楽天イーグルスの安樂智大投手のパワハラ問題。
同じくパワハラ問題を抱える宝塚歌劇団が、生徒の「命」を失ってもなお、のらりくらりの対応を続けていることにショックや怒りを感じている宝塚ファンとしては、楽天球団の対応の素早さにびっくり。
もちろん、パワハラと言われるその中身の質はいろいろな違いがあるのかも知れませんが、ズルズルとこの問題を引きずって、曖昧な対応でごまかすことのリスクをよくわかった動きだったように思います。
野球はよくわかりませんが、様々な記事を読む限り、今回当事者となった安樂投手は楽天イーグルスにとって大きな戦力だったようですね。
生年月日:1996年11月4日
出身地:愛媛県
高校2年生で春夏の甲子園に出場。2014年にドラフト1位指名で楽天イーグルスへ入団。翌2015年10月5日にソフトバンク戦にてプロ野球初登板、初勝利を飾る。2021年からはセットアッパーに定着し、3年連続で50試合以上に登板。通算231試合、18勝21敗、3セーブ、50ホールド、防御率3・59という成績をあげている。身長186センチ、体重87キロ。今季の推定年俸は3700万円。
その選手にいさぎよく処分を下した球団の判断の速さ。
世間の冷視線を浴びまくっている宝塚歌劇団のテイタラクぶりが教訓になったのでは・・・?と思ってしまいました。
どんなことがあってもハラスメントは許してはいけない
安樂投手のパワハラ問題が報じられたのは、11月24日(金)でした。
その時に楽天の森井誠之社長(49)が出したコメントは・・・
「今、いくつか耳に入ってきています。事実認定が難しい現状の中で、本人を含めたヒアリング、事実関係の調査を球団としてしっかりやります」
世の中(ってか、宝塚)でパワハラが取りざたされている真っただ中。
そりゃ球団も対応を間違っちゃいけない。
すぐさま「当該選手や周辺への聞き取り」を開始したようです。
安樂投手のパワハラ行為の内容を記事で読む限り、あまりにも思考が幼すぎます。
ひとことで言えば「幼稚」まさに、そんな印象。
後輩選手への暴言は日常的に行われ、なかには人格否定するような言動も平気でおこなっていたのだとか。
パワハラなどではなく「あれはいじめです」といった声も上がっていたようですね。
まさに宝塚で持ち上がっている問題と性質は同じ。
後輩への信じがたい嫌がらせや「おふざけ」では済まされない度を越した行為の強要、暴力も。
森井社長は「大前提としてハラスメントはどんなことがあっても許してはいけない。これは間違いない」とし、迅速に対応する姿勢を示しました。
そして、楽天球団はこの報道があった翌日11月25日には、早くも全選手・監督・コーチ・スタッフへの聞き取り調査を行っています。
そしてもちろん、本人へのヒアリングも実施。
専門家の意見も聞きながら、これまで報道がなされていた安樂投手を巡る諸問題については〝ほぼ事実〟であったとの見解を発表しました。
安樂投手自身は反省し、何度も繰り返し被害者への謝罪の意思を示しているとのことですが、森井球団社長は毅然とした判断を下しました。
本件に関して球団としては見過ごすことのできない重大な事象ととらえ、本日提出期限であります保留選手名簿への記載をしないという結論にいたりました。改めましてファンの皆様、そして関係するすべての皆様に多大なるご心配ご迷惑をおかけする事態となりましたことを改めてお詫び申し上げます。この度は誠に申し訳ございません。
保留者名簿に記載しない、とはどういうことなのか?
保留名簿とは「来季も選手契約を結ぶ予定の選手」の一覧のことで、11月30日が提出期限となっているそうです。
つまり、その契約予定の選手名簿に掲載されない=来季の契約を結ばない(自由契約扱い)ということになります。
貴重な戦力であっても、本人が反省・謝罪の意思を示していても、揺るがないこの判断。
これが正しいのか間違っているのか、それは人それぞれの考え方で受け止めも違うとは思いますが、、、
なんなんですか、この違い。
少なくとも宝塚歌劇を愛する sora さんとしては、この楽天の素早く潔い対応に感服しました。
大切な生徒の「命が失われた」というのに、なんとも情けない対応で失望させ続ける宝塚歌劇団・・・。
どんどん窮地に追い込まれていく宝塚
楽天イーグルスの森井社長は組織としての問題も認め、改善に取り組んでいくと話していました。
さらには今回厳しい処分を下す結果となった安樂選手に対しても、自球団に所属した選手であるからきちんと面倒を見るつもりというような趣旨のことも話されていました。
これだよ、ホント。
ハラスメントであると認め、その事実に対しては厳しく対処したうえで、でも、愛を持ってその行く末に寄り添う組織であってほしい。
宝塚歌劇団の中で今何が起きているのか、真実がどこにあるのか、それは我々外部の人間にはわかりませんが、、、
少なくとも、これまで何十年もファンをしてきて、その時々時代ごとの現役生や卒業生たちから語られてきた音楽学校や劇団での上下関係や諸々の「へんてこ」なルール、それぞれの経験談は、明らかにハラスメントである内容も多いです。
ただし、それを「宝塚あるある」のように笑いにしてしまってきたことを振り返ると、我々ファンも同罪なのかも知れないな~と、最近思います。。。
だからと言って外野の我々がどうにかできた話ではないのもまた事実。
劇団は今の「最悪」をチャンスと思って「現実」と向き合っていただきたいですね。
文春には毎週、毎週、連載小説かのごとく記事が掲載されています。
記事には次々と新しい登場人物が・・・。
今回は花組でしたね。
無事に幕を開けた、れいちゃん(柚香光)のコンサートにわざとぶつけてきたのでしょうか。
「公演反対派だった組長がパニックを起こして泣き崩れた」とか書かれて、、、花組公演に水を差された形に。
ま、そんなことはものともせず、連日、大盛り上がりで上演中ですが。
宙組公演の再開は絶望的なのでは?
あの日から時間が止まったままの大劇場で、いよよ雪組公演が始まります。
雪組の皆さんとしても、いろいろな思いを抱えての公演となることでしょうけれど、、、まずは出演者とファンの皆さんが舞台を「楽しめる」毎日でありますように、と願います。
そして、いまもなお時間が止まったままの宙組。
劇団発表では宙組の東京公演を完全に中止とはしていません。
でも、この状況の中で再開できるなんて、、、まったく思えない。
むしろ再開されたら驚く。
無理に再開したところで今の宝塚歌劇団は生徒を守れないでしょう。
かといってこのままずっと宙組生たちの時間を止めたままというわけにもいかないとは思いますが、、、
少なくともご遺族との話し合いが良い方向に進まない限り、宙組の公演再開は難しいかと。
のらりくらりと引き延ばすのではなく、いさぎよく「中止」を発表してチケットの払い戻し対応を進めるほうが現実的ではないでしょうか。
ちゃんと仕切り直しをしないと、いろいろな意味において宙組は立ち直れないと思います。
スカ・スカ・スカイステージ
近頃のスカステも、かなり影響が出てきていますね。
宝塚ニュースはもちろん、放送番組の編成にも「ムリクリ感」が垣間見えるようになってきました。
ナウオンも12月にスケジューリングされてはいるけど、内容が記載されていない状態。
これまで放送されていなかった過去の作品やディナーショーがやたらと放送され始めているのも、その影響でしょう。
往年のスターさんたちの懐かしい作品が見られるのは楽しいですが、正直、現役生たちの企画がなさ過ぎて飽きます。
再放送ばかりではスカステ離れも加速しそうです。
年末特番はどんなものになるのでしょうか?
宙組さんだけ出演しない、とかは・・・ねぇ。
この1か月の間に、劇団とご遺族の話し合いが良い方向に進み、劇団の再出発が叶えば良いのですが、今の劇団は労基の立ち入りを受けた身ですから、問題はさらに山積です。
これまでのような自主稽古頼みのお稽古はできなくなるでしょうし、ハードな公演やお稽古の合間をぬってのスカステ収録も難しくなりそう。
スカステも経営が苦しくなって消滅・・・なんてことにならないように、祈るしかない。
まとめ
各組の103期生に関わる生徒さんの休演が相次いでいます。
我が愛する星組からも、休演中の宙組103期生の姉である生徒の全日休演が発表されました。
亡くなった生徒さんの姉妹と交流もあったと聞きますし、妹さんが宙組で、しかも休演中となると色々ご心配も募っていたことと思います。
また元気に舞台に戻ってきてくれるのを、今は待つしかありませんね。
星組のお稽古は粛々と進んでいるのでしょうか。
スカステさん、情報、プリーズ。