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【宙組】真風涼帆 Never Say Goodbye 感想とか思い出とか色々

このNever Say Goodbyeという作品は、16年前の初演当時、和央ようか&花總まりコンビが大好きだった私にとっては思い入れの多すぎる作品です。

なので再演が発表されたときは複雑な気持ちになりましたが、またあの作品に出会える、あのコーラスが蘇る、そんなワクワク感も感じていました。

残念ながらチケットをゲットできずお茶の間観劇となりましたが、懐かしさと、ちょっとした違和感と、不思議な気持ちを抱きながら楽しませてもらいました。

今はときどき星組を観劇する程度、スカステもなんとなく入っている状態、というかなりライトな宝塚ファンをしているので、ほとんど組子の情報は持ち合わせておらず、過去との比較を中心に素人発言満載の感想になっていますのでご了承下さい!(笑)

2006年初舞台、92期生の真風涼帆は可愛かった

16年前、このNever Say Goodbyeで初舞台を踏んだ宙組トップスターの真風涼帆。

宝塚大劇場も東京宝塚劇場も足しげく通った思い入れ深い作品を、当時の初舞台生だった ゆりかちゃん(真風)の主演でついに再演されると聞いたとき、ふと自分は16年前何をしてたかな~と思い返してみたりして。

私は実はその昔、宝塚(いや、たかちゃん / 和央)への愛を語るBLOGを運営していたのです。久しぶりに当時の内容を1冊にまとめた自作の(!)ブログ冊子を見返してみたら … 出てきていました、「真風涼帆」の名前が!

読み返していて思わず「あっ」と声が出てしまいました。(笑)

 

2006-04-13 92期初舞台生①

録画しておいた今年度の初舞台生特集をやっと見たんだけど、感動しちゃうよね~、こういうの。番組はじまった途端にウルウルしちゃってんの。(苦笑)

ゴールデンコンビ・タカハナの卒業公演、しかもワイルドホーン氏による全曲書下ろしの話題作で初舞台を踏むラッキーな92期生。

口上でずら~っと並んでいるのを見るだけでは、どんな子がいるのかサッパリわからないから、特集をじっくり見てみようと思って録画しておいたんだけど、この中から15年後にトップが誕生しているといいね。

 

15年後にはちゃんとトップスター真風涼帆、誕生してましたね、この92期の中から!

なんで15年後としたのかは謎ですが、、、きっと当時は劇団の大幅な方針転換、いわば迷走期で、スター専科だなんだかんだとその影響が続いていて遅咲きトップさんも多かったことから、研15くらいがトップの目安と思ったのかも知れません。

そして、いまなお現役スターとして活躍しているのが月組の鳳月杏、専科の凛城 きらです。

退団した同期にはトップ娘役の蘭乃はながいますね。双子で同時に初舞台を踏み話題になりました(もうひとりは すみれ乃麗)。

退団したばかりの男役スター彩凪翔、組配属が宙組でのちに花組に組替えとなってヒロインを演じ、そこそこ期待されながら退団していった娘役、大相撲の井筒親方(元関脇逆鉾)の長女 天咲千華や、声が独特でファンの間では好き嫌いが二分していた可愛らしい娘役、花組の月野姫花も92期生でした。

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2006-04-13 92期初舞台生②

合格発表の瞬間の歓声。ちょっと羨ましい。こんな感動、私が生きてきた ◍ 年 の人生の中にはなかったな。何にせよ、こういう心からの感動を味わっていたら、きっと人生変わっていただろうに…。

この子たちを見ながら、ね~さんは感動を味あわせてもらうわっ。

入学式であいさつしてる子、横顔がコムちゃん(朝海ひかる)そっくり。お辞儀がすでに出来上がってる。みんな最低限そこそこバレエやってるから姿勢がいいね~。

気持ちがイイ!

 

この入学式で挨拶している子、「誰だったんだろう?」と思って調べてみたところ、日高大地という男役さんだったようですね。今の横顔写真を見る限りは全然似てない。(笑)

でもきっと、入学したての17歳の横顔は似ていたのでしょう…。

当時の写真がどこかにないか探してみましたが、これ しか見つけられませんでした。翔ちゃんしか私には見分けられない。

そして2年後には、こうなって 音楽学校を卒業、なんとも神々しい92期・初舞台生たち。

 

2006-04-13 92期初舞台生③

予科のすみれ売りかぁ … みんなこれで未来のスターに目を付けるのだそうだが、気が遠くなる道のりだよね、先が。

昔は研1から応援していた生徒さんもいたけど、さすがにもう根気がないな、わたしには。その昔応援していた何人かの生徒さんは、そこそこ活躍しながらも発展途上でみんな卒業していっちゃった。

華陽子、朝吹南、音羽諒 … オトコちゃん以来、特定の下級生を応援するってのはずっとないな~そういえば。

タカちゃんの卒業を機に、この公演で初舞台を踏む研1さんの成長過程を見守ってみようかと思ったりもするんだけど、彼女がタカちゃんのように成長する頃には、わたし、いくつになってるの!?(怖)

ま、いくつになってもタカラヅカは楽しんでいると思うんだけど… 気が遠くなるよね。

タカちゃんの初舞台からタカちゃん一筋に見守り続けてきたファンの皆さま、尊敬しますよ、マジで。

 

いやぁ、、、時の流れのなんと速いことか!

あれから16年の月日が流れ、そしてまた今、こうして宝塚を愛しつつ、あの頃と同じようにブログを書いている私がいます。(笑)

私が宝塚歌劇と出会ったのは月組の剣幸&こだま愛、当時のゴールデンコンビ誕生の初期ですが、初舞台公演から生で観劇しているのは天海祐希、姿月あさと、匠ひびき、絵麻央ゆう らトップスターも多く輩出した73期から。(当時のブログに出てきていた朝吹南も73期生でした)

なので、宝塚ファン人生ではじめて「あのときの初舞台生がトップスターに!!」の感慨を抱いたのは天海祐希、ゆりちゃんのときでした。

ゆりちゃんは新公学年の7年目でのトップ就任だったので、特に早かったというのもありますが(当時はトップであるゆりちゃんの役を新人公演では同期のずんこちゃん/姿月が演じてくらいですから)、とっても不思議な感情になったのを今でも覚えています。

それから何度この感情を味わいながら月日を重ねてきたことでしょう…。2006年のネバセイからゆりかちゃんを応援してきたファンの皆さま、ここで改めて伝えたい。

「尊敬します!!」

先日、音楽学校に入学した話題の今井柚希さんも、気づけばいつの間にかスターの階段を駆け上がてトップになっていたりするのでしょうか。

そしてまた私は年を重ねつつ、ブログを書いていたりするのかな。(笑)

 

宝塚へ!今井柚希さん ミス・ワールド・ジャパン大阪 ファイナリスト
東の東大、西の宝塚、とも言われるほど競争率の高い狭き門である宝塚音楽学校に、今年も40名のスターの卵たちが入学しました。毎年、何人かは何かと話題にのぼるこの音楽学校の新入生ですが、今年はどんな「話題の人」が入学したのでしょうか? ミス・ワー...

 

2006-04-13 92期初舞台生④

ロケットのお稽古。御織センセイのカウント、なんであんなに高音なの?(笑)

ま、いっか、そんなことは。

練習過程で足上げがバラバラなのがいいね~。これが本番までには見事に揃うんだからすごい。でもセンターにいる男役の子、ひとりだけ全然足が上がってない。そして振りを覚えてないぞ。頑張れ!

初日2週間前のお稽古、そしてお披露目… お~見事な足上げ!みんなの笑顔がいいね~。

真風涼帆って子、見れば見るほどオサ(春野寿美礼)と水ちゃん(水夏希)をたして2で割ったような顔だよね。目立つ。

主席の糸ちゃんも小さくてカワイイ。

舞台稽古で上級生が客席から笑顔で拍手。こういう風景すき。

大階段って怖いんだろうなぁ~はじめての初舞台生にとっては。でもきっと夢を実感できる大階段。

そして迎えた初日の舞台。みんな大きくなってね。ね~さんは見守ってるよ… たぶん。

 

足が上がってなくて振りを覚えていなかったセンターの子、誰か気になりますねぇ。(笑)

真ん中あたりには真風涼帆&鳳月杏あたりが陣取っていたはずですが… 5/13にスカステで再放送があるようなので、しっかり録画して答え合わせをしようと思います!(笑)

そして、何よりも当時私の周りでは(いや、きっと他でも)話題になっていたのが、「春野寿美礼に似た感じの子がいる!」「水夏希にそっくりな子がいる!」と聞かされ見てみると同一人物じゃん!というはなしです。(笑)

初舞台の時から真風涼帆は話題の人でした。

どことなく大人びた顔立ちに緊張感を漂わせ、すらりとした長身ではつらつとした笑顔を見せている姿はとても印象的でした。観劇の度にやはり彼女に自然と目が行ってしまっていたものです。

初舞台後は星組に配属され順調にスター街道を歩み続け、いまでは宙組の立派なトップスターに成長されましたね!ね~さんは感慨ひとしおです。(なんて、ずっと見守ってきたかのように言ってみる… 笑)

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Never Say Goodbye テレビの前で観劇した感想

前置きが長すぎましたが(笑)、ここからやっと16年振りの再演『Never Say Goodbye-ある愛の軌跡ー』についての感想を書いていきたいと思います。

繰り返しになりますが、私は初演コンビが大好きでした。

なので、どうしても比較してしまうことと、現在はめちゃくちゃライトな宝塚ファンをまった~り続けている状況のため、個々の生徒に関する知識はほぼ皆無!です。

あくまでも単純な主観でつらつら書き綴るだけなので、ファンの方々どうぞお気になさらず。(笑)

初演と再演、主なキャストの一覧

今の宙組のスターさんや期待されている生徒さんに対する知識がない私としては、こうしたキャストの比較はとても参考になります。

当時演じていた人のポジションと今回のキャストを比較しつつ、この人は期待されている人なのかな?とか、え、この人がこの役なの?ってことは… なんて想像を巡らす素人感満載のファン歴ン十年。(笑)

配役 2006年 新人公演 2022年 新人公演
ジョルジュ 和央ようか 早霧せいな 真風涼帆 風色日向
キャサリン 花總まり 花影アリス 潤花 春乃さくら
ペギー 妃宮さくら 山吹ひばり
ヴィセント 大和悠河 春風弥里 芹香斗亜 鷹翔千空
アギラール 遼河はるひ 和涼華 桜木みなと 亜音有星
エレン 紫城るい 咲花杏 天彩峰里 愛未サラ
ビル 悠未ひろ 鳳翔大 瑠風輝 大路りせ
コマロフ 磯野千尋 暁郷 夏美よう 惟吹優羽
マーク 立ともみ 美牧冴京 寿つかさ 凰海るの
パオロ 美郷真也 八雲美佳 松風輝 真白悠希
ピーター 初嶺麿代 朋夏朱里 春瀬央季 湖風珀
アニータ 毬穂えりな 和音美桜 瀬戸花まり 湖々さくら
マックス 寿つかさ 蓮水ゆうや 紫藤りゅう 真名瀬みら
ラ・パッショナリア 和音美桜 葉室ちあ理 留依蒔世 朝木陽彩
ビョルン 十輝いりす 七海ひろき 鷹翔千空 嵐之真
ハンス 七帆ひかる 凪七瑠海 風色日向 鳳城のあん
ナセール 和涼華 天玲美音 優希しおん 愛未サラ
タリック 早霧せいな 鳳樹いち 亜音有星 泉堂成
テレサ 美羽あさひ 舞姫あゆみ 水音志保 栞菜ひまり
市長 風莉じん 真央あきと 若翔りつ 雪輝れんや
エンリケ 凪七瑠海 澄輝さやと 奈央麗斗 風翔夕

こうして一覧を見てみると、ほんと誰も知らない自分に気づかされます。

ちゃんと認識できるのは、主要なメンバーである真風涼帆、潤花、芹香斗亜、桜木みなと、夏美よう、寿つかさ、そして紫藤りゅうだけでした… 新人公演メンバーは全滅。(笑)

この10年ほどは基本的に星組が中心の観劇なので、元星組である真風、芹香、紫藤を除くと … さっぱりわからん… 。

キャストの総合的な感想など

全体的に楽曲のアレンジが少しずつ違っていて、ところどころ頭の中のメロディーから「ん?」って方向に急に引っ張って行かれて、なかなか面白かったです。グレードアップされてますね。

 ジョルジュ

ビジュアル的には最高にかっこいい!

再演というのはオリジナルキャストのイメージがついて回るので、本当に大変だと思いますが、和央ジョルジュに負けず劣らずしっかり真風ジョルジュになっていたように思います。

ただ、やっぱり鼻声と活舌が残念ですね。(タカちゃんも活舌の悪さは有名でしたが… 笑)これは星組時代から気になっていたことですが、この作品においてはゆりかちゃんの活舌の癖が緊迫感を半減させてしまった気がします。

でも逆にそのソフトな鼻にかかった声色が、何とも言えない包容力や暖かい血の通った人間味を感じさせてくれるのもまた事実。

歌はずいぶん努力されたのでしょう、不安定なところは多々あったものの丁寧に歌いこなされていたように思いました。

ただ、デラシネについては感情表現よりも「きれいに歌うこと」に意識がいっているように見えました。デラシネとして生きてきたというある種のワイルド感が感じられず、私的には大好きなこの曲でちょっと消化不良起こしました。(笑)

 キャサリン

潤花ちゃんは芸達者ですね。

どなたかの公演評で「歌が得意ではないが」というコメントを読みましたが、ここまで歌えていれば及第点ではないでしょうか?とくに地声の歌声が私は好きです。

お芝居の感情表現も素晴らしく、安心して見ていられました。

花總キャサリンは強さの中にどことなく儚さを感じさせましたが、潤花ちゃんのキャサリンには全面的に骨太さを感じました。

それゆえなのかどうかわわかりませんが、2幕、遠のく意識の中「♪あなたに出会うまでは、私ただの愚かな女だったわ」と歌うシーンがありますが、その骨太さが邪魔をして説得力がいまいち感じられなかったかな、と。

いろいろ上手いのですが、そこは経験値でしょうか。これからの成長が楽しみです。

 ヴィセント

初演があまりにもキラキラオーラ満載の大和悠河、タニちゃんのビジュアルが鮮明に焼き付いていたので、芹香斗亜ファンの皆さまには叱られるの覚悟で言いますが… これじゃない!感が満載でした。(笑)

けっしてキキちゃんを貶しているのではなく、イメージってやつです。ビジュアル最高のキラキラ★マタドールだったのですよ、タニオカさんのヴィセントが。

それに比べるとキキちゃんのヴィセントは、ヴィジュアルだけでなく役作りも含め、泥臭さや野心みたいなものをガンガンと感じたのです。

たぶん、キキちゃんのヴィセントが正解なのだと思います。そして、芹香ヴィセントは歌も安心して聞いていられました。(知る人ぞ知る、タニオカさんのお歌の破壊力… 笑)

テレサとのシーンのあとのソロも素敵でした。ちょっとスカピンの世界観を感じるメロディでしたね。

歌詞は話の流れがあるので初演と似た言葉が綴られていましたが、全面的に「新曲」となり、銀橋渡りまで追加され、タニオカさんとキキちゃんの立場の違いを感じますね。

ただ、キキちゃんは歌っているときにスタッカートが入るのは癖?

1幕のマタドールたちの歌のところで「♪ふるっさっと~が」って歌っていて気になり始め、その他の場面でも、ところどころスタッカートの入っている歌い方が気になって気になって。(笑)

歌唱指導?それともキキちゃんの歌の癖なんですかね?

 アギラール

少々貫禄不足の気もしましたが、芝居と歌がとても自然にシンクロしていて安心感、安定感がありました。

初演の遼河はるひ、あひちゃんはビジュアルも貫禄があり、声もいいし歌もそこそこ歌える人でしたが、残念なことにあまり音域が広くなく、しょっちゅう声がひっくり返っていました。(当時、声がひっくり返ることを「アヒる」とか言ってたな… 笑)

そのためか、遼河アギラールは台詞と歌との境目がくっきり、「いまから歌います!」って感じになり、歌い出すと世界観すら別物になっていたのが本当に残念だったのです。

それに比べると、桜木アギラールは安心して見ていられましたし、歌で感情を表現するということが自然だったように思います。

でもあの額の真ん中に垂らされた前髪一束だけは、私のセンスとは距離を感じたかな。(笑)ずんちゃんのこだわりだとは思うのですが、私は前髪は全部上げてほしい派。

 エレン

ハリウッドの人気女優という設定ですが、天彩峰里さんはどちらかというとアジアンな雰囲気を感じますね。そして、女優の広瀬アリスさんに似てませんか?

名前を聞いたことがなかったのでHPで調べてみたら意外と上級生なんですね。研8くらい?もう少し若手の娘役さんかな~と思って観ていました。

彼女の歌は心地いい!ずっと聞いていたい。

それにしても今回のエレンとキャサリンって、顔の系統が似てますよね。初演はお目めぱっちりくっきりした顔立ちの紫城るいのエレンと、シンプルなこけし美人顔の花總キャサリン、まったく別系統の二人だったのですが…

今回は「ジョルジュの好みって結構一貫してるんだね」と思いながら見てしまいました。(笑)

美しい方ではありますが、役作りなのか少々力みすぎな感じがして、それがガラの悪い女優に見えてしまったのが残念でした。

 民兵たち

初演時スター揃いでしたが、今回は観ているだけでは誰が誰だかわからず。(笑)新人公演のキャストを照らし合わせてみると、やっとその立ち位置が見えてきました。

初演では悠未ひろ、七帆ひかる、和涼華とずらり並ぶ新人公演主演経験者を飛び越え、民兵の中でも儲け役であるタリックを演じたのが早霧せいな、ちぎちゃんでした。

ちぎちゃんはこの作品で新人公演の初主演をゲットしたわけですが、当時はどう考えても首を傾げたくなる抜擢だったのを覚えています。

のちの活躍を見れば結果オーライなのですが、当時はこの果てしなく「歌」で綴る、しかもたかちゃんの広音域、難易度高めの歌ばかりを歌わなきゃならないミュージカルの主演に「なぜ歌えないサギリ???」な空気が充満してましたね~。(笑)

今回のタリック役を与えられた亜音有星さんは、新人公演でアギラールをされたんですね。やはり期待の新星なのでしょうか。楽しみですね。

 ラ・パッショナリア

今回、男役の留依蒔世さんが演じて迫力の歌を聞かせてくれましたが、私は正直、この役は娘役さんに演じてほしかったなというのが、正直な感想です。

留依パッショナリアの迫力、歌唱力は文句なく素晴らしかったですが、もう少しビジュアルに工夫が欲しかったですね。

宙組の生徒さんについての知識、キャスト情報が何もないまま初見の私が、パッと見た瞬間に「あ、男役がやってるのか」とわかりました。

宝塚を知らない人からみたら、もしかしたらそうでもないのかも知れませんが、お化粧にもう少しの工夫があっても良かったのかな、と。

ただ、歌声は迫力があって臨場感を感じましたし、男役にして地声であの高音を声量十分に響かすことができるのは素晴らしいですね。

初演の和音美桜、たっちんも素晴らしい歌手で、娘役にして勇ましい歌声を聞かせてくれていましたが、男役さんならではの留依パッショナリアもなかなかでした。

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場面ごと「ちょっと気になった」

ここからは、場面ごとに気になったこと、感じたこと、その他いろいろを箇条書きしてみようと思います。

  • すっしー(寿つかさ)変わらなさすぎ!ダンディ!
  • 労働者たちの旗振りダンスが好き!初演時は何度か旗を落としているのを見かけましたが、今回の公演ではどうだったんでしょう?
  • 開会式のリハーサル、ヴィセントのマント回しが「よっこらしょ!」に見えてしまった。
  • エレン、純名里沙に似てない?
  • キキちゃん、ちょいちょい口半開き。気になる。
  • キャサリン、ピーター、コマロフの市街戦のシーンで、コマロフの「銃後で見届けるのが私の任務だ」のあとに下手にはける潤花ちゃん、その走り方!かけっこに参加した小学生。(笑)
  • みんな、歌をうたいこなすのに必死な感じが。
  • アニータのジプシー占い、妖しさ不足。初演は不気味過ぎたが。
  • 2幕の「すべては君のために」のところのキャサリンの衣装が好き。初演の時は全部ハナちゃんの自前衣装だと噂されていたっけ。
  • 真風&潤花のデュエット心地がいい。
  • あおいちゃん(美風舞良)がいなくなっても、コーラス健在!
  • ゆりかちゃん、時々タカちゃんっぽい首の傾げ方するよね。
  • ONE HEART、相変わらずの迫力と感動なんだけど、ゆりかちゃんの歌の不安定さが残念。
  • そういえば初演時のONE HEART、ジョルジュと群衆との掛け合いで、タカちゃんが間違った歌詞を歌っても、組子たちはちゃんと間違った歌詞に変えてコーラスついてきてくれたって。懐かしいな。
  • 1幕ラストの歌が終わったとき、もっと白ライトきてたよね、初演のとき。このシーンが大好きだったから構えてたのに、拍子抜け。
  • ソビエトのラジオ放送のくだり、情報統制や諸々が今はリアルすぎてちょっと怖い。当時も思ってはいたけど、いけこ(小池修一郎氏)すごいよね、このリアリティ。
  • パオロの役作りが悪い人に見えちゃう。
  • ジョルジュとキャサリンの別れのシーン、キャサリンすごいピンヒール履いてるんだけど、ここって結構険しい道なんじゃないかと。
  • たかちゃんの時は、公演中常にヒヤヒヤしてましたが(直前の公演で骨盤骨折して治療を続けながらの公演でした)、あらためて安心して見られて良かった!… のですが、こんな振り付けでタカちゃんも見たかったな~との思いも。
  • ラストシーンのゆりかちゃんが歌うONE HEART、素敵でした!
  • フィナーレの歌手、ここはもう少しキラキラ感が欲しかった。なんだろう?キキちゃんのベテラン臭。(笑)でも歌のラスト、ロングトーンは見事。
  • フィナーレナンバー、銀橋でマントをひるがえすのカッコイイ!!あのまま客席にマントをぶっ飛ばしてひら~~~~っとしてみてほしいと思ったのは私だけでしょうか。(笑)
  • ずんちゃんのダンス、膝の入りが柔軟過ぎてキレが悪い?なんか違和感。
  • トップコンビのデュエット、白い衣装が素敵!!!
  • 潤花ちゃんのダンス、キレッキレで好きな系統。ダンスが得意なの?
  • パレードの衣装、初演はタカちゃんだけが純白衣装でしたが、今回は真ん中3人なんですね。当時はハナちゃん(花總まり)が「たかこさんを引き立たせるために」と自分が目立つことを拒否したとも言われていましたね。12年間トップ娘役を務めたレジェンドだったのに…。
  • エレンちゃん、天彩峰里さんのお手振りが可愛らしいこと!
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フランク・ワイルドホーン&和央ようか夫妻、観劇

この作品の作曲家であるフランク・ワイルドホーンさんと、初演で主演を務めた元宙組トップスターの和央ようかさんご夫妻が、大千秋楽を観劇されていましたね。

当時はまさか二人が結婚するなんて思いもよらなかったわけですが、フランクさんがタカちゃんのことをいたく気に入っていたのは、当時から度々ファンの間で噂になっていました。(笑)

ある時には、お稽古が終わってファンの前に一緒に姿をあらわすと、大勢の出待ちのファンの目の前で、フランクさんがタカちゃんの頬にチュッ♡なんてこともありました。

タカラジェンヌに対するフランクさんのこの振る舞いはセンセーショナルでしたね~。

もちろん、当時はまったく深い意味もなく、アメリカ人の明るいコミュニケーションに過ぎないのは誰もが理解していたと思いますが、タ、タ、タカラジェンヌに、キ、キ、キスしたぞ!?これは劇団的にありなのか!?と(笑)

卒業後にもとにかく色々と話題を提供し続けていたタカちゃんですが、こうしていまは落ち着いて幸せなセレブ生活を送っていることに、当時のファンとしてはひと安心です。

大千秋楽を観劇したふたりに、宙組生一人ひとりからのメッセージ入りプログラムがプレゼントされたようです。フランクさんには英語で、たかちゃんには日本語でメッセージが書かれていたみたいですよ。

和央ようか Instagram

 

タカちゃんのインスタにもこの日のことがアップされていましたので、関心のある方はどうぞ訪問してみてくださいね。

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まとめ

ここ数年、私がその昔大好きだった時代のスターさんのサヨナラ公演が再演される頻度が高くなっています。

サヨナラ公演というのは、特に思い入れが強いので複雑な気持ちになりますが、こうして再演を繰り返しながら作品が生き続けると考えれば嬉しいことなのかもしれませんね。

ただ、どうしても再演が見られない作品も実は、あります。

最近で言えば『川霧の橋』。

私の宝塚ファン生活は剣幸さん、ウタコさんから始まりました。ウタコさんとミミちゃん(こだま愛)のコンビが大好きで、とにかく『川霧の橋』は思い出深い作品なのです。

きっと、月城かなと&海乃 美月コンビの川霧も、素敵な作品になっているのだとは思いますが、いまだ「この作品だけは再演してほしくなかった」という思いがぬぐい切れずにいるんですよね。

『ル・ポアゾン』の再演が決まったときも実は「うそでしょ~~~」な気持ちでしたが、当時は柚希礼音、凰稀かなめ時代の星組。この二人の並びが好きだったのもあり、ちょっとワクワクしたりして、ファンって勝手なもんですよね。(笑)

でも、やっぱり私の中でのベストはいまだに初演、技術的には再演が勝っていたとしても、思い出に勝るもの敵なし!です。

ここ数年はほんとにライトなファン生活で、生徒さんの名前もわからない状況ですが、そろそろもう一度嵌ってみるのもいいかな~なんて最近思うようになってきています。

これぞ、宝塚の底なし沼ですね。(笑)

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