月組の次回作『Eternal Voice 消え残る想い』のポスターと主な配役が発表されました。
れいこちゃん(月城かなと)の後任は、ほぼ、ちなっちゃん(鳳月杏)で決まりなのでは?という流れの中で、今回のポスターにちなっちゃんが切手にすら入らないって、、、と、宝塚ファン界隈ではちょいとザワザワしています。
これまでにも入ったり入らなかったりしてきたならまだしも、れいこちゃん時代になってからはずっとポスターインしていただけに、ここにきて、あえてポスターから外された理由はなに?とね。
でも、まぁ、さほど意味はないかと。
その根拠はのちほど。
物語の時代背景は?
今回の作品は、ヴィクトリア女王統治下のイギリスを舞台にしたおはなし。
2022年にご逝去された女王エリザベス2世の高祖母にあたるのがヴィクトリア女王で、63年以上(1837-1901)イギリスを統治していました。
歴史の教科書ではよく「ヴィクトリア朝時代」というのが出てきましたよね。
因みにこのヴィクトリア女王という人は、星組公演『RRR』で話題になっている「インド」の初代皇帝で、約25年もの長きに渡り、インドを統治していた女帝でもあります。
エリザベス2世が71年近く在位して、イギリス史上最長在位(世界では第2位)の君主となりましたが、それに次ぐ在位期間を誇るのがヴィクトリア女王です。
フランス革命が巻き起こったのが1789年なので、その30年後1819年生まれのヴィクトリア女王は、お隣の国の大革命を知らない時代の君主ということになりますね。
物語の2番手は誰だ?
さて、そんなビクトリア時代のイギリスで考古学に夢中になっている主人公、ユリウスというのが今回の主人公。
またの名を「アンティーク・ハンター」。
れいこちゃん(月城かなと)のビジュアルになかなかマッチしているのではないでしょうか。(笑)
そんなれいこちゃんユリウスが、メアリー・スチュアートの遺品とされる首飾りを手に入れたことから繰り広げられる物語のようですね。
メアリー・スチュアートはフランスの太陽王ルイ14世よりもさらに100年早く生まれ、1542年から1567年に在位していた、かつてのスコットランド女王(現・イギリスのスコットランド)です。
父ジェームス5世が急逝し、兄2人も既に亡くなっていたために、わずか生後6日で王位を継承(もちろん摂政つき)しましたが、その後は政治的な理由により当時のフランス王太子エドワード6世と婚約させられました。
のちに夫が国王に即位したことによりフランス王妃となったものの子に恵まれず、国王の死後、スコットランドに帰国しています。
その後もとにかく波乱に満ちた人生を歩み、最期は当時の女王エリザベス1世の命によってイングランドで刑死しています。
メアリーの生涯は、多くの書物、映画などの題材にされているくらい出自、愛憎、政治問題に翻弄された、とてもとても波乱に満ちた人生でした。
そのメアリーの遺品を手に入れたというユリウスさん。
そりゃ、なにか呪われているんじゃ?と想像するのも納得です。
ユリウスは思い悩んで、超常現象を研究する友人の元を訪れる、と筋書きにあります。
そこでうみちゃん(海乃美月)演ずるアデーラという女性と出会う、と。
アデーラはユリウスをひと目見て全てを察する?
二人の邂逅(思いがけない出会い)は、まさに運命的なもの?
二人はやがて巻き起こる「国を揺るがしかねない大事件」へと誘われてゆく?
イギリス大好き!ヨーロッパの歴史大好き!人間としては、もうワクワクしかないんですけど。(笑)
亡霊メアリーは登場するのか?とか、メアリーの無念が事件を巻き起こすのか?とかね。
もしや二人は子孫なのか?
いや、果てしなく脳内では妄想が広がっていきます。www
がしかし、、、この作品の2番手は誰なの?
あらすじにはヴィクトリア女王、古美術商を営む叔父、超常現象を研究する友人しか出てこないのですが、、、
となると必然的にちなっちゃん(鳳月杏)が演じるのは研究者である友人?
ストーリーからいって、研究者である友人と、助手のアデーラ女史と、主人公との3人で謎の現象に巻き込まれていくのはあるかも。
もしくは、正塚先生の台本がまだ固まっていないの?
でも、イケコ(小池修一郎先生)ならわかるけど、正塚先生はそんなことはないような気がする。
正塚先生って、100分内に収まらない大作を書き上げて稽古しながら削っていくという、出演者泣かせスタイルよね?(苦笑)
しかもかなり久しぶりの大劇場
きっとこの友人がちなっちゃんなんじゃない?
なぜに鳳月杏がポスターにも波線上にもいない?
今回のナゾは、物語の超常現象だけでなく、確固たる2番手の地位を確立しているはずの鳳月杏が、ポスターにも波線上にもいないということですよね。
とはいえ、実のところ正塚先生の作品って、基本的に物語の世界観にこだわりが強いのか、トップコンビの2人写りっていうのがスタンダード。
個人的には大きな意味はないかと思っています。
単純に正塚先生の美的センス?でトップコンビの2人写りだけにしたかっただけなんじゃない?と。
参考までに近年の、正塚作品ポスターを集めてみましたが、こんな感じ。
4作に1回は複数人で写ったポスターになっていますが、基本は2人でデーンと写っているのがデフォの気がします。
この8作品の中でトップスターのサヨナラ公演は・・・
- 『薔薇に降る雨』(2009年 宙組 主演:大和悠河)
- 『ラスト・プレイ‐祈りのように-』(2009年 月組 主演:瀬奈じゅん)
- 『ロジェ』(2010年 雪組 主演:水夏希)
大和悠河トップ時代の2番手は蘭寿とむで定着していましたが、ご存知のとおりこの作品を最後に花組に出戻り異動、のちに花組のトップスターに就任しました。
ある意味、確固たる2番手でトップを約束されていた立場でしたがポスターにも波線上にも載らず。
そして瀬奈じゅんのサヨナラ公演については、就任当初から相手役を務めていたトップ娘役の彩乃かなみが既に退団していて、特定の相手役を置かないままやもめ退団だったため、当時の2番手、霧矢大夢との2人写り。
これは異例なので比較対象になりませんね。
そして水夏希のトップ時代に2番手を務めたのが音月桂。
彼女も安定した2番手の地位を得ていた人で、水夏希退団後、順当に雪組トップスターに就任しました。
でも、前任の退団公演はポスターも波線上にも載っていませんでした。
右下のボックスはたしかミズちゃんの写真だったと記憶しています。(違ったらゴメンナサイ)
なので、今回のこれ。
単純に物語の世界観にこだわって2人写りなんじゃないですかね。
なんせ久しぶりの正塚作品、新作オリジナル。
そして正塚先生には珍しく、ビクトリア時代という遠い昔の歴史を舞台にした作品。
この時代の歴史の中に、どうやってあの「うんっ」が盛り込まれるんだろうかと、そっちの方に興味が湧いています。(笑)
果たしてこの時代の人々が、あんな言葉使いするのか?とね。www
で、結論。
なんでポスターに次期トップスターと目されている2番手、鳳月杏が登場していないのか?
それは、おそらく物語の筋書き上、この主演二人と一緒に写っていると世界観が変わってしまう役どころだから。
つまりは、もしかしたらキーパーソンなんじゃないでしょうかね。
ってことは、あらすじに登場している研究者(友人)ではないのかも。
2番手が波線上にいないというのも、これまでの正塚作品では珍しいことではないので、、、騒ぐことでもないかな、と。
たぶん普通にちなっちゃん、トップに就任するさ、きっと。
月組の2024年人事はどう動く?
月城かなと&海乃美月が7月7日に退団。
気になる2024年の月組人事を考えてみます。
トップは順当に鳳月杏でしょうね
次期トップは先にも書いた通り、短期ではあるでしょうが、鳳月杏が就任すると思います。
正直、いまの宝塚歌劇団、ワチャワチャとファンの心をかき乱すような大ナタを振るっている場合じゃないし。
ここまでちなっちゃんを引っ張ってきて、2番手退団、あるいは専科異動とかさせたら、、、非情極まりなし。
ただ、逆にちなっちゃんが今の今まで退団せずに2番手のポジションに留まっているのは、すでに劇団とのこの先の話し合いが固まっているからだと、個人的には思っているので、順当にトップに上っていくでしょう。
1公演でも早く就任させるために、縁のある花組に異動してトップ就任かな?とか考えたこともありましたが、VISAガールひとこちゃん(永久輝せあ)が順当に就任できそうなので、やっぱりこのまま月組でトップ就任になりそうですね。
相手役は、、、誰だろう?
周囲では、みちるちゃん(彩みちる)待望論をよく耳にするのですが、どうなんでしょうね。
宙組からのじゅりちゃん(天彩峰理)異動がなくなった今、他の選択肢も限られています。
ちなっちゃんの学年から考えると、さすがに下級生娘役の抜擢はない気がするので、、、やっぱりみちるちゃんなのかな??
雪組のさきちゃん(彩風咲奈)、あやちゃん(夢白あや)コンビが10年差。
その辺りが限界ですよね。
それで考えると102期より上の学年ってことになりますが、、、やっぱりみちるちゃんと、月組のじゅりちゃん(天紫珠李)の2択しかない!?
2番手は誰になるのか問題
で、2番手ですよ、問題は。
トップスターが短期で退団する見込みである状況のなかで、おだちん(風間柚乃)があっさり昇格するとは思えないんですよね。
だから、やっぱり以前も書いた通り、専科で待機状態にある「水美舞斗」が2番手として異動してくるんじゃないかと。
花組では同期のセット売り人気に目を付け、同期生トップのもとでマイティ(水美舞斗)に2番手羽根を背負わせた劇団。
でも、花組にはVISAガールひとこちゃんをトップに就任させるという、当初からの計画を進めなければならないという命題があります。
そこで、いったんマイティーを専科へ避難させ、同じく同期売りしていた星組のなおちゃんを同時に専科へ異動させることで、ごまかした。
つまり、劇団が「瀬央ゆりあ」に2番手羽根を背負わせなかったのは、ここに理由があるのかな、と。
あいちゃん(愛月ひかる)の退団後、どう見てもなおちゃんがこっちゃん(礼真琴)の隣りで2番手羽根を背負ってもおかしくない状況でした。
でも背負わせなかった。
それはありちゃんを2番手に迎えることを計画していたから。
ただ、ありちゃんが来てからも、2番手羽根は背負わせなくともなおちゃんをこっちゃんの隣りに立たせ続け、なおちゃんには最大限の配慮をしていました。
それは、認める。
でもトップとして路線には乗せる気がなかったから、同じように専科に異動してもマイティとの差は「外部出演」においても格差つき、といオマケまで付いているという、、、宝塚のスター制度恐るべし、ね。(苦笑)
で、ですよ。
マイティはベルばら外部出演を終えたら、月組に組替えになるんじゃないかと思っている、、、。
月組には所縁はないマイティですが、、、
過去には当時の(ある種の異彩を放っていた)人気トップコンビの和央ようか&花總まりの後任として、な~~~んの所縁もない当時雪組の御曹司と言われていた貴城けいをトップとして落下傘させました。
しかも、ワンギリで物議をかもしたというおまけつきでしたね。(苦笑)
さらにはまたもや宙組ですが、大和悠河&陽月華コンビの後任には、これまたスーパーゆかりのないベテラン大空祐飛と相手役の下級生娘役、野々すみ花をコンビで落下傘させました。
専科からはこれまただんご三兄弟(柚希礼音、紅ゆずる、真風涼帆)のチームワークで人気を得ていた充実期に、ちえちゃん(柚希礼音)の後任としてまさかの北翔海莉が落下傘。
それを思えば、2番手として異動するなら無問題!(笑)
2番手として所縁のない組に異動している生徒は大勢いますからね。
マイティも上級生トップの2番手になれれば、トップへのラストチャンス。
この学年でこれから上級生「新トップ」って、普通、いないから。(笑)
ちなっちゃんの元で2作くらい2番手やって、2025年は一瞬だけだと思うけど、月組・水美舞斗、雪組・朝美絢、星組・礼真琴、宙組・桜木みなと、という95期4人がトップに並ぶのも夢じゃない、気がする。
こっちゃんはもしかしたら退団済みで、95期3人並び2巡目みたいなかんじになるかも知れないけど、、、
えぇ、妄想ですけどね。(笑)
学年的にはおだちんが2番手でもなんも違和感ないのですが、、、なんとなくバランス的に2番手はまだかな~と思ってしまいます。
なので2024年後半は、鳳月杏・彩みちる・水美舞斗・風間柚乃の並びが見られると予想しておきます!
まとめ
花組の次期も未だ発表されていませんが、花組はまぁ、ひとこちゃんで決まりでしょうから、あとは相手役が誰になるかに注目しています。
そして月組の次期が順当にちなっちゃんであってくれればいいな、と思っています。
ドタバタしているまま2024年の110周年に突入した宝塚歌劇。
今年はいろいろ楽しいことがあるといいな・・・。
でも、新年早々、、、『RRR』のチケット争奪戦に撃沈しております。><
まだ諦めてはいませんが、とりあえず、、、凹 み中。