火曜日なのに公式が静かだな~
今日は何かの発表がありそうだな~
そろそろ月組の次期関連、あるいは宙組関連も含めて、なにか出るのでは?なんて思っていたところに記者会見のニュースが流れ、、、
会見は2時間以上に渡っておこなわれました。
いつものように、すぐにノーカット版がアーカイブされていたので、最初から最後までしっかりと会見を拝見しました。
ため息です。
相変わらず敏腕弁護士さんのお仕事は、さすがだな、、、
受け入れるところは受け入れ、刺すところは刺す。
宙組公演、間に合うのかな???
現役生徒が遺族として劇団と対峙する惨状
今回の記者会見では、ついに、というべきか、、、現役生である妹さんのコメントが読み上げられました。
姉と共に夢見て、憧れて、やっと手に入れたその場所が、こんな悲しい戦いの場になってしまうなんて悲しいですね。
劇団はどんな思いでこの声を聞いたのでしょうか。
■妹(宝塚歌劇団現役団員)のコメント(全文)
私は遺族として、大切な姉の為、今、宝塚歌劇団に在団している者として想いを述べます。いくら指導という言葉に置き換えようとしても、置き換えられない行為。それがパワハラです。劇団員は宝塚歌劇団が作成した『パワーハラスメントは一切行わない』という誓約書にサインしています。それにもかかわらず、宝塚歌劇団は、日常的にパワハラをしている人が当たり前にいる世界です。その世界に今まで在籍してきた私から見ても、姉が受けたパワハラの内容は、そんなレベルとは比べものにならない、悪質で強烈に酷い行為です。厚生労働省のパワハラの定義を見れば、姉が受けた行為は、パワハラ以外の何ものでもありません。宝塚は治外法権の場所ではありません。宝塚だから許される事など一つもないのです。
劇団は今に至ってもなお、パワハラを行った者の言い分のみを聞き、第三者の証言を無視しているのは納得がいきません。劇団は、生徒を守ることを大義名分のようにして、パワハラを行った者を擁護していますが、それならば、目撃したパワハラを証言してくれた方々も、姉も同じ生徒ではないのですか。そもそも『生徒』という言葉であいまいにしていますが、パワハラを行った者は、れっきとした社会人であり、宝塚歌劇団は一つの企業です。企業として、公平な立場で事実に向き合うべきです。
スケジュール改革や、各種改善策に取り組んでいるような発表をしていますが、姉の死を軽視し、問題を曖昧化しているとしか思えません。これ以上、姉と、私たち遺族を苦しめないでください。姉は体調を崩している訳でも、入院している訳でもありません。二度と帰ってきません。姉の命の重さを何だと思っているのでしょうか。劇団は、「誠意を持って」「真摯に」という言葉を繰り返して、世間にアピールしていますが、実際には、現在も遺族に誠意を持って対応しているとは思えません。これ以上、無駄に時間を引きのばさないで下さい。大切な姉の命に向き合って下さい。
このコメントを聞いて、とても共感したところがありました。
当事者ではないので「内容が事実か否か」についての共感ではなく、考え方として共感したという意味ですが、、、
パワハラを行った者は、れっきとした社会人であり、宝塚歌劇団は一つの企業です。企業として、公平な立場で事実に向き合うべきです。
ここなんです、今回の件で、個人的に強く感じているのは。
「宝塚」という独特な世界、環境のせいであるということばかりが独り歩きしている気がして、とはいえ、ひとりの立派な大人であること、舞台に立つことで収入を得ているいち「社会人」であることを見落としてやしないかしら、、、と。
そして劇団がいち「企業」であることは、なおさら言うまでもなく。
ここを曖昧にして、劇団が中途半端な「偏った擁護」の姿勢を見せているから、問題をややこしくしてしまっているのではないかと感じています。
遺族側と劇団との深い溝
記者会見を聞く限りでは、まだまだ深い溝がある気がします。
最初のあの「パワハラは認められない」「証拠を出して欲しい」という劇団の悲惨な記者会見を思えば、パワハラを認める方向に舵を切りつつ進展はしていますが、いろいろすれ違っているようで。
劇団は「命」に向き合っているのか
劇団側は遺族側が提示している「15のパワハラ事項」のうちの「多くが厚労省の示すパワハラにあたる」と認めているということですが、劇団側は、どの項目について認めるのかについては言及していないようですね。
ただ、劇団として「パワハラ行為にはあたらない」と認識している行為についても、「不適切であった」ということは発言しているのだそうです。
劇団の発言について遺族側としては「パワハラ行為を行った側」の弁解、言い分を代弁しているという印象が強く、そこに関してかなりの違和感を感じているようでした。
劇団が守ろうとしている「生徒」
劇団に守ってもらえなかった「生徒」
劇団と遺族として向き合わなければならなくなった「生徒」
それぞれの立場があるのが現実です。
「謝罪する」ということに関して、追い詰められ、精神的な圧迫による二次災害は避けなければなりません。
でも、だからこそ「失われた命」に対して、劇団はもっと誠実であるべきだと思います。
記者会見での弁護士さんの論調を聞いていると、まだかなりの溝がありそうです。
劇団が守るべきはコンプライアンス。
「パワハラを行った人が否定している」という理由だけでは合意できない。
繰り返し弁護士さんがおっしゃっていましたが、ま、正論ですね。
一方で、関わったとされる生徒さんの「反論の機会」は担保されるべきだし、、、
弁護士さん曰く、遺族側の主張をすべて受け入れなければ合意できないということではなく、パワハラ行為者の主張を代弁するだけの今の状況では、とうてい合意できない、と。
そして、後半でかなり語気強めに弁護士さんが語っていたのは、、、
根本的なところで認めないのであれば裁判所だけでなく、国内外の人権救済機関に申し立ても行うなど徹底的にやると言わざるを得ない。
こういうところが、やっぱり駆け引きなんかな、と。
敏腕弁護士さんの記者会見の使い方。
わからんけど。
角会長退任の意向を遺族側は知らなかった
これもね、どうなの?てことですよ。
散々報道されていたので、てっきり遺族側との話し合いの中で伝えられた事実なのかと思っていましたが、どうやらそうではないらしく。
記者会見で弁護士さん曰く「遺族側は、何も知らされておりません」と。
え、だって「責任をとって」退任するんですよね?
なのに遺族側に知らせないまま報道が先にでちゃうって、おかしくないですか?
そもそも、角会長が劇団理事を退任したところで、なにも変わりませんよね。
(あ、表面上は … ですが、苦笑)
遺族側としてもそこはハッキリと「角会長が退任することが、“責任を取る” ということを意味しない」と明言していました。
そして角会長が「2月中には合意に向かう…云々かんぬん」的な発言をしたとされる報道についても、「2月中に合意するることは日程的にもあり得ない」と完全否定。
つまり、会長が2/14にされたという話し合いに参加した部下たちの「甘い見通し」を鵜呑みにして、希望的観測も含めて発言してしまったということでしょうか。
なんだかな。
とても驚き問題と感じたこととは
弁護士さんが強い口調で、でも少々呆れたように公表したのは、合意書が締結された場合の劇団側が示した公表の仕方について。
劇団側の提案(主張?)は、「合意した内容は公表せず、合意していない内容に対して阪急・劇団として言いたいことを公表する」というものだったとか。
なんだそれ?
つまり、それって「戦い続ける」っていう意思表示じゃないですか?
弁護士さんも「奇妙な考え方」と話されていましたが、これを聞いた瞬間、劇団の姿勢に絶望感しかなかったのですけれど、、、。
「遺族側にどういう内容を謝罪したのか」は明らかにする気はない、と?
とことん劇団って、ヤバい思考なんだな~と。
救いようがない…。
ま、ね、劇団が懸念しているのは「謝罪項目」がわかると、関わったとされる生徒さんが特定されるわけだから、劇団として公表したくないのはわかる。
分かるけど、これこそが必要なことだと思うんですよね。
これだけ周囲のあらゆる関係者、ファン、世間を巻き込んだ問題になっているのに、劇団の中のヒトの思考が本当に謎。
合意していないことについて「主張」したところで、結局「じゃ、それ以外は認めたんだよね」ってなるだけだし、そもそもご遺族側と合意なき幕引きって、あり得なくないですか?
弁護士さん曰く、2/14にこの素っ頓狂な提案をしてきたあと、劇団側はあらためて「それは一案であり、正式な提案ではない」というようなことを通知してきたそうですが、、、きっといつもの「慌てて取り繕った」パターンとしか…。
阪急側の代理人さん、こんな提案をしてご遺族側の敏腕弁護士さんが受け入れるとでも???
どんな反応するかぐらい想像つくと思うのですが、、、本当に謎多き劇団だわ。
ま、Q&Aで15項目の中の何を認めているのかについて、、、弁護士さんほぼ、語ってくれていたわね。
宝塚グラフ11月号に対する指摘
これね、当時ファンの間でも「ありえない」って話題になっていましたよね。
あんなことが起きた直後に発売された機関誌に、よりにもよって加害者とされている生徒さんの「あまりにもデリカシーのない」記事内容。
これは、生徒さん本人がどんな思いで発言したのかは分かりませんが、時期的にも内容的にも、あまりにもひどかったですもんね。
「今日は雨だからカールが取れやすいかも。ヘアアイロンを持っていこうかな」となったり、多めの着替えに絆創膏など、欲しくなるかもしれないものが沢山入っています(笑)。
11月号が発行されたタイミングだけを議論するとすれば、雑誌の編集がもう進んでしまっていて止め(差し替え)られなかったたのかも知れません。
が、問題は、そもそも2023年の1~2月にあれだけ文春砲で騒がれた事件なのに、身内である機関誌の編集部が「事件を彷彿とさせる内容」を、平然と誌面にのせてしまったということ。
ここでも危機管理のなさが露呈しているというか、、、ね。
編集部は、編集長は、この記事に「違和感」を感じなかったんだろうか??
宝塚ってほ~んと、お花畑・・・ってあのとき、思ったな。
ご遺族からしてみれば「揶揄されている」と思うのは至極当たり前だし、仮に、他界したご本人がご存命だったとしても、これを読んだらやはりとても悲しい、苦しい思いをされたことでしょうに…。
そして、このヘアアイロン事件については、劇団側としてはその事実を認めていないようですね。
関わったとされる生徒さんの主張を「鵜呑み」にしているというニュアンスで、弁護士さんが話されていました。
確かにね、これ、以前から書いている通り、パワハラとかいじめとか以前に事実であれば傷害ですからね。
ここは一番、解決、合意が難しいのではないかと思います。
新旧の宙組幹部4人と上級生3人
具体的な名前出して聞いても、答えないよね、さすがに。
週刊文春・・・。
でもかなり弁護士さん、具体的に回答されていましたね。
幹部4人。
新・旧、、、うん、登場人物は4人だったよね。
その他の上級生は3人、退団者もいる、、、うん、そうだった。
週刊誌報道と一致してるのが、また、ね。
「幹部の中で否定している人がいるのは事実」
これね、新旧の「新」だとすると、、、宙組の再開に大きく影響するわけで、けっこう重要なキーワード。
今回のこの会見が、止まっている何かを動かすのか、、、気になるところです。
宙組公演を予定通り実施するには、もう時間が残されていませんから、次の交渉で劇団が大きく舵を切りなおさないと、間に合わないのかな…。
現役組長やトップさんが否認しているとすれば、公演実施以前に「宙組」が組織として成立しないよね。
組の求心力ないまま再開はできないでしょ…。
どうするんだろ。
(弁護士さんの言葉を借りれば)劇団がこのままの姿勢で「かばう」ことを続けるのであれば、宙組の再開は暗礁に乗り上げることにもなりかねない状況っぽくないですかね。
劇団も冷静になって「コンプライアンス」を考え、どこかで決断しなければならないと思いますが、、、
いやはや、まだまだブラックホールを背負っている感じが否めませんね。
まとめ
ニコ動なので、流れてくる文字がチラチラしてうっとうしいけど、、、
ノーカット版を見たい方はこちらからどうぞ。
次回の交渉は3月上旬とのことですが、月組の次期発表とどっちが先かな、、、
でも宙組の今後の見通しが立たなければ、他の組にも影響がありそうですね。
どうなることやら。
そして、、、いつものように公式HPには、遺族側の記者会見を追いかける形で夜になってコメント掲載、か。(苦笑)
とにもかくにも、はやく落ち着いて欲しい・・・