初日を開けたばかりの月組公演が中止になってしまいましたね。
休演者が出ていたので心配はしていましたが、、、複数の出演者からコロナ、インフルが出たようです。
今回は体調不良で済まさず、「コロナ」「インフル」の陽性者が出ていることをコメントとして発表しました。
少しずつ劇団の姿勢が変わってきたのかな。
理由が明確にわかり、ファンとしても納得感が違います。
月組さん、皆さまの体調の回復をお祈りしております。
(追記)———————–
公演中止期間の延長が発表されましたが、インフル陽性のみで、コロナの文字が消えているのはナゼ?
朝の検査は抗原検査で「擬陽性」だったということ?
いや、抗原検査で「偽陰性」ならわかるけど、陽性出てたらPCRやっても陽性が出るでしょ。
PCR検査したら違ったの?
なんだか、相変わらずよーわからんね、宝塚歌劇団。
なんとかして。
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今回は文春さんじゃなくて集英社
さて。
文春砲に揺れる宝塚。
ファンとしてもモヤモヤが続く中で、連日、個人的な思いを祈りにも似た思いで綴っているわけですが、、、
またしても「関係者情報」がデジタル記事になっているのが目に入ってきました。
今度は文藝春秋ですか?とか思って発信源を見てみたら、集英社。
LEE とか non-no とか、少年ジャンプの・・・?
あの集英社もこんな記事出すんだね、なんて sora さん的にはあまりゴシップのイメージなくて、ちょっと意外だったのですが。
でも、もしかしたらこれまで何気なく読んでいただけなんかな?と過去記事をチェックしてみたら、読んでましたね、集英社オンラインの宝塚関連記事を。(苦笑)
「編集部ニュース班」とやらが事件や芸能関連の記事を出しているようで。
有料記事になっていないだけ、マシですが。
指導の在り方にも見直しが必要
ものすごく個人的な感覚として、昔から思っていることがあります。
舞台や映画の監督さんが、若手俳優・女優さんに向かって声を荒げ、暴言のように「演技指導」とやらを行っている様子をテレビで見かけることがあります。
あれ、どうかと。
かつて名演出家と称される故・蜷川幸雄さんの指導がすさまじく、灰皿が飛んでくるレベルであることは有名な話でしたよね。
彼に見出され、育てられた藤原達也さんの十代の頃の稽古風景を見た記憶がありますが、それはそれは驚くような暴言と叱責の連続で、15~16歳くらいだったんですかね?藤原さんはよくやってるわ~ と、 sora さんは震え上がったものです。
そして、これは舞台の世界では「当たり前」なのか・・・と勘違いをするきっかけでもありました。
宝塚の指導も時代錯誤
今回の集英社オンラインの記事には、宝塚の厳しい指導や下級生たちの役割について言及されていました。
そこに書かれていることは「ゴシップ」というよりも、恐らく長年宝塚歌劇を観てきたファンであれば「あるある」として認識しているレベルの話という印象を受けました。
初舞台生ロケット。
このお稽古について「時代錯誤かと思うほど厳しい」と書かれています。
確かにね、間違いない。
ま、毎日、毎日、ひたすら練習の日々は仕方がないでしょう。
時代錯誤であるとされるのはその指導の在り方。
「なんでそんなのもできないんか!」
「もうアンタ出とき!」
そうやってゲキを飛ばす指導法が体育会系で時代錯誤である、と。
泣き出す生徒がいる、と。
ま、昔ならそこそこどこの世界でもある話ですし、いわゆる学生時代の「部活」でも普通にあった話では、あります。。。
泣きながら、でも、必死で頑張った思い出のひとつやふたつ、社会に出てから仕事上で経験したことだってあります。
が、いまの時代、それは立派なパワハラ。
ロケットの稽古に限らず、演出家や指導者たちから「ことば」のナイフが生徒さんに平気で投げつけられている様子を見ることがあります。
あれは認識を変えていく必要があるように感じていました。
生徒さんたちの口からも、お稽古場での指導や叱責について語られることがありますが、、、
いくら芸事の世界と言えど、聞いていて不快な気分になるレベルの内容もあります。
それでも「くさらず」真摯に受け止め、くらいついていくのがタカラジェンヌ。
自分にはできないな~、凹みすぎて続けらんないな~と、いつも感心していますが、、、やはりどこか違和感を感じてしまうんです。
すべて「あなたの為を思って」で片づけてはいけない、そう思います。
相手の人権に配慮した指導を意識しないと。
泣いて、歯を食いしばって、必死になって手に入れる「達成感」も、経験した者にしか得られない喜びであることは間違いありません。
でも、人の「ココロ」の在り方は一律ではないので、やはり、相手を尊重した指導ということを意識しないといけないですよね。
良い舞台を生み出すための生徒ファーストを
昔を知るOGさんたちから見れば、今はビックリするくらい「ゆるく」なっているようですが、それでも世間一般とはかけ離れた「悪しき伝統」が多く残っている宝塚。
夢の舞台を生み出すタカラジェンヌたちは「生身の人間」です。
気持ちに余裕がなければ、周りに優しさをもって接することもできなくなります。
追い詰められれば、他人に八つ当たりをしたくもなります。
小池百合子さんがかつて「都民ファースト」をうたい話題になりましたが、sora さんは都民ファーストを実行するためには、ある意味、上の人間たちが「職員ファースト」である必要があると思っています。
つまり宝塚でいえば、管理する側が生徒ファーストを実践してこそ、生徒たちが素晴らしい夢の舞台を生み出し、いわゆる「お客様ファースト」が実現するわけです。
生徒さんたちが「辛い」「しんどい」「イライラする」状況では、本当の意味で「素晴らしい舞台」は生まれません。
かつて所属したことのある会社では、社訓のようなものに堂々とそれをうたっている会社がありました。
第1に社員を大切にします、その次にお客様(取引先等含む)。
これはお客様をそっちのけに身内を大切にする、ということではなく、社員を大切にしてこそ、その先にいるお客様に良いサービスが提供できる、という考えです。
これは、sora さんの中にいまも深く根付いている考え方でもあります。
とても難しいことではあります。
社員(宝塚でいえば生徒)の中にもいろいろな考えの人がいますので、厳しく指導しなければならない場面はあるでしょう。
ただ、特に芸事の世界においては、舞台に向き合う情熱を盾にした「人権無視」の言動が起こりがちな気がします。
もしもまだ、激しい叱責を伴う指導を実践している演出家の先生、振付家、助手の皆さんがいらっしゃるならば、ぜひ、この機会に指導の在り方を見直していただければ、、、と思います。
厳しすぎる言葉を投げつけなくても、生徒さんは成長できます。
「あたりまえ」を褒めてあげることで、自ら成長する意欲が身についていきます。
大人になると「当たり前」を褒めてもらうことがなくなります。
でも、人間は死ぬまで成長しているわけで、その「あたりまえ」はずっと同じ「あたりまえ」ではないと思います。
立場、環境、精神状態、様々な条件の変化に伴ってあたりまえも変化します。
とにかく「あたりまえ」の意識を捨てて、、、
気持ちよく挨拶してくれたら褒める。
黙って小道具を片付けてくれていたら褒める。
できていなくてもトライしている努力を褒める。
日々のそうした繰り返しは人の心を豊かにしてくれるし、豊かな心が育てば他者との関係性も構築しやすくなります。
かつて、sora さんは全員が参加する毎週の会議の席で「今週の素敵だったコーナー」とか言って、部下全員の「素敵だった」ことや「ありがとう」を伝える時間を設けていました。
ぶっちゃけ、多忙な中で毎週、毎週、全員分のそれを収集するのは大変な労力でした。(苦笑)
でも、結果として部下たちの「あたりまえ」をちゃんと見る、評価する、みなに対して平等にそれをおこなう、という自分の管理職としての在り方を実践する助けにもなっていたのです。
そして、見えないところで黙って掃除をしてくれていたり、黙って他の人のフォローをしてくれていたり、それをみんなで共有することで互いに「感謝」の気持ちが生まれ、本当に皆が良い関係性が生まれたものです。
他部署で職員の入れ替わりが多い中、うちの部署だけは退職者が極端に少なかったのはそのおかげかな、、、なんて。
ま、ときには苦しみながら、そんな地道な努力を重ねて頑張っていた上司(sora)が、部下たちから好かれていたかは、、、別の話ですがね。(笑)
とりあえず「あいつ、大嫌い!」ではなかったと信じてはいます。www
質問状に関する劇団からの回答
今回の記事掲載に関して、集英社が劇団への質問状を送っているようです。
それに対し、劇団はメールで回答しています。
質問状の内容は・・・
- 団員同志のいじめの有無
- スタッフの過重労働
- パワハラ
- 金銭を渡す口止め行為
これに対し・・・
- 退団した生徒へのいじめの有無についてはプライバシーの観点から回答しない
- 過重労働については、繁閑により労働時間は異なるが法令で定められた範囲内、所定時間を超える場合は適切に手当を支払っている
- パワハラの有無や念書の存在、口止め行為等については、それにより退職したスタッフがいることは認めるものの、退職理由についてはプライバシーの観点から回答をしない
という内容でした。
プライバシーの観点から回答しない。
確かにそうなんですが。
相変わらずだな、歌劇団。
個別案件のことを聞きたいのではないのですよ。
誰が、じゃなくて。
特に3番目の回答。
パワハラ案件での退職があったことは認めていると理解しましたが、念書や口止め行為があったのかなかったのか。
この回答がそのまま歌劇団のメール内容だとすれば、その行為を否定しないってことですよね?となりませんか?
プライバシーとかの問題ではなく、誰にその行為を行ったかという問題でもなく。
念書を書かせたり、口止め行為をしていないのであれば、正々堂々と「弊団では、職員の退職にあたり、そのようなことは一切おこなっておりません」と回答すればよいだけのこと。
個別案件に触れる必要はないはずです。
またひとつ、劇団への疑心が上乗せされてしまいました、、、。
残念極まりないです。
まとめ
月組さんの東京公演、中止期間が長引かないといいですね。
罹患されている方は焦らずしっかり治して、万全の態勢が整ってからの再開を願います。
これまでは宝塚ファンしか目にしてこなかったような情報が、毎日のように一般の人たちの目に触れるようになっているここ1か月。
宝塚の特異性だけが以前よりも更にクローズアップされ、複雑な思いもあります。
でも、ピンチは大きなチャンス!
これからも愛する宝塚に思いを寄せながら、思いのたけを語っていこうと思います。
いつも、ひとりごとにお付き合いくださっている皆さま、ありがとうございます。

