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【星組】礼真琴の舞台を振り返る71『ロックオペラ モーツアルト』

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礼真琴の舞台を振り返るシリーズ第71回目は、礼真琴&舞空瞳プレお披露目公演『ロックオペラ・モーツアルト』を振り返ります。

何度試してみても反応しないBDに泣く泣く諦めモードだったのですが、なんと!すっかり忘れていたタブレットの「持ち出し用」アプリに録画映像を発見!

まじかっ!!!♡

さて、音楽学校の文化祭からこっちゃん(礼真琴)の舞台を振り返ってきて、71回目でついにトップスター時代に突入します。

お芝居とショーを別々に振り返っている(しかも時々掘り出しもん見つけて遡っちゃう)ので、このペースでいくと卒業までには100回を超えそうですね。

いや、150回でも200回でも、いくらでも書くのでまだまだ宝塚の舞台に立っていて欲しいのが本音なんですが。(笑)

『ロックオペラ・モーツアルト』予備知識

あらすじ

幼い頃から、神童ともてはやされた偉大な作曲家、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト。

そんなヴォルフガングの状況が一変したのは、彼の良き理解者であったシュラッテンバッハ大司教が亡くなったとき。

ザルツブルクの大司教にコロレドが就任し、コロレドの支配下で作曲することを強いられた
ヴォルフガングは嫌気がさし、父レオポルトの反対を押し切って母とマンハイムへ旅立つ。

そこでのちに妻となるコンスタンツェ・ウェーバーに出会う。

しかし、そのときヴォルフガングが恋に落ちたのは歌手志望であった姉のアロイージアだった。

しかし父レオポルトはヴォルフガングに対し、すぐにアロイジアと別れてパリに向かうよう命じる。

ところが、ヴォルフガングはパリでの成功を収めることができず、最愛の母も亡くし、大きな挫折を味わう。

そして再会したアロイジアにも振られてしまう。

失意の中でザルツブルクに戻ったヴォルフガングは、再びコロレド大司教に仕えるものの、
やはり耐え切れず再びザルツブルクを飛び出しウィーンへ向かう。

ウィーンではヨーゼフ2世に仕え、オーストリア宮廷で成功を収めていたアントニオ・サリエリと出会う。

サリエリはヴォルフガングの音楽の才能に憧れると同時に、嫉妬の念に駆られる。

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「オペラはイタリア語でなければならない」「音楽は雇い主(=貴族)の意に沿う作品を作るもの」という当時の常識に反し、「ドイツ語のオペラを作りたい」「人々に音楽を楽しんでほしい」と考えるヴォルフガング。

その考えはあまりに革新的で、当初はサリエリや国立劇場支配人であるローゼンベルク伯爵などの保守派には理解されなかったが、ヴォルフガングが書いたドイツ語オペラ『後宮からの逃走』は大方の予想を裏切り、成功を収める。

しかし、ヴォルフガングの才能を見抜き、自分たちの地位が脅かされると危惧したサリエリやローゼンベルグ伯爵の手によって妨害を受け、『フィガロの結婚』などの演奏会が打ち切られてしまう。

仕事を失い収入の途絶えたヴォルフガングは、時を同じくして最愛の父レオポルトも亡くし、失意のどん底に。

そんなある日、ヴォルフガングに「レクイエム」の作曲を依頼する謎の男があらわれる。

「これは自分自身のレクイエムだ」と、作曲に没頭するようになるヴォルフガング。

一方、サリエリは宮廷楽長に任命され順調に出世街道を歩んでいたものの、ヴォルフガングの才能と自身の凡庸さを誰よりも理解していたのはサリエリ自身。

自分を偽ることができなくなったサリエリは、病床のヴォルフガングを訪ねるのだが、ヴォルフガングの未完の「レクイエム」の素晴らしさにサリエリは言葉を失う。

主な配役

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:礼真琴
コンスタンツェ:舞空瞳
アントニオ・サリエリ:凪七瑠海
レオポルド:悠真倫
アンナ・マリア:万里柚美
オランジュ皇妃:白妙なつ
セシリア:音波みのり
コロレド大司教:輝咲玲央
マダム・カヴァリエリ:夢妃杏瑠
フリードリン:漣レイラ
ヨーゼフ2世:ひろ香祐
ヨーゼファ:音咲いつき
ローゼンベルグ:紫藤りゅう
ランゲ:朝水りょう
後見人:桃堂純
ダ・ポンテ:彩葉玲央
ゴットリープ:夕渚りょう
アロイジア:小桜ほのか
ナンネール:桜庭舞
ジュースマイヤ:極美慎
ゾフィー:星蘭ひとみ

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タカラヅカの神童・礼真琴

やっぱりフレンチロックは音楽がオシャレで幕開きからワクワクさせてくれますね。

カチャ(凪七瑠海)の独特で不明瞭なセリフ回しがちょいちょい気にはなりますが、サリエリさんの存在感はさすがです。

そしてこっちゃんとなこちゃん(舞空瞳)の、まだどことなく距離感のある雰囲気が懐かしくて、とっても新鮮!

やんちゃなこっちゃんモーツアルトに胸キュン♡

ボクならここにいますよ!

登場から一気にこっちゃんワールド全開、モーツアルトの世界に惹き込まれます。

歌、うますぎモーツアルト。(笑)

妙に耳馴染みのあるメロディーが多いな~と思ったら、ちえちゃん(柚希礼音)主演で上演された『太陽王~ル・ロワ・ソレイユ~』の作者と同じなんですね、納得。

特にメインソングのメロディが部分的に酷似していませんか?

それにしても、こっちゃんモーツアルトの弾けっぷりが見ていてワクワクします!

見栄えもサイコー。

やんちゃなモーツアルトにキュン♡キュン♡が止まらない。(笑)

こっちゃん自身もとっても楽しそうに演じていて、ヤンチャっぷりにもまったく違和感がないので見ているほうも楽しくなりますね。

でも、女に弱いのは … どうにかならんかな。(笑)

切り替え早すぎモーツアルトと急激なストーリー展開

アロイジア(小桜ほのか)との別れを嘆いているのかと思いきや、カラリとした笑顔でパリへ旅立つモーツアルト。

女たちに追い掛け回されながら楽しそうに歌い踊る … さすがのモーツアルトでございます。(笑)

と思ったら、場面は急に亡くなったパパを弔う喪服姿のコンスタンツェ、そして病に伏せるモーツアルトのママの死。

展開の速さに置いて行かれそう。

ママの死の後に何かに導かれたように無心に踊るモーツアルト、こっちゃんのダンスはやっぱりすごいな。

見入ってしまうわ。

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そして、さらにこの後、アロイジアが結婚したことを知り失意のどん底に落とされるモーツアルト。

「神に見捨てられた男だ…」と歌うモーツアルトの歌声は心に響きます、、、。

伸びやかな声に込められた魂の叫びが切ない。

このとき、なこちゃんコンスタンツェが後ろで踊りますが、さすがのダンサー、しなやかでありながら力強いダンスがとても美しく、見惚れます。

ことなこ、素晴らしいダンサートップコンビの誕生にワクワクしたものですが、3年も前なんですね~。

なこちゃんが可愛すぎる件

つい最近、『ディミトリ~曙光に散る、紫の花~』では素晴らしいルスダン女王を演じて、ぐ~んと成長を見せてくれたなこちゃんですが、このときはね、、、。

でも、とにかく可愛い!♡

顔も可愛い、声も可愛い、雰囲気もぜ~んぶ可愛い。

ピンクのミニドレスの衣装や髪型も似合っていて「お芝居以外」は最高のなこちゃんです。(笑)

当時はそこまで思わなかったのに、今、見返してみると異常に可愛く思うのは何故だろう?

それだけなこちゃんがこの3年間で、「舞空瞳以外にこっちゃんの嫁はいない!」という存在になったということなのかな。

しつこいようですが、モーツアルトと一緒になってはしゃぐコンスタンツェが、ほんとーにカワイイ♡ (笑)

そして結ばれた若き日のモーツアルトとコンスタンツェ、やっぱりお似合い。

みんなに見せ場があるフレンチロックミュージカル

主演以外にも多くの脇役にもそれぞれ見せ場があり、歌もあるので、出演者はやりがいがありますね。

その分、限られた時間のなかで主演級の出番が削られるということでもありますが、それを全く感じさせない構成がさすがですね。

もちろん演者たちの力もあるとは思いますが、畳みかけるようなストーリー展開と演出は飽きることなく前のめりになります。

かちゃ演じるサリエリさん。

モーツアルトの才能への嫉妬や葛藤の表現力には、ある種の迫力さえ感じます。

宙組下級生時代からのかちゃを見てきたので、よくぞここまで化けてくれたな、といった感じですね。

もともと歌やダンスの素地はあったので、下級生時代から「お芝居さえもっと成長できれば …」と思っていましたが、今やその表現力はさすがの専科さん!

癖は強めですが、説得力のあるお芝居をしてくれます。

全国ツアーでなこちゃんとどんな芝居を見せてくれるのか、ショーでどんなダンスを披露してくれるのか、今から楽しみです!

そしてこの作品で儲け役だったきわみしん(極美慎)。

このときの活躍ぶりから、こっちゃんのトップ就任にあわせて一気に上がって来るかと当時は思っていましたが、何気に長い時間がかかりましたね。(苦笑)

上がるの?上がらないの?の時間が長かった。

この時もスラリとした二枚目で目を惹いていましたし、歌も芝居もそつなくこなしていたので、このまま一気にポジションがあがるのかな、と思ったものです。

徐々にはポジションアップしていましたが、爆上げ開始は今公演『ディミトリ~曙光に散る、紫の花~ / JAGUAR BEAT』ですよね。

星組のプロデューサーの戦略は読み解きにくいわ~。(苦笑)

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人生の終わりに向かうモーツアルト

モーツアルトは35歳で亡くなっています。

この作品では17歳のモーツアルトが35歳で生涯を閉じるまでを描いているわけですが、面白いことに外見は変化なし。

やんちゃ盛りの若かりし日のモーツアルト、自身の音楽を世に送り出そうとする血気盛んな青年期、コンスタンツェとの結婚、父となり、さらなる音楽での名声と苦悩のなかで戦い続け、最後は病に倒れ生涯を閉じたモーツアルト。

この激動の18年間を容姿の変化なく、芝居だけで見せる難しさ。

そして、最期が近づいている中でレクイエムを手掛けるモーツアルトの憔悴ぶりは、流れとしては唐突にも思えます。

前の場面で咳き込んではいるものの、あまりにも突然、最期へ向かっている印象を受けます。

とはいえ、こっちゃんモーツアルトの鬼気迫るお芝居が、その違和感を払しょくしてくれます。

元気な時と見た目は同じなのに、表情のお芝居だけで「最期へ向かっている人」であることが伝わってきました。

初見の時もそれに驚かされましたが、何度見てもやはりすごいな、と。

こっちゃんモーツアルト×かちゃサリエリのお芝居のかけ算が、素晴らしい感動の場面を生み出していますね。

お披露目にして「代表作」

久しぶりにこのモーツアルトを観て、やっぱりこっちゃんってすごいな~と感動しちゃいました。

お披露目にして、すでに代表作よね、これ。(笑)

今公演の『ディミトリ~曙光に散る、紫の花~』が、あまりにも礼真琴&舞空瞳コンビにぴったりで、代表作きたぁ~!と思っていましたが、つい忘れていました、モーツアルトさん。

ま、何演らせても、何歌わせても、何踊らせても、あて書き持ち歌のようにしてしまうこっちゃんですが(笑)、モーツアルトはまさにお披露目にして代表作ですね。

フィナーレのダンスもヤバすぎです。

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モーツアルトのトルコ行進曲であんなに超スピードダンス踊るヒト、まじヤバい。

こんな桁違いのダンサー・トップと同時代に舞台に立つことになった皆さま、嬉しいやら苦しいやら!?よね。(笑)

まとめ

BDが反応しなくて見られない状況で、この大好きだった作品をもう一度観るためにディスクをもう一度買うか、いや、いつかまたスカステで放送してくれると信じてひたすら待つか、しばし悩んでいましたが、、、

持ち出しアプリに残っていたという奇跡!

懐かしい舞台を無事に観られて、そしてまた当時の感動が蘇り、あらためて「こっちゃんサイコー!」と叫びたくなりました。(笑)

さて、次回は礼真琴・舞空瞳の大劇場お披露目公演『眩耀の谷~舞い降りた新星~』を振り返りたいと思います。

と思ったら、タカラヅカスペシャル2019『Beautiful Harmony』が手元にあったので、こちらを先に振り返りたいと思います!

【星組】礼真琴の舞台を振り返る・出演作品一覧 SINCE 2009
礼真琴の舞台を振り返るにあたり、これまでの出演作品の一覧表を作成しました。 手元になくて振り返ることができなかった作品もわずかにありますが、ほぼすべての公演を振り返っています。 礼真琴の舞台を振り返るシリーズは、第81回『モアー・ダンディズ...
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