瀬央ゆりあ、退団か … と星組ファンの不安と緊張の中で迎えた星組集合日。
まさかの「専科異動」という結末に、さまざまな思いが交錯します。
水美舞斗、専科へ異動 … のニュースを言わば「対岸の火事」のように傍観していたら、火の粉が降ってきた。(苦笑)
同じく95期生の輝月ゆうま、専科へ異動 … の時には「専科には早すぎない?若すぎない?」とその人事に疑問を持ったのも思い出しました。
新専科制度(スター専科)の悪夢
新専科制度、通称スター専科って覚えていますか?
いや、新しいファンの方には「なんやそれ?」だと思いますが。
2000年6月に、当時歌劇団の理事長だったうえじい(植田紳爾氏)の肝入りで導入された新しい専科制度のことです。
それまで、各分野に長けた技巧者の集まりだった専科に、まだ若いスター候補生たちを異動させるという荒業。
もちろん、そこには劇団なりの思惑はあったようで、若手を組の枠を超えて各組に出演させたり、外部に積極的に出演させたりしながら、トップスターを育てようぜ!みたいなね。
でも、唐突に打ち出された方針に、ファンは悲鳴ですよ。
新専科に配属された当時のスターさん
このスター専科の発足と同時に配属されたのは10人。
当時、それぞれの組の中では2番手、3番手のポジションを務めていたスターさんたちです。
- 花組 → 匠ひびき、伊織直加
- 月組 → 紫吹淳、初風緑
- 雪組 → 香寿たつき、汐風幸
- 星組 → 絵麻緒ゆう、彩輝直
- 宙組 → 湖月わたる、樹里咲穂
これ以外に、少し遅れて当時雪組だった成瀬こうきも異動しています。
この中で最終的にトップスターに就任したのは匠ひびき、紫吹淳、香寿たつき、絵麻緒ゆう、彩輝直、湖月わたるの6人だけでした。
しかも、いろいろと物議をかもした就任・退団劇がありましたね。
そして、当時言われたのは「都合よく路線から排除された」ということです。
スターとしての一定の集客を保ちながら、路線からは外していく。
考えようによっては、組内で地味に下級生たちに押し出されて卒業するよりは、専科生として様々な活躍の場を与えられたのはラッキーだったかもしれません。
が、やり方が唐突すぎましたね、あのときは。
ファンの間では衝撃が大きすぎて、うえじいへの批判が強烈だったのを覚えています。
2番手クラスの他組への特別出演
新専科制度で、ある意味スターの整理整頓を進める中で劇団が次に思いついたのが、2番手3番手クラスの他組への特別出演。
いわゆる、交換留学制度ですね。(笑)
これはこれで色々な議論を生みましたが、面白くもありました。
スター専科でトップに就任できないまま各組への特別出演を続けていたスターさんと、組の2番手、3番手クラスのスターさんが、いろいろな組で遭遇するわけです。
なので、実はとても豪華なメンバーがずらり!なんてことも。
作品に適したメンバーにチェンジ!?
そして作品によって「入れ替えられた」なんてことも、よく言われていましたね。(笑)
たとえば、和央ようか&花總まりで上演された宙組の『ファントム』初演。
この時には当時の2番手であった水夏希、3番手であった大和悠河は他の組へ特別出演。
代わりに投入されたのが、星組2番手だった歌うまの安蘭けい、そしてスター専科から、やはり歌に定評のあった樹里咲穂。
この公演は「なるほど、こういうやり方もあるのね」と妙に納得したものです。(笑)
つまり、、、水夏希&大和悠河のお歌が … (自粛)
2番手の他組への特出は面白い
スター専科は黒歴史でしかないと、個人的には思っていますが、2番手クラスの他組への特出については、実はちょっと面白かったなと思っています。
今回、マイティ(水美舞斗)やなおちゃん(瀬央ゆりあ)が専科へ異動することによって、似たようなことが実現するのかな、と少しだけ期待もあります。
正直なところ、この二人の専科異動によって95期の交通整理が終わるのだと思います。
もちろん、この二人にもまだまだ夢は見たい思いがありますが、実質「スター専科」なんだろうな、と。
だったら、95期がトップとして揃い踏みしている間に、いろいろな組で95期並びを楽しませて欲しいな~と。
と同時に、組の2番手クラスをまた交換留学させるのもいいんじゃない?なんて勝手に妄想が広がっております。(笑)
水美舞斗・瀬央ゆりあのこれから
なおちゃんの専科異動の発表を受け、実は冷静になって考えたことがあります。
この二人が今後「全国ツアー」でトップを務める可能性が高いのでは?と。
そのための「かちゃ(凪七瑠海)全ツ」だったのでは?と。
専科生として全ツで主演するという前例をちゃんと作っておいてから、95期の神7全員をトップ待遇で送り出す計画なのではないかとね。
神7の勢ぞろいはあるのか
大劇場でトップとして同時に立てるのは5人。
でも、そこに全ツが加われば、例えば7人が全員「主演」として大羽根を背負うことは可能ですよね。
ま、タイミング的に雪組、宙組がどうなるかはわかりませんが、、、
たとえ数か月でも5組が同時に95期で並び、全ツをマイティとなおちゃんが率いることがあれば、もう、涙ちょちょぎれます。
こんな歴史的瞬間は、この先もうないかも!!
タカスペで並ぶことも待望していますが、7人がどんな形であれ組を率いてセンターに立つということを切に願っています!
それが、例えば花組公演の全ツをマイティーが率い、星組公演の全ツをなおちゃんが率いる、なんてことになったら、、、
いや、もう、妄想が止まりません。(笑)
専科の95期主演作品も観たい
別箱での専科主演作品も観たくないですか?
マイティ、なおちゃん、ゆうまくんの3人が中心の作品。
星ファンとしてなおちゃんの専科異動はかなり寂しいのですが、いろいろ妄想してたらちょっと楽しくなってきました。(笑)
これから絶対に小箱の主演作は巡ってくると思いますが、95期の個性豊かなスターが3人も揃うのだから、これはやっぱり一緒の公演が見たいわ~♡
110周年、祭りの予感
いよいよ来年、2024年は宝塚歌劇の110周年。
10年単位の大イベントの年ですね♡
コロナ禍をなんとか抜け出し、どんどん通常の生活に戻りつつある中で、来年のイベントにも期待を持ち始めています!
10年ごとの運動会
舞台の上ではもちろんのこと、運動会も期待!!!
ここでも専科も含めて95期の揃い踏みが見られるなんて、楽しみすぎる!
(もう運動会があること前提 … 笑)
こっちゃん、責任重大。
ちえちゃん(柚希礼音)から「優勝しなきゃダメよ!」指令が出そうじゃないですか?(笑)
張り切るこっちゃんの姿が目に浮かぶ。
うわ~楽しみすぎる。
sora さん、基本、妄想族なんで、、、ひとりで脳内運動会が始まっています。(笑)
なおちゃんの専科異動も、あるがままに受け止めて、ポジティブに楽しむことにします。
皆さまも一緒に110周年の祭りに向けて妄想を楽しみましょう!
公演ラインアップは?
来年の幕開け公演は、今年の順番どおりでいくと星組ですが、、、どうなんでしょう?
こういう日程予測はよくわからないのですが、星組が幕開け公演だとすると100周年と同じですね。
あれからもう10年ですか。。。
♪その名は~ナポレオン・ボナパルト~♪
懐かしいな。
110周年、ベルばら祭りはあるのかしら?
なんだかんだと怪しげな前振りがあるような、ないような。
仮にベルばら祭りをやるとして。
星組は何編?
こっちゃんのイメージはアンドレだな。
けどありちゃん(暁千星)がオスカルってイメージないな。
ならフェルゼン編?
でもさ。
ベルばらよりも何よりも、、、
礼真琴にやってほしい役があるのよ。
どーーーーーーしても観たい役。
エリザベート。
宝塚で見たい。
トートじゃなくで、エリザベートね。
宝塚だけど東宝版演出でお願い。
110周年、それぐらい祭りにして欲しい。(笑)
あと、やっぱりこっちゃん、なこちゃんで『ミー&マイガール』が観たいな~。
ま、叶わぬ願いだと思いますが。
何はともあれ110周年のラインナップ発表が楽しみですね!!
まとめ
なおちゃん専科異動の発表直後は色々複雑な感情が飛び交っていましたが、この記事書きながら、なんだかめちゃめちゃ楽しみになってきました。(笑)
新しい専科の形を劇団は考えてくれているのではないかと、ポジティブに考えることにします。
マイティとなおちゃん、そしてゆうまくん。
95期の専科生、これからの活躍が楽しみです♡
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