礼真琴の舞台を振り返るシリーズ第69回目は、紅ゆずる&綺咲愛里サヨナラ公演『Éclair Brillant』を振り返ります。
さゆみちゃん(紅ゆずる)とあーちゃん(綺咲愛里)の卒業から早3年が経つんですね~。
今回はさゆみちゃんのサヨナラショーも振り返りたいと思います。
こっちゃん(礼真琴)の2番手時代最後のこのショーは、中盤のボレロとフィナーレの黒燕尾がとても印象的だったことを覚えています。
劇場では何度も観られませんでしたが、映像は何度もリピートした作品です。
Éclair Brillant
オープニング
さゆみちゃんとあーちゃんの白い衣装がきれいですね~。
デザインも美しく、シルバーグレーのみんなの中にひときわ白いお衣装が映えてまぶしい!
こっちゃんの衣装はなおちゃん(瀬央ゆりあ)やみつるくん(華形ひかる)とさほど変わらず目立ちませんが、今回ばかりは良しとしましょう。
前回の公演でかいちゃん(七海ひろき)が卒業したことで、今回の公演はトップ二人を挟んでさゆみちゃんの隣にこっちゃん、あーちゃんの隣になおちゃん。
みつるくんはこっちゃんの隣にまわりました。
このメンツで真ん中の4人の並びを観られたのはこの公演だけなので、貴重ですね~。
そしてさゆみちゃんと抱き合うこっちゃん、カワユス。
中性的な風の精
セットの雰囲気、ふわふわワンピースに帽子をかぶり読書する少女(舞空瞳)…
はい、そこに礼真琴という青年が出てきますよね?
ある、ある、こういうやつ。
と想像していたら … こっちゃんは「風」さんで登場。
軽やかにステップを踏むこっちゃん、なこちゃんですが、これ、よくよく見てるとかなり難易度の高そうなダンスですよね。
二人があまりにも気持ちよさそうに涼しげな顔で踊っているので、ぼ~っと見ていると見落としがちですが、改めてじっくり見てみると、結構なテクニックを必要とされていることに気付きます。
主席ダンサーコンビ、さすがです。
余談ですが、ここにさらに主席ダンサーの2.5番目、ありちゃん(暁千星)が加わるこれからの公演 … 想像するだけでお腹いっぱいになりそう。(笑)
本当のところ、なおちゃんに2番手として頑張ってほしいんだけど、ありちゃんとの主席トリオも魅力的なんですよねぇ。。。
ん~複雑。
話を「風」こっちゃんに戻しますが、こういう中性的な扮装しているとそのまま娘役さんでもいけそうなこっちゃん。
基本的にお顔立ちがカワイイのかな。
特にこの風の妖精さんは、アップで見ても「娘役」っぽいお顔だな~と思いました。
エル・クンバンチェロ ~ ブエノスアイレス
さゆみちゃんのエル・クンバンチェロ、何度見ても独特。
歴代いろいろなスターさんが歌ってきていますが、個人的にさゆみちゃんにはあまり似合ってなかったかな~という印象を受けましたね。
続いてみっきー(天寿光希)の歌でさゆみちゃん、あーちゃん、こっちゃんが踊りますが、ここは場面として美しいですね。
みっきー入魂の歌声も久しぶりに聴いた気がします。
それにしても、このショーは衣装のセンスがいいですね~!
色使いとかデザインとか。
あーちゃんのこの場面のピンクのサテンも上品な、でも華やかなピンクで可愛いし、こっちゃんの藤色のサテンもシックで美しい。
さゆみちゃんのシルバーグレーや、みんなが着ているちょっとグレーがかったブルーと全体の色バランスが絶妙。
ため息が出る「ボレロ」
これ、いいですよね~♡♡♡
これ観るために、何回でもリピートできる!!!と感動した場面です。
体系移動していく構成も絶妙で、美しい。
階段上にこっちゃんがスポットで浮かぶタイミングも、素敵すぎる。
トップさんのサヨナラ公演では、2番手さんとこういう場面がよく登場しますが、ボレロできたか~という感じ。
厳かな雰囲気で次々に体形を変えて踊り継がれていくボレロ、この雰囲気たまらない!
さゆみちゃん、こっちゃん、なおちゃんが3人で踊る姿も感無量だし、さゆみちゃんがはけた後、こっちゃんを軸にした一糸乱れぬ男役たちのダンスも素晴らしい!!
さゆみちゃんが衣装替えして階段上に登場してから、盆が回るなかで方向をジワジワと変化させながら踊る男役、女役、み~んなの姿がカッコイイ!!!
最後に男役、女役が左右に分かれてV字になって立膝、上半身を沿って終わりますが、これがまたお花が咲いたみたいで美しいですね~~~♡
でも、散々踊りまくったラストにこの体勢、けっこうきつそう …。
ポーズ決めてから16秒くらい、このまんまの体勢を維持している皆様、素晴らしい。
途中で若干わなわな体が震えている人もいましたが、、、
ズームされたこっちゃん、ガンバレ!🏳🌈
やっぱりあなたのポーズは美しい!
フィナーレナンバー
さゆみちゃんの赤い衣装に対し、その後にこっちゃん中心に出てくるメンバーはまるで5レンジャー。
ピンク、ブルー、イエロー、パープル、グリーン。
どれも控えめな色合いで、綺麗ですね~。
このショーのカラーはクスミやパステルなど、抑えめのカラーが基本なんですね。
ゴレンジャー(世代にしかわからない…?笑)の最後に少しだけこっちゃんの歌声が聞けますが、ほぼ、静かに踊っておしまい。
もう少し派手に踊ってくれたらよかったのに、、、ちょっと消化不良。
黒燕尾
さゆみちゃんのバックの大階段に、こっちゃんを頂点とした逆三角に並ぶ黒燕尾の男役。
たまらんですね~これは。
弦の音がまた心に響くわけですよ。
でもってビシッと揃った黒燕尾はほんと~~~~~~~~~にカッコいい!!
本舞台に降りてきてからは、さゆみちゃんを挟んでこっちゃんとなおちゃん。
この絵面も大好物♡
それにしても、このときの黒燕尾はこっちゃんの表情に覚悟がうかがえて、カッコ良さが増し増しです!!
キリリとした表情で踊るその姿、さゆみちゃんと二人で満面の笑みを浮かべて踊るその姿、どれもこれも釘付け。
何度でもリピートしてずっと見ていられる … 。
2番手のときにしか感じられない特別なオーラ、、、これが見納めかぁ~なんてため息が出たのを思い出します。
さゆみちゃんのお着換えタイムではありますが、こっちゃんたち数名が舞台に残ってあーちゃんと絡む演出も素敵でした。
こっちゃんの、あーちゃんを笑顔で見つめる優しい眼差しが大好きです♡
パレード
なこちゃんのエトワールではじまるパレード。
小さな白い羽根を背負ったなこちゃん、笑顔がカワイイですね~。
フレッシュ!!って感じ。
こっちゃんは全身ピンク!!!
ちょっとこれはピンクすぎやしませんかね。(笑)
羽根もピンク一色。
お衣装のベースはもう少し違う色入れても良かったような。。。
このショーのお衣装は基本、好きなのですが、このパレードへきて「あれっ!?」(笑)
いっそのことみんなと同じシルバーブラックのほうがよかったな。www
さゆみちゃんの淡いパープルの衣装は素敵でした!
純白じゃなく、すみれ色というのがさゆみちゃんらしいな~と。
紅ゆずるサヨナラショー
アデレイドちゃん、登場!
いつ見ても、こっちゃんアデレイドちゃん、可愛すぎる♡
男役の「女装」からかけ離れていて、普通に可愛いのがなぞ~。
さすがに男役で公演しながらのいきなりアデレイドちゃんだから、お歌の声は少々出し辛そうでしたが、でもちゃんと歌えてしまう礼真琴、恐るべし。
でもって「娘役」にしか見えないという … ね。
久々にリピートしちゃいました。(笑)
紅子、ありがとう
でもって、サヨナラショーに「紅子」やっちゃうさゆみちゃん、素敵よね。
最後の最後まで「舌」好調なしゃべりに引き込まれますわ。
盛り上げて盛り上げて、でも後輩への愛を忘れないさゆみちゃん。
「気になる子がいるの」
「まことよ!」
「可愛いお顔にハスキーな声のギャップがいいわよね」
さゆみちゃん、ありがとう♡♡♡
さゆみちゃんの愛を感じます~~!
ESTRELLAS〜星たち〜
2番手さんなので、サヨナラショーってあまり出番ないのは仕方がないのですが、アデレイドちゃんだけで終わったら寂しいよね~なんて思っていたところにこっちゃん、登場!
全ツに持って行ったせいか、すでにこの歌がこっちゃん主演だったかのような錯覚に陥ります。。。
歌いながら銀橋を渡るこっちゃん、スターの貫禄。
ばらの花を・・・
銀橋へ出るさゆみちゃんに、バラの花を渡しに黒燕尾姿で出てくるこっちゃん。
こっちゃんを抱きしめるさゆみちゃん。
こういうスタンダードな引継ぎの場面、ほんと胸がキュンとなります。
そしてバラを投げながら銀橋を進むさゆみちゃんの姿を、目を細めながら笑顔で見つめるこっちゃん。
いや~泣ける。
その横に、ちょこんとなこちゃんがいて、、、いいなぁ、こういう雰囲気。
最後は明るく♪ありがたや~で締めくくるのはさゆみちゃんらしくて最高でしたね。
ごあいさつ ~カーテンコール
組からのお花を渡すこっちゃん。
そして、同期生からのお花を渡しに来たまあくん(朝夏まなと)の話に耳を傾け、なにやら笑顔で盛り上がるさゆみちゃんの手元の花を、黒子のようにひとり静かに整えて去っていくこっちゃん。
そんなこっちゃんが好き。
ゆず長(万里柚美)があいさつでガッツリ泣くから、みんな我慢してたのに、泣いちゃうよね~(笑泣)
最後の最後に、「礼真琴を筆頭にこれからも頑張って参りますので、これからもどうぞ星組をよろしく・・・」と言ってくれたさゆみちゃん。
泣きそうな自分をグッとこらえるこっちゃん。
そして一人、頭を下げるこっちゃんの姿を見たら、その背中にこれから背負うものの大きさを想像してなんか泣けてきちゃいました。
さゆみちゃんの、
「顔は可愛いのに、声はハスキーボイス」
「人生はギャップです!」
に照れたり、爆笑したりのこっちゃんでしたが、、、
温かいひとときになりました。
こっちゃんの隣で、まだどう反応したらよいのか分からない様子で、目に涙を浮かべながらニコニコこっちゃんを見つめるなこちゃんが、これまた可愛くて …。
この二人も、いつか近い将来、卒業するときが来るんだな~と思うと、早くも切ない妄想が広がってしまい、号泣です …。(苦笑)
トップになるということ
こっちゃんがスターへの階段を一歩一歩上っていたちえちゃん(柚希礼音)時代。
ちえちゃんの卒業を見送るこっちゃんの姿を見ながら頼もしくなったな~と感じていました。
路線スターとしてのポジションを確実のものとして、大きなステップを上ったみっちゃん(北翔海莉)時代。
みっちゃんの卒業と同時に同期生ふうちゃん(妃海風)を涙で見送っていたこっちゃんですが、ファンとしては2番手へ昇格するワクワク感がありました。
そして2番手としての責任と、そのスター性を花開かせたさゆみちゃん時代。
ついにトップスターのポジションを引き継ぐ立場でさゆみちゃんを見送ったこっちゃん。
トップスターを見送る思いも格別な思いがありますが、それを引き継ぐ者の背中にのしかかる重みをずっしりと感じる公演でしたね。
これはトップさん全員がおっしゃることですが、トップスターに指名された瞬間に宝塚からの卒業カウントダウンが始まる…。
今回は妙にそれが頭に浮かび、これからよろしくお願いしますと頭を下げるこっちゃんの姿を見ながら「卒業」の寂しさばかりが押し寄せてきました。。。
事実、このときからすでに3年の月日が流れていて、こっちゃん卒業へのカウントダウンはかなり進んでいるわけで。
ゆりかちゃん(真風涼帆)の卒業がすでに発表されていますが、95期にもその波は確実に押し寄せています。
寂しい!!!!!
コロナとともにトップに就任し、このままコロナに翻弄されて卒業していくことだけは … と願わずにはいられませんね。
これまで、大好きなスターさんの卒業は何度も経験してきましたが、こればかりは何度経験してもやはり「この世の楽しみをすべて奪われる」くらいの寂しさがありますよね。
あと何回、生こっちゃんを見られるのでしょうか。。。
チケット、当たれっ!!!!!!!
まとめ
思いがけず、いろいろな思いが溢れた今回の『Éclair Brillant』でした。
でも、今回あらためて思ったことがあります。
こっちゃんファンの皆さま!
今のうちに、こっちゃんの舞台の足跡をぜひ見返してみて下さい。
sora はこうして文化祭からトップになる過程を全部ここまで振り返ってきましたが、なお一層こっちゃんが愛おしくなっております♡
特に新しいファンの方にはお勧めです!!
こっちゃんの歩んできた時間のすべてが愛おし過ぎて、なおのこと卒業の日が怖くなっちゃいますが…(苦笑)でも、絶対おすすめ!!
さて、次回は礼真琴・舞空瞳プレお披露目公演『ロックオペラ モーツァルト』を振り返りたいと思います。
