星組の有沙瞳の卒業を受けて、次なる「池銀ガール」は誰になるのかと、宝塚ファンの間では予想合戦のようになっていましたが、この度、春乃さくらさんの就任が発表されました。
みなさん、この発表を受けて、率直にどう思いましたか?
sora さんは「え、今からそこなの?」って感じでした。(笑)
研8での就任。
さて、これは宙組の人事にどんな意味を持つのでしょう、、、
歴代イメガを振り返る
春乃さくらは12代目の池銀ガールです。
12人のイメガのうち、さくちゃん(春乃さくら)を入れてちょうど半数、6人がトップ娘役に就任したことになりますね。
研3~4くらいの下級生時代に就任するイメージが強かった池銀ガールなので、すでに研8であるさくちゃんが就任するとは、、、ちょっと意外。
初代:清月 輝(1968年~)任期2年
さすがに sora さん、まだ生まれていません。(笑)
名前も聞いたことがないですね。
調べてみたら、この方、当初は男役だったようです。
美貌と実力を兼ね備えていたことから、研3で大劇場のヒロインに抜擢されたのだとか。
今で言うところの、男役と娘役の「二刀流」。
将来を嘱望されていた彼女ですが、休暇で出かけた台湾から日本に帰国するために乗っていた飛行機が墜落、現役タカラジェンヌのまま、1970年8月12日、帰らぬ人となってしまいました。
まだ22才だったそうです。
もし彼女がこの不幸な事故にあうことなく、タカラジェンヌとしての日々を全うしていたとしたら、恐らくもっと長くイメガも務めていたのだと思います。
ところで、sora さんと世代が近い方なら、、、
この事故が起きた日付を見て、ゾクッとしたのではないでしょうか。
8月12日。
sora さんは今回この方のことを初めて知って、ちょっと胸が苦しくなりました。
後述しますが、4代目の池銀ガールも不幸な飛行機事故に巻き込まれてお亡くなりになっています。
それも、同じ「8月12日」の事故で。
こんなことってあるんですね、、、
2代目:有花 みゆ紀(1970年~)任期5年
この方もトップにはなっておらず。
でも、5年の長きに渡ってイメージガールを務めています。
とはいえ、基本的に池銀ガールの任期はその後も長い傾向にあり、5年間務めた彼女でも、全池銀ガールの任期で言えば、7番目。
みんな、長すぎやろ。(笑)
詳しい情報はあまり見つけられませんでしたが、1971年頃からは主な配役に登場しているので、有望な娘役さんだったのでしょうね。
因みに、まだ春日野八千代先生が主演を務めていた頃です。
3代目:東 千晃(1975年~)任期6年5ヵ月
この辺りから、名前はわかるようになりました。(笑)
彼女は1970年初舞台で、麻実れいさんと同期ですね。
初舞台だけ踏んで、あっさり芸能界へ行ってしまった小柳ルミ子さんも同期生です。
1976年に雪組で汀夏子さんの相手役としてトップ娘役の役割を果たしていますが、実際に「トップ娘役」に就任したのはその4年後の1980年、星組で瀬戸内美八さんの相手役としてでした。
イメージガールへの就任が1975年なので、トップ娘役就任まで5年かかっていることになります。
学年で言えば研6でイメガに就任、研11で正式なトップ娘役就任。
かなり遅咲きのトップ娘就任でしたが、池銀はイメガに手厚いと言われるようになった土台がこの辺りからかと思います。
彼女はトップ娘役になって2年弱、瀬戸内美八さんよりも1年半ほど早く退団しています。
4代目:北原 遥子(1982年~)任期:2年
美人揃いの67期生。
黒木瞳、涼風真世、真矢みき、毬藻えり、そして現役では月組の組長、梨花ますみさんが同期ですね。
女優の多岐川由美さんにそっくりな、美貌が印象的な娘役さん。
でも、もともとは男役さんでした。
とはいっても研1で準ヒロインに抜擢されて転向しているので、劇団生としてはほぼ娘役のキャリアしかないも同然ですかね。
研4のときに池銀ガールに就任、ほかにも黒木瞳と交代でテレビの情報番組のアシスタントを務めたり、花王ソフィーナの初代イメージガールも務めていました。
そんな期待の娘役だった彼女ですが、芸能界が放っておくわけもなく、、、
いろいろと行き違いはあったようですが結果的に「無断でテレビ出演」という事態が起こり、1984年に退団に追い込まれました。
異例の「公演中」に(名目上)病気での退団、当然ながらご挨拶もなしでした。
そして翌1985年8月12日。
御巣鷹山の日航機墜落事故に巻き込まれ、帰らぬ人となりました。
まだ24歳でした。
初代池銀ガールの清月 輝さんが、同様に飛行機事故でお亡くなりになっていること、しかも同じ「8月12日」だったことを知り、なんとも悲しい運命の一致、、、と切ない思いでいっぱいになりました。
しかも元男役だった「美貌」の娘役、将来のトップ娘役と嘱望されていたというところまで、、、ね。
そして池銀ガールの任期が2年だったことも共通しています。
5代目:神奈 美帆(1984年~)任期:4年6ヵ月
初舞台を終えて花組に配属された最初の公演の新人公演で、2番手娘役に抜擢された神奈美帆。
とにかく可憐で可愛らしい娘役さんでしたね。
研2で池銀ガールに就任、研3で雪組に異動して平みちの相手役としてトップ娘役に就任しました。
やっちゃんが(神奈美帆)がどれだけ異例の出世だったかを物語っているのが、新人公演のヒロインも、バウのヒロインも経験することなく、一気にトップ娘役に就任したという事実。
当時、やっちゃんを雪組に送り出すことになった花組の上級生たちは、それはそれは残念がっていたと聞いたことがあります。
おめでたいことだけど、花組生みんながやっちゃんを可愛がっていたから、と。
そんなやっちゃんは3年半トップ娘役を務めたのち、トップスター平みちとの添い遂げの道を選び、退団しました。
6代目:華 陽子(1988年~)任期5年5ヵ月
やっちゃんの後を引き継いだのが、花組の華陽子ちゃん。
研4での池銀ガール就任でした。
当時の陽子ちゃんは、研2で真矢みきの相手役としてバウホールのヒロインに抜擢され、研3で新人公演のヒロインを経験するなど、将来的にトップ娘役への就任が有力視されていたため、池銀ガール就任は自然な流れとして受け止められていました。
が。
待てど暮らせど、そのチャンスはやって来ない。
当時、陽子ちゃんを応援していた身としては、イライラ、モヤモヤ。(苦笑)
新人公演ヒロイン5回、別箱ヒロイン4回、全国ツアーヒロイン1回、、、どうして彼女はトップ娘になれなかったんだろう?
池銀さんも、きっと当時はモヤモヤしただろうな。(笑)
可愛かったけど、クセも強かったのかな、、、
7代目:月影 瞳(1993年~)任期8年7ヵ月
歴代池銀ガールの最長任期を誇るのが月影瞳。
ぐんちゃん(月影瞳)は新人公演ヒロインも7回総なめ!
ようこちゃんの退団により、ぐんちゃんが池銀ガールに就任したのが研4の時。
「華陽子がトップ娘になれなかったから、池銀、本気出してきた」と言われましたね。(笑)
下級生の頃から抜擢を受けていた印象のぐんちゃん。
ただ、意外なことにぐんちゃんがトップに就任したのは研8で、意外に遅め。
陽子ちゃんの二の舞にはしたくない池銀さん、粘り勝ち!?(笑)
ファンの間でも「このまま月影瞳がトップになれなかったら、もう池銀、激怒だよね」な~んて会話がよくなされていたのを覚えています。
8年以上もイメガを務めるって、、、なんだかな、ですけど。www
12年もトップ娘役を務めた女帝もいましたがね、、、(笑)
ぐんちゃんは、最初に星組で白城あやかの退団後に麻路さきの2番目の相手役としてトップ娘役に就任、その後、宙組誕生による再編で雪組に組替え、轟悠の相手役に就任しました。
そして轟悠の専科異動のタイミングで退団。
8代目:陽月 華(2002年~)任期7年3ヵ月
彼女も長かったですね~。
陽月華が池銀ガールに就任したのは研3のとき。
この段階ではまだ新人公演も別箱もヒロイン未経験。
ただ、明らかに扱いは良かったので、池銀も付いたしトップ娘になるんだろうな~と。
そしてうめちゃん(陽月華)も、ぐんちゃんと同様、トップ娘役になったのは研8になってから。
2代続いて「ジワジワと活躍を続けてトップ娘に就任」という、池銀ガールの長期政権の時代。
星組から宙組へ異動し、大和悠河の相手役としてトップ娘役に就任したうめちゃんでしたが、約2年であっさり同時退団。
学年的にはちょうど良い頃合いだった気もします。
余談ですが、うめちゃんは星組でずっと柚希礼音と一緒に育ってきたこともあり、宙組への組替えには「星ファン」が衝撃を受けていました。
ただ、sora さん的には、ちえ(柚希礼音)&うめコンビはあまりにも「品」が感じられず受け入れがたかったので(苦笑)、ふたりが離れたことに大賛成!でした。(笑)
9代目:野々 すみ花(2009年~)任期3年
ここで初めて、池銀が「トップ娘役」に付きましたね。
とはいえ、すみ花ちゃんがゆうひちゃん(大空祐飛)と一緒に花組から宙組に異動してトップに就任したのは研5のときなので、学年的にはこれまでと変わらないですね。
結果的にすみ花ちゃんはゆうひちゃんと添い遂げ退団してしまったので、他の池銀ガールと比べると短めの3年でした。
池銀さん的には、もしかしたらすみ花ちゃんが残って、もう少し長く務めてくれることを期待していたのではないかな~なんて思います。
うめちゃん、すみかちゃんと宙組トップ娘役が2代続き、さて、次に白羽の矢が立つのは??と話題の中、10代目、、、みたび宙組に。
10代目:伶美 うらら(2012年~)任期5年5ヵ月
3代続けて宙組に付いた池銀さん。
これは池銀の意向なのか、劇団の思惑なのか。
うららちゃんは花の95期生。
研3で新人公演の初ヒロイン、研4での池銀ガール就任でした。
前任が3代続いてトップ娘役に就任していることから、うららちゃんの扱いも色々と憶測を呼びましたね。
別箱ヒロイン、全国ツアーヒロインを務めたものの、トップ娘役にはなれず。
池銀さんのモヤモヤふたたび。(笑)
そして苦肉の策。
池銀さんへの忖度でしょうか、、、
朝夏まなとの相手役だった実咲凛音が単独退団して相手役が空席となっていた退団公演、最後に本公演でヒロインとして起用され、花を持たせてもらった形でしたね。
下級生時代にイメガに就任、にも拘らずトップ娘に到達できないまま退団、というかつての華陽子ちゃんの悪夢、ふたたび。
11代目:有沙 瞳(2017年~)5年9ヵ月
そして、次こそは!と思ったか思ってないかはわかりませんが(笑)、将来有望な美貌と実力を兼ね備えた有沙瞳に白羽の矢が立ちました。
研3で新人公演初ヒロイン、研4でバウ・ヒロイン、研6で池銀ガールに就任しています。
初舞台後は雪組に配属、研5で星組へ異動したみほちゃん(有沙瞳)。
このころ星組では、飛ぶ鳥を落とす勢いでスター街道をばく進中の新進スター・礼真琴の嫁探し中でしたから、てっきりみほちゃんが相手役になるもんだと。
前任のうららちゃんがトップ娘になれなかったことを鑑み、池銀さん、手堅いところに目をつけた!?って思ったのですが、、、
舞空瞳がすい星のごとく現れ、トップ娘の座をゲット。
またしても、池銀ガールはトップ娘役になれずに退団していくことになりました。
どんな基準でイメガが選ばれているのか、もはや理解不能。
12代目:春乃 さくら(2024~)任期?
で。
池銀さん手堅いところを攻めてきました。(笑)
野々すみ花ちゃんいらいの、トップ娘役をご指名。
いや、指名できるのか、劇団の推しにゆだねられるのか、わからんが。www
ちょっと意外でしたね。
研8のさくちゃんがこのタイミングで池銀ガールになるとは。
大方の予想は、花組の星空美咲ちゃんか雪組の音彩唯ちゃん辺りだったのでは?
こうなると、気になるのはさくちゃんのイメガ任期。
イコールトップ娘役としての任期。
キキちゃんとの添い遂げなら何年くらい?
いや、キキちゃん単独退団でさくちゃん残留計画?
芹香斗亜の任期との関連性はあるのか?
さくちゃんの池銀ガール就任の報を聞き、真っ先に思ったのが「さくちゃん残留!?」でした。
キキちゃん(芹香斗亜)が何作やるのかわかりませんが、学年的に長くても2年くらいかな~なんて勝手に想像しているわけですが、、、
もしや、キキちゃん短期からの、ずんちゃん(桜木みなと)短期まで、さくちゃんで頑張るのかしら!?なんて。
まあね、同じようにトップ娘に就任と同時に池銀ガールになったすみかちゃんも、あっさり3年で退団しましたから、さくちゃんもキキちゃん一代限りで池銀ガール終了でもおかしくないのですが、、、
すみかちゃんの場合はもっと下級生でのイメガ就任だったことを考えると、池銀的には長期を想定していた気もするんです。
だから、さくちゃんもこのタイミングであえて就任させるのであれば、劇団との契約上、一定期間を見込んでのことかも知れないよね?と勝手に解釈。
キキちゃんの任期が実は想像よりも長い?てのも考えなくもないのですが、なんせ学年的なこととか、下が詰まっていることとか、複合的に考えてその線は可能性低い気がして。
いやはや、人事は謎がいっぱい。(笑)
まとめ
さくちゃんのイメガ就任はおめでたい!
そして、宙組の今後の人事も気になる!ところではありますが、、、
正直なところ、今は花組の千秋楽後のほうが気になるのが本音だよね。(笑)
れいちゃん(柚香光)の去就がどうなるのか、、、
うーーーん、れいちゃん、運動会は95期祭りだからね、よろしくね!

