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星組-1789「トップスター」の代役公演・宝塚歌劇という特殊な世界観

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8月15日から止まっていた、星組公演『1789-バスティーユの恋人たち-』の公演が再開されました。

トップスター礼真琴の休演というショッキングな現実を乗り越え、星組生一丸となった素晴らしい舞台が繰り広げられたようで、観劇の報告を楽しく読ませてもらっています。

公演再開の舞台に礼真琴の姿がないことは、正直「残念」としか言いようがありません。

これはファンとしての素直な気持ちです。

とはいえ、こういうときの組子たちの「一致団結」した思いはものすごいパワーを生みます。

どうか、頑張りすぎて体調不良者がさらに出ることのないよう、、、そう願うばかりですね。

「トップスター」という役割の代役

今回の代役公演を通して、あらためて「宝塚歌劇」というものの、ある種独特な世界観に染まっている自分を実感しました。

というのも、先日、代役公演が発表されたときに、フィナーレについて「羽根は背負わないんじゃない?」という予想を書いていました。

羽根以外にも、まぁ、半分あり得ない妄想も入ってはいたものの(笑)フィナーレナンバーについても色々書いていました。

宝塚の至宝【礼真琴】の休演に代役ロナン・暁千星が背負うプレッシャー
ついにここまできてしまいましたか。 先日の公演中止の報を聞いてから、もしかしたら・・・と思ってはいましたが、いざ「礼真琴」の名前が休演者として公式に掲載されているのを目にするのは、結構な心のダメージがあります、、正直なところ。 しかも、、、...

でも、結果的にはフィナーレもパレードも通常公演通りの流れでありちゃん(暁千星)が務めたとのこと。

トップスターの証である大羽根も、銀橋ゼロ番ご挨拶も。

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ありちゃんがこっちゃん(礼真琴)の衣装に大羽根を背負って、大階段をラストに降りてきたと聞いたときは、正直言ってちょっと複雑な気持ちになりました。

でも、直後に、、、

ですよね、って。(苦笑)

冷静に考えたら、「ですよね」でしかないわ、と。

代役公演。

礼真琴の代役、すなわち、宝塚においては「トップスター」の代役公演なんですよね。

宝塚歌劇の『1789-バスティーユの恋人たち-』という作品は、パレードまでが作品です。

そして、スター制度を敷いている宝塚歌劇においては、その「スター」のポジションを、代役としてこなす必要があります。

つまりは、ありちゃんが代役をするのは「ロナン」ではなく、「トップスター」というポジションの代役。

ここが、宝塚歌劇の独特な世界観だと思うのです。

ファンだけが見る舞台なわけじゃなく、宝塚に関心を持った初見のお客様、あるいはたまたま機会を得て見に来たお客様とか、色々な人たちがいる中で、「いつもの宝塚歌劇」を上演することが「代役」の役目。

その視点って、ファンをしていると、ふと忘れちゃったりしませんか?

ファンなら「礼真琴」というトップスターの固有名詞を知っているし、宝塚のスター制度や下級生たちの序列を知っているから、ついつい「なおちゃん(瀬央ゆりあ)への配慮があるはず)」とか、「○○は変えてくるだろうな」とか。

ても、たまたま見に来る人達にとっては「誰が」トップスターという概念はなく、ましてや出演者たちの裏事情なんて知らないし、目の前で真ん中に立っている人、大きな羽根を背負っている人が主役。

それだけのこと。

つまり、ファンに向けた公演ということだけでなく、「宝塚歌劇ってこういうもの」ってのをちゃんと見せることが代役公演の本当の姿。

でなければ、代役公演とは言えないのかな、と。

いつもと形を変えた公演で幕を開けたところで、それはコアなファン向けのサービスでしかなく、一般のお客さんにはそれが「宝塚歌劇」としてインプットされてしまうわけで。

なので、今回、ありちゃんがパレードまでのすべてを、トップスターが日ごろあるべき姿として「代役」をこなしたことは、ごく自然のこと。

ポジション然り、羽根然り。

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きっと今日、初めて宝塚歌劇を観たお客さんは、素直に「宝塚ってすごいな~」って思ってくれたんじゃないでしょうかね。

そして「また観てみようかな」って思ってくれた人もいるんじゃないかな。

当たり前のことのようで、ファンとしては改めて気づかされた、大切な視点でしたね。。。

代役で背負う大羽根

ありちゃん、本当に大変なプレッシャーの中で頑張ってますね。

いろんな事情から(苦笑)2番手羽根も背負っていないありちゃんが、いきなりトップスターのナイアガラを背負って大階段を降りるという、、、

精神的なプレッシャーももちろんですが、体力的にもキツイですよね。

歴代トップが、笑えるほど例にもれず「あの羽根を背負って最後に降りてくるとき、過去のすべてのトップさんを改めて尊敬した」と言うくらいの色々な「重み」があるという、、、ね。

2番手羽根を何年か背負い続けてきたトップスターさんたちでも、そんな風に言うくらいの重量。

普通にスパンコールの衣装を着て大階段を降りてくるだけでも大変そうなのに、いきなり物理的にも精神的にも未知の重みを背負って大階段を降りるありちゃん、、、タイヘンすぎる。

でも、ほんとうに貴重な経験だと思います。

ご本人たちの大変さは、ファンが想像するよりも遥かに上をいっていると察するに余りありますが、、、

パレードの大階段にありちゃんが立ってピンスポを浴びたときの、その姿を見上げる星組のみんなの温かい眼差しが目に浮かびます。

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きっと近い将来、今度は代役としてではなく真の星組のトップスターとして、この温かい星組生と、客席の景色を思い出す日が来るのではないでしょうか。

ありちゃん、ひとまずは初日、お疲れ様!(まだソワレ中か・・・)

そして、明日からは、、、舞台を楽しんでくださいね!

宝塚では難しいWキャスト制

宝塚は「役替わり公演」こそすれど、常にシングルキャストでの公演。

そして週末ともなれば、1日2回公演が連続しています。

少し前になりますが、外部の公演で新人のメインキャストが全日休演になって、Wキャストだった元・雪組トップ娘役のきいちゃん(真彩希帆)が、全日程をこなすことになったとのニュースがありましたよね。

宝塚を見慣れているからか、え、きいちゃん、普通にやれるでしょ?って思ってしまった。(笑)

でも、これがあかん。

宝塚の公演がハードすぎるっていう現実に、そろそろテコ入れしないとね。

こっちゃんのように故障者が出てからでは遅い。

まとまった休みを作るのももちろんひとつの改革かも知れませんが、そもそも、宝塚の公演は一つの公演をひとりでこなさなければならない期間も長く、回数も多い。

かといって、公演期間を短くして作品数を増やすことは利益に繋がらない。

であれば、一つの公演の回数を減らすしかない。

それが無理なら、そろそろ真剣にWキャスト制を検討したほうが良いと思いますけどね。

とはいえスター制度は宝塚歌劇の大きな魅力なので、安易にトップさんと2番手クラスがWキャストってのも避けたい。

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本格的な「トップ専科」「スター専科」作りませんか?

トップスター制度を維持しながら、どうやってWキャスト制をとりいれるか、、、。

難しいところですね。

ま、それこそ「スター専科」作るくらいしかできなさそう。

専科にもスターの序列作って、それぞれの組で回数少なめにWキャストとして入るっていうね。

トップスターじゃないけど、各組トップスターの負担軽減のために10公演くらいずつ入る、的な。

とにかく1日2回公演をひとりで出演する、というのを減らすだけでも全然違いますからね。

でも、年間10本のWキャスト組もうと思ったら、専科にも5人の「トップ専科」が必要か。www

いや、Wキャストとはいえ組のトップよりはかなり出演回数少なめになるから、3人くらいの「トップ専科」がいれば回せるかな?

例えば、2024年のスケジュールでいくと、、、

  • 星組の1~4月:トップ専科A
  • 花組の2~5月:トップ専科B
  • 月組の3~7月:トップ専科C
  • 宙組の5~8月:トップ専科A
  • 雪組の7~10月:トップ専科B

うん、回せそうね、3人で。

同様に、トップ以外のメインキャストにも「スター専科」からWキャストを置いて、、、

いいかも~、それ。

そうすれば、組のトップスターだけじゃなく、特出する「トップ専科」を目指せるし、トップスターの夢には届かなくても、「スター専科」入りすればいろんな組でメインキャストをWで演じられるチャンスが約束されるわけで。

もちろん、本公演の合間には専科公演も入れたりして。

下級生にとっては宝塚歌劇団での「目指せる場所」が広がる気がします。

組のスターファンとしては公演を観られる回数が減る!!!って思うかもしれませんが、今がハードすぎるので、、、スターさんにとっても、本格的な「トップ専科」「スター専科」の創設は良いことのような気がします。

別箱公演とかの余裕を持たせることを考えると、、、

2番手羽根を背負えるレベルまで行ったんだけど、結果的に残念・・・という「トップ専科」には5人くらい。

つまりはマイティ(水美舞斗)みたいなレベル感?

近年、過去で言えば愛月ひかる、美弥るりかクラスですかね。

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トップじゃないメインキャストを演じる「スター専科」には娘役を含む、10人くらい?

なおちゃん(瀬央ゆりあ)はここかな。

娘役さんもトップ娘役にはさせてあげられないけど、、、でも惜しい人材よね、な人たち。

みほちゃん(有沙瞳)なんかはまさにそれだわ。

いやぁ~まじで、作ってほしい、「トップ専科」「スター専科」。

夢の競演もたくさん見られるようになるしね。

組内だけで作品を作るのはもったいない。

まとめ

とにもかくにも、宝塚歌劇のハードな公演スケジュールを見直す時期に来ていますよね。

ファンとしては、1年中どこかしらで「宝塚歌劇」が上演されていることに慣れてしまっていますが、、、

せっかく5組になっても生徒の負担は増すばかりだったこの25年。

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むしろ4組時代のほうが余裕があったのでは???

そもそも、東京公演が通年公演じゃなかったですしね、昔は。

東京宝塚劇場で宝塚歌劇の公演がないときは、一般の公演を上演していたのを思い出します。

そういえばトシちゃん(田原俊彦)も東京宝塚劇場でコンサートをやって、大階段使ってましたよね。

懐かしい。

ま、これからの宝塚歌劇団の進む道を、ファンとしては見守り続けるしかないですね。。。

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