礼真琴の舞台を振り返るシリーズ第43回目は、北翔海莉&妃海風プレお披露目の全国ツアー『Amour それは…』を振り返ります。
95期の思い出の初舞台公演。
私は当時、宙組公演へ足しげく通っていたので、この作品もと~っても思い出深い公演です。
こっちゃんのポジションもずいぶん上がり、大活躍すること間違いなし!
懐かしいメロディーとこっちゃんの成長を楽しみたいと思います♡
『Amour それは…』
衣装の色で計るスターの立ち位置
この作品は幕開きから色とりどり、メルヘンチックなTHE 岡田レビューってかんじですね。
いつだったか、宙組のすっしーさん(寿つかさ)と確か瑠風輝さんだったと思いますが対談のなかで同じ岡田レビュー「シトラスの風」の衣装の話をしていました。
「シトラスの風」もこの「Amour それは…」の幕開きと似たような色合いの衣装なのですが、瑠風さん、初演から3回全部の「シトラスの風」に出演しているそう。
で、その度に衣装の色が変わっていくのが嬉しかったと。
初演は一番端っこの黄色チーム、そして次は黄緑色チームになり、さらに真ん中チームになると水色。
宝塚ならではの立ち位置確認ですよね、これ。(笑)
このアムールでは、最上位がみっちゃん(北翔海莉)の赤、そしてピンク、紫、水色、黄色、黄緑の順でしょうか。
こっちゃんは、この全ツでしっかり3番手の役割をもらい、まーちゃん(十輝いりす)と二人でピンクを着ています!
初演では「6カラット」と言われた、まーちゃん含め6人が着ていたお衣装です。
まだこの頃は、こっちゃんが(ある意味、こっちゃんの出現で路線落ちした)上級生を従えて真ん中で歌い踊る姿に見慣れなず、ちょっと違和感ありますね~。
衣装の色も違うし。
それはそうと、こっちゃんがパステルピンクの衣装着ている姿って、あんまり見たことない気がします。
似合ってはいるけど、なんか同じ色を着ているまーちゃんのほうが落ち着く。(笑)
何故だろう?宙組公演で見慣れているからかな??
でも、少しずつ「特別」な立ち位置にも慣れてきたのか、キリリとした表情でスターさんらしくなってきましたね!
6カラットあらため、4カラット
宙組公演の6カラットはおっき~人ばっかりだったな~そういえば。
悠未ひろ、十輝いりす、七帆ひかる、春風弥里、鳳翔大、蓮水ゆうや … 懐かしや。
今回の星組全ツヴァージョンでは、こっちゃん with 4カラット(壱城あずさ、天寿光希、十碧れいや、麻央侑希)⇒ まーちゃん with 4カラットという歌い継ぎになっていました。
やっぱりね、ちょっとまだこっちゃんのセンターは見慣れない~。
まーちゃんがでてくると「お歌」はアレですが、その存在感に安心する。www
フロリダの風
またここもこっちゃん、ピンク。
こんどはパステルじゃなくビビットなピンク。
ここね~
ターバン巻いてるビジュアルがすごく似合ってて、カッコイイ♡
でもさ、みっちゃん出てきてからず~っとピンスポばっかりで、それ以外のダンサーたち、ずっと薄暗い中で踊ってるのがちょっとね。
完全にシルエットで浮かび上がる動く背景。
全体が明るくなるのって、ほぼラストまでないってどうよ!?
地方会場の照明設備の問題なのか、そういう演出にしてるのかはわかりませんが …
いや、この映像は梅芸のはず。
余りにも舞台上が薄暗いまま、ピンスポばかりなので、途中でイラっとしてきちゃいました。
全体をもっと見せて欲しい!!!
ラモーナ幻想
白燕尾、着こなしが難しいですね~。
こっちゃんもあと一歩!
でも表情が締まってきたので、燕尾姿も見栄え良くなってきました。
髪型がちょっとみっちゃんっぽいリーゼント!?
遠くから見たらみっちゃんみたい。www
間奏は差し替えで陽気に
宙組ヴァ―ジョンでは間奏から続いてらんとむ(蘭寿とむ)が手話を交えてしっとりと歌っていた場面だと思いますが、ここは差し替え。
まーちゃん、まおくん(麻央侑希)、こっちゃんが、娘役たちと一緒に明るく歌う場面から、みっちゃんのソロへ。
こっちゃんたちは前場の白燕尾のまま、ルンバ、ルンバ、ララララ~ 幸せのルンバ~♪と楽しく歌い踊ってます。
なんかこの場面のこっちゃん、好き♡
のっぽな二人と一緒ですが、なぜだかさほどサイズ感も気にならず。
思わずこっちゃんのヒールの高さ確認しちゃいました。
たぶん、普通の靴。(笑)
夢・アモール
ここは、カッコイイ!!!
ヒューヒューです♡
宙組ではみっちゃんとうめちゃん(陽月華)が踊っていた導入場面ですが、今回は礼真琴&妃海風の同期生コンビが魅せてくれています。
真紅の衣装がまた、似合いますね~こっちゃん。
表情も凛々しく、惚れ惚れします。
そしてソロ歌♡
こっちゃんの夢・アモール、このときは、まだまだ伸びしろいっぱいありそうな歌唱ではありますが、とっても心地よいです。
いまこっちゃんが歌ったら、どんなに素晴らしい旋律を奏でるんでしょう…。
ロケット
もちろん、こっちゃんは出ていませんが…
95期の初舞台衣装を着たロケット、懐かしい!!!
音楽や振りは全く別物ですが、衣装があの時のものなので感動します。
あ、羽根の位置は違いますね。
こっちゃんたちの初舞台では腰から白鳥のように生えてましたが、今回は背負ってます。
この白ベースに赤ってのがカワイイですねよ~~~♡
フィナーレ
黒燕尾の群舞。
こっちゃん、カッコ良い男役さんに成長したね~と思って感心して見ていたら、やっぱりまだまだだった。(笑)
黒燕尾の「踊り方」って難しいと良く聞きますが、こっちゃん、全力で踊りすぎて燕尾の前がガバガバ開いちゃってる~。
ひどいときは開きすぎて肩までずり落ちた。www
これはいかんですね。
ガシガシ踊るだけじゃなく、娘役さんのドレスさばきと同じで、燕尾の襟元や尾っぽのさばき方にも神経使わないと。
これまであまり気にせず見ていましたが、今回のこれはちょっとヒドイかも。
襟にスパンコールいっぱい付けてもらっているから、重みもあるし、これはスター燕尾に慣れていない証拠なのかも知れません。
隣で踊るみっちゃんのスマートさといったら!!
でも、こっちゃん、カッコイイ♡
パレード
ふうちゃんのエトワール、心地よいですな。
ってか、これはエトワールというより、1曲ほぼ歌い切った。(笑)
こっちゃんはぽこちゃん(十碧れいや)&まおちゃんコンビのあとに、ブルーの総スパンに小羽根を背負って一人で階段降りです。
そのあとに続くまーちゃんと同じ色、サイズの羽根ですね。
ふうちゃんの隣に立つこっちゃん。
いつの間にやらトップさんの横に並ぶようになったのねぇ…感動。
まとめ
なんか、この1年くらいで急激にこっちゃんの立ち位置が変わって、頭が追い付かないですが …(笑)
こっちゃん、男役らしくなりましたね~。
やっぱり「立場が人を育てる」ってホントですね。
ポジションが少しずつ上がってきてはいても、これまではどこかあか抜けない感じだった表情が、ここのところ急に締まってきました。
礼真琴、自立のとき!ですかね。
さて、次回はいよいよ『ガイズ&ドールズ』を振り返りたいと思います。
男役として喜ぶべきか、悲しむべきか、超ド級に可愛らしかったこっちゃんアデレイド。
久しぶりに観るのが楽しみです!
