礼真琴の舞台を振り返るシリーズ第58回目は、礼真琴ディナーショー『MOMENT』を振り返ります。
まず、この公演にコーラス隊として出演していた4人のうち、音咲いつき、遥斗勇帆、二条華の3人が「おとめ」の好きだった役にこの「MOMENT]のすべて、と書いていることに感動です。
夕渚りょうくんは書いてありませんが(笑)、「VERDAD!!」の全て、は書いてあります。
ちなみに「VERDAD!!」に出ていた他の二人(音咲いつき、二条華)は、こちらも書いてますね。
ディナーショーがこれだけ印象に残っているというのは、素晴らしい!
「チーム・礼真琴」が学年差を超えて、いかに同じ方向を向いて取り組んでいたかということの証明なのだと思います。
こっちゃん自身が、メンバーひとりひとりをプロの舞台人として尊重し、フラットに作り上げたのではなかろうかと。
あくまで、勝手な想像ですが …。
『MOMENT』予備知識
基本情報
構成・演出:中村一徳
■宝塚ホテル「宝寿の間」
■2018年2月12日(月祝)/ 13日(火)
■第一ホテル東京「ラ・ローズ」
■2018年2月19日(月)/ 20日(火)
出演者
礼真琴
音咲いつき
夕渚りょう
遥斗勇帆
二条華
礼真琴ディナーショー『MOMENT』
オープニング
いきなり、コンピューター制御されたかのようなカクカク・ダンスが斬新。
そして5人、ちゃんと揃ってる。
オープニングからダンスをもってくるのはこっちゃんらしいですね。
衣装もお似合いの赤、黒。
イイ感じ♡
Top of the World
1曲目にしえは、ちょっと意外な選曲。
ポップな感じで軽~くね。
コーラス隊のメンズ二人がでかいな。(笑)
こっちゃん、すっぽり埋まってしまいそうです。www
歌のあとはご挨拶。
ここは出演者の紹介程度でした。
Seasons of Love
なんだか早口言葉のようなこの歌。
公演は観ていませんが、ミュージカル『RENT』で歌われている、もっとも有名な、そしてもっとも重要な曲と言われている曲ですね。
5人が横1列に並んで美しいハーモニーを奏でます。
こっちゃんの裏声も美しき。
星のさだめ
今回のディナーショーでは、コーラス隊4人が、それぞれこっちゃんと二人の場面をもらっています。(こっちゃんの意向だそうですよ)
トップバッターはコーラス隊の中では最下級生の二條華ちゃん。
稽古場情報の5人トークのときにも話題になっていましたが、マイクを握る手の震えがすごい。
お稽古中の映像はそーとー震えてましたが、本番もそこそこしっかり震えてます。(笑)
研4の終わりくらいなので、ディナーショーメンバーとしてはそんなにビックリするような下級生じゃないのですが、とにかく緊張感がすごい。
見ているこっちが震えてきちゃいそう。
そら、こっちゃんに見つめられ、抱き寄せられたら緊張もしますわ。
歌うまさんのはずなのに、声も上ずっちゃって本領発揮できていない感じが残念ですが、初々しさに免じて許す。(笑)
あ、この歌の始まりら辺のこっちゃんの声も、珍しく不安定。
久しぶりに「あれ?」って思いました。
THUNDERBIRD
あれ?
なんかこっちゃん、今日はおうたが不安定。
こんなこともあるのね。
Amazing Grace
音咲いつきのソロからコーラス隊4人の歌になり、そしてブルーの衣装に着替えたこっちゃんが客席から歌いながら登場。
なんだか王子様♡
客席の笑顔がいいですね~。
こっちゃんもみんなと握手して、タッチして、楽しそう。
はやくこんな日が戻ってきて欲しい…。(なんだか遠い目になっちゃうわ~)
ニーナ 礼 真琴
懐かしい初バウ主演作『かもめ』から。
切々とニーナへの想いを歌いながら客席を歩くこっちゃん、見上げるお客さんの笑顔。
そして皆さん、口開いてますよ~(笑)
気持ちはわかる。
すごく。
思い出の淵から見えるものは
こちらはバウ主演作『鈴蘭-ル・ミュゲ-』の歌ですね。
ステージ上のコーラス隊と一緒に力強く。
そしてお客さんは笑顔満開。
お口も満開。(笑)
わかるよ、うん、うん、その気持ち。
Feeling Good
『REON!2』で、LADY LEON(柚希礼音)とまーちゃん(十輝いりす)のデュエット場面でこっちゃんが歌っていた曲ですね。
All Englishで、パンチの効いたこっちゃんの歌声がカッコ良すぎ。
REON!当時から、踊ってる上級生ふたりの雰囲気とこっちゃんの歌声はとってもマッチしていたのですが、一緒に画面に映ると「おねーさま方」と「ボク」だったんですよね。(笑)
あれから4年、今なら対等に渡り合えそうな気がする。www
阿弖流為テーマ
つい最近、振り返ったばかりの『阿弖流為』のテーマ曲。
客席には生徒さんらしき顔もチラホラ。
第一ホテル東京の千秋楽公演のときにはちえちゃんも観に来ていて、前列のテーブルに座っていたようですね。
又聞きですが、「Feeling Good」からこの辺の歌に差し掛かったときに、近くを通るこっちゃんに全力アピールして、こっちゃんを喜ばせていたとか。(笑)
その場に居合わせたお客さん、なんとラッキー☆
トークタイム
ステージに戻って、しばしトークタイムです。
こっちゃんと一緒のステージでの思い出。
音咲いつき → 『阿弖流為』で、ついこの前まで男役で共演していた時の思い出を。
夕渚りょう → 『大海賊』でこっちゃんに首根っこ掴まれて、袖にはける話。
遥斗勇帆 → 『スカーレットピンパーネル』新人公演で、ショーブランをやったときの話。
二条華 → いつもこっちゃんの周りで人知れず踊っていたけど、今回は… ♡ な話。
みんな、楽しそう。
こっちゃん、下級生に飾らないところがスキ。
二度と消せない
ミュージカル『1789』より、こっちゃんのソロ。
イイ感じにのどがあったまってきた感じ。
でも、なんだかいつものこっちゃんの域には達していないのよね。
きっと疲れてたんだろうな…。
風よりも早く
こっちゃんが宝塚と出会った、そして柚希礼音に堕ちた作品『龍星』より、夕渚りょうくんとのデュエットです。
が、やっぱりこっちゃんの音域は神ですな。
低音が全然出てないしもちゃん(夕渚りょう)に対し、こっちゃんの安定した低音は心地よい♡
他の人と同じメロディラインを歌うと、こっちゃんの音域の広さ、そして安定した声量がホントよくわかりますよね。
情熱の翼
真琴つばさ時代の月組公演『ル・ボレロ・ルージュ』より。
こっちゃんとスパニッシュはホント相性がいいです。
こっちゃんのスパニッシュ、大好き♡
指の先端まで神経が行き届いている感じがたまりません!!
LOVE AGAIN
爽やかな白い衣装に着替えて、こっちゃん登場。
ちょっと軍服テイストだけど、カジュアルな感じがオシャレ。
この曲、なにで歌ってましたっけ?
ものすごく耳に残ってる、こっちゃんの高音。
とにかく歌って踊って、カッコイイ!
コンパス・オブ・ユア・ハート
ディズニーから、遥斗勇帆くんと一緒に。
二人とも爽やかな風に乗って歌い踊ってます。www
遥斗くん、めっちゃ張り切ってる感じがいいですね~。
こっちゃんも、学年感じさせない爽やかさ!
革命デュアリズム
これは、テレビアニメ?
ガラリと雰囲気を変えて、いーちゃん(音咲いつき)とカッコ良く。
なんか二人の歌聞いてると、「これもカラオケ行って練習したのかな~?」って妄想してしまう自分がいます。(笑)
Bolero
コーラス隊のハーモニーの中、センターからこっちゃん登場。
この「Bolero」では、美しいハーモニーをバックに、こっちゃんがステージをフルに使ってコンテンポラリーダンスを踊ります。
ディナーショーのステージは狭いので、のびのびというわけにはいきませんが、さすがのこっちゃん、手足を自在に使って魂の舞いを見せてくれてます。
ジーンとします。
大劇場のステージをフルに使った、こっちゃんのソロ・ダンスを見たくなりますね~。
Halleluja
5人のハーモニーが神。
ボーっと聴き惚れてしまいました。(笑)
完全なアカペラではありませんが、ほぼアカペラのハーモニー。
そしてこっちゃんのハスキーボイスの重なり方が絶妙で、耳福このうえなし。
Catch the Moment
客席を周りながら元気いっぱいに。
こっちゃんの、お客さんとの優しいタッチがいいですね~。
Moment
アンコールは、このショーのためにこっちゃんが作詞したというMoment。
ここにも「柚希礼音」のDNAを受け継いじゃってます。
歌詞の内容はこっちゃんの想いそのもので、と~っても素敵なんだけれども、歌詞を書く才能には恵まれなかったという。
どストレートに作文。(笑)
しかも、出てくる言葉もちえちゃんに似てますよね。
憧れとか尊敬とかって、無意識に自分の身に染み込んじゃってるものなんだろうな~と改めて思いました。
でも、幼心にプロスポーツ選手だったお父様の背中をあんな思いで見つめていたのか~って、なんだかお父様の気持ちになって感動しちゃいます。
まとめ
こっちゃんらしい、みんなに見せ場のあるディナショー。
温かい雰囲気が伝わりました。
出演した下級生たちが「おとめ」に書きたくなるのも納得ですね。
さて次回は、いよいよ礼真琴、男役10年目に入ります。
『ANOTHER WORLD』『Killer Rouge』を振り返りたいと思います。
