿易業を営む事業家。「スクルージ・マーレイ商会」に借金があり破産寸前。
- ネル:「スクルージ・マーレイ商会」に借金のある、骨董屋の孫娘。
- ギャンプ夫人:人の噂が大好きで品に欠ける女性。アルコール依存症の傾向がある。
- サイラス・ウェグ:登場人物たちが立ち寄るバー「スリー・クリプルズ」の店主で足が不自由。
- ヴィーナス:剝製品店の店主で、鑑識をしたりマッサージをしたりと、バケット警部をサポートしている。
- 少年:お小遣いをもらって、私信を届けるメッセージボーイ。
あらすじ
舞台は19世紀のイギリス、ロンドンの下町です。
ある日、悪名高き金貸しであるジェイコブ・マーレイが、死体となって発見されます。
情け容赦のない借金取りとして周囲から嫌われていたマーレイは、頭を殴られて殺害されたのです。
なぜ彼は殺されなければならなかったのか、、、
彼を殺した犯人を見つけるべく、バケット警部が事件の捜査に乗り出します。
強い正義感の持ち主であるバケット警部は、鋭い洞察力を駆使してミステリーの真相に迫っていきます。
その一方で巻き起こっていたのが、急逝した資産家ハヴィシャム氏の遺言書を巡るお家騒動。
ハヴシャム氏は莫大な遺産の大半を、長女であるアメリア・ハヴィシャムに贈ると書き遺していました。
ところが、ハヴシャム氏にはもう一人の子どもがいました。
腹違いの弟アーサーです。
彼は遺産の相続権が自分にあると思っていたため、その遺産が入らないことに激怒します。
アメリアを妬んだアーサーは、コンペイソンという男と共謀して姉から全財産を奪おうと決意するのですが・・・。
ディケンジアンに興味があれば動画配信で
ディケンジアンに登場するディケンズ作品を読んだり、映画を見たりされている方にはピンとくる名前がたくさんあって興味をそそるのではないでしょうか?
文学なんて興味ない!チャールズ・ディケンズなんて知らな~い!という方でも、ひとつの物語として見るだけでも、19世紀のロンドンを舞台にした当時のイギリス社会を垣間見ることができて面白いと思います。
そしてもちろん、星組公演『夜明けの光芒』を観劇予定の皆さまには、舞台で繰り広げられる物語の前に、ミス・ハヴシャムの人生にどんな出来事があったのかを予習することができる、予習にはもってこいの作品です。
さらに、この『ディケンジアン』の面白いところは、物語のクライマックスが『大いなる遺産』の物語に繋がっていくだけでなく、『オリバー・ツイスト』『クリスマス・キャロル』『荒涼館』、それぞれの物語へもつながっていくような設定になっているのです。
ホント、BBCって素晴らしい。(笑)
Amazon のPrime会員の方であれば、会員特典で全話見られます!
BBC から発売されているDVDも Amazon で購入できます。
他にも色々な配信サービスで見られるとは思いますが、ざっと検索してみた限りでは、Hulu で配信されていました。
楽天では残念ながら販売終了になっていますね。
剣幸&こだま愛ゴールデンコンビ
余談ですが、月組公演『大いなる遺産』に主演したトップコンビ、剣幸&こだま愛。
ここでも何度も触れている通り、sora さんが宝塚沼にハマるきっかけとなった大好きなトップコンビです。
『ミー&マイガール』の初演が成功して1年間のロングランをした辺りから、この二人がゴールデンコンビと評されることが多くなったように思います。
退団記者会見も二人揃って
トップに同時就任し、在任期間は5年ほど。
そして同時退団したウタコさんとミミちゃん。
以前、何かのときに、この二人が「揃って退団記者会見を行った」という話をした記憶があります。
トップコンビが同時退団するとはいえ、二人並んで記者会見の席に着くというのは異例のこと。
どこまでこの二人はゴールデンコンビなんだ、、、と感動したものです。
ただ、まだあの頃はデジタル社会ではなかったので、当時の写真を見たくてネットサーフィンしても、どうしても見つからなかったのですが、、、
今回、ついに拾いました!!!💕
モノクロ新聞記事ですが、たまたまアップしてくださっていたファンの人がいたようです。
これ、これ、これですっ!!
懐かしい💕
たしか、二人とも黒白のお洋服だった気がします。
退団記者会見にトップコンビが揃って出席するなんて、後にも先にもこのときだけじゃないのかな?
すご~い昔はわかりませんが、少なくともここ40数年の間には、ウタ・ミミしか見たことがない気がします。
当時、これぞ「ゴールデンコンビ」だわ~と、ファンとしてとっても嬉しかった遠い日の思い出。
それはそうと、、、
写真を見てちょっとびっくりしたんですけど、ウタコさんの前に「ショートケーキ」らしき食べ物が置いてありませんか?
退団記者会見の席にケーキ出てたの!?(笑)
なかなか、おもしろいじゃないか、、、宝塚歌劇団。www
まとめ
というわけで、配役予想をしてみましたが、、、答えはいかに。
この機会に久しぶりに月組公演『大いなる遺産』や、映画を見直しましたが、やっぱりディケンズって独特な世界観だな~と改めて思いました。
そして最後に紹介した『ディケンジアン』も改めて見直してみようかな~なんて思っています。
BBCが制作するドラマでは、ディケンズ作品に限らずイギリスの歴史ある街並みや、美しい自然がたくさん見られるのも魅力のひとつ。
そういえば少し前は『ダウントン・アビー』にハマってましたね~。(笑)
久し振りにイギリスに行きた~~~い!!
毎年1~2回は海外へ出ていましたが、新型コロナの流行でパッタリ海外へ行かなくなって早数年。
あまりにも長い期間、海外の空気を吸わずに過ごしているので、そろそろ体内の血液が濁って来たきがする。(笑)